ネタバレ

男3人と少女1人(と死体が1体)。立場が弱いであろう少女の言葉に男達が狂っていく様子が面白い。
言葉に説得力を持たせるには具体的な数字を提示するとよいと聞いたことがあるけれど、まさに今ここにない言葉上の数字に男達は踊らされている。
身代金10億円とか、コイツを殺せば何億円が手に入るとか、冷静なふりで計算を巡らしている姿が滑稽に写る。
舞台化したらすごく映えそう。黒背景に椅子だけおいて、少女は声だけの出演にして…

って感じで冷静に楽しめたのは2周目からです。
事件の真相を暴いていくミステリーだと思って読み始めたのでちょっと肩透かしくらった感は否めない。んで誰がコマドリを殺したんです?ってなる。
いやまあ黒幕がアレで残された死体をコマドリと思わせるようにアレしてまた…みたいなことなの?

とはなったけど、密室に死体があったら冷静ではいられなくて言葉に踊らされてみんな殺人犯になってしまう危うさ、みたいなところは楽しめました!とにかく舞台で見てみたい。

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オスラッコ

>舞台化したらすごく映えそう。黒背景に椅子だけおいて、少女は声だけの出演にして…

うわ〜!メチャクチャわかる…!!こう、頭の中でそれぞれが考えを巡らして疑心暗鬼になる様は舞台で見てみたい。

そして本当に肩透かしですよねぇ。
自分に考察能力がないので、この話はもしかして「ミステリ風の心理劇」だったのではないかと思ってしまいます。

生身の俳優さんが演じたら心理戦の部分がすごく映えそうですよね!

ミステリ風の心理劇
↑まさにそれです!1度めの肩透かしの後、そう思って読むことにしました。
読者も少女の掌の上で踊らされたのね…と無理矢理自らを納得させました笑

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誰がコマドリを殺したか?

誰がコマドリを殺したか?

【登場人物ほぼ全編「裸」!! 異例の本格派ミステリー!】 誘拐犯に手を貸すべく、ある山荘に集った三人。だが、そこで見たものは依頼主であろう男の死体だった。そして誘拐された少女は告げる…「私、犯人を――」。男は誰に殺されたのか、そもそも本当に依頼主なのか、そして巨額の報酬の行方は――。三人の男たちと被害者たる少女の間で欲と生存を賭けた激しい頭脳戦が幕を開ける…! 【ズズズキュン!】

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