光と闇の方程式【合本版】
真嶋宇多子は女性弁護士であり、スマートな凛々しさと人情を兼ね備えた人物である。男社会の法曹界で、時に差別を受けながらも、それを清々しく跳ね返す強さを持ち、罪を犯してしまった人々に対しては真摯に向き合ってその罪の裏側と真実を解き明かす。男女格差のある時代、この作品を通して、女性の地位向上、女性ならではの細やかさ、温かさを訴えかける、実力派作家・おおにし真の代表作ともいえる感動の社会派大作が、大ボリュームの合本版として登場!
子ねこちゃんメトロノーム
おにいちゃんのお嫁さんが家に来てから、葉月はなんだかイライラ。いままでの生活のリズムがくるっていくみたいなんだもの。そんな葉月を、やさしく見守ってくれたのは……? 表題作『子ねこちゃんメトロノーム』のほか、傑作ラブコミック3編を同時収録。
ミッドナイト (少年チャンピオン・コミックス)
深夜のみ営業の個人タクシー運転手・ミッドナイト。さまざまな事情を抱えた乗車客との、悲喜こもごもの連作短編! かつての暴走行為で事故に巻き込み、脳死に陥らせてしまった女友達の治療のために、深夜専門のタクシーとして金を稼ぐミッドナイトは、ある夜、船員会館の近くの公園で赤いタータンチェックのシャツを着た少年に出会う。界隈では毒入りのチョコレートが置かれており、どうやら少年はその被疑者のようだった。(ACT.1)他、8編を収録。
もののけトゥモロウ
ある日、新婚の雲上忠夫(くもがみただお)と愛子(あいこ)の元に突然落ちてきた「もののけ」の二人、紫電(しでん)と美風(みふう)。それから12年、紫電と美風の二人は忠夫と愛子の子どもとして普通の学校生活を送っていた…はずだったのだが? 時は折しも学校、役所など、あちこちでコンピューター導入が始まった時代。そんな中、ひょんな事から自我と知識欲を持ったコンピューターが現れた! そのコンピューターは二人のクラスメイト、北原知子(きたはらともこ)と有坂修(ありさかおさむ)をも巻き込み解析不能である、もののけの二人をこの世から抹殺しようとする! そこに妖怪ハンターの熊野堂権蔵(くまのどうごんぞう)やら人間界に暮らす他のもののけ、 木霊の児玉藍葉(こだまあいは)に妖チョウの四月一日菜乃(つぼみなの)までが現れて再び落ち着かない毎日が始まり… 息もつかせぬバトルの中に涙のスパイスを加え、小山田いくが遊び心満載で描いたドタバタ妖怪コメディーの決定版! 巻末に読み切り「ボッシュの地平線」も併せて収録! 小山田いく先生の当時の単行本コメント 『妖怪(もののけ)には、さまざまな名前がついてます。これらは、大昔からあった名ではなく、ほとんどは江戸時代にできたものだそうです。なぜなんでしょう? これほど多彩な妖怪を作ったのは、実は江戸時代の遊び心なのです。人間が本当に自然を恐れていた頃は、妖怪は『鬼』や『天狗』だけで十分だったのですから。だから僕もこの作品を自分の遊び心で描いてみました。』