社会マンガの感想・レビュー5041件<<178179180181182>>母のトラウマ赤んぼ少女 楳図かずおやむちゃ母が若い頃読んで怖さが忘れられないという話をしていたので、興味が出て読んでみた。1967年発刊ということは…もう50年も昔か…。 確かにこわい。こわいよりヒイッて感じ。それより「赤んぼ」という絶対的愛されポジションでこのフェイスは許されないのではないか… ただ崩れた顔なわけではなく、はっきりと悪意が感じられる表情が良いところ。そして、ごくまれに普通の子どもらしい感情を吐露させるが、それを見るとどんどん同情的になってしまうし、ラストではこちらがしんみりしてしまった。 楳図さんの恐怖漫画全般に言えることだけど、女の子の絵がレトロで洋風でとても可愛いです。今までとは見方のちがうサッカーのおもしろさ。フットボールネーション 大武ユキTARO派手なプレーや、少年誌のような暑さではなく、体幹などの視点から描いたサッカーマンガ。 これを見てからW杯を見ると、選手の体格などのちがいに気づけて面白いかも。間のとり方が素晴らしいない嫁シリーズ 深海魚少女漫画博士うららか人気でシリーズ化した作品 冷徹男子×冷徹装ってる女子のラブコメ! コミカルで読みやすく、間のとり方や転調のさせ方がうまい!! #余談だけど、シリーズだけど単巻ずつのリリースなので #全部タイトル違って電子書籍でちょっと探しづらい「作者の死を隠し、連載を続ける」という衝撃の設定ミリオンジョー 市丸いろは 十口了至maesaqu「ワンピースって実はもう尾田さんが描いてないらしいよ・・・」 こんなことが起きるのが本作。 日本一売れるマンガ「ミリオンジョー」(現代で言うワンピース)の作者の死を隠し、担当編集者である主人公が続きを描き続けるという衝撃作。もうこの時点で読みたくなりますよね(笑) 作者が変わって描き続けるという「バレる?バレない?サスペンス」は時にページをめくるのが怖くなるくらいハラハラドキドキさせられます。 設定段階から風呂敷をかなり広げている本作がどのように結末を迎えるのか、一見の価値ありです。これを3巻で完結させたのは本当にすごいことだなぁと、今でも何度も読み返してしまいます。テレビドラマ放送自粛のニュースを見て違和感を持った件について幸色のワンルーム はくりmampuku 両親に虐待を受けた家出少女がストーカー男の部屋に匿われる話。少女にとってそれは偶然降ってわいた僥倖であり、壊れやすい薄氷の上に成り立つ「現実逃避」とわかっているから本音を隠して「お兄さん」に嫌われないように振舞う。お兄さんはそんな少女の気遣いを見て見ぬふりをする。二人の老成したやりとりを見て色々気づかされたり、癒されたりしながら、時々感動、時々ニヤニヤほっこりできる漫画だ。 「幸色のワンルーム」を読んでわりと好意的な感想を抱いた私としては、作品を批判して自粛に追い込んだ人たちはあらすじや作品紹介を一瞥しただけで反射的に批判しているのではないかと勘ぐってしまう。あるいは読解力の欠如によって「犯罪行為を肯定的に描いている」という作品の上っ面しか見えていないのではないか。そうだとしたらその人たちはフィクションを楽しむ才能がなく、不幸だと思う。 http://wezz-y.com/archives/55862 例えばこの記事では、誘拐された少女・幸を「これでもかというくらいにどこまでも哀れで孤独で無垢な美少女として設定されている」とした上で、二人のキャラクターを「性的搾取したい男性にとって都合のいいキャラクター」「孤独を抱える少女にとって都合のいいキャラクター」と切り捨てている。 だが、作者がどのような意図でキャラクター設定したのかはさておき、作品を読む限り彼女らは自らの意志と思考による判断によって動いているように見える。幸は決してお兄さんの言いなりではないし、彼女らは自分たちの身勝手を自覚している。誘拐したほうとされたほう、両者の心情や思考やコミュニケーションをぼかすことなく余すところなく一切の逃げを打たずに描写しているから、ただ単に変わったシチュエーションでの萌えるカップリング──吊り橋の上での恋愛を描きたいだけのポルノではないことはちゃんと読めば明らかだ。(そういう側面がないとは言わないし、それらもひっくるめて「都合がいい」と言われてしまえば何も言えないし、そういう人は都合の悪い話やノンフィクションばかり読んでいればいいと思う。エンタメは都合がいいから面白い。) もう一つ議論の争点としてあるのが、この作品が発表された時期的に実際に起こったある事件に寄せて描かれたテーマであることは容易に想像がつくということだ。発表された作品が作られた背景にどんな経緯やら思想やらがあったかによって作品自体が断罪されてしまうことの是非が問われている、と言い換えてもいい。ただ「幸色」が単なる当て擦りで描かれたと受け取るか問題提起と受け取るかは読者の印象次第なのではないかなと思わなくもないし、後者なら「犯罪者を肯定する都合のいいポルノ」という批判自体が的外れなものになる。 最後に、エンターテインメントか社会派かという一次元的なものの捉え方が私は嫌いなので、こういう可愛い絵柄の漫画が萌え漫画の文法を用いて重いテーマを扱っても全く問題ないと考えている。「もっと社会派っぽい漫画だったら自粛にはならなかった」という意見をネットで目にする中、確かにそれはそうかもしれないが、同時にとても残念なことだと思う。心がホッコリする小学校医療系マンガ放課後カルテ 日生マユかとう3巻まで無料だったので読んでみました。 医療ものですが小学校が舞台ということ、子供に起きる病気が主体であること、などのせいかとてもとっつきやすい印象です。どうやらわけありのような医者かつ保険医の代理の先生が主人公。つっけんとんだけど病気に対しては真摯に冷静に対処するところがなかなか格好いいですね。群像劇かと思いきや、基本的に数話で1つのエピソードがキレイにまとまるので読みやすかったです。あとは、小学生を軸にしているのでそれを取り巻く大人たちもきちんと描かれていて、ただ子供の病気を治すだけのお話になっていないところが良いと思いました。 ただ仕方ないと思いますけど病気発生しすぎですね、この小学校(笑) 面白いし読みやすかったので4巻以降も買ってみようかな。タイトルでだいたい粗筋がわかるのはとても現代的でよい失格紋の最強賢者 ~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~ 進行諸島 肝匠&馮昊(Friendly Land) 風花風花mampuku 転生俺TSUEEEのくだらな面白さが詰まった、肩の力を抜いて楽しめる漫画ですね。 現代からではなく、ファンタジー世界における古代(あるいは神代)から遠い未来に生まれ変わったら、剣も魔法も衰退していてうっかり簡単に最強になってしまったものの、前世では届かなかった強さを手に入れたいという野望からは遠ざかってしまった。という話。 「前世の自分が神としてあがめられてる…!?」みたいなところは「聖☆おにいさん」的な風情があって面白いです。 まともに評価されず冷遇を受けるが徐々に力を認めさせ最終的にはちやほやされる点、やべー強さの魔物が出てきて「さすがの俺もちょっとやばいかも」みたいなこと言いながら危なげなくやっつけてしまう点などは「魔法科高校の劣等生」に近い印象。 巻末のオマケで載ってる書き下ろしの小説は、小説というより5chのSSみたいな感じです。打ち切りと言われているが俺は好きだった。超人S氏の奮戦 どおくまんプロ どおくまんstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男この漫画が俺とどおくまんの出会いだった。 連載開始時に「ずいぶん古臭い漫画が始まったな」と思ったのは今でも覚えている。これでどおくまんという作者が気になって、傑作「暴力大将」との出会いにつながった。 作者のインタビューでも「連載を切られました」と言っているが俺は面白いと思うしすきだった。 国の代表になるというコト。俺たちのフィールド 村枝賢一つう(ダべるブログ)日本がまだJリーグが発足したて。W杯に出場した経験がない時代のサンデーサッカーマンガ。 背負うことの覚悟や苦しさ。そして、そこで繋がる絆の強さを描いたサッカーマンガであってサッカーマンガでない人間ドラマを描いた名作。 実在の選手も名前を変えて登場してます。連載当時、現役だったメンバーもカズを覗いては引退している。このマンガを通してカズの凄さも計れるというおまけつきw もっと詳しい感想を此方の動画で語ってます。 https://youtu.be/wVTHjYNx4Lk 最近の新連載将棋漫画の注目作の一つリボーンの棋士 鍋倉夫starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)手塚治虫『リボンの騎士』をパロったタイトルのこちら『リボーンの棋士』いいですね。 少し読んだらタイトルの意味もなんとなく分かります。 年齢制限により将棋のプロ棋士になれず、将棋に一切関わらない生活を選んだ主人公だったが、ひょんなことからまた将棋を指すことになり、プレッシャーで負けられなかったがゆえに奨励会時代に打っていたような堅実な手ではなく、将棋がただただ楽しかった頃の可能性を探るような自由な打ち方に立ち返る。 プレッシャーから解き放たれた彼の将棋は自由に、強く生まれ変わっていた。 リスタートしてリボーンしたわけですね、棋士として。 いまのところ楽しそうに打っててしかも強いっていう主人公らしさ、強さの片鱗が感じられてて楽しいです。 プロになるだけが将棋じゃありませんし、将棋とは人生においていろいろな形で付き合っていくやり方があるかとは思いますが、この主人公はどうしたいのか。 プロ編入制度という狭き門をくぐるのか。 どん底、逆境スタートって、なんだか燃えますよね。 読むたびにだんだん楽しみになってきてます。もも裏、使ってこ?フットボールネーション 大武ユキ名無しオレ、もも裏を使えてる?と気になりはじめる作品。 サッカーをやっていると深く入り込みやすいと思います! みんな、サッカーしてさ!もも裏、使ってこうな!賢者の学び舎 防衛医科大学校物語について話そう賢者の学び舎 防衛医科大学校物語 山本亜季マンバ【掲載誌】 ビッグコミックスペリオール 2018年4号(2018年1月26日発売)より連載開始 【代表作】 『HUMANITAS ヒューマニタス』 【公式ページなど】 山本亜季 Twitter https://twitter.com/_aki_0623 賢者の学び舎 Twitter https://twitter.com/KENJYA_superior かわぐちかいじっぽい野球漫画バッテリー かわぐちかいじstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男主人公の超高校級投手・海部が入団したのは弱小球団のメッツ。高校時代に海部とバッテリーをくんでいた武藤は強豪球団のイーグルス。 最初からエースとして活躍する海部。二軍からのスタートの武藤。この二人を通した人間ドラマが主軸になる。 全4巻でサクッと読めるし最終回が素晴らしい。 読み始めたら予想よりワクワクしている自分がいたVS.アゲイン 中馬孝博starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)魚の加工販売する食品会社に勤める営業のエース挟土繋(はさどつなぐ)33歳。 10年前は会社の実業団に入りバレーボールでVリーグを目指すほど街ぐるみで盛り上がっていたが、それも過去の話、かと思っていたら後輩社員に誘われて久しぶりに再始動することになる。 サラリーマンやりながらのスポーツ漫画はほとんど読んでこなかったので新鮮で面白い。 かもめチャンスくらいかな? でも会社でやるという点で、仕事との両立がバランスよく描かれていて読み応えがある。 バレーボールを休んでいる間に営業で培った観察眼がまたバレーボールに活きてくるのも良い。 再びVリーグを目指すことになるが、そのための障壁は結構多くて、自分自身の体力だったり、チームメイトの実力、やる気、地元の後押し、もしVリーグに上がった場合の会社側の準備態勢など様々で、そこを会社員として戦う挟土が仕事とバレーの両面でいかにクリアしていくか、という読み始めたら思ったよりワクワクする展開が待っていた。 仕事は正直出来過ぎなくらいなので爽快感さえあるし、バレーボールの問題を仕事側からクリアしたときには、おー!となった。 地味ながらこれからもすごく楽しみなマンガだ。華々しい「舞台」に上がれなかった男が絶望の淵から這い上がるリボーンの棋士 鍋倉夫mampuku "26歳"という年齢制限により将棋のプロ"四段"への夢を断たれた、元奨励会員の主人公。どうしても将棋への想いを捨てきれずにいた彼はアマチュアという新たな世界に出会うことで、目指すべき頂点へと再び歩み始めるのだった。 「1話でプロへの道が断たれてしまったなんて、これからどう物語にするっていうんだ」みたいな感想も耳にしました。でも実際には、将棋以外の道、アマチュアで頂点を目指す話、ハチワンダイバーみたいな話、など無限に可能性があったわけです。藤井聡太さんはマンガの主人公みたいだとよく喩えられますが、その道のスーパーホープが並みいる敵をバッタバッタ薙ぎ倒しながら王道を往くよりも、道なき道をゆく「リボーンの棋士」の冒険感のほうが個人的にはワクワクできます。 将棋の世界に関しては連日の藤井さんの報道や3月のライオン、ハチワンダイバーくらいでしか知らないド素人ですが、Tシャツにジーンズ姿で大量にフラッシュを浴びるこのカラーイラストが如何に型破りで掟破りなものであるかは分かります。でもだからこそ物語への期待が膨らむというものです。 私はどうしても、小説や漫画に限らず映画、アニメ、音楽など、楽しみ方を狭めるような消費の仕方をしたくありません。 例えば、これは何度も色んな人に申し上げていることなんですが 「『君の名は。』では二人がお互いに惹かれあう描写が希薄だったから駄目だ」 一昨年よく耳にした評でしたが、必要ないから描かれなかっただけです。スペクタクル、映像美、カタルシス、極上だった点を挙げればキリがない。 「『けいおん!』には中身がないからクソだ」なんて言う萌え豚は居ませんし 「本職のアーティストの方が上手いからキャラクターソングは無価値だ」なんていう二次元アイドルファンは居ませんし 「絵が雑だし休載ばっかり」なんてハンタヲタは百も承知なわけです。 私は絵が雑なマンガが苦手なのでハンタは読みませんが、別に否定はしません。読まないだけです。 話が逸れましたが「リボーンの棋士」には、藤井フィーバーに湧く我々素人には想像もつかなかったような"道"と"頂"を見せてほしいです。必読のサスペンス漫画マイホームヒーロー 朝基まさし 山川直輝starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)※ネタバレを含むクチコミです。コーディネートの教科書的な服を着るならこんなふうに 縞野やえ MBやむちゃ※ネタバレを含むクチコミです。1話目からもっていかれる…涙腺がゆるむ…BLUE GIANT SUPREME 石塚真一 NUMBER8少女漫画博士うららかジャズに心打たれたのは高校生3年生の時…。 決して早くないそのスタートを巻き返すように、これでもかという程努力する主人公。才能じゃなくて、努力の凄さが大袈裟じゃなく、紙越しに伝わってきます。いや本当に!!! どんな状況にも這い上がり、情熱を注ぎ続ける姿に胸が熱くなり、熱中することの素晴らしさを教えてくれます。 少女漫画ばっかり読んでいる私にとって、 ぶっちゃけ好みの絵柄じゃない… でも自然と惹き込まれる…本当に…すごい。 男性視点!一途なイケメン片思いクンが主人公※微ネタバレてをつなごうよ 目黒あむ少女漫画博士うららか※ネタバレを含むクチコミです。読むと実践したくなる東洋医学素直なカラダ 東野柚子starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)西洋医学で解決できるのははっきりと原因が分かるもの。 未だ病になりきっていないものを東洋医学なら解消できるかもしれないという話。 不思議と読んでいるだけで健康になっていくような気がするほど、読後感がさっぱりしていていいです。 原因不明の片頭痛持ちなんですが、もしかしたら頼るべきは東洋医学なのかもしれないですね。 とはいえ、生活の疲れなどの原因と考えられるものなどきちんとフラットな視点で見て、どちらかを妄信するのだけは避けて自分で考えたいところです。 そういうのあったんだー、と見識が広がり選択肢の幅が広がるという点で素晴らしいと思いました。 こういうウンチク漫画系でも押しつけがましくないので読みやすいですね。 自分の身体を救うのは自分、というところも悪く言えば無責任ですが、本来そうあるべきなんですよね。 自己管理すべきなんです。 彼らはそのお手伝いをしてくれると。 それくらい謙虚な気持ちで医者にはかかりたいものです。 フラフープに関しては一度Amazonでカートに入れるところまではいきました。凍牌のスピンオフ 堂島が主人公牌王伝説 ライオン 志名坂高次starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男凍牌に登場する堂島が主人公の麻雀漫画 最初はギャグっぽいは後半になると凍牌と同じようにクレイジーな条件で麻雀になる。人間島麻雀大会編の鮫の水槽麻雀は最高だった 凍牌シリーズは指がなくなるとかが当たり前で恐ろしいな砂漠の風のように記憶も飛んでいった。でんでん虫 かざま鋭二 坂田信弘霧兵衛良かった点 ・風の大地コンビなので、いつものテンションで読めた。 ・原作者の坂田信弘が1コマだけ登場 ・シシリーポーカー(インディアンポーカーみたいなの)を主人公とマフィアの親分が勝負する回はマジなのかギャグなのかはわからない点がいい 総評 ・主人公が博打の才能と運が全ての漫画。風の大地から風のような爽やかさを抜いて、どぎつくした感じといえばいいのか表現が難しい。 びっくりするほど記憶に残らない漫画だ ドキドキが止まらないシックス ハーフ 池谷理香子なな展開が全くよめなくてとても面白かった!!忘れられない主人公こちら葛飾区亀有公園前派出所 秋本治めあり高校の同級生の男子にそっくりなのが心に残っていておもしろいです。<<178179180181182>>
母が若い頃読んで怖さが忘れられないという話をしていたので、興味が出て読んでみた。1967年発刊ということは…もう50年も昔か…。 確かにこわい。こわいよりヒイッて感じ。それより「赤んぼ」という絶対的愛されポジションでこのフェイスは許されないのではないか… ただ崩れた顔なわけではなく、はっきりと悪意が感じられる表情が良いところ。そして、ごくまれに普通の子どもらしい感情を吐露させるが、それを見るとどんどん同情的になってしまうし、ラストではこちらがしんみりしてしまった。 楳図さんの恐怖漫画全般に言えることだけど、女の子の絵がレトロで洋風でとても可愛いです。