原点にして頂点の酒漫画
原点にして頂点という言葉をこの漫画に捧げたい!! 現代的なアイテムや背景が登場すればするほど、時代感のアップデートされなさが浮き彫りになっていく酒のほそ道。 楽しく美味しく呑めればいいじゃないかと言いながらもめんどくさい酒呑みばかりが登場し、でも結局みんな楽しければいいじゃないかというところに収束していく酒のほそ道。 アプデ前の人も後の人も、楽しくなるまで呑んで食べればそれでいいよね。自分がよければいいの極地がここにある。みんな自分勝手に楽しければいいんです! という空気感が絶妙に好きなんですよね。 めんどくさいこと言いながら、干渉し合っているよいでありながら自由に酒を楽しんでいる宗達がなんだかんだ好きなんだなあ。 自宅でつまみを作りながら酒を飲む回はレシピ漫画としても重宝するし、一人酒も飲み会もちょっといい店もいろんな酒の楽しみ方が学べる(?)のもいいところ。 時代に迎合することもなく、自分の信念を押し付けることもなく、適度にめんどくさいリアルなスタイルを貫いてくれる酒のほそ道が好きです。 誰よりもめんどくさいカスミちゃんがどんどん宗達に影響されてるのかわいい。めんどくさかわいい。
あのジャズ話の回、大市民(by柳沢先生)や孤独のグルメ(by谷口先生)だったら同じシチュエーションでもガラッと変わった話になるだろうね。
美味しんぼ(by雁屋先生)は時々ジャズが小ネタになっているから雁屋先生もジャズにご意見はあるだろうけれど、酒場とか食い物屋にジャズがあうとかあわないとかは深く言及していなかったような。
ときどきコンビニ本とかで一つのテーマに沿った話をまとめた本とか出るけれど、ラーメンくくりとかカレーくくりとかだけでくくるんじゃなくて、そういう一つのテーマで様々な意見を集めてみました、みたいな本を出して欲しいな。
うまくそういうネタがあつまるかどうかはともかく(笑)。