京都の街に溢れるオニをクジョするオニクジョ
主に、京都の街に溢れるオニをクジョするオニクジョの女の子と彼女に恋をしてしまった岩倉宗太の話。京都の町並みと可愛いオニ、ちょっと不思議な女の子のスプラッタな戦いが、可愛らしい恋愛模様とコミカルな描写で描かれていて面白い。ただ、オニクジョの吹く吹き矢を受けたオニは頭が破裂して絶命するちょっとスプラッタな死に方をするから苦手な人は注意。結構血が吹き出る。 オニクジョの女の子を好きになった男が、ある時を境に会えなくなってしまったオニクジョの女の子と出会うために画策をするんだけど、本編は悲しい恋の終わりという感じで幕を閉じて、エピローグでゾッとする。最後まで面白い漫画。
漫画読みのプロに「刺激的な和風ファンタジーください」というお題でチョイスしてもらった一作。最初はシュールなギャグかと思ったが、こいつは意外と深い、いやかなり深いぜ……と読めば読むほど沼にはまっていき、蛇口娘の短編でキュンとさせられ、最後のページで「うわぁ……」と。最後の最後に分かる新事実、そして読み返すと伏線がちゃんとある。こういう話、かなり好き。