大人でも考えさせられることがある!
小学生タレントの紗南と、クラスの不良少年羽山の、お互いに変化していく気持ちや背景が、ともに丁寧に描かれています。 小学生ながら売れっ子の紗南と、マネージャーの怜君。 何といっても紗南のお母さんのキャラが強烈で、登場するたびに心奪われます。ドタバタ感もありますが、いじめ問題や家庭崩壊などの社会問題もリアルに描かれていて、大人でも考えさせられることがあると思います。 子供のころに読んだときはそこまで深く考えておらず、羽山と紗南の関係にとにかくキュンとしたのを覚えています!
小学生が主役の学園漫画と侮るなかれ。
主人公、紗南の太陽ような底抜けの明るさが周りの人間を巻き込み、心に傷を負った人間は「自分はなんのために生まれてきたのか」を問い、そして知るというかなり重厚なテーマを持った作品です。
学級崩壊といじめ、羽山の家庭問題から始まり、紗南の失恋、出生の秘密と、次から次へと試練が止みませんが、乗り越える度に登場人物たちの絆が強くなっていきます。
中学生編では、紗南の役者としての人気が上がったことで生まれた芸能界特有の根も葉もない噂のせいで、羽山の心が再び荒れるという事態に。
親友・風花との間にできた溝や羽山とのすれ違いの生活の中で、仕事に生きると決めた紗南の、強いはずの心にも少しずつ無理が出てきて…という、人間の光と影の部分を丁寧に書き出しているのがこの作品の魅力です。
作中、羽山は「紗南に出会った自分はツイている」と言います。
最後に、生まれてこなければよかったと心閉ざしていた自分を救ってくれた紗南が、心を病み以前の明るい紗南ではなくなってしまった時の羽山の涙には、もらい号泣必至です。
大人になった今読んでも間違いなく面白いのですが、
いたいけな子どもがこんなにも汗と涙と血を流し、命をかけて自分の大事なものを守ろうとしているのに自分は…ッ!となる場合も?笑
Deep Clear 「Honey Bitter」×「こどものおもちゃ」小花美穂 特別番外編
に大人になった紗南と羽山が描かれているのでこどちゃファンは必読ですよ!