小説家志望の主人公が変わり者の元同級生と衝撃の再会を果たす
おもしろすぎる1話だった。清掃業の傍ら「自分には他と違うなにかがある」と信じ小説家を志すも、賞にはかすりもせずすり減る毎日を送る主人公の黒川。ある日、仕事のために赴いた個人宅は憧れの作家の家だった。しかしその作家の正体は、高校時代変わり者で凄惨ないじめの標的にされていたクラスメイトの天野だった、という衝撃の展開。 高校卒業から10年。あまりにも違うふたりの状況、そして黒川が天野宅に呼ばれた理由がまたとんでもない。びっくりしすぎて笑ってしまった。屈辱とはこのことだなと。これからこのふたり、どうなるんだろう!?
「メメント飛日常」カラシユニコの読み切り。
魚談義から始まるちょっと新しい青春漫画。前作を読んだ時にも感じた、小さいけどたしかな喜びを覚えた時に人が感じる、ふわっとした非日常感を独特の感性で描写できるところが素晴らしい。
特に今作では指先で感じた水の感触から広がっていく、主人公の空想世界が綺麗で、どこか親しみを覚えるものだった。また、この人の青春漫画を読みたい。