社会マンガの感想・レビュー4964件出産は生命の誕生だ!コドモのコドモ さそうあきらstarstarstarstarstarかしこ後書きによると「小学生の出産」というテーマは編集部からの打診だったらしいですね。2003年に休刊したアクションが翌年に復刊する際に、社会派な作品を扱う漫画誌にリニューアルしたい意向が編集部にあったというのを、同時期にモリのアサガオを連載してた郷田マモラ先生のインタビューで読んだばかりでした。 幼馴染とのくっつけあいっこにより無自覚に妊娠してしまった小学5年生の春菜。紆余曲折ありますが最終的には大人に悟られることなくクラスメイト達の力を借りて子供だけで出産します。 この漫画のすごいところは、性愛による妊娠ではないのと大人の目線が排除されることで、純粋に生命の誕生として出産を見られるところですね。途中で産婦人科医が「すべての赤ん坊には後光がさしてるんだ」と語りますが、産んだ後の春菜も輝いてた。そう考えると将来ああいう仕事をするのも納得かな。 担任の先生が革新的な人で、性教育の延長としてジェンダーについて教えようとするんだけど、他の先生から理解を得られなくて失敗するところも当時のリアルだと思いました。正直不動産 #推しを3行で推す正直不動産 夏原武 大谷アキラ 水野光博starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 連載一回目から雑誌でずっと読んでいるが今回ちょっと単行本で読みかえしたがやはり面白いね。一回読んだだけだど忘れていたところや細かい設定を思い出せてよかった ・特に好きなところは? 十影。十影が出てきた時はビッグコミック特有の若者に対する見方が出まくっていたがちょうどよくなってきているところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 知らない業界だが生活に密着する知識もつくし絶妙の人情話も入るのでお勧めです。 天よ、私を自由にしてください。嘲笑われない為に、脅かさない為に。誰かの支配からではなく己の底から行えるように。佐武と市捕物控 【石ノ森章太郎デジタル大全】 石ノ森章太郎starstarstarstarstar阿房門 王仁太郎(アボカド ワニタロウ) 江戸時代は遥かに自由な時代だった。下手人は指紋やDNA、目に見えない血痕や油脂、デジタルデータのような生理的、物理的な物証からすら自由だった、取りも直さず、犯行の証拠の所在は現代に比べると(拷問などは有れど)ずっと内心の自由に委ねられていた。 そして、その自由は放置と表裏一体だった。『佐武と市捕物控』に於いては多くの身障者、精神的な苦悩を抱えた下手人が出てくるが、彼らが福祉や行政に救われる事は殆ど無く、それ故に犯罪に追い込まれる様が一種同情するように描かれている。殺人者らの境遇は人間の業に纏わる必然として江戸の花鳥風月と混然一体と物として映る。 然し、主人公の一人、(松の)市はそのような状況における盲人でありながら剣技、頭脳、人柄、どれをとっても申し分無い傑物として終始活躍し続けている、ある意味迫害や無理解により憎悪と貧窮を募らせ零落するという「自然」に逆らうような人物だ。では、何故他の犯罪者と違って市は差別する社会に対する憎しみなどを乗り越え、あれほどの人物と成れたのか。 この答えは市の心理を追った一遍「刻の祭り」にあるように思える。詰り、粗筋の紹介はここでは省くが、残虐な盗賊として集う身体障碍者に対する叱咤「盗みや人殺しが悪いことじゃない……?笑わせるな!!(中略)あたしだって…、目が見えないことを、笑われたことは何度もある。そりゃあその時はくやしい そいつも盲人にしてやりたいとも思った。し、しかし、…いちいちそんなことをしていたら……、世のなかに五体満足はいなくなっちまう……。苦しむのはあたしたちだけでたくさんだ」に隠されてる。 ここで市は率直に世の中への憎悪を語る。しかるに、その憎悪の炎を自然生成され、自然に他人を傷つけるべき物と彼は捉えていない。即ち、それが自然である以上に「盗みや人殺しはどんな場合でも正義にはなり得ない」と言う社会の掟こそを優先すべきと見做している節があり、それで己を律する事で憎悪の炎と向き合わせる。 そしてその格率が彼の憎悪のはけ口に単なる暴力や略奪ではないより高度な技法や思想に彼を追いやっている、それが市の人格の秘密である(余談であるが、このような精神のプロセスをフロイトは防衛機制の内の昇華と定義した)。これはある意味では精神の枷であるが、昇華により市の身心は飛躍し、憎悪と貧窮と言う自然の漆喰から自由になる事が許されたと言う側面もある、パラドキシカルな物言いだが、人を憎まないと言う倫理的な枷が寧ろ彼を自然のままの運命から解き放ったのだろう。 私はそこに「自由主義者」石ノ森章太郎の姿を見た。彼は、どの作品でも身体の桎梏を抱えながらも自由を希求する主人公を何度も描いてきた。そして彼にとって自由は単に与えられる物ではない、寧ろ人間を縛っているのは環境が影響することは有れその人間の憎悪や強迫観念であり、自由はそれとの内なる煩悶の繰り返しでしかないと言う事を、石ノ森は描いてきたのだ。 然し、それは何処までも己で闘い勝ち取ると言う世界観の称揚な以上、ややもすると現代的な福祉への批判に結び付きかねない。実際『仮面ライダー』では国家と言う概念≒ショッカーと言う公式がこそがライダーより弱者を生存させ得たかもしれないと言うアイロニーで幕を閉じている。そのような描写は常に存在し、『仮面ライダーBlack』でそれは極北に達した。その作品はゴルゴムと言う無形で無限大の、グロテスクなオカルトとナーバスな陰謀論の沼にヒーローを引きずり込んでいった。そこにある種の苛烈さを見出さない事は許されない。 上記を踏まえて幾らか不謹慎な発想をするならば、石ノ森の自由主義は戦後日本のリベラルを超えて、どこか今のシリコンバレーの大物に通底するより徹底した自由主義と一脈通じているのではないか?石ノ森章太郎が政府の調整効果を強く敵視していた訳はないだろうが、作品に於いてはそれに近い不信感や抵抗が見られない事の方がむしろ少ないように感じられる。それは市のような確固とした自己を形作るが、同時に『仮面ライダーBlack』の魔王のような存在に人を変えかねない。そのような可能性の光と影が石ノ森の作品には渦巻いており、その二元論的な世界観が彼の作品の基調となっている部分もあるように思える。尤も、単なる自由主義的なヒーロー像だけでは彼の作品が今でも注目を浴びることは無かっただろう、そのような自由の希求と危惧の狭間でそれでも善を求めて戦い、己を擲つ事さえ時には厭わずが欲を否定せず認める、そのストイックさがあって初めてヒーローが暴力的なイデオロギーの奴隷の身分から解放されること事を石ノ森は知っていた筈だ。 そぞろな文章を長々と書いたが、江戸に仮託した人間の自然状態からの脱却による自由を希求した『佐武と市捕物控』は正しくその自由の希求により確かに石ノ森章太郎的なのだと繰り返してこのレビューを閉じさせていただく。 余談: ・実際読んだのは90年代に出た小学館文庫版と笠倉から出た『縄と石捕物控』の文庫版だ。文庫をかなり探し回り、最終的に通販を使った都合上こっちの方が入手自体は簡単だと鑑み、このバージョンでレビューさせてもらった ・『佐武と市捕物控』に関しては、夏目房之介の文章(「『佐武と市捕物控』―青年マンガの革命児」-『別冊NHK 100分de名著 果てしなき石ノ森章太郎』収録)が大変すばらしかったので一読をお勧めします。正直、「刻の祭り」に着目したのは夏目に倣ったからです。私は同じ主題の描かれた珠玉の掌編として「北風のみち」もおすすめします。 ・このレビューのタイトルは吉田拓郎の『今日までそして明日から』の一節のパロディですが、今気に入ってると言うだけで、大した意味は無いですすべての国に地理と歴史あり紛争でしたら八田まで 田素弘名無しシンガポールの話ですごく感じた。 その時その時のリーダーが国家戦略をもって政治をやっている。 その背景には地理的要因があり、歴史には潮目がある。ということがよくわかった。 国際感覚が磨かれる気がする。 施設育ちの2人の話零れるよるに 有賀リエ名無しヘビーなテーマだな…と思ったら作者は有賀リエさんでした。過去にも車椅子、犯罪被害者と加害者家族という難しいテーマで骨太なストーリーを描かれているので今作も期待しています。上流階級の世界は恐ろしいやんごとなき一族 こやまゆかり名無しこやまゆかり先生の新連載。庶民と御曹司の結婚モノ。御曹司はイイヒトそうだが、その他上流階級の親族たちは魑魅魍魎。セレブの描写がそうとう歪んでいる上に、主人公の自己正当化が激しい(=たくましい)のでキャラに感情移入はしにくいが、泥沼の争いにはとても興味をひかれる。また昼ドラで実写化されそう。猛き黄金の国 #推しを3行で推す猛き黄金の国 本宮ひろ志starstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 久しぶりに読み返した見たが前半の方が好みかな。お~い!竜馬とかを読んでいるせいか比較的すんなり話が入ってきた。 ・特に好きなところは? お~い!竜馬側とは視点が違う幕末の話というところだな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 本宮ひろ志のマンガの勢いがあるようなないような感じだった。なんとなく読むのにはちょうどよかったな 本作の刊行から約3年後=桜壱バーゲンさんが50代になった頃に講読した読者の感想バカ潜入! 桜壱バーゲン名無し内容はかなりアブノーマルなルポ漫画です。 下ネタが多くあります。 ですが、成人女性の私にとっては、ほんのちょっぴり元気が出るマンガでもあります。 本当に体を張った上で本作を制作した作者(桜壱バーゲンさん=櫻井稔文さん)の漢気には感服します。最新話&過去回を語ろう妻と僕の小規模な育児 福満しげゆき名無し※ネタバレを含むクチコミです。もう一回連載してくれないかな。ヘレンesp 木々津克久starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男もう一回連載してくれないかな。 愛犬のヴィクターが妙にハードボイルドな感じで好き 主人公のヘレンはフランケン・ふらんやアーサー・ピューティーは夜の魔女にもちょっと出てたりもする。 料理漫画のベストバウトじゃないかな包丁人味平 カレー戦争 牛次郎 ビッグ錠マンガトリツカレ男カレー将軍こと鼻田香作との対決と結末は傑作中の傑作。これより衝撃的な結末はそんなにないんじゃないかな『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』の実写版も良作だと思う30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい 豊田悠名無し好評な原作漫画とは対照的に、実写ドラマ版も実写映画版も賛否両論になっているようですが、実写ドラマ版も実写映画版も良作だと思っています。 原作漫画だけでなく実写版をも見てほしいです。 なお、実写版に関する話題は「『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』の実写版総括」でお願いします。 https://manba.co.jp/topics/65898「性依存症の男子高校生」と「アダルトチルドレンの小学生の少女」を主役にしたヒューマンドラマ作品。※毒親という概念(もの)が存在しなかった時代に連載された少女漫画です。 #1巻応援子供達をせめないで 新井理恵名無し※ネタバレを含むクチコミです。 献身的な愛あいのかさぶた 綴屋めぐるstarstarstarstarstar_borderるるもー尚に対する創の愛情が献身的で涙出てくる。 尚の家庭環境は最悪だけど創がずっといてくれて良かった。 大きく道を外さずに済んだ。 創の実家も温かい。 尚みたいな家庭環境の子供のことを普通は敬遠し自分の子供とは関わらせないようにしてもおかしくないけど、創と一緒に世話焼くとか素晴らしい。 尚が創のこと好きになるのはもう必然というか。 父親とは縁切ってそれ以外のみんなと幸せになってくれ。推しの子への愛語ろー!【推しの子】 横槍メンゴ 赤坂アカ名無し皆、一緒に推しの子の愛語ろう!なんでもいいよ!ジャズは深くて難しくてカッコいいBLUE GIANT SUPREME 石塚真一 NUMBER8さいろくまず主人公のダイはすごくすごく熱がある。 周りのメンバーもそれぞれ真っ直ぐで、熱量が高い。 で、出会うその他のジャズやる人達も同様に熱い。 向き先は少し違えども、ジャズに対する熱量の高い人達を描いているんだけど、やり続けるとどういう葛藤があるのか想像もつかない。 ※もちろんコレだけが正解じゃないし特殊なんだけど 前作「ブルージャイアント」で感動と、落胆に近い憤りとを感じた人がほとんどだと思う。シュプリームではさすがに同じことにはならないと信じたい(今でもアレは本当にハッキリ憶えてるぐらいツラく、「ふざけんなーー」と口に出たぐらい熱中というか没入していた) 前作からそうだけど、途中途中で後にダイのことを語る人々(恐らくインタビューを受けている)が出てくる。 そこからは当然、未来がある程度想像できるワードがいくつも含まれており、それを踏まえて読む事でまた口角が上がってしまうのを抑えきれずに先を楽しみにして待とうと思えるそんな漫画。 ジャズが苦手であろうとわからなかろうとそんな事はどうでもいいぐらいに、五感を揺さぶってくるすごい漫画なので絶対読んだほうがいいし出来ればネタバレは見ないほうがいい。 ググると「ブルージャイアント ひどい」が一番上にサジェストされて笑ったけど、シュプリームがなかったら本当にただひどかったかもしれない。 ただ、ひどかった(と私含む多くの読者が思っている)のは本当に後半の、割と最後の方の展開の一部でしかなく、それは本当に衝撃的だったけど、その衝撃が大きい人ほどこの作品をちゃんと読んだ人であるのは間違いない。 大好きなので是非多くの人に読んでもらいたい。 『TRUMP』をコミカライズしてくれた、はまぐりさんに感謝 #完結応援 #推しを3行で推すTRUMP 末満健一 はまぐり名無し・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 『TRUMP(シリーズ)』を生み出した末満健一さん、『TRUMP』本編をコミカライズしてくれたはまぐりさん、本当にありがとうございます! ・特に好きなところは? ①原作(舞台作品)では見られないサスペンス・アクションのシーン ②ソフィとウルの儚くも美しい友愛(ブロマンス) ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 諸事情により申し遅れましたが、コミカライズ版『TRUMP』の連載お疲れ様でした! そして、『COCOON 月の翳り星ひとつ』のコミカライズを決定してくれて本当にありがとうございます!! 『TRUMP』本編の次に『COCOON 月の翳り星ひとつ』をコミカライズすることが決定した時は歓喜しました! 『COCOON 月の翳り星ひとつ』を原作に制作したコミカライズ作品『COCOON』をも必ず揃えます!まんが極道 #推しを3行で推すまんが極道 唐沢なをきstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 連載中も読んでいたが今回まとめて読み返してみたが今読んだ方が面白いな。マンガに対する知識も増えているしなんとなく元ネタもわかるようなわからないような感じだ ・特に好きなところは? 唐沢なをきの描く動物。ハムスターが可愛すぎ。あと雑誌名と作家名がいいね ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 大体一話完結だので読みやすいのでなんとなく寝る前に一冊づつ読むと良さそうです。 必ず治すを感じる真っ直ぐな瞳に、励まされる。テノゲカ 新井隆広 詩石灯 市原理司starstarstarstarstarPom すごく良かった。 物語にどんどん惹き込まれていくと思います。 医療ものを読む度に、こんな素晴らしい先生がいたら。。と思うものですが、やはり今回もそうでした。 ものすごく高度で繊細な手術を、短時間で終えてしまう一心先生。離れてしまった指の縫合とかミリ単位で本当すごいとしか言えない。 ご飯を食べている時も勉強をしていたり、当たり前ながら血の滲む努力あっての一心先生の現在の姿であって、現在進行形で彼は進化し続けていて、進化し続けたいと思っている。 物語自体も勿論ですが、一心先生の日々の努力(過去の悲しみ)見せないところがまたカッコいいし、色んな葛藤を乗り越えているんだと想像し、グッと来ました。 読み終わってイハーブの生活 小路啓之名無し3年に1度読みたくなる漫画です。後半の方が面白い復讐の未亡人 黒澤R名無しドラマ化もされ前半の一通りの復讐劇がメインかの様に思えるが、その後の方が個人的には面白い。一貫して女性のたくましく生きる姿を描いている。成人、子供、老婆問わず登場する女性は皆かっこいい。生き方の知恵を教えてくれる作品。犬を飼ったことがなくても感動する犬を飼う そして…猫を飼う 谷口ジローstarstarstarstarstarかしこ14歳の飼い犬を老衰で看取るまでの一年を描いた「犬を飼う」。この短編は言わずもがな傑作です。普通だったら避けがちな臨終の瞬間まで描き切ってますが、谷口ジロー先生の端正タッチだからこそ目を逸らさずに読めました。ペットの看取りだけではなく犬の一生に寄り添った目線で描かれているからでしょうか。小学館漫画賞特別審査員賞を受賞したのも納得の素晴らしい作品です。 表題作ではなく巻末に収録されている「百年の系譜」はフィクションだと思いますがこちらも犬の話でシンプルに泣かされました。戦前にドイツ軍人からもらったシェパード犬を大事に育てて血筋を絶やさずにいましたが、戦争が激化することで軍用犬として徴用されてしまいます。しかし飼い主の少女は再会を諦めなかった。犬と人の絆は深いですね…!! 傷だらけの仁清 #推しを3行で推す傷だらけの仁清 猿渡哲也マンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 昔になんとなく読んでいたが今回読み返した。 猿渡哲也版の「無法松の一生」とも読める内容だったな ・特に好きなところは? 色々謎が多いまま終わったところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 1話完結で他の作品よりもわかりやすいし、残酷描写も少ないので読みやすいとは思います サルまん 2.0 #推しを3行で推すサルまん 2.0 相原コージ 竹熊健太郎starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 数年に一度読み返すが内容を綺麗に忘れているので同じように楽しめる。今回今更気づいたのだが「メガラヴ」は色々な意味での問題作「メガバカ」が元ネタか・・・ ・特に好きなところは? 当時のネタを思い出させるところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! サルまんの時に比べて少しネタがマニアックになっているような気もするがやはり面白いね <<12345>>
後書きによると「小学生の出産」というテーマは編集部からの打診だったらしいですね。2003年に休刊したアクションが翌年に復刊する際に、社会派な作品を扱う漫画誌にリニューアルしたい意向が編集部にあったというのを、同時期にモリのアサガオを連載してた郷田マモラ先生のインタビューで読んだばかりでした。 幼馴染とのくっつけあいっこにより無自覚に妊娠してしまった小学5年生の春菜。紆余曲折ありますが最終的には大人に悟られることなくクラスメイト達の力を借りて子供だけで出産します。 この漫画のすごいところは、性愛による妊娠ではないのと大人の目線が排除されることで、純粋に生命の誕生として出産を見られるところですね。途中で産婦人科医が「すべての赤ん坊には後光がさしてるんだ」と語りますが、産んだ後の春菜も輝いてた。そう考えると将来ああいう仕事をするのも納得かな。 担任の先生が革新的な人で、性教育の延長としてジェンダーについて教えようとするんだけど、他の先生から理解を得られなくて失敗するところも当時のリアルだと思いました。