恋愛・ラブコメマンガの感想・レビュー4446件<<106107108109110>>青年漫画の偽装結婚ものは珍しい?#1巻応援結婚するって、本当ですか 若木民喜六文銭少女・女性漫画では、一大ジャンルになっていると思う「偽装結婚」ものだが、青年誌では珍しいなと思い読んでみた。 私、ドツボです。 「モブ子の恋」もそうなんですが、こういう恋愛に対して地味めなカップルが恋愛を意識していく過程みるの好きなんですよ。 それが例え、偽装でも。 特に、恋愛以外に強い価値観があって、それを中心とした生活に満足しているようなカップルーいわゆる恋愛脳ではないので、そこからどうやって発展していくのかが興味津々なのです。 本作も、そんな感じ。 主人公大原は、他人よりもワンテンポ遅れているようなのんびりした性格で、猫と暮らすことに生きがいを感じている。 ヒロインの本城寺は、人をみつめる癖があるのに無表情・無口なため職場で異様な怖さを出しているが、家で一人地図を眺めるのが好き。 二人共、家で過ごすことに喜びと生きがいを感じている。 そんな中、二人の勤務先の旅行会社で海外に出張しなければならない(しかも、ロシア)人員の選抜がはじまる。 候補は独身者。 充実したシングルライフを守るため、大原と本城寺は結婚して(厳密には結婚したことにして)、この選抜から逃れようという流れ。 自分のメリットがなければ結婚しないという、なんとも現代的な価値観だが、納得感のある感じ。 職場の人間に結婚を報告し、祝福されるのを二人が一生懸命取り繕っていく過程で、少しづつお互いの価値観を共有・理解していきます。 まだ1巻なんですが、最後に少し意識しはじめる描写があり、これからの展開に期待しかないです。 続刊楽しみすぎる。 余談ですが、本城寺さんが死ぬほど可愛いです。 年上だからと張り切る姿も、結果空回りして反省するところも、何より1人部屋でスウェットみたいなの着てニコニコ地図を眺める姿・・・普段、無表情だからか、そのギャップにやられてしまいました。 ベタですが、いいものです。あなたは姉派?妹派?三十路おとめとモテはたち 甘詰留太名無しこれは究極の選択ですね。ビッチで巨乳なサークルのマドンナに「私のお姉ちゃんを口説いてくてたらいいことしてあげる♡」と言われて、貧乳で非モテの姉にニセ告白しちゃうことから始まる話です。最初はやっぱり見た目が可愛いので妹が好きだなと思いながら読んでいたのですが、愛想がなかった姉にだんだんと乙女な一面が見えてきたら姉の方が可愛く思えてきて、最終的に姉推しになっていました。姉妹二人とも幸せになるハッピーエンドなので安心して読んで大丈夫です。格ゲーの解像度と好きの形いつかみのれば 西あすかあうしぃ@カワイイマンガ現実から逃げるようにゲーセンに入った女子高生は、プロゲーマーを目指す女子と出会う。センスを見込まれ、共にプロを目指そうと誘われるが……。 □□□□□ 百合姫連載なのに、女子の恋愛は全く描かれない。微塵もだ。主人公はプロを目指す女子に格ゲーを指南されるが、センスと裏腹に格ゲーについて何も知らず、自分が本当にゲームをやりたいのかどうかすら、よく分からない。 根本的に自分を持たない人が、様々な出会いをきっかけに自分を知り、自分の「好き」の形を確かめていく物語。もどかしさはあるが、ラストに向かって主人公の心と技術が噛み合って、急激に成長する姿にドキドキさせられる。 私は格ゲーには詳しくないが、1秒を60フレームに分割するシビアな世界、細かな計算と先の読み合い、それを支える技術、煽り合う精神力等々、深い世界だと感じる。この辺に関しては、是非ゲーマーの方の解説を伺いたいと思う。全編カラーで贅沢な作りです。女神降臨 yaongyistarstarstarstarstar干し芋全編カラーで表紙もキレイで、どんなお話かな?と思っていたら・・・。 メイクで変身して、今までの自分と違う人生が歩めている女子高生の話。 メイクでこんなに返信できるのなら時間はかかるけど、いいのかも? ただ、日々本当の自分に気付かれるのではないかとビクビク、オドオドしながらの高校生活は、大変そう。 にしても、女神とまで言われるほど変身できるのか? まっ、心の持ちようで人は変われるものです。 男女の"受け攻め逆転"ラブコメ!? #1巻応援女の子が抱いちゃダメですか? ねじがなめたsogor25主人公の24歳のOL、梶谷美月は有名商社勤めのエリートサラリーマン篠宮孝之さんと付き合っている。清楚な雰囲気の美月と爽やかで優しい孝之は傍からみると理想的なカップルに見えるが、美月には孝之に対して隠していることがありました。それは"男の人から積極的なアプローチを受けることが苦手だ"ということ。 例えば彼氏に頭をポンポンされたりだとか肩をぐっと抱き寄せられたりとか、そういう行為に対してすごくむず痒い思いをしてしまって気持ちが引いてしまう。そしてそのせいで今までの彼氏とは長続きせずにすぐに振られてしまう。そのことずっと悩んでいた。 孝之のことは本当に素敵だと思っていて、できれば長く付き合っていきたいと思っていた美月だったが、彼に愛想を尽かされないために隠そうとしていた彼女のこの性質が、本人も想像だにしなかった、彼からのアプローチではなく逆に自分から迫っていってしまう、という形で発露する。しかもそれが孝之さんと初めて一夜を共にするというタイミングで…という物語。 この作品、単行本の帯にも「男女逆転セックスラブコメディー」と書いてあるんですが、実は男女の”受けと攻め” が逆転したカップルというのを描いた作品です。 こう聞くとかなり特殊な設定の作品のように見えるんですけども、実はマンガ好きの方々には意外と受け入れられやすい設定なんじゃないかなと思います。 というのも、例えばBLマンガや百合マンガだと同性どうしで"攻めと受け"が描かれていて、つまりそこには "女性の攻め" 男性の受け" が存在しているわけです。そしてそれを読者はごく自然に受け入れているはずです。 ということは、男女カップルの中でも “女性の攻め"×"男性の受け” という組み合わせがあっても不思議ではなく、そう考えれば今作の設定もすんなり受け入れられるのではないでしょうか。 この作品は、美月と孝之、それぞれが相手との恋愛に悩む様子を描くことで、"女性の攻め" 男性の受け" という関係性をすごく自然に描いている作品です。1巻の段階では2人が思い描いていたいわゆる “普通の恋愛” とのギャップに悩む姿も描かれるんですが、2人が悩みながら試行錯誤した結果どのような関係を育んでいくのか、今後の展開が非常に楽しみな作品です。 また、漫画を楽しむという上でも、そして現実世界に当てはめたとしても、新しい価値観を得られる作品になってると思うので、恋愛漫画をよく読まれるという方はもちろん、BL や百合漫画が好きだとという方にも是非読んでみて欲しい作品です。 1巻まで読了百合がテーマのいいメタコメディ百合に挟まれて、エスパー! 鬼龍駿河名無し面白かった! スプーン曲げしかできないエスパーって時点で実はちょっとすごいんだけども残念な感じなのがいい。 そして、近くで百合状態になってたらその百合の声だけ聞こえてきて悶える女子のコメディ。 友人二人の百合に挟まれてる様子が笑えてくる。男性恐怖症の漫画家の恋触れたい、できない【描き下ろしおまけ付き特装版】 ままかりさいろくタッチが少し古くて(褒めてる)すんなり読めて、主人公の浮き沈みもしっかり極端に描いてあって感情移入もしやすく面白かった。 ただ、実際に男性恐怖症というものがどういうものなのかは全然わからないのでそこはあんまりリアルには描かれていないと思ったほうが良い。 描き下ろしを読んですごく女性目線で描かれてたんだなぁと感じたけど、そこもまたよいのかも。 レッツポジティブシンキング(ミサトさん風)デブとラブと過ちと!【描き下ろしおまけ付き特装版】 ままかりさいろくこのデブ、素晴らしくポジティブで気持ちがいい。 自由広場でスレッド立てて教えてもらった作品なんですが (スレッドはコレ https://manba.co.jp/free_spaces/25217?page=1 ) 気持ちの良い主人公っていう意味ではとても良い。少女漫画らしさも強いけど、それ以上に毒気とか闇とかが(ストーリー上は思い切りあるんだけど)あんまり色濃く見えなくて作品全体が明るいオフィス生活!みたいなとこもある。 企画楽しそうだなぁこの会社。フェチ全開! 絵が素敵! 200m先の熱 桃森ミヨシ名無しタイトルなるほどなー! 設定がうまい 男子二人がすっごくカッコかわいくて、主人公も面白くて好感持ちました。 絵が上手い人のラブシーンはいいですね。 あとすごく描写がリアルリアル。街の感じとかタワマンの中とかモデルがありそう。 それぞれのお仕事についても面白くて興味があります。スパルタ料理指南から恋は生まれるかトナリはなにを食う人ぞ ふじつか雪あうしぃ@カワイイマンガ晴れて都会の大学デビューの稲葉すずな。一人暮らしを始めるも、彼女は全く料理が出来ない!テキトーな生活で大変な事になりそうな所を、隣の部屋の瀬戸晴海に救われる。飯ウマ男子の瀬戸君に、稲葉さんは料理を教わり始めるが、彼はめっちゃスパルタで……。 ○○○○○ この作品、私はマンガParkのアプリで知りましたが、掲載誌は白泉社の『AneLaLa』。『LaLa』の増刊とのことで、大学生や社会人、そこを見据える高校生が対象なのかな? 家を出て一人暮らしって、切実ですよねぇ。高校出るまで料理なんてした事ないっていう、稲葉さんみたいな人いっぱいいると思う。そういう人にはこの作品、切実に刺さるはず。その上、私のようにいい歳まで自活を回避してきた人にも、恐々読ませてしまうものがある。 「この漫画読んで、わたし最近、料理始めました!」(あうしぃさん・40代男性) 瀬戸君はスパルタなのですが、真剣で生活を大切にする人。稲葉さんは彼を尊敬し、厳しい教えについて行くうち、少しずつ、料理は上達していきます。 稲葉さんも真剣で、今まで切り捨ててきた「生活」を、丁寧にしようという努力には好感が持てます。さらに結構食いしん坊の稲葉さん。意外と料理、上手くなるかも……?彼女の着実な成長に、ちょくちょく感動させられます。果たして瀬戸君が、彼女を認める時は来るのか? そして実は最初に「タイプじゃないから」と瀬戸君に言い渡されてしまった稲葉さん。このまま何もない、ただの隣人として……?さあ、どうでしょう? 女子が好きな女子を好きな女子 #1巻応援お姫様のお姫様 ホマレあうしぃ@カワイイマンガ女子が好きで、「運命の人」を探すために超巨大女子校に入学した南山ハイジと、そんな彼女が好きな北町さらら。ハイジのために「運命の人」探しを手伝うと宣言したのに、さららはハイジを諦めきれない。15万人の対象者から「運命の人」を探すのが先か、その前に二人は結ばれるのか......。 ♡♡♡♡♡ 序盤から驚かされるのは、「運命の人」探しが、割とあっさり成功しそうなところ。ハイジは庇護欲を唆るモテ体質。あっという間に周囲の注目を浴びる。 ......とは言ってもそう簡単にはいかず、とある理由から、ハイジとさららと、SNSでバズりたい陰キャの沼丘ていの、三人ぼっち行動が多くなる。 女の子を見てはキラキラしているハイジ、彼女のためにあたふた奔走するさらら、雑に扱われるていのコメディはテンポが良く、情緒のブレとツッコミのキレが強烈。「例のプール」「女子の情報を書き込んだノートの名前」など、細かなネタを随所にブチ込んできて、つい笑ってしまう。 ハイジも実はさららを大切に想っていることは随所に描かれていて、その度に「さっさとくっつけばいいのに......」と思いつつ「尊い!尊い!」とふぁぼを押したくなる自分がいる。 これは定期的に摂取したくなる百合コメディ!可愛すぎる非リア地味カップルの恋愛モブ子の恋 田村茜六文銭恋愛漫画って、学園イチのモテ男とか、眼鏡とったら実は美人とかそういう感じになりがちで、自分にとってはファンタジーみたいなものなんですが、本作は違います。 モブみたいに背景のような女子と寡黙な眼鏡男子という、どこにでもいる地味同士の恋愛なんです。 ・・・いや、わかりますよ。 恋愛漫画に美男美女を用意するのは、そこに花があるからで、別にリアリティもいらないし、なんなら石油王とかCEOとかアイドルとか、ド派手なほうが良いとかいうのもわかります。 どこにでもいる地味カップルなんて、ドラマもクソもないだろうと。 でも違うんだ!ということを声を大にして言いたい。 この初々しい感じが、とにかく可愛いんです! 些細なことで悩んだり、一歩踏み出す勇気がなかったり、かと思えば急に大胆だったり・・・ 地味ゆえに経験がないからコントロールできず、全てに全力で一生懸命なんです。 これがもう、読んでいてドキドキして、つい感情移入してしまい、2人を応援したくなるんです。 というか、見守る感じに近いですね。もう、保護者かと。 久々に清いものを見させていただきました。 しかし、何気ない日々も美しくなってしまうんだから、恋愛ってすごいですね。SFってことにすれば何やっても許されるいきなりSF 桐島いつみ野愛天才の所業。読んでると目が点になる。近藤くんのおめめ以上に点になっちゃう。 一応タイトルにあるようにSFちっくな不思議なお話ばかりなんですが、SF的な不思議よりも不条理でナンセンスで「何の話してんの…?」的な不思議のほうが強いです。 目が点しかない近藤くんの目にまつわる秘密を知っててんやわんやする話とか、給食早食いしたりテニス部の元エースを救う話とか、なんか真面目に説明したらわけわかんなくてニヤニヤしちゃう話ばかりです。 ストーリー性とかオチとか教訓はまったくなく、ひたすらバカバカしくて面白いです。 時代を感じる少女漫画の絵柄がバカバカしさを更に引き立てて最高です。 作者の都合だの漫画の展開だのを匂わせるメタ的ボケが多いのも味わい深いです。 やっぱり桐島いつみ先生は天才。さすがおもしろの悪魔に魂を売っただけある。 今は何をしておられるのでしょう…ちゃんとお風呂入ってるかな… 田舎の閉塞感と少年の絶望少年のアビス 峰浪りょう六文銭何もない田舎に、引きこもりの兄と認知症の祖母を抱え、片親暮らしの主人公。 理解者でありそうな母親からも、人生の重荷とも言える負担を、主人公に押しつけてくる有様。 そんな絶望的環境で、彼の唯一の救いだったマイナーアイドルのナギ。 なぜか彼女が、主人公の住む田舎でコンビニのバイトをしており、ひょんなことで出会い、ともに、この後も何も起こらない未来に絶望して自殺をはかろうとして・・・という流れ。 主人公の、なんとも、この世の絶望をすべて煮詰めたような状況に胸がいっぱいになります。 特に、元田舎出身の私からすると、この閉塞感ともいえる感じ、よくわかるんです。 都会の人の中には、広がる自然に感動されて、田舎で暮らしたい~とか言ったりされますが・・・ 実際住んでみると、何も変わらない光景は飽きるんです。 ホントに何もなくて、やがて息が詰まるような感覚になるんです。 そして、そこに住む人も、ある種の思考停止みたいな状態で、未来に対して希望がもてなくなるんです。 「このまま、ここで死ぬんだろうな」 という、卑屈にも諦念にも似た感覚で誰もが毎日過ごししまう。 皆何かに不満があるけど、何も変わらないし、何も変えられない。 最も、都会に「何か」があるわけでもないのですが、 田舎の人間のこの得も言われぬ感覚を、本作は見事に表現しているなぁと痛感します。 だからこそ絶望も深い。 まだ始まったばかりなのですが、徐々に明らかになる主人公や友人、ヒロイン・ナギの秘密や背景。 この後どう転ぶか、そしてどう絶望を表現していくのか、興味深いです。肉食部下と草食上司の"食べちゃいたい"オフィスラブコメオオカミ部下くんとヒツジ上司さん 清水しの名無し狼の血を受け継ぐ大神くんは、草食動物である羊たちだらけのオフィスで、捕食をしないように正気を保つのに悪戦苦闘…なぜそんなにも過酷な環境に置かれているのでしょうか。それは大好きな上司の羊・未辻さんの部下でいるため。 未辻さんも狼という警戒すべき相手でありながら、周りに気を使える良い子な大神くんを一目置いてるようです。 いつかは大神くんが未辻さんを食べちゃうのか、もしくは逆もありかも…??無理矢理結婚しているようで実は運命の出会い!マリーミー! 夕希実久むニートと被験的に社会人が結婚するという漫画! それならニート側に立候補したい気持ち満々ですが…。 なんとなく仕事で結婚しろと言われ義務感からする結婚。 でも互いに相手のことを知り、思いやり夫婦になっていく! もはや運命的なカップルと思いますね、これは。 どうせ美男美女! でも絵柄的にも話的にもほっこりするのでふたりを見守るジジババの気持ちになっている気がします…。 モテるモテないの要素を抜きにしても楽しい花とみつばち 安野モヨコかしこ安野モヨコ展で原画を観ながら「そういえば花とみつばちって読んだことないな〜」と思い読んでみました。さえない男子がモテたくて努力する話だから『モテキ』みたいな感じかなと思ってたけど、そうじゃなかったかも。女の子の方が蜜蜂だったんですね。リアルな男女のモテ心理が描かれてるのはもちろんだけど、マンガっぽさが強烈なのが面白かった。メンズエステの店員さんがいきなり美人姉妹にチェンジするとか、山田くんの突然の整形とか、ザ・マンガな展開がベタだけど読んでて楽しい。一番好きなのは山田が小田原城でデートする話。本当になんであいつがモテるのか解せない!けど、逸材なのは認めざるを得ない…。整形しなくても光ったんじゃないかな。工事現場にいた異常にモテるオッチャン小橋さんも面白かった。安野モヨコのマンガテクを堪能したければぜひご一読を!まずは、知ろう#1巻応援教え子がAV女優、監督はボク。 村西てんがナベテツマンガのすばらしさは幾つもありますが、自分の知らない世界を教えてくれる、知見を広げてくれる、という点も挙げられると思います。 AVを見たことのない男性というのは日本にほとんどいないと思いますが、この業界に関して詳細な知識のある男性もまた、ほとんどいないと思います(AV女優や男優、作品レベルの話ではありません)。かくいう自分も、好きな作家のエッセイや漫画で取り上げられたエピソードやインタビュー程度の知識しかありませんが、それでも恐らく世の中の平均的な男性よりは「作品」以外について「知っている」人間になってしまうと思います。 作者の村西てんがさんは、実際に制作会社で働いた経験があり、我々のような無知な人間に、AV業界や撮影というものを、少しずつ見せてくれます。 パッケージングされた作品には、それを作っている人達がいる。至極まっとうなことなのですが、AVに関してはその事が意識する人間は殆どいないように思います。それもまた無知のもたらすものであり、想像力の翼を届かせることのない原因になってしまっているのではないかと思います。 描きたいことが沢山あるんだろうな、というのが1巻を読んで自分が感じたことでした。それは、作者の物語を紡ぎたいという願望と同じくらい、この業界に向けられる「無知」に起因する眼差しを変えたい、という祈りなのではないかと。 世の中には、色んな仕事があるし、そこで働いている人は多分自分とそんなに違わない。彼ら彼女らも自分と同じくらい懸命に毎日を生きている。そんな当たり前のことを教えてくれる、現代の日本で特殊とみられる世界をやさしく教えてくれる作品です。作者が描き切ったと言えるくらい、連載が続くことを祈り、細やかでもエールになればと思います。ズッコケ婦警さん真意はどこ? #1巻応援婦警さんと暗殺さん おりはらさちこあうしぃ@カワイイマンガ平和な街を守る婦警さんと、営業を装う暗殺者。一人の資産家の命を巡り、二人は……あれ?なんだか和やかです。 資産家を警護する婦警さんですが、彼を狙う暗殺者を疑うどころか、何かと暗殺者に助けられ、暗殺者を信頼していきます。一方婦警さんに恋して彼女を手に入れたい資産家と、彼の魔の手から婦警さんを守りたい暗殺者は、暗殺と関係なく対立し……この人達何やってんの?チグハグな可笑しさのシチュエーションコメディに、笑っていいのやら戸惑った方がいいのか……。 抜けているけれど、いつもはキリッと緊張感のある婦警さんですが、時折暗殺者に向ける疑いのない明るい笑顔が、本当に愛らしい!のですが……婦警さんの意味深な発言に、暗殺者も読者も惑わされます。彼女、どこまで真相を分かっているのか、はたまた何にも分かっていないのか……色々な事がはっきりとしないままだけれど、お願いだから婦警さんの笑顔を守って、暗殺者さん! 2巻は2020年11月13日発売! ギリギリアウト…いやセーフ、かな?九後45は一周回って追いかける たちばなかおる名無し※ネタバレを含むクチコミです。短編の名手!売野機子の集中連載がスタート!売野機子短篇劇場 売野機子名無し売野機子短編劇場っていう名前からして興奮せざるを得ません。コミックビームと相性良さそうな作家さんですが意外にも初登場なんですね。 第一回目「まりすのせいなる墓あらし」面白かったです。俳優のツカサはずっと誰かを演じてきたプレッシャーから酒に酔って不祥事を起こしてしまった。毎晩みる夢の中には自分が子役時代に演じた磨莉寿が出てくる、というお話。なんとなくロングロングケーキを思い出しました。 最終的に単行本一冊にまとまる予定の連載だと嬉しいな〜!不思議な関係が妙にクセになる金曜日はアトリエで 浜田咲良六文銭画家×ヌードモデルの恋愛?的なマンガ。 すごく良いんです。 二人共、少しズレていて、勘違いも加わり、会話が噛み合っているような、どこか噛み合っていないような感じで関係がすすみます。 もう、1話でやられました。 死ぬつもりだった主人公が、ひょんなことでとある有名な画家と出会い、魚につられて、ついていったらヌードモデルになって、画家がつくる美味しいご飯を食べたら死ぬ気も失せて・・・という流れ。 (字になおすと意味不明ですね。でも、こういう内容です。) 色男で自信過剰な画家は、携帯番号渡すけど、 主人公、連絡せず、1年後の画家の個展で再会 「え、なんで連絡しないの?」 と思わず画家のセリフとシンクロして、もう、ハマりましたよ。 ご飯食べているときは、いい雰囲気だったのに、まるで全てなかったかのように裏切る感じ。 たまりません。 全体的に、微妙なボタンの掛け違いのようなやり取りが大笑いではないのですがクスリと笑えてクセになります。 主人公が、天然ぽくちょっとヌけているけど、恋心を意識しはじめて、これからどうなるか楽しみな作品です。 100人覚えられるのか?君のことが大大大大大好きな100人の彼女 中村力斗 野澤ゆき子starstarstarstarstar干し芋テンポ良くて面白いけど、・・・。 100人覚えられるか心配! 途中、読み返します。 それにしても、恋太郎の優しさは、罪だわ~。クズ女VSクズ男の両片思いラブ!!そもそも恋は欲だらけ 茶緒 山口夢天沢聖司超凄まじいインパクトのバナー広告を見て買ったのがこれ。まだ一巻しか読んでないけど超面白い…!!男を金で選ぶ女と、女を体で選ぶ男が互いに「金欲しい!!/ヤリてぇ!!」という本音を隠しながら交際を目指して頑張る話。 実は最初っから互いに両想いなんだけど、互いにゲスな本性を隠すのがうますぎて両想いなのが伝わらないとこがいい…! 元々2人は「本命の異性のことは札束/全裸にしか見えない」ため、今までは簡単に外面取り繕えていた。しかし、互いに恋心が芽生えてしまったため相手が札束/全裸に見えなくなってしまい、上手く振る舞えないのが面白い。(アラサーゆえ真剣に相手を落としにかかってるところもまた面白さに拍車をかけていていい) すっかり短話で5巻出てるんだと思って買ったんですけど、コミックスで5巻分出てるんですね…人気作だ。早く続きが読みたい…!!<<106107108109110>>
少女・女性漫画では、一大ジャンルになっていると思う「偽装結婚」ものだが、青年誌では珍しいなと思い読んでみた。 私、ドツボです。 「モブ子の恋」もそうなんですが、こういう恋愛に対して地味めなカップルが恋愛を意識していく過程みるの好きなんですよ。 それが例え、偽装でも。 特に、恋愛以外に強い価値観があって、それを中心とした生活に満足しているようなカップルーいわゆる恋愛脳ではないので、そこからどうやって発展していくのかが興味津々なのです。 本作も、そんな感じ。 主人公大原は、他人よりもワンテンポ遅れているようなのんびりした性格で、猫と暮らすことに生きがいを感じている。 ヒロインの本城寺は、人をみつめる癖があるのに無表情・無口なため職場で異様な怖さを出しているが、家で一人地図を眺めるのが好き。 二人共、家で過ごすことに喜びと生きがいを感じている。 そんな中、二人の勤務先の旅行会社で海外に出張しなければならない(しかも、ロシア)人員の選抜がはじまる。 候補は独身者。 充実したシングルライフを守るため、大原と本城寺は結婚して(厳密には結婚したことにして)、この選抜から逃れようという流れ。 自分のメリットがなければ結婚しないという、なんとも現代的な価値観だが、納得感のある感じ。 職場の人間に結婚を報告し、祝福されるのを二人が一生懸命取り繕っていく過程で、少しづつお互いの価値観を共有・理解していきます。 まだ1巻なんですが、最後に少し意識しはじめる描写があり、これからの展開に期待しかないです。 続刊楽しみすぎる。 余談ですが、本城寺さんが死ぬほど可愛いです。 年上だからと張り切る姿も、結果空回りして反省するところも、何より1人部屋でスウェットみたいなの着てニコニコ地図を眺める姿・・・普段、無表情だからか、そのギャップにやられてしまいました。 ベタですが、いいものです。