怪奇・ミステリーマンガの感想・レビュー3336件<<7576777879>>胸糞悪いの一言で片付けられないものが確かにある一匹と九十九匹と うめざわしゅんstarstarstarstarstarかしこ一緒に「えれほん」も読んだのですが面白いけど内容が難しくて脳が理解するのを拒否したので、読んだらとにかく何かを考えずにはいられなくなる「一匹と九十九匹と」の方が自分には合ってると思いました。 重い話なのは間違いないです。一巻は一話完結の短編が多いのですが、二巻は一冊で一話になっています。特に重いのは二巻ですね…。ヒミズのラストが延々続くような重さ…。しかも暴力的シーンがかなりあるので無理な人も多いかも。一巻を読んでみて大丈夫だったら二巻も読んでみるのをオススメします。 タイトルの「一匹と九十九匹と」は聖書が元になっているようですね。一巻の最初のページにも(百匹の羊を飼っていたとして、そのうちの一匹がなくなったら、残りの九十九匹を置いて、いなくなった一匹を探さないだろうか)という内容の一節が引用されていました。 どの話にも共通して世の中と交われない外れ者の一人が登場しましたが、彼らに対して自分がどう思ったのか、しばらく考える日々が続きそうです。304号室に現れる謎の怨霊デスホテル ハセガワM名無し※ネタバレを含むクチコミです。遭難しても生き抜けるようになる漫画サバイバル さいとう・たかを斎藤jrただし、ナイフを持っていないやつはダメだ鬼滅ブームに思う今際の国のアリス 麻生羽呂mampuku「『鬼滅の刃』は難しいテーマを背負わず純粋な娯楽としての少年漫画だから万人にウケている」と何かのウェブ記事で読みました。確かにそうだと思います。面白いし、感動や勇気を与えてくれる、娯楽の本分を全うした作品だと思います。ですが敢えて厳しい言い方をすれば「消費されて終わり」なんですよね。 今際の国のアリスという作品は、ある意味カウンターのような、またある意味では一歩先を見据えたような、そんな漫画でした。少年漫画のサイズと値段で販売され、尚かつ一見して「デスゲームもの」という消費型の娯楽の最たるジャンルの皮を被っているので、いざ読んでみるとその想像を遥かに超える懐の深さに面食らうかと思います。手に汗握る心理戦やアクション、出会いと別れを経て成長していく主人公。心理学に精神医学、経済学、人文科学。死生観、命の価値。余りに予測不能な曇天返し。 「凄いものを読んだでしまったぞ」といてもたってもいられなくなるw 思考停止した娯楽を貪る社会への痛烈な問いかけのようでもあり、全てを肯定しているかのようでもあり。読むと世界のことをもっと知りたくなる、そんな本です。 期待度が高すぎたかな白いカラス やまさき十三 園田光慶マンガトリツカレ男俺の好きな「無頼記者」のやまさき十三/園田光慶のコンビが描いているので名作回があるかな思って読んだがあっというまに終わってしまったのでいまいちのりきれなかった。白いカラスの由来とか過去とか謎が全く回収されずに終わったし。個人的には第3話が好き 面白いが、体にはよくない半沢直樹 池井戸潤 津覇圭一 フジモトシゲキmampuku勧善懲悪でカタルシスを得る、有名なフレーズ「やられたらやり返す、倍返しだ」の通りの物語ですね。恥ずかしながらドラマ未視聴なんですが漫画だけでも十分面白いです。 ただこの手のスカッとなストーリーってスカッとするまでに溜まるストレスの方が大きいので読み漁ると精神に負担がかかってよくないと聞きます。嗜む程度がよいでしょう。 金融の世界についてちょっとだけ勉強になります。レコード探偵の事件譜ショパンの事件譜 あおきてつお 北原雅紀マンガトリツカレ男タイトルに「ショパンの事件譜」と書いてある通り、レコードとの関係をベースにした人情よりもミステリー要素が強くなっている。多少強引な話もあるような気がするけど、あんまり気にならずに面白く読めました。一番気になったのは毎回表紙の感じが変わることかな。 レコードのベースにしたミステリというと刑事コロンボ「殺しの序曲」を思い出す 不思議を感じる1日5分のショート・トリップコトノバドライブ 芦奈野ひとし名無し芦奈野ひとし先生の作品を初めて読みました。なんとなくpanpanya作品を思い出しましたが、より言葉も絵もシンプルに世界の不思議を描かれていて、読んでいると心が癒されていくのを感じました。人ではない存在、あの世でもこの世でもない場所、目に見えない風情…などを優しいタッチで表現されてますが、なぜだかとても説得力があるんです。私たちの日常のそばに不思議があるのは当たり前のことなんだよと教えてもらえたような気がしました。安室透と同期5人の警察学校時代描く物語!名探偵コナン 警察学校編 Wild Police Story 新井隆広 青山剛昌ましゅまろ超待望の新連載、開幕!!! これは警察学校時代の知られざる物語―――… 【あらすじ】 >降谷零、松田陣平、伊達航、萩原研二、諸伏景光。 「彼ら」の青き日々は、警察学校にあった… 今、初めて語られる、若かりし五人の青春教場物語! 【著者】新井隆広 青山剛昌 【掲載】週刊少年サンデー 44号より 【公式サイト】 https://websunday.net/rensai/wildpolice/タイトルがもう面白い! 神童と5人の毒親をめぐるサスペンス私には5人の毒親がいる 樹生ナト ぐいこ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 上手い・可愛い、だけじゃない、「わかってる」からこその超一流あやかしトライアングル 矢吹健太朗mampukuTSものは守備範囲外なんてすが、Black Catからの矢吹先生ファンとしては読まざるを得ないですよね。 なぜかジャンプのエロコメは同誌のピュアめなラブコメよりもストーリーがしっかりしているなという勝手な偏見があります。矢吹先生のえならたとえ面白くなくても買うんですけどね。 とらぶるの末期頃はさすがに矢吹先生の絵も古くなってきたなと思ったものですが、しっかり調整して違いを見せてくれるあたりさすがというほかありません。矢吹先生と赤松先生は向こう10年は少年誌で戦えそうに見えますホラーとギャグは紙一重という名言伊藤潤二の猫日記 よん&むー 伊藤潤二starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男ホラー漫画家 伊藤潤二の猫漫画エッセイ。 伊藤潤二は好きで他のはほとんど読んでいるがこれは読んでいなかったので今回読んだ。伊藤潤二と同居人と猫の共同生活のエッセイで猫の可愛さと不気味さを十二分にでていた 個人的には伊藤潤二が寝る際に猫を撫でていたと思ったら毛布だった話が最高だった。終わり方が双一シリーズの感じがした続きが待ちきれない警部補ダイマジン コウノコウジ リチャード・ウーstarstarstarstarstarさいろくクロコーチが好きだったのだけどこの作品の存在に気づいていなかった。 昨日1巻を読み始め、今6巻を読み終わって7巻が待ちきれない。ゴラクを買うしかないのか…! 深淵の闇に潜って光るダークヒーロークロコーチ コウノコウジ リチャード・ウーstarstarstarstarstarさいろくダークヒーローにハマって早数ヶ月、「警部補ダイマジン」を読んでてこいつを思い出した(実際シルエットだけ出てくるんですが) クロコーチはダイマジンと比べると演技派で、頭の回転も更に早く、ブサイクでエゲツなくて憎めない悪の警部補であった。ダイマジンも好きだけどクロコーチもよかった。 よく出来た壮大な刑事ドラマを見ているような気持ちになれる素晴らしい作品。感性を刺激する暗さあの人は血を求めてしまう 浦部はいむstarstarstarstarstarウマタロ※ネタバレを含むクチコミです。中年リーマンと彼の娘の女友達との危険な恋娘の友達 萩原あさ美名無しモーニングに掲載されているのをたまたま見かけたのをきっかけに読み始めました。 居場所がなく、逃げ出したいと思っているという共通点を持つ2人が、徐々に惹かれ合っていくところが面白いと思いました。 #裏バイト #高収入 #ホラー #閲覧注意 #オカルト #1巻応援裏バイト:逃亡禁止 田口翔太郎starstarstarstarstarウマタロ2巻まで読了。 1巻に引き続き、さまざまな裏バイトに参加し、毎回命からがら報酬を得る白浜和美と黒嶺ユメ。クサイクサイ危機察知能力と、機転の利く安定のコンビ感。そこへ「やられ役の新規」が加わるいつもの構成が好きすぎる。 2巻では一つの話が少し長めで、オチは1巻より大きな結末のものが多い気がした。シュールな演出もあって、どこからがギャグでホラーなのかわからないが、非常にクセになる面白さがある。それでいてホラー描写はしっかりと怖い…。話の長さも丁度いいし、テンポよく読めるオカルト・ホラー漫画。 紙の単行本にはカバー下に描き下ろし漫画があるので、できることならば紙版を買った方がお得感がある。(電子版はわからない) ちなみに、 > ※本作品は心身に多大な影響を与える可能性がございます。 という触れ込みのとおり、夜寝る前に読んだところ、悪夢を3回ほど見て起きた。 法律で裁けないことは闇の司法で裁く!ジャッジ 細野不二彦hysysk法律で裁けない悪を「闇の司法」で裁くダークヒーロー。基本的に1話完結だが、悪人に味方する「闇の弁護士」が出てきたり、本当に悪いのは誰なのか分からなくなるような話があったりして、回を重ねるごとに面白さが高まってくる。 もっと読みたい!というところで終わってしまうのが残念とも言えるし、ちょうどいいとも言える。法の網を潜り抜ける悪人が登場しなければならないから、ちょっと残虐表現や不快な出来事が多くなってしまったのかも知れない。予告された死の未来を回避せよ! #1巻応援ウソツキ皐月は死が視える 了子ANAGUMA主人公の皐月は誰彼問わず「あなたは死にます」と声をかけるのでクラスメートからは距離を置かれている浮いた存在。なぜそんなことをしているのか?理由はシンプルで、彼女には本当に他人の死の運命が見えているのです。 彼女が誰かの死を予見する手法はユニークで、死亡現場に彼女にしか見えない死体のイメージが現れるというもの。 「未来の死体」をためつすがめつ実況見分して限られた情報から死の原因を推理し、死亡時刻が訪れるまでにあの手この手で要因を排除していくのはスリリングで読み応え抜群です。 「ウソ月」と呼ばれ、他人に信用されていない皐月がコミュニケーションを取りながら誰かの行動に介入することの大変さが読んでいると伝わってくるんですよね。 誰からも理解されないのに、それでも危険を冒して人を救うために奔走する皐月のキャラクターは熱いものがあります。 皐月の能力と行動を通して徐々にクラスメートとの関係性が変わっていくのが1巻の展開。彼女と距離を縮める者、疑いを強める者、拒絶する者…皐月の心情に少し光が差したかと思えば周囲の人間関係に潜む深い闇が垣間見えたり、グラグラしながら読み進められるのが楽しい作品だと思います。 そして重要情報を最後に補足しますが、女と女の感情が動きまくりますのでそのスジの方にもぜひ読んでいただきたい次第。サスペンス百合です。 これ読まないなら未来に生きるな!漂流教室〔文庫版〕 楳図かずお二階堂楳図かずおの傑作のひとつ。圧倒的ストーリーと「ワァーッ!」がツボになってくる。窪塚主演の高校生モノとしてドラマ化したのはすごいアイデアだとおもう。正義なのか悪なのかブルータル 殺人警察官の告白 古賀慶 伊澤了六文銭悪をもって悪を制す的なものって、大体主人公がフリー(フリーっていうのか?)の殺し屋だったりしますが、本作はなんと主人公が警察。 完全、正義の立場なのですが、刑事として事件を追いつつ裏で極悪人を成敗する感じ。 連続殺人犯とか強姦とか、胸糞悪い事件の首謀者を、被害者同様の処罰を受けさせて苦しませながら殺害していきます。 胸がスカッとするというか、ひどすぎてうわぁとなる感じは、新感覚です。主人公も、少し変わった感じがより不気味さを加速させますね。 ただ、2巻最後。 ターゲットが、女性蔑視をしているリーマンだったのですが…。 他と比べるてちょっと小物すぎませんかね…。 不快なのは確かですが、他が残虐な人間だったのに比較すると、ちとパンチが弱いなぁなどと思いました。 次の巻のつなぎかな?人の悪意が「見える」という事ファンタズム 雨隠ギドあうしぃ@カワイイマンガ母と折り合えず祖父と暮らしていた女子中学生は、祖父の死後、兄の元に引き取られる。彼女は人の「悪意」が見える。その事で苦しい思いをしてきたが、ある時それ迄の悪意と次元の異なる恐ろしいモノと、出会ってしまう。 ■■■■■ 彼女に見える「悪意」の描き方が恐ろしい。人を飲み込む闇や、覆い隠す煤といった表現で、まるでタチの悪い怪異の様な緊張感を演出する。 しかし「悪意」は、怪異の様に固定した存在ではない。怒っている人も優しくされれば悪意は消える。犯罪者でも悪意の無い者もいるし、善良な人が悪意を増減させることもある。揺れ動く「悪意」の描かれ方は、リアルに感じられる。 悪意を食べて回る「恐ろしいモノ」に対抗して、人の悪意を減らそうと働きかける女子中学生。その在り方は、私達が「悪意」とどう付き合っていけばいいのか、「悪意」に飲み込まれない為にはどうすればいいのかを考えさせる。 感情の御し方について、何か掴めそうな気がする、本質的な物語だと感じた。 予想以上によかった!!亡霊学級 つのだじろうstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男つのだじろうの漫画は空手バカ一代は読んでいるが心霊系はあんまり読んでいなかったので試しにどれか読んでみようと思ってこれを選んだ 6作の短編が入っているがどれも心霊なのかホラーなのかわからないが気持ち悪くてよかった。 個人的に最高だと思ったのは2話の「虫」いじめっ子がいじめられっ子の弁当の中身を知りたくてちょっかい出していたらいじめられっ子の弁当には青虫が大量に入っていたという話。 いじめられっ子がいじめを受けたストレスで抵抗しない虫を痛めつけていたら、変な婆さん虫をいじめていると、虫の祟りがあると言われたが信用はしなかった。その後虫の祟りで食事は全て青虫に見えてきたが食事をしないと死ぬので青虫を食べるようになった。青虫を食べることにより徐々に青虫に近くなってきている。その青虫をいじめている君もやがて虫の祟りを受けるはずだの流れからの最後の衝撃のコマだった。 東京大空襲【厄災】が再来鸞鳳 高田裕三さいろくサザンアイズの高田裕三先生が東京(というか浅草)を舞台に時空の歪みをベースに自衛隊や政府、国全体を巻き込んだ戦争時空ファンタジー、みたいな感じの作品。 残念ながら3巻は出ないようで…このクオリティで2巻打ち切りって何がいけなかったのやら。 ただ、鬼灯仮面をかぶった主人公とヒロインの都、そして同様に時空を越えて【厄災】と戦うメンバー達の過去の話などはよく練ってあったのだろうなぁと思う。2巻で急に話がまとめて押し寄せてきて情報が整理出来なくなってきたなーと思ったらTo Be Continued...って終わっちゃうんだもん、残念としか言いようがない。 ここまでの展開を5巻ぐらいまでで、その後全10巻ぐらいな内容だとちょうどよかったのではないだろーかと妄想。打ち切り作品の先を妄想するのもまた読者の権利かもしれない。現実逃避しよう。<<7576777879>>
一緒に「えれほん」も読んだのですが面白いけど内容が難しくて脳が理解するのを拒否したので、読んだらとにかく何かを考えずにはいられなくなる「一匹と九十九匹と」の方が自分には合ってると思いました。 重い話なのは間違いないです。一巻は一話完結の短編が多いのですが、二巻は一冊で一話になっています。特に重いのは二巻ですね…。ヒミズのラストが延々続くような重さ…。しかも暴力的シーンがかなりあるので無理な人も多いかも。一巻を読んでみて大丈夫だったら二巻も読んでみるのをオススメします。 タイトルの「一匹と九十九匹と」は聖書が元になっているようですね。一巻の最初のページにも(百匹の羊を飼っていたとして、そのうちの一匹がなくなったら、残りの九十九匹を置いて、いなくなった一匹を探さないだろうか)という内容の一節が引用されていました。 どの話にも共通して世の中と交われない外れ者の一人が登場しましたが、彼らに対して自分がどう思ったのか、しばらく考える日々が続きそうです。