守護らねば
戦国時代を舞台にした、主君に仕える鬼の一族と人間たちの主従の絆を描いた漫画。全3巻完結で、それぞれ主人公が異なるオムニバス形式となっている。話全体はどちらかというと悲劇的で、歴史に消えていった者たちの哀しきストーリーが中心。だが美しい作画で描かれる戦国時代の動乱だったり、華のあるアクションシーンや登場人物たちの巧みな心理描写が相まって、とても心を揺さぶられる場面が多い。それにしても著者の琥狗ハヤテさん、こんなに恰好良い活劇も描けるお人なのか!というのが個人的には良い驚きだった。
【特典ペーパー付】アイドルも女優も元々はただの人。それを金に換える錬金術師・芸能事務所。その最底辺の事務所『コロッセオ企画』に回ってくる仕事は“枕営業の代理提供探し”、“女癖の悪いタレントのしつけ”など常にハードで!?華やかな業界の裏で、夜な夜な策謀が動く!
「ブラック芸能事務所ですが何か?」
なんつー開き直ったタイトルだ…と思いながら3話まで読んでしまった。
枕営業に至るまでの過程がじっくり描かれていて、女優志望の子が追い詰められていく感じが怖かった。女性マネが親身になって止めても、本人の意思で選択したことである以上、辞めさせることができないものなのか…。事務所側にも葛藤があるように演出してたけど、「夢を諦めさせるためとか」とか都合の良すぎる言い訳にしか聞こえんかった。枕営業が無くならないわけだ。