SF・ファンタジーマンガの感想・レビュー6005件<<229230231232233>>嘘をつかない「占い姫」と嘘つき弥次郎の嘘と真実を巡る冒険キラキラ光る嘘の粒 カム混一色予言と言われるほど精度の高い占いをする「占い姫」が嘘つきの弥次郎と出会って旅をする話。 占い姫は占いを信じてもらうためにも普段から真実や本当のことしか言えず、周囲との軋轢を生んだり、占い結果によっては立場も危うくなってしまうため、姫の家臣とかは弥次郎から嘘をつくことを学ばせようとする。 最初は「占い姫」もたまには嘘ついて、もうちょっとうまく生きていけばいいじゃんみたいな話だったんだけど、本当の気持ちはどうしたら伝わるんだろうみたいな話になっていって、それが押し付けがましくないというか微かすぎる恋心と合わさって爽やかな話に仕立てられていた。 飛空艇みたいなのとか色々ファンタジー要素が散りばめられていて世界観も面白いので楽しかった。鉄兜で素顔を隠したお転婆女王の幻想戦記ストラヴァガンツァ-異彩の姫- 冨明仁ミューズ人間以外にエルフやドワーフ、巨人やリザードマンなどの亜人族がいる世界の人間族の女王ビビアンの物語。鉄の兜で素顔を隠しているから、クラリアと名を偽ってお忍びで城下とかを散策することが好きなお転婆女王。1巻とかはビビアンが市井の人と交流しているドタバタが楽しい。 それが2巻くらいになると、凶暴化した巨大な猿に街が襲われてシリアスな展開が続くようになる。また、猿以外にも野生の生物や亜人種が凶暴化し人などを襲うようになっていって、真相解明と黒幕の討伐の話になっていく。 冨明仁らしいムチムチした女の子がかわいいし、亜人種の戦いが本格してくると、その激しさも目を見張るものがある。また、随所でビビアンの甘いくらいの優しさがにじみ出ているし、それが家臣達からの信頼にも繋がっている姿は見ていてとても好感が持てる。 黒幕の討伐で話が終わるから間延びした感じもなく、最終的には大団円で終わるところもこの漫画のいいところ。クレヨンと鉛筆の跡があるマンガ春山町サーバンツ 朝倉世界一南 光裕ひとりで、アナログで描いたことが大事な漫画。 子供が画用紙にひいたような地平線。テクニックをあえて無視したゆがんだ背景。 技術をあえて封印して、苦労の末に手書き風に描いたのかもしれないけど、読者の目には楽しく自由な感じしかしない。 子供のときノートに描いて友達に見せたマンガ。がそのまま凄くなった。 主人公のつるこが公務員として、さまざまな職業の人と出会っていくストーリーだけど、話の展開よりも次々出てくる登場人物、会話のふわっとした感じがいい。恋愛の表現とか連発されるダジャレが、子供の感性。 同僚はタヌキさんで、お父さんは挫折した小説家で、イタリア人のすし職人は店を出す。 いちおうテーマは仕事。 仕事に夢中になっている人はりりしくなる。 息詰まったら、やつれて幽霊みたいになる。 この漫画自体も、漫画家という職業の人が仕事で描いたものだ。 全部きっちり緻密に描かれると、働くことの楽しさを描いた作品なのに、やっぱり苦労が伝わってしまう。 楽しそうに描かれた漫画で、働くことのポジティブな面を描いているから納得できる。この描き方だから伝わる。 師匠の応援イラスト天蒼軌道アルヴァドリング 松江名俊 松田愁名無しすごいです 楽園から追放されたアダムとイブが子供を拾って…アダムとイブの楽園追放されたけど… 宮崎夏次系名無し講談社の新雑誌(ウェブのみ)BABY!で連載している宮崎夏次系の漫画。 基本的に子育てママたちのための雑誌ということで、漫画も子育てとかそういうテーマが多い中で、人類最初の子育てを持ってきたかーっていう感じがする。 楽園から追放されたアダムとイブが子供を拾って子育てをする話だけど、主に主人公はイブで、母乳が出なかったりすることにコンプレックスを感じている。一方でアダムはおっとり子育てをしている。かなりゆるいギャグでクスッと笑える感じで面白い。 BABYで全部読める https://baby.frau.tokyo/_tags/%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%A0%E3%81%A8%E3%82%A4%E3%83%96%E3%81%AE%E6%A5%BD%E5%9C%92%E8%BF%BD%E6%94%BE%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%91%E3%81%A9%E2%80%A6もう1人のさくらと小狼の冒険ツバサ RESERVoir CHRoNiCLE CLAMPリョーコさくらの記憶が羽となり色々な世界に飛び散ってしまったため、小狼がクロガネとファイという異世界の仲間とともに、世界を飛び回って羽を集める話。さくらと小狼といえば、CCさくらのメインキャラとして有名だけど、違う世界の違うさくらと違う小狼という設定。 基本的な話は羽を集めるというだけなんだけど、10巻まではほのぼの楽しそうに旅をしているが、10巻を超えたあたりから急にダークネスが作品全体に溢れ始め、キャラたちの生い立ちが明かされはじめるやいなや明るい話はそういえば全くない(と思う) (個人的には)10巻以降の方が面白いと思うのでを暗さにめげず楽しみにして読んでほしい。また、10巻以降xxxHOLICとのリンクが密になっていくので、できれば同時並行で読んだ方がいい。5巻になって双亡亭を壊さないといけない理由も少しわかった双亡亭壊すべし 藤田和日郎名無し「双亡亭を壊すべし」って1巻からずっと言われてきたけど、今のところ近づかなければ実害はないこと方が多かったので、なんで壊さないといけないのかなってところが少しふわふわしていたんだが、5巻でそれが少し明らかになった。 青一の過去も全部語られて、ロクロウと共に双亡亭に向かっている。6巻ではたぶん到着する(長かった) 双亡亭内部でも凧葉が活躍しているが、なんかどんどん凧葉が好きになる。藤田和日郎的主人公ではあるんだけど、腕っ節はからっきしなのに今のところ一番強いっていうのがとても良い。 そろそろ第一部の完結が近づいているらしいと次巻予告であったので楽しみだ。 ワガママ夢子と団地の屋上に住む男の魔女との運命的な恋木陰くんは魔女。 小森羊仔名無しボロ団地の管理人兼魔女(男)の木陰くんと、そのボロ団地に住む女の子夢子のラブコメ 読む前は普通のラブコメかなって思ったら予想以上にファンタジックな展開が多くて驚いた。木陰くんが魔女なのもそうだし、好きだった先輩は人間ですらなかったり、木陰くんたちが隠している秘密がきっかけで冒険的なものもする。 夢子はツンケンしているけど、根は素直なのか夢中になると一直線なのか、自分の欲望に忠実なのか、話が進むにつれてどんどんデレてかわいくなる。木陰くんもピュアな感じでかわいい。 2人の恋愛模様もとてもかわいいし、ドタバタ劇も邪気がない感じで見ていて楽しい。客も変わり者ならホテルマンも変わり者が揃った会員制ホテルのドタバタ劇ホテルサラマンダー サメマチオ名無し人気のない山間に佇むホテルサラマンダー。経営者である世界的な大富豪のリック・サラマンダー財力に賄われているため、ほとんど客は来ないのに今日も平和にホテルは運営されている。 口と態度の悪い支配人、料理が超絶うまいシェフ、ドジっ娘メイド、謎のロボという変なメンバーながら、サラマンダー氏に認められたお客には最高のもてなしを、そうでない客には(主に支配人の)おざなりなもてなしが待っている。客も悪魔やら呪われた?作家やらヘンテコな人?たちが多くて、迷惑をかけられたりしてどっこいどっこい感があって楽しい。 そんな個性的なホテルマンと客たちによるドタバタしたホテルライフの漫画。3巻で完結するんだが、よくまとまっている。全体的にホテルサラマンダーの日常が楽しくていつまでも読んでいたい感じ。完結!ドルメンXは永遠にドルメンX 高木ユーナ名無しドルオタ必見の名言連発。最終巻4巻は500p越えで2巻分以上のサイズでした。 リキミュが盛り上がり、サイやニイのソロ活動も充実し、ドルメンXとしてのグループ活動、 これまで謎だった部分も全て詰め込んだという感じ。やや駆け足気味ではあったけど、フィナーレは感動的だった。 ヨイについてはもうちょっと触れて欲しかったなぁという気もする。 もっと長く続いてほしかった作品。 九井諒子のショートストーリー集ひきだしにテラリウム 九井諒子名無し『ダンジョン飯』の九井諒子のショートストーリー集。短いと3pくらいのもの、長くても10pくらいの話が集まっている。 日常的な話が多いんだけど、九井諒子らしいファンタジー要素がそこに加わることが多い。 猫がデートをするために化粧をする「かわいくなりたい」とか、謎の奇病に犯された村の話「神のみぞ知る」とかは、最初どんな話になるんだ?って思って読んでいたらオチがずっこけるほどかわいくてすごく好き。 あとは「ショートショートの主人公」みたいなメタなネタも面白かった。これこそスクエニに求めていたものだ君死ニタマフ事ナカレ 森山大輔 ヨコオタロウ 倉花千夏mampuku「あらすじ」と表紙の絵、そして「ヨコオタロウ」の6文字がすべてを物語っていますね。 能力に目覚めて、日本刀とかもって戦うDKJK・・・嗚呼これを中学生の頃に読みたかった!でもヨコオ先生の作品世界には行きたくないな、グロいしハードモードすぎる あと森山大輔もさすがというか、この手の作品はお手のものですね。クロノクルセイドやワールドエンブリオではボロボロ泣かされましたが、今回は原作付きということもありそれらとは毛色の違った作品になりそう。いい感じの終末SF終末のマリステラ 高野千春mampuku 行き過ぎた発展の果てに世界が崩壊してからさらに1000年経った遠い未来のSF。 荒廃した終末の世界で表面上は和気あいあいと暮らす第六天使団の少女たちだが、ひとたび怪物たちによる襲撃が始まると結構容赦なく血が流れる。 希少かつ替えの効かないの戦力である天使たちが一人また一人と命を落としていくジリ貧感と悲しさ、キリスト的世界観と宇宙規模の壮大さと、少女たちの日常とのギャップに心揺さぶられまくる。あと敵がどいつもこいつも不気味で最高。 上下巻読んで雑談百万畳ラビリンス たかみちxiaome※ネタバレを含むクチコミです。おすすめオメガバースさよならアルファ 市梨きみ雅この作家さんが、まずおすすめです^_^ オメガバース設定ですが悲壮な内容ではなく、キュンとなるオメガバース。 運命の相手なのに、愛せない主人公の苦しさと、何を引き換えにしてもという行動と、愛が溢れて溢れてという作品です。何故、ネットにいってしまったのか!?もののて 宮島礼吏ちゆうAKB49の作画でマガジン連載をしていた宮島礼吏先生の単独作品。宮島礼吏作品の持ち味である、キャラクターの生きた表情とここぞ!という台詞の使い方が絶妙で連載で読んでいて1話にちゃんとグッとくるポイントがある、そんな作品…だったのに…いきなりの途中からネット連載へ移行…ネット連載が悪いとかではなく…あの紙独特の迫力、躍動する線を描ける人を何故ネットへ…未だに疑問は残る。。。ネット連載だから面白くなる作品、紙だからこそ面白い作品、得手不得手はあると思うんだけどなぁ。。。 6巻!どっちの立場もデッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 浅野いにおバナ戦う人、怯える人、そそのかされる人、助かりたい人、日常を続ける人…。いよいよあの子が動く!?(大葉くんかっこいいな)悪魔に売られたら逆に真っ当な人生が待っていた?!魔入りました!入間くん 西修名無しいつか両親が出てくると思う。たぶんラスボス的なポジションで2感発売、結構全容が明らかになってきたLIMBO THE KING 田中相地獄の田中1巻の終わりがかなり気になっていたから2巻も楽しみにしていた。 1巻の最後にダイブした眠り病の治療の続きだけでなく、眠り病とは?という話まで踏み込んでいってる。 もともとスケールの大きい話ではあるけど、軍の闇的なところにも踏み込んでいきそうな感じで、スケールの大きさに一本筋が通った。 3巻が早くも楽しみ 「彼女をスマホで撮りたくて」特集の特別読み切りがスピリッツ掲載あげくの果てのカノン 米代恭名無しスピリッツの青山裕企のグラビア特集「彼女をスマホで撮りたくて」と連動して読み切りが掲載されている。 話的には『あげくの果てのカノン』3巻の北海道旅行でカノンが先輩のことを盗撮しまくるっていう話。わりと先輩が好きすぎるカノンのコミカルな面が押し出されている感じ。 柱のところとかで、スマホでの撮影テクニックも紹介されている。 企画と被写体が男女逆転しているのも面白い急展開の4巻!次の巻が待ち遠しい約束のネバーランド 白井カイウ 出水ぽすか名無し物語はどんどん佳境になっていってますね。ママとの激闘がどんどん盛り上がっているところです。ノーマンは出荷されてしまうのか?ママの目をどうかいくぐるのか?この辺りが見どころじゃないでしょうか? 特に4巻の後半ではあっと驚く展開が待っていて、そこからは最後のページまで一気に読んでしまうほどのスピード感があって4巻は最高でした。次の5巻発売が待ち遠しいですね。カゲの軍団と戦うブルードラゴンを宿した少年のアクションファンタジーBLUE DRAGON ラルΩグラド 小畑健 鷹野常雄名無し昔ジャンプでやっていたが4巻で打ち切られてしまった。同時期に出た鳥山明キャラデザの「ブルードラゴン」というゲームのコミカライズ作品だった記憶がある。 光の世界へ侵略を始めた闇女王が率いるカゲの軍団を、ブルードラゴンのラルどという伝説級の強さをもつカゲを身に宿した少年ラルの冒険の話。人間を、というよりも女を救うべく立ち上がったラルは、道中で女をはべらせてお目付役のミオを困らせるのだが、久しぶりに読み返して「ああ、やってんだな」とわかった。(当時はわからなかった) 鳥山明のデザインを採用せずに独自のキャラクターを作り上げていて、カゲの軍団の造形はALL YOU NEED IS KILLに引き継がれているようにも感じる。ストーリー的には少し中途半端なところがあるにはあるが個人的な思い入れもあって久しぶりに読み返して面白いと感じた。 作者の精神年齢がすごく高そうな漫画亜人ちゃんは語りたい ペトスmampuku 講談社漫画賞でファブルに敗れ惜しくも受賞を逃した模様。とはいえかなりの高評価で、審査員の赤松健先生は「のけ者はいない」けものフレンズを例に「多幸感」という表現をしていました。 確かにこれを読んだとき、そしてアニメ版を見たとき、「けものフレンズ」と同じ種類の感動を覚えました。同時期に放送していた「小林さんちのメイドラゴン」も同様なんですが、本当の意味で優しい世界なんですよね。多様性とか種族間のどーたらとか、語りだすと堅苦しい長文になっちゃうのでやめときますが・・・ 高橋先生やひかりのように優しくて心の強い人と、そうでもない周りの人々とが、苦しみもがきながらしながら理解を深め合っていく。こういった苦しみはけもフレにはない要素で、けもフレよりも見ていて疲れる部分ですねw遠征版 別冊マガジン2017年8月号将国のアルタイル カトウコトノ名無し『将国のアルタイル』遠征版が別マガ8月号に掲載されていた。この前、マガジンに掲載されていた出張読み切りと同じく十人長時代の話だが今回は盗賊ではなくひったくりを捕まえる話。 ただ、出張版ではマフムートが1人目立つ感じだったが、遠征版ではカリル・パシャとの交流がメインの話だったので、懐かしかったし、いい話だったのでどちからというとこちらの話の方が好きだった。 <<229230231232233>>
予言と言われるほど精度の高い占いをする「占い姫」が嘘つきの弥次郎と出会って旅をする話。 占い姫は占いを信じてもらうためにも普段から真実や本当のことしか言えず、周囲との軋轢を生んだり、占い結果によっては立場も危うくなってしまうため、姫の家臣とかは弥次郎から嘘をつくことを学ばせようとする。 最初は「占い姫」もたまには嘘ついて、もうちょっとうまく生きていけばいいじゃんみたいな話だったんだけど、本当の気持ちはどうしたら伝わるんだろうみたいな話になっていって、それが押し付けがましくないというか微かすぎる恋心と合わさって爽やかな話に仕立てられていた。 飛空艇みたいなのとか色々ファンタジー要素が散りばめられていて世界観も面白いので楽しかった。