百野哲が主人公というか狂言回しという立場で登場する。一応架空の漫画家百野哲ということらしい。1巻には極貧漫画家の百野哲がアダルトビデオをネットオークションで売りにだしたら、ある女優の作品だけを高額で落札している奴がいると気づく話とか、リンダ(三乗)っていうアイドルグループのライブに行くために、オーストラリア(実家)から徒歩でライブ会場まで詣るドルオタをビデオカメラ片手に密着取材をする話などがある。

意外なことに、完全に創作というわけではなく、どれも実話が基になっているらしい。(特定されないように配慮はされているが)
話の作りが上手くドキュメンタリー番組を見ているような感覚で読めて面白かった。

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オタクの話は続きがありそうだとあとがきで描かれていたのが嬉しかった。フィクションが混じっているとはいえオーストラリアを歩いたっていうなかなかの猛者だからまた読みたい話だった

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棚の上のなにか

棚の上のなにか

4ページの掌編から120ページの大長編まで。孤独も不幸も悲しみも超えた人間讃歌がここにある。現代に生きる忍びの者たちを描いた120ページの渾身作「伊賀の迅雷」。サイレントホラー掌編「公衆トイレで」。静岡県の擬人化4コマという怪企画「負けるな駿河マリナーズ」など、短編の名手・百名哲の傑作読切12本を1冊に収録! ハルタ本誌の掲載作に加え、販促用の限定冊子に描かれたものなどを集めに集め、250ページ越えの特厚本で発売。●収録内容:「伊賀の迅雷」「棚の上のなにか」「けれどなお、物語は君を讃える」「ダイスの神様」「兎は淋しくても死なない」「負けるな駿河マリナーズ」「公衆トイレで」「蓮華香」「受話器の向こう」「ひみつのチャイナ」「雨を見たかい?」「草むらの血」

演劇部5分前

演劇部5分前

実績ゼロ。顧問は不在。部員、たったの3人。廃部の危機に追い込まれ、つい「中部大会出場」という無謀な目標を掲げてしまった玉野高校演劇部。孤立無援でイバラの道を進むことになった彼らに、救いの女神が現れた!新鋭・百名哲が描く、芝居を愛する高校生たちのグロリアス・デイズ。掲載時に大きな感動を呼んだ第5話[縄跳びの記憶]を収録。あがり症の部員が、緊張から解き放たれる瞬間が優しく、鮮やかに描かれる。

冬の終わり、青の匂い

冬の終わり、青の匂い

彼氏が家に置いていった、言葉を話す猫。帰ってこない彼を、私も猫もひたすらに待つのだが……。えんため大賞に入賞し、多くの読者から熱烈な支持をうけた名編『ばかねこ』をはじめ、コミックビーム誌で発表した読切(『桜の頃』、『サムライ戦隊ブシドーファイブ』、『ポカリ』)はすべて収録。さらに、大正時代を舞台に“女の業”を描いた未発表作品『接ぎ木』や、描きおろし掌編も加えた珠玉の1冊!

ドキュメンタリー形式で描かれる百野哲が主人公の漫画にコメントする
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