
無邪気なことは恐ろしい。
小学生の時って、無邪気に人を傷つけていたよなぁと、思い出した。 本当に、ちょっとしたことで仲間はずれにしたり、自分たちと違うっていうだけで悪口言ったり、何も考えてなかったにしても、いじめられて方は、後々引きずりそう。 そして、その代表が、この本に出てくるエト。 外人で、両親は、強制送還されて一人で木の上に秘密基地を作って生活している。自立した、小学生。そして、誰よりも思いやりや気遣いができるエト。何か、問題が起きるとすべてエトのせいにされるが、決して、それを否定せずに淡々と生きている。スゴイ小学生だ!! そして、引っ越してきたばかりの弱虫で運動音痴で自分で何もできない順基は、飼い猫を探している時にエトと出会い、徐々に距離を縮めていく。 学校とは、別の顔を見せる順基。 特別な、二人だけの関係。 そして、新たな秘密基地。 このまま、成長して二人の関係はどうなるのか? 地元を離れると小学生の時の同級生に会うこともなくなるので、懐かしい気持ちで上下巻読了。