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ヤオチノ乱

地味だがクールな現代ニンジャの戦い方!

ヤオチノ乱 泉仁優一
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

形を変え、現代に生きる「忍者」の生き様をリアリティをもって描いたらこうなる!っていうのをバッッチリやってくれてる現代忍者マンガ!! 日本の若手忍者のトップを決める試験に挑む少女キリネ。 ランダムで組まされる相棒のシンヤはあまりに普通で足を引っ張るばかりかと思いきや…? 試験の参加者は蜘蛛の毒を受け、参加者たちが持つ解毒薬を使わなければ4日で絶命するため、池袋2km圏内で自分は見つからず他の参加者を見つけ倒していけなかればならない日常の中に潜む過酷なサバイバル! 術や身体変化、特殊能力などは一切出てこないで、鍛錬で辿り着けそうな人間の身体能力と、あくまで手に入るものを駆使した創意工夫、徹底した観察力・洞察力、追跡術や罠や早着替え、心理的駆け引きだけでこれでもかと魅せてくれる!! 魔法のような科学の粋を結集したテクノロジーアイテムが出てくるわけでもなく、本当に生身の訓練された人間として忍者が出てくるのが超クールです!! https://comic-days.com/episode/10834108156630866418 ずっと読んでみたいと思っていたにもかかわらず、どうしても読み始められずに流れていってしまったんですが、無料公開のタイミングで途中まで読み、その後ポイントを使って一気読みしました。 読んでよかった! そして、なぜリアルタイムで読んで応援できなかったのか! 悔しい! きれいな形で終わってはいますが、主人公の少女・キリネの相棒となるシンヤがなぜああいった状態になっているのか、という部分にフォーカスする回があったら読みたかったなーという気持ちはあります。

この世界の片隅に

漫画と映画を久しぶりに見返した!

この世界の片隅に
かしこ
かしこ

2025年のお正月にNHK広島放送で映画「この世界の片隅に」が放送されたのは、今年で原爆投下から80年が経つからだそうです。この機会に私も久しぶりに漫画と映画をどちらも見返してみました。 やはり漫画と映画の一番の違いはリンさんの描き方ですよね。漫画では夫である周作さんとリンさんの関係について触れられていますが、映画ではありません。とくに時限爆弾によって晴美さんと右手を失ったすずさんが初めて周作さんと再会した時に、漫画ではリンさんの安否を気にしますが、映画ではそれがないので、いきなり「広島に帰りたい」という言葉を言い出したような印象になっていました。映画は子供のまま縁もゆかりもない土地にお嫁に来たすずさんが大人になる話に重点を置いているような気がします。それに比べると戦時下無月経症なので子供が出来ないとはっきり描いてある漫画はもっとリアルな女性の話ですよね。だから漫画の方が幼なじみの海兵さんと2人きりにさせた周作さんに対して、あんなに腹を立てたすずさんの気持ちがすんなり理解することが出来ました。個人的には男性達に対してだけではなく、当時の価値観で大事とされていた後継ぎを残せない自分に対しての悔しさもあるのかもしれないと思いました。けれどもあえて女性のリアルな部分を描きすぎない選択をしたのは、原作である漫画を十分に理解してるからこそなのは映画を見れば明らかです。 久しぶりに漫画と映画を見返してどちらも戦争が普通の人の生活も脅かすことを伝えているのはもちろん、すべてを一瞬で無いものにしてしまう核兵器の恐ろしさは動きのある映画だから強く感じた喪失がありました。そして漫画には「間違っていたら教えて下さい 今のうちに」と巻末に記載されていることに初めて気づきました。戦争を知らない私達が80年前の出来事を想像するのは難しいですが、だからこそ「この世界の片隅に」という物語があります。どんなに素晴らしい漫画でもより多くの人に長く読み続けてもらうのは大変なので映像化ほどの後押しはないです。これからも漫画と映画どちらも折に触れて見返したいと思います。

やおちのらん
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