それは、十数億年という気の遠くなるほど長い戦争だった。宇宙の破壊者「幻魔」との激闘──。強大な幻魔大王の力は宇宙の大半を破壊し、ついにその魔手は地球に伸びる。幕を開けるハルマゲドンを前に、今、高校生・東丈(あずまじょう)の超能力が覚醒する!『8マン』の原作者・平井和正とコンビを組み、超能力戦争と世界の終焉を描いた永遠のベストセラー。劇場版アニメには大友克洋も参加。SF漫画の金字塔、ここに開幕!!
漫画家志望のジュン。その夢は父に理解されず、描いた漫画原稿を破かれてしまう。失意の中で出会った一人の少女に導かれ、幻想世界で様々な体験を重ねて成長するが……。手塚治虫が創刊した「COM」に掲載された衝撃作。セリフはほとんどなく、絵とコマ割りの流れからイマジネーションだけで読ませるなど、前衛的な表現とその才能に、数々の漫画家が熱狂し嫉妬した!1967年第13回小学館漫画賞受賞。
赤ちゃんをオンブして頑張る少年・シアワセくん。ユーモア溢れる生活を4コマ漫画で活写。表題作は「週刊少年マガジン」版、「佼成新聞」版、掲載誌不明の山田屋版の3パターンを収録。他には、読者へ謎解きを挑むショート・ストーリー『メイ探偵Qへい』、「少年画報」誌上で人気を博した『まんが寄席』、貴重な「まんが王」掲載の見開き漫画等を同時収録。4コマ漫画や1ページ漫画が盛り沢山で、資料的にも価値ある一冊。
訳あって東京に出て来た少年・ドンキッコ。食事をすると怪力が出る少年・ドンドンと喋るアヒル・ゴンべも一緒だ。一行は、「わんわん堂」という古物商を目指す。しかし、縁もゆかりも無いと門前払いをくってしまう。困ったドンキッコ達だったが、空き地を発見。勝手に家を建ててしまう。すると、そこの地主に見つかってしまい……!? 不思議な力を持つ少年・ドンキッコが巻き起こす、痛快無比なコメディーの数々。第1巻、登場!
ほのぼのでかわいい4コマ漫画『シアワセくん』、世界核戦争への警鐘を鳴らす『指令Z』、巨大な鹿との格闘を描いた『しばり首の木』、学園ドラマ『ゴリラがいく』、東西ベルリンのスパイ物語『脱出』──。全く違ったジャンルの5つの物語が同じ時間軸で並行する、石ノ森章太郎の実験的漫画作品!!表題作他、近東の小国で超能力部隊が活躍する『エスパーK』、田舎町での怪奇現象と超能力者が苦悩する『狂犬』の全3話を収録!
世界の平和を乱す悪徳スパイ撲滅組織「π(パイ)ナップル」。その日本支部員00五郎と00八郎は、国立X研究所から浚われたオオタケ博士の行方を追っていたが、彼らを遮るものが現われる。それは、世界各国から秘密を盗んで高く売りつける、ロボットスパイだけの組織・マッドマシンだった!他に、大人向け「勝利」誌版の『Sπエスパイ』『5SS(ファイブシックスセブン)』『ピンクの虎』『超特急記者ハト子ちゃん』収録。
何者かに特殊能力を授けられた三人の少年が怪事件に挑む!!────学校帰りに古い洋館で昼寝した三人の少年が、家に帰ると一週間が経っていた!洋館に調査に向かった三人だが、そこには殺害現場を目撃されたと勘違いした犯人たちがいて…‥!?襲撃に驚きつつも、特殊能力に目覚める三人。竜二は変身、七夫は予知能力、五郎は怪力────。三人が特殊能力を与えられた事を知る、団刑事と共に、我ら「怪人同盟」が謎を解く!
大昔の地球には、人間と魔物、二つの種族が住んでいた。長い間、種族間の争いが続いていたが、ある時、両種族の話し合いによる円満休戦という形で争いに終止符が打たれた。そして、地球の約3分の1を削って「月」を造り、「魔物」たちは月に移り住むことに。だが、再び長い時が経ち、不平分子が現われ……!?(『奇人クラブ』)合成人間、吸血鬼、墓から出歩く死体……。表題作の他、怪奇と哀切と謎に満ちた全7編を収録!
世界中にはびこる「悪」。戦争、殺人、人種差別、汚職……。それは大人たちが作り出したもの。だから、悪と戦えるのは少年たちしかいない。世界に平和を取り戻すために選ばれた少年戦士たち、それが「少年同盟」の同志だ!――――日本代表として選ばれ、テストに合格した同志カゼタ。相棒の同志イライザと共に訓練に余念のない生活を送る。ある日、孤島での訓練の最中、謎の一団が現われ……!?「朝日小学生新聞」版、開幕!
『幻魔大戦』のラストに続く、月が落ちた破滅後の未来世界を描く。────原始的生活を送る人類…「ヒト類」は、マ族に支配されていた。ある日、生まれたばかりのヒト類の双生児のうち一人が、マ族の城に連れ去られ、マ族の王子・ルーフとして成長する。一方、残された赤子・ジンは、母が襲われた時、超能力が覚醒し……!?テレビアニメ化もされた、石ノ森の想いが詰まったシリーズ漫画版最終作品となる「リュウ」掲載版!
幼い頃、東西二つのブロックの戦闘に巻き込まれた為に両親を喪ったミレーヌ・ホフマン。今ではその身をサイボーグ化し、ウエスト・ブロックの諜報部員として任務を遂行する。彼女のコードネームは「009ノ1(ゼロゼロナインワン)」!!……謎の人物・Mr.リヴェンジの招待で古城に招かれたスパイ達。中にはミレーヌの姿も。そして「宝探し」と称するゲームの過程でメンバーが次々と殺されてしまい……!?全7編、収録。
こないだNHKの「100分de石ノ森章太郎」の再放送を観ていて気になったので読んでみました。番組では「現在では漫画家というよりコンセプターとして石ノ森先生のDNAが受け継がれている」と話されていて、確かに今読むと古い作品という印象が強く残りますが、たまにハッとするシーンやアイディアがあって、これが現在の少年・青年漫画の源流なんだなぁと思いました。未完であることを知った上で読んだのですが、あまりにもいいところで終わってるので逆にインパクトがありました。 主人公・東丈のお姉さんが幻魔大王に殺されてからも残留思念になって丈を助けてくれるんですが、美人で優しくてトキワ荘のマドンナだった石ノ森先生の早逝されたお姉さんを彷彿とさせて泣けました。