怪奇・ミステリーマンガの感想・レビュー3336件<<130131132133134>>最新生理学を含めたミステリーホラーギフト± ナガテユカアーネスト佐藤ひとりの謎多き女子高校生が、行きがかりに受けた依頼で社会のクズを解体し、臓器を取り出し、分配するミステリーホラー。実際にあった事件をモチーフにしたエピソードや闇ネット社会ネタがあり、キャラが美人やイケメンの為にそのギャップで鳥肌が立つ。物語の進行上、最新生理学技術も出てきて、生に対する倫理感を考えされられる。果たして人造人間を創り出そうとしている人類は、神を超えられるか!ぐろいけど爽快ギフト± ナガテユカやむちゃ絵がとても綺麗なぶん、グロテスクな描写が引き立っていますので苦手な方は注意が必要です。私刑をどう捉えるかという問題にも繋がるかもしれませんが、私は悪人には裁きがあって当然だと常日頃から思っているので、この漫画はとても楽しめました。他の方も書いてらっしゃいますが、デスノートのキラ崇拝者は好きな方向性だと思います。圧倒的速度で話が進んでいく、妖怪を倒す番長の漫画妖怪番長 柴田ヨクサルハルマゲ丼さすが柴田ヨクサルとでもいうのか、話の速度が異常に早い。敵味方分かれている漫画って敵キャラも魅力的にするために、そっちの話を膨らませることが多いけど、妖怪番長はそういうのがない。 バトルが多いというか、敵を倒して移動してまた敵を倒すくらいのテンポ感で話がサクサク進む。ただ、展開は唐突なんだけど、不快感は全くなくて激しいバトルシーンがめまぐるしくて楽しい。イブニングでは完結したからあと1巻か2巻くらいで終わると思う。他のエピソードは無いものか境界戦線 やまむらはじめオカムラ短編集です。 全く繋がらないバラバラのお話ですが、 エピローグでその後が出てくると面白いですね。 続きが読みたい、というか、この世界観でまだまだいろんな話が読めたら面白いだろうなぁ、という一冊でした! 是非オススメ。 金魚に血を吸われると金魚になってしまう日本版吸血鬼のコミカルなホラー新装版 血潜り林檎と金魚鉢男 阿部洋一名無し水のあるところで出血をしていると、金魚鉢男が現れて血を吸われてしまうという都市伝説のような事件が発生し、金魚鉢男の金魚に血を吸われた人々が金魚になってしまう中、血潜りと呼ばれるスクール水着(ユニフォームらしい)を来た女の子たちが金魚に血を吸われた人の体の中に入って金魚化を防いでいる。 そんな血潜り見習いの女の子の林檎と偶然出会った男子高校生の昊介が、血潜りをして金魚鉢男から人々を守る漫画。女の子はかわいいし、日常シーンではコミカルな内容の話も多いんだけど、金魚鉢男の登場は毎回結構ホラーなテイストで怖いし、血潜りして金魚と戦うときは金魚が不気味なだけでなくアクション的な派手さもあって面白い。本物のホラーSink いがらしみきおやむちゃ構想20年執筆4年も頷けるこわさ。言葉に現わせないけど、読んでいると不安になるような メンタルに響く怖さがある。ホラーが好きな人にはぜひとも1度読んでいただきたい。 でもこのホラーを描いた人が今現在「ぼのちゃん」を描いている事実が一番こわいかもしれない。 神は我らの内にあり祝福王 たかもちげんstarstarstarstarstarひさぴよ故たかもちげん氏による「神とは何か」というテーマを、信仰や宗教の枠を超えて描き出そうとした意欲作。 正真正銘の「神」として生まれた主人公が成長するにつれ、神の自覚を持ち、悩みながらも人間社会への影響力を増してゆくのが前半部。後半は、核心に近づくとともに宗教的な抽象表現が多くなる。 前半は、神が生まれる瞬間を見ているようで面白く読み進められたのだが、後半については大いなる話すぎて、自分の中で意味をどれだけ理解できているのか正直なところわからない。 ただ、「全てのものに従うのが神だ」という言葉は腑に落ちたように思う。 あまり言葉で考えすぎず、とてつもないスケールの作画を見て何かを感じ取れればそれでいいかもしれない。 煉獄の狂気的な描き込みも良かったが、それ以上に序盤の主人公が踊る舞の描写が素晴らしく、あの舞にはとてつもない神々しさを感じた…。 内なる神を感じよ! さいとう・たかを賞創設インタビューゴルゴ13 さいとう・たかを名無しさいとう・たかを賞が創設されたことを記念してビッグコミックにインタビューが掲載されている。 内容はさいとう・たかを賞を創設した理由と賞の紹介、そして今の漫画界に対する思いが語られている。 賞自体も編集者に対しても賞を用意しているようなので、今までにない斬新な賞になりそう。 贈賞式が来年1月になるようなので、まだ当分先だけどどんな受賞作が出てくるのか楽しみ特別編 火野恭司の華麗なる一日終末のハーレム セミカラー版 LINK 宵野コタローマンドリン松本『終末のハーレム』の中でも欲望に忠実に生きる男火野恭司を主人公にした読み切りがヤングジャンプ(2017 no.28)にあった。 火野の1日の話がメインだが、コールドスリープから目覚めた当初のことやコールドスリープする前のこととかが簡単に導入として描かれていた。 まぁさすが火野さん!って感じで、一日中女の子とイチャイチャしている。羨ましいというか、いいなぁって感じですが、最後は女の子に迫られて悩む火野という流れで、最初から最後まで羨ましいという感想に尽きる漫画でした。2巻発売!無能なナナ るーすぼーい 古屋庵名無しアマゾンのkindleランキングとかでランクインしてるし、話題にはなってるのかな? 何を言ってもネタバレになるから、宣伝しにくそうだけど・・・。 口コミでもっと話題になってほしい!! 犬に角、犬から触手犬神 外薗昌也やむちゃ動物が戦うというテーマに対し、いろんな見方があると思う。ジャンルとしてはホラーとSF?で、かなり絵が生々しいのと相まって始めの数ページで閉じてしまう人もいるかもしれない。私はそんなことよりもかっこいい犬と少年が仲良くしている場面見たさに読んでいた。 話の大筋は寄生獣とやや似た印象だけれど、私は単に動物好きなので犬神を推したい。犬と喋りたい。 全14巻でほどよく長編なのになぜかあまり知られていないので残念。 淫花伝阿部定について淫花伝 上村一夫 戸川昌子 岡崎英生名無し阿部定事件というショッキングな事件を起こしたこともあって、悪女や怖い女という文脈で語られることの多い阿部定の半生が淫花伝では描かれている(淫花伝には高橋お伝の話もある) 艶のある淫靡な絵を描かせたらやはり上村一夫はさすがだなと思う一方で、物語はそれだけに終始せずに、10代半ばで乱暴をされた挙句、芸者に売られ、そしてヒモのように定を食い物にする女衒夫婦から逃げるために梅毒を抱えながら街を離れて、流れ着いた先で出会った男と熱病的な恋に落ちる、定という人間を作り上げた不条理と定の一人の女としての姿が描かれている。 かといって同情的なわけでもなく、阿部定という人間が育ち、阿部定事件を起こすに至ったまでを淡々と描いている。ただのショッキングな漫画を過激に描きましたではなくきちんと一人の人間の姿として描いているので物語としてとても魅力があった。不朽の名作ブラック・ジャック 手塚治虫すず何の漫画が好き?って言われたら、間違いなくこれ! 小学校4年生からファン! 押見修造の幻のデビュー作らしい真夜中のパラノイアスター 押見修造名無し粗削りでいかにも若者が描きそうな話だけど、細かいところに押見先生らしさはあって、ここから今に繋がると思うと人間て成長するのな、と思う。あと編集ってやっぱ偉大だなとも。魔に魅入られた妹マコと闇の禁書になぜか詳しい兄トシオが悪夢のような事件に巻き込まれていく闇夜に遊ぶな子供たち うぐいす祥子地獄の田中両親を事故で亡くしたトシオとマコが不気味な施設に入所する1話目の前に、その前日譚となるような変死・怪死事件の遺体発見者として警察に事情聴取を受けているところマコに特殊な能力があるとわかって捜査に協力するように頼まれるというのが0話が巻頭に収録されている。 死体や臓器が生々しく描かれていてそこも恐怖をそそるのだが、可愛らしいマコが幼女らしく派手な怯え方をする 顔が不気味で怖い(自分が一番よくわからない能力を持っているくせにと言いたくもなる) 高橋葉介や伊藤潤二、楳図かずおが好きなら間違いなくハマると思う。 黒魔術師の双子に弄ばれる恐怖フロイトシュテインの双子 うぐいす祥子地獄の田中「死人の声をきくがよい」のひよどり祥子の別名(うぐいす祥子)作品。 「死人の声をきくがよい」よりもギャグ的な展開と要素が少なくホラーの割合が多くてとても怖い。 ストーリーは、東都大学に通う主人公がアルバイトとして中学生の双子を教えることになったんだけど、黒魔術の実験台にされたり悪魔召喚の供物にされたりして弄ばれる。普通だったらギリギリのところで助かるんだけど、この漫画はアクセルを踏みっぱなしで、死んだら死んだでいいか!って感じでかわいそう。 伊藤潤二的なでろでろした液体が体から出てきたりして気持ち悪いし、結局ただバケモノに襲われるんじゃなくて、双子に弄ばれた結果バケモノに襲われるっていう人間って怖いなってところに着地させるいいホラー漫画。 月刊エンタメに横尾公敏先生のインタビューが掲載仏像パンク 横尾公敏名前はまだないアイドルカルチャー雑誌月刊エンタメに横尾公敏先生のインタビューが掲載されていました。AKBやらのアイドル情報に紛れて「ウェブで読めるバイオレンス漫画」特集ということで。 「仏像パンク」を描くきっかけや意識していることや自分に設けてるルールなどが語られていました。とても面白かったですし、読者が増えると嬉しいです6/4までまるまる1巻公開中だぞ急げ無能なナナ るーすぼーい 古屋庵mampuku※ネタバレを含むクチコミです。唯一の彼女を救うため12年前にタイムリープして不良軍団でのし上がる東京卍リベンジャーズ 和久井健名無しタケミチが中学時代奴隷にされていた不良軍団が12年後に大規模な暴力団的なものに成長していて、当時付き合っていた彼女が殺されてしまう。ひょんなことからタイムリープできることを知って、12年前の過去に戻って彼女が死なない今を手に入れる!的なタイムリープものとしては鉄板ストーリー だが、和久井健は「新宿スワン」描いていたっていうのもあってか裏社会的な怖さとか喧嘩的な激しさがいい感じに混ざっているし、主人公のタケミチは結構ダメな男なんだがそこから成長していく感じもありそうでいいヤンキー少年漫画 伝説的アニメの原作攻殻機動隊 士郎正宗地獄の田中今更ながら士郎正宗の「攻殻機動隊」を読んだ。 アニメのSTAND ALONE COMPLEX 2nd GIGのラストシーンはむしろ原作の最初のシーンなんだって知って感動した。 「桜の24時間監視」ってところストーカー?妖怪?とにかく怖い座敷女 望月峯太郎りょー1ある晩、アパートの隣の部屋をノックする音があまりにもうるさくて、ドアを開けて覗いてみるとロングコートをきた大女がいた…っていう始まり方で、ヒロシがこの女に付きまとわれるようになるストーカー的な恐怖に襲われるマンガ。 ただ、犯罪実録的な怖さというよりも、この大女の狂気じみた行動・言動やありえない身体能力(短距離走インターハイ選手よりも足が速い)が妖怪じみていて、口裂け女とかの都市伝説的な怖さがある。 1巻完結で無駄のない怖さ。一人暮らしやめたくなる。3年ぶりの新作ストーリーがサンデーにまじっく快斗 青山剛昌地獄の田中青山剛昌のコミックス累計発行部数2億冊突破を記念して、まじっく快斗の最新話が掲載された。3号連続で続くらしい。それにしても、連載デビュー作がいまだに未完で、特別読み切りとかじゃなくて、最新話が更新されるってすごいな・・・ 漫画表現のギリギリを描いた問題作悪魔を憐れむ歌 梶本レイカ片桐安十郎BL漫画家の梶本レイカ先生の最新作なのですがとにかく凄い作品です。 え?こんなの商業誌で描いていいの?というくらい内容が過激で面白い。 騙されたと思って試し読み読んでほしいです http://www.comicbunch.com/manga/tue/sympathy_ftd/ ちなみに単行本は5月9日に発売されます池田エライザ×吉沢亮で6月からドラマ配信ぼくは麻理のなか 押見修造地獄の田中ドラマ版『ぼくは麻理のなか』が、6月5日からフジテレビオンデマンドで配信されらしい。 全然知らなかったからマジかって驚いてる。 そして麻理が池田エライザだったらそりゃコンビニで見かけるだけで幸せになれるわって納得感がありました。 http://www.cinra.net/news/20170511-bokuhamarinonaka<<130131132133134>>
ひとりの謎多き女子高校生が、行きがかりに受けた依頼で社会のクズを解体し、臓器を取り出し、分配するミステリーホラー。実際にあった事件をモチーフにしたエピソードや闇ネット社会ネタがあり、キャラが美人やイケメンの為にそのギャップで鳥肌が立つ。物語の進行上、最新生理学技術も出てきて、生に対する倫理感を考えされられる。果たして人造人間を創り出そうとしている人類は、神を超えられるか!