怪奇・ミステリーマンガの感想・レビュー3336件<<111112113114115>>ミスリードがえげつい死もまた死するものなれば 海法紀光 桜井光 モンスターラウンジ 狛句mampuku 終末? かと思えば乱歩チックなミステリー? と思いきや○○○○○神話だった! 衝撃展開の連続というだけでなく、常に漂うホラー映画のようにまとわりつく恐怖感、アニメ映画のようなソリッドな臨場感もたまらない。 「プリズムの咲く庭 海島千本短編集」の『魔女の館』とはタイプこそ違うものの今年読んだホラーではあれに次ぐ読み応えを「死もまた死するものなれば」に感じた。巻末に収録されているコラム文も必読だ。 それと大事なことなのでクチコミ書くとき必ず言及することではあるが、とにかく絵がいい! ぶっちゃけジャケ買いである。こういう(↓)高い画力を誇示するようなカット最高に好き1話試し読みで判断するべからず死もまた死するものなれば 海法紀光 桜井光 モンスターラウンジ 狛句sogor25雑誌連載時には当初「迷宮探偵 久々湊錠(仮)」という仮題で掲載されていた本作。それが3話にて「死もまた死するものなれば」というタイトルに改題。 この経緯からも察することができるが、今作の内容を1話の試し読みだけで判断しては決してならない。少なくとも2話の最後まで読み、改題された理由とその是非を判断して頂きたい。その際、極力他からの情報を見ない方が望ましい。特にあらすじや帯の煽り文などは、読む人が見れば察してしまいそうなので、可能な限り目にしないこと。場合によっては電子書籍で購入すれば余分な情報を目にせずに作品を楽しめるかもしれない。 内容について1つだけ言えるとすれば、作中からの引用になるが『これはミステリじゃなく、現実の話だ』ということくらいだ。 1巻まで読了さながら上質な童話のような作品毒蜘蛛夫人 岩崎ネリsogor25表紙とタイトルの通り、貴婦人のような見た目をした"毒蜘蛛"の物語。中近世のような舞台に幻想的な雰囲気、各話の結末も含めてさながら上質な童話のよう。登場人物の絵柄も独特で、1話毎にどっぷり世界観に浸れる。 主人公が"毒蜘蛛"なだけにダークな展開が多めではあるけども必ずしも一辺倒ではなく、雰囲気としては「燐寸少女」に近いかも知れない。物語の顛末を見守るだけでも味わい深い作品。 1巻まで読了。 雰囲気が好き~幽麗塔 乃木坂太郎やむちゃ昭和29年の神戸、曰くのある古い時計塔を舞台に繰り広げられるサスペンスホラー。今で言うニートの主人公がなんやかんやあって謎の美青年の世話になり、一緒に宝の眠る塔に挑むことになるという話。 少し昔、くらいの時代設定が物語としてちょうど良い読みやすさなんです。あと主人公の好感度の低さが新鮮だし、塔の持ち主丸部の狂人ぽさも心惹かれるものがあります。 その塔は、 明日の希望を刻む。 昨日の怨念を刻む。 人の心を切り刻む。 ↑(裏表紙より) 離島漫画にハズレなしマグネット島通信 伊藤正臣むお願いだから3巻まとめて買って読んで欲しい! 離島漫画の最初ってちょっと負の感情から始まると思うんですよ。 辛いとかモヤモヤした心情から始まって、離島に行って何かが変わると予感させる。実際変わるんですよ! 読んでて島の海辺の描写に癒されるし、どこかにあるであろう知らない土地に思いを馳せることができる。 この漫画もすごいよかったです。心が晴れるみたい。 ほっこり離島田舎SF、、、とでも言いましょうか。ジャンルが難しい! 読了!最高にいい気分になりました。猫の見方変わっちゃう漫画ワンダーランド 石川優吾やむちゃ同じ町に住む人々がある日突然小さくなってしまった… 電話は圏外、電波も入らない…能力を持つ外国人の登場と隠された陰謀… 大まかに言うとこういうサバイバルでどう生き残るかっつー話です。 表紙に不思議の国のアリスを彷彿とさせるキャラクターがいるわりにさっぱりした絵柄でグロも少ないです。 始めの数ページ読んで、「うちの猫もぜったいこうなる!!」と思って悲しくなりました。スポ根ボドゲ入門マンガ!天王寺さんはボドゲがしたい mononofuANAGUMA人見知りの天王寺さん(完璧人間)とコミュニケーションを取る唯一の方法はボードゲーム!ということで主人公がボドゲ部に入部しボードゲームの魅力に出会い…。 っていうところまではよくある美少女部活モノですが、本作は主人公の南森さんが相当の負けず嫌いのため、真剣にゲームに勝ちに行こうとします。 その結果テンション高めのカードゲームアニメみたいなノリになるのが面白い。 放課後さいころ倶楽部がボードゲームを通したキャラクターのやり取りにフォーカスしてるのに比べて こっちは「ガチでゲーム!!!」っていうスポ根スタイルを採っていてプレイングやルール理解に重きを置いているのが伝わってくる…。 天王寺さんのカワイさに頼らずゲームの差し合いにページ数を費やす心意気、しかと見届けました。 じっくり時間をかけてひとつのゲームをするタイプの作品になりそうな予感で楽しみです! 世界よ、これがお色気サスペンス(男同士)だ!艶漢 尚月地たかとにかく表紙が全部良すぎる…!画力と色使いの暴力(褒め言葉) 何事にもゆるくて美貌の主人公と、真面目熱血警察官のスリルたっぷりアクションサスペンスで、なんと主人公(男)がお色気を担当します! 耽美な絵、幻想的な怪奇事件、暗器を用いた迫力あるアクション…。この3つが一体となった他にはない唯一の読み味。 読めば高い画力で緻密に描かれるアジア風の世界観に魅了されること間違いなし…!本当にうっとりしてしまいます🤤 (画像は2巻8話より。主人公・詩郎が自ら作って売る花傘)絶品としか言えないALL NUDE すぎむらしんいち(とりあえず)名無しこの短篇集は、奇跡のような一冊だ。 特に収録作の「スノウブラインド」は、90年代短篇漫画ベスト10が選ばれるとすれば、かなり高順位に入り得る名篇だと思う。 すぎむらしんいちの、シーンやエピソードを描く能力は、本当に卓越している。 陶酔してしまうほどに。 (シークエンスやストーリーを語る能力は、また別の話ではある) そういう意味で、谷口ジローのような才能だ。 どちらもとても画力に優れた漫画家だ。その方向性は随分と異なるけれど。 附記ですが…。 『ALL NUDE』は、短篇2本を追加収録し『スノウ・ブラインド』というタイトルで後に再刊されています。 しかし、電子書籍では『ALL NUDE』というタイトルで、『スノウ・ブラインド』と同内容のものが販売されています。少しややこしいですが、購入を検討する場合、そのあたりにご注意くださいませ。 あと、上記の短篇「スノウブラインド」は、電書の試し読みで読めてしまうの、ちょっともったいないと思いますです、ハイ。 (つまり、ここから今すぐ絶品の短篇がサクッと読めてしまうのですよ、ハイ。もったいない、もったいない)マンバがクチコミマンガ描きました!ただ離婚してないだけ 本田優貴マンバこんにちは、マンバです!!「本田優貴先生のただ離婚してないだけをとにかく読んでくれ〜〜!!」という気持ちをマンガにしました(ネタバレ無し) このクチコミを読んだら、とにかく試し読みボタンをポチっとしてくださいね!! 「ただ離婚してないだけ」クチコミマンガ(1/3) ホラー風ねこ漫画の新作!苦悩!化け猫おはし 小話集【単行本版】 日日ねるこたか新シリーズとなり、ますます表紙が図書室にあった小学生向けの怖い話みたいになった「化け猫おはし」。 1話の「おどるの巻」ではテレビをつけることを学んだおはしが、三味線にあわせて踊っているのを観て真似して踊りだします…めちゃんこかわいい。 手ぬぐいの代わりにタオルを被ってノリノリで踊っていたところを子供たちに見つかり、なんとかごまかそうとするのですが、そのごまかし方も最高にかわいい…!! 4話の「ひっかくの巻」は、家族を傷つけてしまったことで苦悩するおはしと、お母さんの愛情に思わず涙がこぼれそうになりました。優しい世界…! スマホでサッと読めるので、いつでもどこでもおはしに癒やされてください! https://www.sukima.me/bv/t/ohashikobanashi/v/1/s/1/p/0 (画像は「苦悩!化け猫おはし 小話集」第1話より)ホラー風ねこ漫画苦悩!化け猫おはし 日日ねるこたか※ネタバレを含むクチコミです。国語の教科書の記憶を刺激有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいのマンガで読む。 ドリヤス工場hysysk国語の授業で習ったものとか、有名すぎて敬遠してたものの話が大体分かる(分かると言えるのか?)。部分的に覚えてるけど、こんな話だったっけとなるのが面白い。『舞姫』で覚えていたのは「ウンテルデンリンデン」という地名だけだった。 10ページくらいという短さ、水木しげるテイストの画風により、全部シュールな話に読めてしまい、やはり原作を、行間を読まねばという気持ちになる。有名すぎる名作ほどきっかけがないと読む気になれないので、この作品がいいきっかけになると思う。 病院を舞台にした本格ミステリーH/P ホスピタルポリスの勤務日誌 杜野亜希名無し杜野亜希先生の新連載。 熱血で突っ走って空回りしがちな新人警察官が、病院で起きる事件を解決していくミステリー。 屍活師と同じ病院を舞台にしていながらも、ヒロインのキャラは真逆。 第一話ではいかにもミスリードを狙うために配置されたモブキャラ的動きをしていて、事件解決時のカタルシスは今ひとつだった。 今後の成長に期待。味が・・ぼけている?・・なぜ・・ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 金田正太郎 田中経一名無し※ネタバレを含むクチコミです。JKがゾンビ相手に無双する…だけではない!!ゾンビバット 松林頂ANAGUMA女子高生+バット×ゾンビっていうパッと見のB級感は大いなる勘違いでした! これはエモい…エモいですよ。 ゾンビを殺そうとする少女がゾンビを守ろうとする少女と出会い…っていう百合・ゾンビ・アクションです。 個人的にイチオシなのはゾンビもの御法度の圧倒的武力、 謎のアサルトライフル使い「隊長」(※異常に強い)の存在です。 彼が画面に居てくれるだけでめちゃくちゃ安心できるのが萌えポイントですね。 スピード感のある描線のアクションも超かっこいい! 1巻は閉塞感のあるセーフゾーンの状況が描かれてましたが、2巻のヒキで一気に世界が広がる予感。 少女たちの冒険と隊長の活躍を要チェックですよ! 懐かしいワクワク感を思い出す…地獄堂霊界通信 みもり 香月日輪名無し小さい頃のワクワクした感じを思い出す漫画、発見しました…! 友人に勧められたのでひとまず一巻まで試し読み。 ストーリーはこども3人が街で怒る奇怪な出来事を薬屋「地獄堂」のおじさんから教えてもらった方法で解決、退治する話です。 こども3人わんぱく系とすぐ泣くけど心優しい系と頭脳系でいつも3人で行動していきます。 仲良し3人組が事件解決のこの感じ、懐かしい…! 子供の頃仲良しの子と探検したり秘密基地作ったりしてたあの頃にフラッシュバックしたかのような気分になりました。 懐かしさで100000点。ネタバレありの感想と推理ミステリと言う勿れ 田村由美名無し※ネタバレを含むクチコミです。完結したんで読んだハピネス 押見修造マンガトリツカレ男作中の細かい点をあんまり意識せずに一気に読んでしまったので自分の中で消化不良の感じはある。 作者の作品は「真夜中のパラノイアスター」「アバンギャルド夢子」や「スイートプールサイド」「デビルエクスタシー」などの初期作と「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」と「血の轍」ぐらいしか読んでいない。「血の轍」を読んだ時に随分画風が変わったなという印象だったが「ハピネス」などで徐々に変わっていくのがわかったので他のも読んでみようと思う 簡潔に説明するなら「嘘を聞き分ける探偵助手のお話」だが嘘解きレトリック 都戸利津アファームドB※ネタバレを含むクチコミです。完全アニメ化だぞ〜!無限の住人 沙村広明名無しhttp://mugen-immortal.com/ 映画化してなかったっけ?アニメ化してなかったっけ? わかんなくなってるけど買ってた新装版読みなおさねばおお〜MAO 高橋留美子大トロ待ちに待った高橋留美子先生の新連載! 楽しみです。 気になった点が解明されずに終わるがそれもいい午前0時の主役 さいとう・たかをstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男「深夜警察」と呼ばれる薊警介が夜の街で問題を解決していく。回を重ねるごとに薊警介の過去が明らかになっていくが予想以上に話が大きくかっこよくなっていく 最終的にはしっかりと過去は解明されないまま終わるがまあそれはそれでいいかなと思う内容だった 午前0時の主役シリーズ全7編と短編2編が入っているが、どれもよかったがすげー文字が多い.... 少女を殺したのは誰なのかアリスにお願い 岩館真理子名無し美少女アリスの横顔が美しい表紙です。 ……が、物語を最後まで読んだ後にもういちどこの表紙を見ると、背筋が凍ります。 とある田舎町で行われた、少女たちの残酷な遊び。 その中で失われた命は、いったい誰が償わなければならないのか? 犯人探しがメインなので、詳しく書くことはできないのですが、主人公が望む『アリスへのお願い』は一生叶うことはないのでしょう。<<111112113114115>>
終末? かと思えば乱歩チックなミステリー? と思いきや○○○○○神話だった! 衝撃展開の連続というだけでなく、常に漂うホラー映画のようにまとわりつく恐怖感、アニメ映画のようなソリッドな臨場感もたまらない。 「プリズムの咲く庭 海島千本短編集」の『魔女の館』とはタイプこそ違うものの今年読んだホラーではあれに次ぐ読み応えを「死もまた死するものなれば」に感じた。巻末に収録されているコラム文も必読だ。 それと大事なことなのでクチコミ書くとき必ず言及することではあるが、とにかく絵がいい! ぶっちゃけジャケ買いである。こういう(↓)高い画力を誇示するようなカット最高に好き