傑作『音楽』が生まれる前
自伝的作品にして
青春迷走劇の最高峰
最小の線で世界を変える気鋭の漫画家、大橋裕之の原点
「俺、このまま何にもなれずに終わるのかな…」
「1998年4月、高校を卒業した僕はプロボクサーになると言って実家を飛び出し、この街にやってきた。
本当は…漫画家になりたいのに…。俺は一体、何をやってるんだろう…」
漫画家になりたいという夢を抱いて迷走した、19歳の夏。
まわりのみんなが自分より偉く見えた、あの日。
ねじれた生活のなかで悶々としながら出した答えとは…。
迷いながら日々を生きる、すべての人に捧ぐ――。