スポーツマンガの感想・レビュー1565件<<5859606162>>山こわい・・・岳 石塚真一麻婆この作者のブルージャイアントがとても面白かったので、以前の作品のこちらも読んでみたらとてもいい作品でした。 以前、小栗旬主演で映画化していたので、爽やかな作品なのかと思っていましたが、全く違っていて、山の過酷さが描かれています。 漫画的に描かれているのではなく、救助しても命が助からないケースがとても多いです。その分、命が助かったケースはとても感動的です。 この作品を読んで、山登りってこえぇ・・・中途半端な覚悟でするもんじゃねぇな・・・って思いました。主人公は山っていいね!とよく言いますが。この前テレビで3年後の姿を森田先生が描かれていたのでROOKIES 森田まさのり冷やしタンタンこの前テレビで3年後の姿を森田先生が描かれていたので、懐かしくなりました。 連載当時は、私も中学生だったので、生徒側に自分を反映させていましたが、今読むと教師の川藤に自分を重ねて読んでしまいます・・・。川藤のまっすぐさは今の自分にはぜったいむりだなぁ。。。 当時は、本編でも本格的に野球を始める前で、ヤンキー漫画が強かったので、クラスのヤンキーたちが、バイブルとしていました。あのヤンキーたちは本編で野球をやりだしてからも読んでいたのかは今は謎です。。。『鉄血のブサー』村上もとか グランドジャンプNo.14(2017年)鉄血のブサー 村上もとか地獄の田中あらすじは「戦後、米軍占領下の沖縄。鍛えた空手の技を武器に闇世界で米兵を倒し続ける少年だが、ある日「拳聖」と呼ばれる老人と出会い?」というもの。 沖縄戦の終盤、洞窟に追い詰められた少年と少女とその祖母のシーンから始まるんだがショッキングだった。どうやらその少年がこの話の重要人物になるらしい。 今回掲載されている前半は、たぶん少年の導き手となる船越義珍の登場と紹介、そして少年がやや屈折して成長してしまった姿を描いている。柔道に詳しくなくても楽しめるよJJM 女子柔道部物語 小林まこと 恵本裕子名無し前作の「柔道部物語」も「JJM女子柔道部物語」も柔道に詳しくなくても楽しめる。主人公のえもが柔道ど素人ということもあって、技について何も知らないから、えもと同じペースで柔道を知れて逆に楽しいかも。 今2巻まで出ているけど、ずっと面白いし、えもが強くなればなるほど小林まことのわかりやすくて迫力のある試合シーンが増えるからこれからも楽しみでしょうがない。 ちなみに「柔道部物語」とは繋がっていないから、女子柔道部から読み始めて大丈夫だよ(ただ柔道部物語も面白いから読んでほしい) 恵本裕子氏をモデルにした本格柔道漫画JJM 女子柔道部物語 小林まこと 恵本裕子名無し「柔道部物語」の小林まことがアトランタ五輪で金メダルを取った恵本裕子氏をモデルにした漫画。原作者として名を連ねている。 1巻の最初の方は柔道にとんと縁のなかったえもが高校に入って何をするか悩みながらグダグダしているが、後半からわりとしょうもない理由で柔道部に入り、2巻では早速試合も始まっている。 小林まことらしいギャグも「柔道部物語」に見られた迫力のある試合展開も健在で、柔道ファンだけでなくスポーツ漫画やスポーツ好きならきっとハマると漫画。前作の「柔道部物語」は「スラムダンク」並みに面白いので読んでほしい。女性にオススメしたいすれ違うバッテリーを描いた野球漫画群青にサイレン 桃栗みかん渚ブルー誤解を恐れずにいうなら、野球漫画の皮を被ったドロドロ恋愛漫画だと思ってます。もちろん野球の試合や練習シーンもあるので野球漫画としても面白いんですが、それ以上にキャッチャーの修二とピッチャーの空の心のすれ違い具合が離婚寸前のドロドロカップルのようで面白いです。 スポーツ漫画といえば、友情・努力・勝利が鉄板ですが、友情が生まれるまでに多くの話が裂かれそうな感じです。すれ違いなどの心理描写が多いので、女性が楽しみやすく、野球漫画として斬新だと思います。 あと、桃栗みかん(=河下水希)の描く美少女には以前から定評がありますが、今回はあの画力で美少年を描いているので2度美味しいです。読んで気分がよくなる王道な漫画おかみさん 一丸starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男相撲部屋の若いおかみさんが主人公の漫画。ちょうど相撲がすごい流行った時期あたりに連載していた。 感動する話が多いんだが、それは無理矢理感動させようという感じでないのがいいけど相撲部屋での可愛がりが問題になる前に漫画なので、表現をきついところもある。 今連載している「七帝柔道記」も同じ感じで好き 七三太朗インタビュー グランドジャンプ 2017年 14号プレイボール2 コージィ城倉 ちばあきお地獄の田中ちばあきおの弟で原作者の七三太朗のインタビューが掲載されている。ちばあきおとどういう風にマンガを作っていたかとかちばてつやとちばあきおの間にライバル意識はあったのか?とかちばてつやからだと聞けない話で面白かった。球場メシってうまそうなんですよねぇ球場三食 渡辺保裕名無しプロ野球シーズン真っ只中ですが、巨人ファンの私は年2,3回東京ドームに行くことがあるんですが、球場で飲むビールは最高ですし、球場のメシってなんか美味そうなんです。祭りの屋台の豪華版みたいな。でも、多すぎてどれが美味しいか分からなくて、そんな頻繁に行くわけでもないので、失敗もしたくない・・・という方に是非読んでほしいです。球場ごとに何が名物かとかこの球場はビールが泡しか入ってないとか漫画で紹介してくれるので、とても分かりやすいです。しかも、やたら詳しい・・・。 広島、札幌みたいな地方の球場って行ってみたいけど、わざわざ金と時間をかけてまで・・って方にも是非読んでほしいです。とりあえず、来週東京ドームに行くので、これを読み返します!田中モトユキの描く泣き顔はエモい最強!都立あおい坂高校野球部 田中モトユキmampuku主人公キタローとあお高ナインが甲子園で成し遂げたとある偉業をうけて、試合後のインタビューで鈴ねぇ(監督)が流した嬉し涙に胸を射抜かれました。 女監督といえばモモカンが有名だけど、私は断然鈴ねぇ推し。 あと同作者の「Be Blues!」よりはキャラがサンデーっぽいというか、少年漫画的というか ちょいわるジジどころじゃない黄昏流星群 弘兼憲史名無しこのところネットで騒がれてるちょいわるジジだけど、これ読んで落ち着けと言いたい。全ては野球の神様に愛された男のためのお膳立てヤキュガミ クロマツテツロウ 次恒一中継ぎ次郎体格には恵まれないながらも健脚強肩でバッティングセンスも抜群なら守備もうまい主人公の白戸大輔のもとに野球の神様が現れた。抜群に野球が上手くないと姿を見ることができないらしいんだが、姿が見れたからって何か不思議なパワーを授かるというわけではない。ただ、一打逆転のチャンスとかいわゆる後々の逸話になるようなシチュエーションが巡って来やすくなるらしい。そのチャンスを大輔が見事ものにしていって弱小中学から都立の強豪校へ入学し成り上がっていく漫画。 つまり、野球の神様に愛された男の成功のために知らず知らずのうちにみんながお膳立てしているような漫画。なんでもできてしまう天才系の主人公なので努力しているシーンとかはそんなにない。むしろ、こんな状況じゃどんなに才能があっても完全に道が閉ざされただろって思っている状況を覆していくところが爽快で面白い。そんな漫画です。相撲×SF アメリカ大相撲を舞台に描かれるエクストリーム相撲マンガ五大湖フルバースト 西野マルタ地獄の田中すごく面白いんだがどんな漫画か説明するのが難しい。背表紙のあらすじには、 「近未来、アメリカの国技は相撲となっていた!全米相撲の聖地・デトロイトで技の賞賛される力士・五大湖は、ロボット科学者ドクター・グラマラスの甘言に乗り、その肉体を機械へと改造されてしまう。全身を最新鋭の重火器で武装し、土俵で殺戮を続ける機獣と化した五大湖を斃すため、石像となり眠っていた角界の守護神伝説の横綱が…蘇る!!」って書いてある(一部簡略化)。まさしくこの通りなんだ。ヤスダスズヒトの寄稿によるあらすじらしいがよくこのあらすじを書けたなってくらいよくまとまっている。 相撲とSFを掛け合わせていると聞いて読む前は無茶な漫画だろうなって思ったら、横綱としての矜持が伝わってくるし、白熱した相撲の立会いもすごく良いし、ドラマの部分もとてもいいし、骨太で重厚な素晴らしい漫画だった。読んでほしい。最高だった なんやかんやで楽しそうにギャンブルにどハマりしている女子四人のマンガぎゃんぷりん 押切蓮介名無しギャンブルという沼にどっぷりハマっている女の子たちを描いたマンガ。 1巻ではパチンコ、次に出る2巻では競馬に移るのかしら(1巻の終わり方から察するに。) 玄人同士の熱い戦いや技の応酬みたいなのは期待してはいけない。 おもしろおかしいギャンブル中毒者たちが見どころ。ちなみにミスミソウネタが多い。 ぎゃんぷりんのモデルだという一点突破ギャンブラーズのコラムが収録されていたが、そちらも非常に面白かった。ミスター・バイクに掲載されていたバイクにまつわる短編集モーターサイクルメモリーズ せきはん(大森しんや)名無し今は休刊してしまったミスター・バイクに掲載していたバイクにまつわる短編が収録されている短編集。なのだが、バイクがあまり出てこない話もある。毎話、最後に作者コメントがあるんだが、「バイクが出てこなくても絵柄が急に変わっても何も言わないおおらかな編集部でした」というのがなんども出てくるくらいだから本当におおらかだったんだろう。 ロードムービー的な話もあれば、不良だった昔の友達がバイクケツに乗せてくれた思い出だったり、ゼロヨンだったり、あるいはタイムスリップ?先でいいバイクだなって時代を超えて分かり合えたりするバイクが好きなんだなっていうのが伝わってくるマンガ。バイクに関する知識は全くいらないけど読むとバイクに乗って旅に出たくなる。バイクの激しさよりもバイクで旅している感じを詰め込んだようなマンガチョメジスタンプ使いやすいです。いでじゅう! モリタイシ大トロとにかくキャラが面白いです。ちょっとエッチでゆるめなギャグマンガ(ラブコメ?)ってかんじです。 はじめの方は特にギャグが最高で、終盤のラブストーリーや終わり方も個人的には好きですね。最終巻のあとがきに涙した一人です。 別冊チャンピオン7月号付録に「蹴人」「マリア」の冊子がついてくる刃牙道 板垣恵介名無し別冊チャンピオン2017年7月号付録にこれまで単行本未収録だった「蹴人」「マリア」を収録した冊子がついてくる。 別冊チャンピオンと同じサイズの大きい冊子でとても嬉しい。 「蹴人」はムエタイVSグラッシー柔術の総合格闘技対決 「マリア」は板垣恵介の描く恋愛漫画ということで、突き抜けた愛の形があった。グズなあさひが薙刀でどんどん成長していくあさひなぐ こざき亜衣渚ブルー映画化もして今更なところはあるけれど…中学の頃は美術部で引っ込み思案のあさひが「強い女になりたい」ということで薙刀部に入部して成長していく話。 序盤は涙と鼻水にまみれてドロドロになりながらきつい練習と情けない自分と向き合ってちょっとずつ成長していくところがとても面白い。「ちはやふる」が好きならハマると思う。 あと、部活もの的な面白さももちろんあるんだけど、キャラクターの口がとても悪いのもまた魅力。 前半はあさひが成長していく面白さとギャグ的な面白さ、後半(15巻以降くらい)は成長したあさひがどんどん強くなっていく楽しさ。真春は前半の方が魅力的かな。初心者が強豪校で才能を開花させていくあかねのハネ 磯谷友紀名無し中学までサッカーをしていたあかねが親の都合で東京の高校に進学。バドミントンのコーチからスカウトされて初心者ながら強豪校のバドミントン部に入部することになって…という話 もともと運動神経は良いみたいだけど、飲み込みがとても早い天才タイプの主人公かな。1巻ですでに成長の兆しが見えている。成長しているところとかがなかなか面白いので、これから試合も増えて面白くなりそう バタアシ金魚の続編です。お茶の間 望月峯太郎影絵が趣味バタアシ金魚の続編です。 バタアシ金魚の頃から一貫して描かれているのは「追う・追われる」⇔「追われる・追う」の関係性。これは男女関係におさまらず人生のあらゆる局面に露呈する公式のようなものではないでしょうか。 何はともあれ、追いかけたり追われたりしているあいだは人生はつづくのです、あるいは人生を描く物語にしても同様でしょう、追いかけたり追われたりしているあいだは物語はつづくのです。たとえば、どこまでも逃げつづけるルパンと、どこまでも追いつづける銭形、この二人の関係はほんとうに美しいですね、ときに愛のようなもの感じることすらあります。この美しさは二人が"どこまでも"「追う・追われる」ことからくる美しさに他ならないでしょう。 ところで、バタアシ金魚は完結というにはあまりに中途半端な終り方をして、お茶の間にいたっては堂々と未完としています。これは「追う・追われる」⇔「追われる・追う」の関係性が崩れ去れば物語が停滞してしまうことを作者が直観していたからではないでしょうか。名誉ある未完、あるいは未完であること運命づけられた作品というのは時々出てくるものですが、そういった作品は後世に読み継がれることが多いように思います。近未来SF相撲漫画・三部作の第1弾両国リヴァイアサン 西野マルタ地獄の田中『五大湖フルバースト』へと続く西野マルタのSF相撲漫画三部作の第一弾。 遺伝子操作と薬物投与で身長2.5m体重300キロのモンスターへと改造されたリヴァイア山が角界を荒らしている。そのリヴァイア山を斃すべく、伝説の横綱が蘇る!という相撲漫画。 もちろん相撲の立会いも魅力的だがリヴァイア山が生まれるに至った経緯の人間ドラマがとても胸にくる。特に横綱と立会いを終えてから、母親と再会するところは涙なしには読めない。お涙頂戴的な感動漫画ではなく、人間とバケモノの境に立つリヴァイア山が絞り出すように見せるギリギリの譲歩が本当に素晴らしい。『五大湖フルバースト』と合わせて名作今までで一番面白い野球漫画砂の栄冠 三田紀房まーくん私は、学生時代野球部だったこともあり、あらゆる野球漫画を読んできましたが、砂の栄冠が一番の名作です。野球漫画にありがちな、うおー!!!と気合で三振とったり、ホームラン打ったりする野球漫画も好きですが、だんだん大人になってくると現実的でなさすぎて、面白くなくなってきます、、、(これが大人になるということなのか、、、)しかし、この漫画は理論や実際の話が使われていてへぇ~となりながら最後まで楽しく読めますし、ちゃんとアツい展開もあって良いです。 あと、監督のガーソにつきますね。とことんダメな監督なんですが、この漫画においてガーソはスベリ知らずですね。ガーソの存在がこの漫画の肝です!! 賭博野球 ✕ 兄弟愛BADBROS 藤井良樹 佐藤周一郎starstarstarstarstarウマタロ必殺の宜野座カーブでバッタバッタと野球賭博を勝ち抜いていく主人公が、元天才選手だった兄の行方を探すというストーリー。 絵がちょっと怖いが、普通の野球ルールからは外れた異様な野球が繰り広げられる。 地下世界に足を突っ込んだ登場人物はいずれも曲者ぞろいで、昔はまっとうな野球選手だったんだなという思いになる。 1話目の試し読みが81pもあるので、まずは序盤の輝かしい野球人生を転落していく様を存分に味わってほしい。ちばてつやへのインタビュー、グランドジャンプ2017年No.13プレイボール2 コージィ城倉 ちばあきお地獄の田中「プレイボール2」が始まってちばてつやへのインタビューが今回のグラジャンに掲載されている。 「プレイボール2」をどう思っているかと、ちばあきおの人となり、ちばあきおを漫画家としてどう思うかなどが語られていて面白かった。 <<5859606162>>
この作者のブルージャイアントがとても面白かったので、以前の作品のこちらも読んでみたらとてもいい作品でした。 以前、小栗旬主演で映画化していたので、爽やかな作品なのかと思っていましたが、全く違っていて、山の過酷さが描かれています。 漫画的に描かれているのではなく、救助しても命が助からないケースがとても多いです。その分、命が助かったケースはとても感動的です。 この作品を読んで、山登りってこえぇ・・・中途半端な覚悟でするもんじゃねぇな・・・って思いました。主人公は山っていいね!とよく言いますが。