三代目乙姫の少女・玉ちゃんに連れられて、たどり着いた場所は海の底!異界の遊郭“龍宮殿”に迷い込んだ兄弟が、いま激しい運命の渦に飲み込まれていく……。ウサギの芸をして稼ぐ母子三人の前に、老夫婦に連れられた女の子・玉ちゃんが立ち止まる。だが、見料を払わずに彼女は去ってしまい、その後、玉ちゃんと再会した兄弟はさっそくお金を要求。金に汚い兄と違って、優しい性格の坊は玉ちゃんと仲良くなり、不思議な汽車に招待される。ところが、その汽車は断崖に向かって走り出し、ついには海に飛び込んでしまう。汽車にしがみついた兄と共に…。汽車が向かった先は、かの有名な深海の廓“龍宮殿”だった!そして、そこには乙姫や年老いた浦島太郎の姿も。一緒に来たオヤジ連中は、娘たちの歓待にデレデレだが、お伽噺の結末を思い浮かべた兄弟は脱出を試みることに…。奇想きわだつファンタジーアドベンチャー第1集。
▼第1話/オンラインカウンセリング#1 ▼第2話/オンラインカウンセリング#2 ▼第3話/オンラインカウンセリング#3 ▼第4話/うそつきおおかみ#1 ●主な登場人物/コイル(手練れのPC[プレイヤー]であり、セキの師匠。ネット上でオンラインカウンセリングを受けている。現実世界での家族とはワケあって別居中)、セキ(仲間内では一目置かれる戦い手。コイルのことを慕っているが… ) ●あらすじ/仮想空間(ボード)に生きる戦いの手練れであるコイルには、教えを乞う弟子・セキがいた。ボードでのカウンセリングを受ける中、現実の世界で心の闇を抱えるコイルにとって、彼の存在は安らぎであることが分かる。少しずつ近付いていく二人かと思われたが、現実世界での少年事件が、仮想空間に不穏な影を落とし始める… (第1話)。 ●本巻の特徴/少年事件の報道を境に様子が変化し、無茶を重ねるようになったセキ。ついにボード上の「都市伝説」エンジン男に挑んでいくが…。空間自在師が仕掛ける“地獄のおままごと”、待望の単行本第1集発進!! ●その他の登場人物/隼川教授(コイルのオンラインカウンセラー。現実世界でも心理療法に携わる人間らしい)、トモ(セキの仲間。セキの様子を気遣っている)、クランク(隼川と接触のある謎の男。コイルを知り、セキにも接近する)、エンジン男(ボードで噂となっている謎の強者。戦った相手が誰も帰還しないため、都市伝説とさえ言われていた)
華のお江戸を闇が包む!魑魅魍魎がうごめく街で、暦屋を営む若者・星次。陰陽師である星次は、世のため人のため、式神を操り邪悪を討つ!だが、彼はけっして誰にも素性を語らない。自らの胸に刻まれた呪詛のあざと闘いながら、与えられた“使命”の全うに命を賭ける!平成の魍魎絵師・森田信吾が熱筆する、心に染みわたる時代絵巻。
引きこもりのレッド、男色家のブルー、どっか抜けてるグリーン、そしてピンクとイエローのふたりの乙女。彼女たちは、悪の脅威から地球を守るべく選ばれた5人の戦士たちだ。ある日、そんな彼女らのもとに敵の襲来が告げられて…
美容整形なんか当たり前…!? 美容整形の技術が発達し、誰もが美しさと見た目の若さを簡単に手に入れることが出来るようになった、近未来の日本。あえて素の姿で踏みとどまる者、憧れの存在と同じ姿になる者、愛する人の望む姿を選ぶ者、生きた証を残すため、躊躇なくその見た目を変えてゆく者……。美醜が全ての基準となる世界の中で、少しだけはみ出してしまった者たちを描いた、連作短編集。
「自分の部屋がほしい」と願う田舎のJC・せいら。もうDIYするっきゃないと訪れた古民家で待っていたのは………天狗? 愛聴するは昭和歌謡!? スカジャンを着こなしカセットテープを聴くやけに現代的な、いや、懐古主義的な? 天狗を騙る妙な男との出会いで、せいらは古民家に眠る秘密に迫っていく。表題作「入り勝ち」ほか、河童×若妻、ハーピー×妹、森に帰りたい森ガール×元カレ…etc ひとクセもふたクセもある女の子と人外を満載した、著者初の作品集。デビュー作含む全7編を収録した、目出度い愛でたい一冊です。<収録作>「盗人の花嫁」「スプーン、森へ帰る」「ハーピア」「くだん」「デス山ヘル子」「ハイ/レッド/センター」「入り勝ち」*巻末に、著者自身によるライナーノーツ的あとがき付き!
ただのペットボトルを「ばあさんの水筒」と呼ぶおじいちゃん。他人にとってはどうでもいい物でも、おじいちゃんにとっては、死んだおばあちゃんとの思い出がつまった大切な品物だ。おばあちゃんがかわいがった老犬シロもまた、かけがえのない存在。ペットボトルは踏まれてしまったけど、おじいちゃんはそれに怒ることもなく、シロと散歩に出かける。逝ってしまったおばあさんが残した、たったひとつのもの。それを慈しむおじいさんと犬の静かな時間…。収録作品:「むかしむかし」/マタ今度ネ/こあくまとよる/骨董屋さくら堂/しろいくも/ヒミズの丘/夢の国/ぶどう摘み/おウチに帰ろう/はなのはなし/花の咲く道/たまごの水/ホッピーズベア/「在るところへ」
居場所を見失い、路地裏に迷い込んだ少年。そこには、見た事のない世界が広がっていた。不思議な住民達に誘われるように、奥へ奥へと進む少年… その先で彼を誘惑するのは? 月刊IKKI新人賞・イキマンから、鳥や蝶、昆虫、植物などを緻密なタッチで描きつつ、叙情的な物語を紡いでゆく新たな才能が登場。イキマン受賞作や同人誌掲載作品、未発表作品を一挙収録した、著者初の作品集。『土星マンション』の岩岡ヒサエ氏推薦!
田舎から出てきた女の子。姿の見えない猫。フシギな力を持った少年。長年の友情。真冬に思い出す、真夏の記憶。僕を誘う、真夜中の踊り子――東京のどこかで起きている、小さな出来事。でも、たいせつな出来事。たいせつな人。たいせつな言葉。たいせつな思い出。そんな宝石みたいなモノをひとつひとつ丁寧に作品に仕立て上げた短編集。
同棲生活も長く、倦怠ムード漂う博史と有希子。それを打破するためにもある日、美容整形へ行った有希子。そこでホクロをレーザーで除去するはずが… なぜかホクロからレーザーが出るように手術されてしまう。有希子が泣き叫ぶたびに発射されるレーザーにより、街は壊滅状態。彼女を捕らえるべく集まってくる地元警察、機動隊、そして特殊部隊。その時、博史は…!?
機械修理が得意な女の子・チャオ。彼女の大切な友達であり家族であり相棒である、奇妙なロボット・ロイド。足りない歯車を二人が見つけたとき、町には小さな幸せの花が咲く。そんな二人の、秘められた悲しい過去とは…。WEBイキパラCOMICで連載され話題を呼んだ、少女とロボットのハートフルワンダーストーリー、単行本化!
世界中の偉人のクローンが集まるセントクレイオ学園。そこにただ一人「偉人クローンではない者」として転校してきた神矢史良。彼の学園生活は…おかしなクラスメイトに囲まれて、シッチャカメッチャカ!空気読めない俺様野郎・ナポレオン、婚活ジャンキー・エリザベス、エロ心理学炸裂・フロイト、お尻まるだし・モーツァルト、紫式部と清少納言は…腐女子!?本作だけのオリジナル偉人クローンも多数登場、大人気コミック『放課後のカリスマ』から飛び出したアナザーコメディ4コマ…それが『放課後のかりちゅま』!なんと、『カリスマ』作者のスエカネクミコ本人が自ら執筆!
実は超能力少女のちあき。ダメダメと思いながらつい校内で超能力発動(人助けだからしょうがなかった)。バレたらやっぱりハブられてへこみまくった末に青春リセットを懸けてとある女子校に転校。そこを選んだ理由は「超能力研究同好会(のうけん)」があるから!!きっときっと私と同じ境遇でがんばってる仲間に会えるはず!!……が、部室の扉を開けた瞬間「あ、失敗かも」とわかってしまった――――!!!月刊IKKI連載中から「あのこの困り顔のかわいさは異常!!」と話題をさらっていたちあきが、毎エピソード、新鮮かつ斬新に困る様子のかわいさが異常です!!
日常の何気ないワンシーンに、いつも唐突に現れるイタズラな天使たち。時には大群で空を舞い、あるときは巨大化し、またあるときは人間との恋の悩みに堕ちてゆく…。どこかヘンだけど、実はとっても愛らしい彼らに、最近ハマってしまう人が続出中!鬼才・松永豊和がイッキ誌上で切り拓いた新境地。満を持して、ここに登場!
生まれついての貧乏暮らしで、身も心もみみっちく育った魔女ッ娘・ミミッチ。保育園児の身で内職をやりながら、今日も飲んだくれのママとふたり、健気に生きていくんだよう。景品袋づめ(1コ2円)の内職中、使い魔のヤリクリから卵の安売り情報(1パック50円)をもたらされ、勇んでお店へ向かうもすでに売り切れ。そこで魔法を使って卵の在庫を補充し、カゴいっぱいにつめこむのだが、店員から1人1パックまでと注意されて…。
松永豊和の漫画を初めて読みました。恥ずかしながら最近まで存在を知らなかったのですが、マンバの書き込みでバクネヤングが面白いというのを見かけて気になりました。先に手に入ったのが龍宮殿だったのでこちらから読んでみた次第です。失礼になっちゃうけど…知識も期待もゼロの状態で読んだので、読み進めていくごとに「お、思っていたより面白いぞ…!」となりました。傑作というにはあと少し何か物足りないような気がしますが、また読みたい作品であるのは間違いないです。 タイトルと表紙で「あ〜男の子が竜宮城に行くんだろうな」というのは分かっていましたが、深海の遊郭「龍宮殿」ではメスは人間の姿で産まれるけど、オスは頭が魚の形をしている魚人の姿で産まれて、ある事情でオスは産まれたらすぐに殺されることになっている…という事が判明してから一気に面白くなりました。ちなみに主人公兄弟がうさぎの着ぐるみを着てますがストーリーとあまり関係なかったです。 作者さんがホームページで公開してくださってるので、次は「パペラキュウ」を読んでみようかな。自伝小説?「邪宗まんが道」も気になったので早速kindleもダウンロードしました。