青春を描いた佳作
数年前、久々に検索してみたら新装版が出ていたことに気がつきました(この手の話をするとおっさんだと感じます) 新たに収録された○吉~の方も実家にはあるので、帰省したら久々に読もうかと思います。 旧版に収録されているタイトルのうち、表題作と天翔ける鈴はサンデー誌上で読んだこともあり、ヤングサンデーに掲載されたダックテイルが当時の自分には新鮮でした。 旧版では宮崎駿監督(時期的にはトトロ前後だと思います)が𠮷田聡はドン・キホーテであると題した解説を寄せているのですが、湘南爆走族での大ヒット以降、学園という枠から飛び出た少年達を描いている、という旨でした。 18歳がまだ未成年だった時代、大人でも子供でもない自己の不確かさ、青年の不安という古来から描かれてきたテーマに𠮷田先生が挑んでいたのではないかと思います(旧版の作品の主人公は皆高校生ですが、それぞれに葛藤というものを抱えています)。 この頃の𠮷田先生のエッセンスが詰まった作品集だなあと、今更ながらに感じる短編集なのではないでしょうか。 末筆になりますが、幸村誠先生のバードマンラリーのツイートを見かけ、懐かしいタイトルだなあと思ったのも良い思い出です。
何で若い頃にもっと冒険しておかなかったかなぁ~
なんて思うんですけど、このマンガ読むと、
「旅なんて、いつでも出られるんだぜ?」
って背中を押してくれます。
平凡な生活でも、常に闘ってるんだなぁって思わされる気がします。
それと、あとがきが宮崎駿先生ってのも素敵!