イースト・プレスマンガの感想・レビュー118件<<12345>>素敵な短編集ベランダは難攻不落のラ・フランス 衿沢世衣子starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)どこか海外の香りがするなーと思っていたらロンドンで美術学んでらしたんですね、衿沢世衣子さん。 いろんな雑誌に載っていた短編をギュッと集めた短編集。 表紙の素敵さがヤバい。 ポスターにして飾りたい。 タイトルは掲載された短編のタイトル3つを合わせたもの。 衿沢世衣子さんを初めて知って読んだのが、『うちのクラスの女子がヤバい』だった。 思春期の性だったり関係性など彼女らにそっと寄り添ったような悩みを淡々としているようですごくいいバランス感覚で描くなーと思っていたんだけど、それももしかしたら海外にいたことで培えたものもあるのかもしれない。 すごく勝手な話だけど、こういう価値観をもって描けるような大人が親戚の叔母あたりのポジションで自分と仲良かったらいいのになと思ってしまう。 いや、違うか、こういう人と結婚したい。 短編はどれも素敵で健やかで愛しい。 8本ある短編だけど、ちょうどタイトルの ・ラ・フランス ・難攻不落商店街 ・ベランダ が好きだった。 その中でも特に「ベランダ」。 たわいない会話にグッとくる。 そして見た目から推測できることはあくまで推測でしかなく、心配することは大人の自分勝手な善意の押しつけのようなもののしんどさや重さと表裏一体だ。 何かから逃げてきた子供の「別の国じゃなくなっちゃった」のセリフを描けるのは本当にすごい。 自在に特定の年代の人間と同じ目線になれるんだろうか。 よっぽど深く潜れないとその言葉は引き出せないと思う。 しかし、ここで見せたいのは少女の方ではなく、あくまでそれを聞いた大人の女性の表情だ。 僕たち読者は一緒にハッとさせられる。 それまで呼んでいた「テキサス」というおちゃらけたあだ名が耳の奥で響き宙に浮く。 このあと、結局最後までストーリーには一切関わってこなかった主人公の杖が気になるようになった。 彼女も過去に何かあったのかも、とは深読みのし過ぎか。 誰にだって何かの事情はあるものだ、ということかもしれない。 梅雨が明けた頃、この短編をもう一度読もうと思った。 画像は僕が一番好きな、なにげない会話のシーン。余りにも美しいオマージュ失踪日記 吾妻ひでお影絵が趣味吾妻ひでおの『うつうつひでお日記』のなかに、福満しげゆきの『僕の小規模な失敗』(『僕の小規模な生活』の前日譚)について言及している頁があったように思われる。うるおぼえだが、いわく、さいごのコマの表情がとてもよかった云々と書かれていたような気がする。たしかにその表情はとても小さなコマながら私の印象にも強く残っていて、すぐに思い浮かべることができた。また、ほかの頁には『うち妻』の妻が吾妻ひでおタッチに模写されていたりする。要するに、年の差はあれど、どうやら吾妻は福満のファンらしいのである。 そして『失踪日記2 アル中病棟』をさいごまで読んだときに、この表情のことを思い出さずにはいられなかった。どん底で、先行きは何もままならない、そんな状況下で街を彷徨い歩きながら、けっしてすべてには落胆しきっていないような、あの何ともいえない表情。同じ自伝的マンガ作家の先輩と後輩であり、またマンガ家として同志でもあるふたりを繋げたひとつの表情、こんなに美しいオマージュがほかにあるだろうか……と感嘆に震え、目頭が熱くなったのだった。歪な面白さ失踪日記 吾妻ひでお影絵が趣味江口寿史という漫画家がいまして、彼は世間的にはマンガを放棄したひととして有名(マンガをやめてイラストレーターに転身した)なようなのですが、じっさいのところ、彼は自身が漫画家であることに、いまだ深い誇りと拘りとを持ち合わせてやまないようなのです。そして、ここにもひとり、吾妻ひでおという一度はマンガを放棄して戻ってきたひとがおります。 手塚治虫文化賞、日本漫画家協会賞、文化庁メディア芸術祭、星雲賞など、権威ある賞を総ナメにした吾妻ひでおの『失踪日記』ですが、ここに辿り着くまでには"失踪"の一言では片付けられない前途多難なエピソードがあるのです。タイトルそのまんま、自らの失踪からのホームレス、アル中などの体験を描いた『失踪日記』の内容ついては、たくさんの賞のお墨付きがあるので面白くないわけがない、ということで割愛させて頂き、このたびは、吾妻ひでおはどうして失踪しなければならなかったのか、というところについて触れていきたいと思います。 失踪日記の冒頭にもある通り、原稿を途中で投げ出して行方を眩ました後、失踪してしまった吾妻ひでおですが、同じように原稿を放棄した江口寿史とは似て非なるところがあります。それは一言でいうと、やりきったかやりきってないか、の違いだと思います。江口寿史は良い作品にしようと拘るあまり完成に間に合わず、どうせできないなら止めてしまえ、という立場をとりました。いってしまえば只の不真面目です。対して、吾妻ひでおは大真面目。失踪後の今でこそ、アウトローの代表格のようになっていますが、失踪前のキャリアはむしろ真逆で連載を掛け持ちしまくり月に100頁以上を描き上げる仕事ぶりでした。こういう書き方をすると、あまりの仕事量に音を上げて失踪したと思われそうですが、それもまた少し違います。さきほど、江口寿史に不真面目のレッテルを貼りましたが、彼にしても元々は漫画に対する真面目すぎる気持ちが仇となって、どうせ完成させられないならやらない、という不真面目に振り切る経緯があったわけですが、吾妻ひでおの場合は真面目に真面目を貫いた、つまり、締切や作風等の出版社や編集者の意向には従いつつも自らの誇りと拘りを発揮し続けたのです。対して、江口寿史のばあいは自らの誇りと拘りを守るために放棄したといえるかもしれません、そこにはもちろん週刊少年ジャンプというメジャー誌の王道で連載していた江口と、マイナー誌やエロ本等の辺境で活躍していた吾妻との土壌的な違いがあるのですが。 では、具体的には何に拘ったのか? 従来のギャグに(小説家の筒井康隆らから影響で)SFやナンセンスの要素を盛り込んだスタイルで人気を博した吾妻ひでお。当時その試みは新鮮で、大友克洋、いしかわじゅんと合わせてSFマンガのニューウェーブ御三家と呼ばれたりしていました。しかし、新しいものが古くなるのは自明の理、吾妻ひでおはブームが頂点に向かう最中、新たな試みをはじめます。彼はブームに乗っかって同じネタを繰り返すことはしなかったのです。彼が見据えたのはナンセンスのさらにその上、「表現の解体」というテーマでした。そもそも「ナンセンス」とは約束事や理論性をあえて無視することで生まれるユーモアの総称で、そこから吾妻ひでおが得意とするスラップスティック(ドタバタ)や不条理な笑いが引き出されてきたわけですが、彼はそれだけでは飽きたらず、自らが考え出したギャグの体系や方法論、さらには先人たちが創り上げてきた漫画表現そのものを壊していったのです。つまり、先人たち、そして自らが積み重ねてきた漫画表現という名の「建物」を文字通りひとつずつ解体していったのです。 実に様々な方法で「解体」を試みた吾妻ですが、その代表的な例に「ナハハ」というキャラクターの存在があります。この時期(奇想天外社から『不条理日記』等を発表)の吾妻漫画に頻繁に登場する「ナハハ」という名のキャラクターは喜怒哀楽の表情を持っていません。もっというと大人なのか子供なのか、男なのか女なのかも判別できない、つまり登場人物としての情報を全く持っていないのです。「ナハハ」の他にも、無口、無表情、無感情を徹底したキャラクターが当時の吾妻漫画にはいくつも登場します。表現豊かな漫画が描けるようになった時代に、あえて、その逆を突き進み「空虚」を描こうとしたのかもしれません。 そして、あらゆる漫画表現を解体し壊しきった先に吾妻が見たのは正に「空虚」そのものでした。当然のことながら、何もかも壊してしまった後には何も残りません。吾妻の周囲には先人たちや自らがかつて創った漫画表現の残骸が散らばっているだけで、目の前には只々広がる真っ白な闇、空虚があるだけだったでしょう。これを目の当たりにした吾妻は遂に何も描けなくなり、逃げ出し、酒に溺れることになります。ここらへんまでが『失踪日記』には描かれなかった前日譚になるかと思います。 表舞台から姿を消してから十数年……、心と体の健康を取り戻しつつあった吾妻は、かつて自らが壊した漫画表現のスクラップを広い集めて再構築をしはじめます。それが『失踪日記』であり、あるいは、そう、『失踪日記2~アル中病棟~』で吾妻が作っていた、ガラクタのネジや何か、どうでもいい金属片でできた、あのオブジェ作品のように。『失踪日記』の魅力は、正にあのオブジェと同じようなものなのでは、という気がします。つまりそれは、不完全の美学であり歪な面白さなのではと。思えば、ナンセンスにしても解体にしても、吾妻ひでおはいつだって歪さを追い求めて漫画を描いていたような気がします。これこそが吾妻の自己表現の形であり、誇りと拘りの種だったのではないでしょうか? 少しレトロな絵がgood塩田先生と雨井ちゃん なかとかくみこ大トロ王道の先生×生徒ものです!キュンキュンですね!厳選!読んでほしいこのマンガトーキョーゲーム著者:青山広美完結全2巻作品情報はこちら天才×天才破戒 ~ユリ・ゲラーさん、あなたの顔はいいかげん忘れてしまいました~ 山本直樹 松尾スズキかしこ※ネタバレを含むクチコミです。ロシア料理は食べてみたくなる!おいしいロシア シベリカ子少女漫画博士うららか絵も可愛いし、カラーでほのぼのとして癒やされます…が、 値段は電子800円ちょい、紙本1100円と全然癒やされない価格です。 ロシア料理をマンガで学びたい人にはおすすめ! 旦那さんはくまさんで可愛いし、ロシアのことも浅く広く知れて面白いんですけどね。電子書籍向きトラベル 横山裕一🐤このスピード感とか世界観は電子書籍でページめくりのアニメーションもなしで読むのが合う身が引き締まります失踪日記 吾妻ひでおサンジュスト私もほぼ毎日飲酒するのですが… 酒マンガだと酒のほそ道とかは「あるある!」とか「うまそー!」なんて楽しく読めるのですが、この漫画は…「気を引き締めなければ」とか「酒は飲んでも飲まれるな」とか、そういう言葉が頭をグルグルします(T-T) 自虐的に、または面白くは描いてはいますがね… 最近、某メンバーの、酒でやらかした話もありますし、酒に飲まれたらあかん!と肝に命じます。タイトル通りの内容かわいいきのこ うつろあきこ 保坂健太郎霧兵衛良かった点 ・可愛い絵柄で読みやすい ・きのこの勉強にもなった 総評 タイトル通りの内容この紛れもない感触大王 黒田硫黄影絵が趣味このザラザラとした手触り感、それはまさしくこの作品群が紛れもない本物であるという証拠に他ならないと思います。 ある作家が自らの好みをどこまでも厳密極まりなくその作品内に構築すると、そこには外部から遮断された閉じた世界ができあがる、しかし、それはあまりに厳密に閉ざされているが故に、かえって、この現実という名の途方もない世界の何とも関係を持たない独立したひとつの生き物としてそこらを闊歩しはじめる、これこそが黒田硫黄の作品群から感じられるザラザラとした生々しい感触であるのではないでしょうか。 その意味で、黒田硫黄が、手塚治虫、大友克洋、高野文子らの系譜に連なる、マンガの境界線の探索者と言われるのは実にもっともなことだと思います、この手触り感は境界線に住まおうとする作家に特有なにおいであると思います。題名通りすごいうまそうな料理ばかりだったおいしいロシア シベリカ子starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男ロシア人と結婚した女性が一年間ロシアで過ごした生活を料理を中心に、ロシアでの生活、ロシアの文化を紹介する漫画。甘党の俺が好きそうな料理ばかりだ。スメタナというヨーグルトみたいなのがうまそう 特に良かったのが、知り合いの結婚式をやるレストランが急に変更になった話。理由がその日にプーチンが予約したので、そのレストランを使うのが無理になった。 プーチンの伝記まんがでわかる ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン トーエ・シンメ 名越健郎霧兵衛良かった点 ・なんとなくは知っていたが、プーチンのことがよくわかるので良かった ・絵も見やすい 総評 今まで学習マンガを色々読んできたが特に面白い。 世界の変革が抉りだす人間の本質『預言者ピッピ』預言者ピッピ 地下沢中也兎来栄寿一体、これは何なのか。 ページを捲り、フキダシの中の台詞を追う度に、脳髄を殴られるような衝撃。 初めて『預言者ピッピ』を読んだ時、あまりにも面白過ぎて目眩がしました。 私はマンガソムリエ活動の一環として、日々漫画のレビューを行っています。 その中で100点満点で80点を超える作品は稀で、90点台ともなると年に1冊出るか出ないかという位です。 しかし、この『預言者ピッピ』には1巻90点、2巻95点という最高の評価をしています。 今世紀刊行された漫画の中でも個人的ベスト1候補の、最高に物凄い作品です。 『預言者ピッピ』が掲載されていたCOMIC CUEという雑誌を知っている方は、かなりの漫画好きでしょう。 マイナーではありますが、大友克洋先生、松本大洋先生から安野モヨコ先生、羽海野チカ先生まで実に幅広く錚々たる大家が寄稿していた、特濃の漫画雑誌です。 1999年に出たその6号目。 『火の鳥』のロビタを表紙に据えた、「手塚治虫リミックス」という特集号から『預言者ピッピ』はスタートしました。 実際、初めて単行本で読んだ時に「手塚治虫作品クラスの圧倒的な領域に達している」と感じたので、この表紙を見た時は感慨深いものがありました。 そう、今作は『火の鳥』で描かれているような、人間や生命、社会や世界に対する深い洞察に満ち満ちているのです。 それまでギャグ漫画をメインに描いてきた地下沢中也先生が、こんなにもシリアスで重厚なSFを描くのか! と非常に驚愕しました。 手塚治虫先生の諸作品も、何かが取り憑いて描かせたのではないかと思うような超越性を半ば感じますが、それに似た印象をこの『預言者ピッピ』からも受けるのです。 同じ99年開始の『愛人[AI-REN]』以上の曰くつき作品でもあります。 CUEに五話目が掲載されたのが、2001年。 そして、そこまでを収録した単行本第一巻が出たのは、2007年。 何と、実に六年の歳月を要しました。 その段階で未掲載分が二話分ありながらも、連載が止まってから四年も経っていては続刊は絶望的かと思われていました…… が、2011年10月に奇跡の2巻が刊行! しかも、84ページの描き下ろしを伴って! これには私を含むファンが熱狂的な喜びを以って迎え入れました。 そして、4年ぶりの新刊、実に8年ぶりとなる続きが、また想像を超えてくる出来でした。 息もつかせぬ、とは正に『預言者ピッピ』の為にあるような言葉。 途方も無い領域まで話は突き進んで行き、ただただ圧倒されます。 アイザック・アシモフが50年前に想像した2014年の様子が現在に照らしてみると驚くほど的中しているように、この作品で呈示されているものも本当に実現するのではないか、と思わされます。 今、世界で一番続きが読みたくて狂おしい漫画です。 それにしても、岩手県出身である地下沢中也先生が、2011年にこの物語の続きを刊行したことは、大変に意義深いことです。 3.11から今日で丸三年。 あの災禍、そして断続する余震や原発事故。 私も、親しい人を喪いました。 世界の関節が外れ、当たり前が当たり前でなくなり、それまでとは理が一変してしまったように感じました。 ともかくもう二度と、こんな悲劇が起こらないで欲しい…… そんな願いがある種実現されているのが、現代を舞台にした『預言者ピッピ』で描かれる世界です。 ピッピは地震予知の為に開発された予言ロボット。 彼のお陰で3ヶ月前に大地震が起こると予知された地域の住民は避難し、死傷者ゼロという快挙を成し遂げます。 しかし、喉元過ぎれば熱さを忘れるように、予知できるようになった災害はやがて世界的な見せ物へと変貌して行きます。 人口350万人都市ロサンゼルスが一瞬にして滅び行く中継映像を狂騒的に見つめる者達と、故郷が瓦礫の山へと変わって行く姿を涙を流して悲しむ者達の対比は、非常にそら恐ろしいものです。 「忘却も能力」と作中の科学者が言いますが、辛い記憶と共に大切なことすらも忘れてしまう愚かさ。 どんなに科学技術が進歩しても、変わらず自分の信じたいものだけを信じる愚かさ。 自らのポジションに利することにしか興味のない政治家やマスコミの愚かさ。 作中では、様々な人間の愚かさが抉り出されて行きます。 そして、地震予知のみに制限されていた能力を、そんな人の愚かさ故に解除されたピッピは、やがて人間や世界の全ての未来を演算してしまいます。 そこに使える技術があるのに使わない、救える命があるのに救わない、人間にはそんな選択はできません。 その結果として全ての運命が予め判明してしまった世界で、人はどう生きるのか、生きるべきなのか…… 先の見えない未来こそが、逆説的に人の希望その物なのだということも、本を置いた時に実感として噛み締められます。 一つ一つの会話も哲学的で味わい深く、読むことで自らの深淵と向き合うことをも可能にする稀有な書です。 かといって難解になり過ぎることもなく、可愛い絵柄とのバランスが絶妙と言えます。 こういう作品がある限り、私はこれからも漫画を読み続けるでしょう。 「第3巻は、そこまでお待たせしない予定です」 という担当編集者の言葉に期待を高まらせつつ、今年で3年目を迎えますが…… 是非とも読んで、そして「早く3巻を」という声を一緒に発して欲しいです そして、地下沢中也先生になるべく早く続きを描いて頂きましょう。 この作品は間違いなく現代漫画界の掛け替えの無い財産です。 3月11日ということで、『預言者ピッピ』とは関係無いですが、以下の作品も推薦します。 売上の一部が義援金に回されるので、募金と思って購入するのも良いのではないでしょうか。 九井諒子のショートストーリー集ひきだしにテラリウム 九井諒子名無し『ダンジョン飯』の九井諒子のショートストーリー集。短いと3pくらいのもの、長くても10pくらいの話が集まっている。 日常的な話が多いんだけど、九井諒子らしいファンタジー要素がそこに加わることが多い。 猫がデートをするために化粧をする「かわいくなりたい」とか、謎の奇病に犯された村の話「神のみぞ知る」とかは、最初どんな話になるんだ?って思って読んでいたらオチがずっこけるほどかわいくてすごく好き。 あとは「ショートショートの主人公」みたいなメタなネタも面白かった。才能あるインディーズバンドのデビュー作みたいな一冊さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ 永田カビ南 光裕両親の評価がほしくて生きていた。「自分」は無かった。 「性」を心の奥に封印して、私は無垢なままだよ、こんなに傷だらけだよ、と自傷することで親の愛を求めた作者が、 「本当の自分は違う」「本当にしたいことは何だ」と考え、行動に移すまでの物語。 レズ風俗に行くけど、レズビアンとも違う。鬱で過食で拒食。母親の裸を見たくなってしまう。 超・少数派の作者が、図解と言葉と絵柄でなんとか「多数派」の読者たちに、自分をわかってもらおうとする。 細部のリアリティや、隙あらば入ってくる笑いにまで凄みを感じる。 投稿サイト出身のマンガに、こんなものがあったのか!なんの偏見もなく読んでほしい!さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ 永田カビまーくん東京で一人暮らししているとすごく忙しいですし、すごく寂しく感じる事ってありませんか?すごく毎日が忙しかったり、精神的に追い込まれている人に是非読んでほしい・・・。 そういう人が読んだら、きっと心が少し楽になると思います。私もそうでした。単純に誰かの優しさを求めていてんだなぁ。。。って実感すると思います。吾妻ひでおの路上生活・肉体労働・アル中の日々を綴ったノンフィクションマンガ失踪日記 吾妻ひでお地獄の田中冒頭になるべく暗くならないように楽しそうに描いたよ的な前書き通り、路上生活や自殺未遂、アル中になったのち病院に収容された生活を綴っているのに悲しい気持ちになったりはしない。路上生活と言いつつ毛布をどこかから拾ってきて人気のない茂みで寝ているだけの屋根もない暮らしがちょっと楽しそうにすら見える。 路上生活も配管工の生活もアル中になった話も、「いやー昔こんなことがあってさー」って笑って話している感じで楽しいし、最悪人間どうなっても生きていけそうだなって勇気が湧いてくる気もする。あと、最後にとり・みきとの対談があるんだけどそれも面白かった。全部いいけど「ファミリーアフェア」が特に好きおかえりピアニカ 衿沢世衣子名無しすごい面白かった。どれも子供が一歩踏み出す系の短編集で、よしもとよしとも原作のファミリーアフェアがいろんなバランスが良くて特に好きだったタイトルの通りの漫画15で少女は、あれになる。 江本晴片桐安十郎15歳以上の女性だけを襲う地球外生命体パクニマから女性が自分の身を守るために、右手に戦闘改良されたパクニマを移植することが義務付けられてる世界で描かれる。 15歳の女の子の多感な恋愛だったりを描いた作品になります。 パクニマを移植しない男子達が女子に対してパクニマってどんな感じなの?とか聞いたりだとか、 自分の体が変わってしまうことに対する焦りとか、パクニマを移植するっていう事が、擬似的に生理が始まって不安定になる女子とそれを感じられない男子みたいな事をやってて面白かったです。続編が出るようです人間仮免中 卯月妙子となたすなんとびっくり!続編が出るっぽい!! 人間仮免中つづき: ビッグ コミックス〔スペシャル〕 https://www.amazon.co.jp/dp/4091892892 書けるような状況になってるなら本当によかった。。。いい庭NIWA 横山裕一tera日比谷公園行ったらエリアによって植えられてる木とか花壇がデザインされてて面白かった。 南国ぽいところとか。これがそれである。続編がきになる世界地図の間(ま) 横山裕一asaかなりあっという間に終わった感じがするけど、著者解題によるとあと3つの続編があるみたい。続きが全く想像できない。。<<12345>>