原点にして頂点の酒漫画
酒のほそ道 ラズウェル細木
原点にして頂点という言葉をこの漫画に捧げたい!!
現代的なアイテムや背景が登場すればするほど、時代感のアップデートされなさが浮き彫りになっていく酒のほそ道。
楽しく美味しく呑めればいいじゃないかと言いながらもめんどくさい酒呑みばかりが登場し、でも結局みんな楽しければいいじゃないかというところに収束していく酒のほそ道。
アプデ前の人も後の人も、楽しくなるまで呑んで食べればそれでいいよね。自分がよければいいの極地がここにある。みんな自分勝手に楽しければいいんです!
という空気感が絶妙に好きなんですよね。
めんどくさいこと言いながら、干渉し合っているよいでありながら自由に酒を楽しんでいる宗達がなんだかんだ好きなんだなあ。
自宅でつまみを作りながら酒を飲む回はレシピ漫画としても重宝するし、一人酒も飲み会もちょっといい店もいろんな酒の楽しみ方が学べる(?)のもいいところ。
時代に迎合することもなく、自分の信念を押し付けることもなく、適度にめんどくさいリアルなスタイルを貫いてくれる酒のほそ道が好きです。
誰よりもめんどくさいカスミちゃんがどんどん宗達に影響されてるのかわいい。めんどくさかわいい。
酒のほそ道
初期の頃の回での、
休日に朝から晩まで自転車で走り回って
飯屋から飲み屋からハシゴ酒して、て回が
「飲酒運転だ!」
て、何年か前に叩かれてたのはあったな。
雑誌掲載時はもう10年以上前で、
それほど自転車の飲酒運転に世間が目くじらを
たてない時代だったからなんだが。