実業之日本社マンガの感想・レビュー67件<<123>>唐揚げの気持ちお肉ガール 川本スガノ野愛惜しみない肉知識と勢いとテンションと全部全部面白いけど唐揚げ捨てるな!! 唐揚げ捨てる場面で読むのをやめそうになりましたが、まあ一応理由があるのでやめなくてよかったなとは思ってます。 主人公は肉好きすぎて婚活に失敗し続けるOL・米沢いく。 お肉を食べて笑顔になれる人と一緒にいたいと誓い、焼肉屋の息子やBBQの達人などと出会いますが……というお話。 そんな彼女を見守っているのが、堅物だけど肉好きでいくと気が合う室長。 室長と付き合えばいいじゃん!とやきもきするのがセオリーなんだけど、唐揚げ捨てるな!!唐揚げを捨てるな!! いやまあ最後まで読めば納得するしギャグも面白いです。捨てられる唐揚げに感情移入しすぎず読んでください。特別でないからこそ大事なもの特別じゃない日 稲空穂兎来栄寿この単行本を家に置いておいたら、家族が「この方!!個人サイトの頃から十数年追ってた!!!!」というガチのファンであることが発覚しました。何でも、お気に入りの絵をプリントアウトしたものをずっと大事に携行していたそうです。Twitterで時折上げてらっしゃるのでそちらをご覧いただければと思いますが、水彩画がとにかく言葉を絶する上手さです。 しかし、昔はどちらかというと一枚絵中心だったので、近年マンガも描いてくださるようになったのはマンガ好きとしては大変に喜ばしいことです。 絵が上手いのはもちろんのことなのですが、オリジナルのお話もとんでもなく上質。これまではコミカライズが主でしたが、お話作りまでハイレベルとは神は二物を与えるのか……いえ、ご本人のたゆまぬ努力の賜物なのでしょうね。 本作はとある家族の何の変哲もないそれぞれの日常を描いた作品ですが、読んでいて本当にあたたかく幸せな気持ちに包まれます。 ひとつひとつのできごとは自分の日常で起きたとしてもあまり気にも留めないであろうことの積み重ねです。些細な喜び、些細な驚き、些細な幸せ…………。 しかし、それを俯瞰して見た時にそれがどんなに尊いことか、と噛み締めることができます。人生の最後に走馬灯のように回想した時には同じように感じられるかもしれません。 これを読んで、更に美しい水彩画の数々を見たら稲空穂さんのファンにならざるを得ません。これからも稲空穂さんの手から沢山生み出されていくであろう素晴らしい世界が楽しみです。一緒に成長したくなる #推しを3行で推すオリオン街 山本ルンルン野愛・ずるかったり意地悪だったりもするけど、自分で気づいて友達を大事にできるスモモやみどりが眩しい!あたたかい気持ちになりました。 ・スモモやみどりのファッションがかわいくて好き。レトロでカラフルでめちゃくちゃお洒落です。 ・スモモもみどりも他の子たちも友達想いで本当にいい子です。可愛くて優しい気持ちになる作品です!100の善意じゃなくていいんだよこちら、あたためますか? 今井大輔野愛ローソンが舞台の短編集。 1話完結だけどそれぞれリンクしているのが面白い。 前の話に登場した親切な人も明るい人も幸せそうな人も、苦しんでいたりイライラしていたり。 それでも、気まぐれな行動や何気ない言葉が誰かの心をあたためている。 100%の善意や優しさではないからこそ、人生って捨てたもんじゃないのかもと思わせてくれる。 一点の曇りもない心あたたまる話じゃないところが今井先生らしくて好き。 そんなもんだよ、それでいいんだよって言ってくれているような気がしました。 銀行百合ヴァイオレンス! #1巻応援白と黒~Black & White~ Sal Jiangあうしぃ@カワイイマンガ銀行の海外投資機関向け営業部を舞台にした、同期の女性行員の物語、のっけからヴァイオレンス! 誰もいないオフィスで罵り合い、取っ組み合い、そして爪を立ててMAKE LOVE。傷だらけの二人、愛と言うよりマウントを取り合うMAKE LOVE。 それは仕事上でも。表面上は仲の良い、息の合った二人は、出世・評価の為に水面下でしのぎを削る。成果の為に争ったり共闘したりと、銀行お仕事漫画としても読み応えあり。 彼女達の行動原理は「マウントを取る」という事なのだと思う。仕事の優秀さも他人への優しさも交友関係も、全て自分を比較優位に置く為の事。そんな二人の原理=素顔剥き出しのバトル&セックス。とても愛とは呼べないそれが、他の何かに変わる時は来るのだろうか。 また先行き不透明で、目が離せない百合新基軸の登場だ!生体兵器 vs 女性バディ! #1巻応援SHWD《シュード》 sono.Nあうしぃ@カワイイマンガ戦争後の世界、残された生体兵器の処理を請け負う民間会社SHWD〈シュード〉に就職した古賀は、一匹狼の先輩・佐和田とバディを組む。不穏な世界感も女性バディの関係性も、独特で読み応えがある。 バディが立ち向かう相手は、不気味だが人間でも何とか倒せる化け物。しかし厄介なのは「精神汚染」をしてくる所。先輩の為に懸命にメンタルを保つ古賀、他人に心許さない佐和田の過去。どう信頼を得て、心を通わすか、ガタイが良くて強い女達の、独特な関係性の物語はかなりシリアス。 男を軽々のしてしまう古賀と、超メンタルが強い細マッチョ佐和田。二人は普段は「女性らしさ」など纏わないが、銭湯で裸の付き合いやお洒落など「女性ならでは」の話題もあり、百合漫画としては不思議な感覚のある作品。 古賀よ、それは恋なのか?!ぶっとび設定の良質なお仕事漫画お酒の神様に乾杯!! 高倉あつこ野愛お酒の神様ディオニュソスの怒りに触れ、天界から下界に落とされた2人の巫女が悩める下戸を酒飲みに育てるため奮闘するお話。 突っ込みどころ満載のファンタジーアルハラストーリーみたいに思えますが、とても面白いお仕事漫画です。 ビールメーカーに勤める下戸の青年・樽川を酒飲みにするのが使命なので、巫女の2人(深見沢と水源)も同じ会社で働きます。 だんだんと使命よりも仕事に夢中になり、ビールの代わりではない美味しいノンアルコールビールの開発に尽力します。 なんだかもう樽川が飲めるようになるなんてどうでもよくて、ノンアルコールビール開発にかけるチームの思いに感動して読み進めてしまいました。 飲めない人を飲めるようにするなんてアルハラだ、と今の価値観だと思ってしまいます。というかアルハラだと思います。 とは言え「飲めない人」と言っても、飲みたくても飲めない人、本当はお酒が好きだけど飲まない人、純粋にお酒が嫌いな人など様々なパターンがあるのでそれぞれに合わせたアプローチがあるんだろうなあとぼんやり思いました。 樽川は飲みたいけど飲めない、お酒への愛は誰よりも強い人なので、まあアルハラには当たらないと判断しましょう(当社調べ)。 数十年で社会の常識って変わったなあ、というところも含めて面白い! 3つの芸術の総合作品 美しさしかない本…!Veil コテリたか全2巻を30分ほどで読み終えたのですが、まだ夢見心地です。あまりにも2人の関係性が、ファッションが、世界観が良すぎて、物語について分析的なことや自分の感想を進んで書く気になれないですね…どう頑張っても野暮なことしか書けない気がします。 なので「この本の構成」について書こうと思います。 https://j-nbooks.jp/comic/original.php?oKey=175 この本の発売を楽しみに待っている間、「まるで美しいシネマのようなコミック&イラスト集」という謳い文句で宣伝されているのを聞き、「結局漫画なのか、画集なのかどっちなんだ?」と謎だったのですが、読んで納得しました。 漫画のように「物語がコマごとに割った絵で語られるだけ」ではない。画集のように「文脈のない絵がズラズラ並んでいるだけ」でもない。 まさに「コミック&イラスト集」と表現するのが相応しい構成になっているんです。**しかも全編フルカラー…!** https://twitter.com/_K0TTERl_/status/1202975764280299520?s=20 まず驚くのが、表紙をめくるとすぐに目に入ってくる「見返し」や「扉」といった、一般的な漫画ではただ実用的でそっけない部分まで美しく、物語に入り込むための素晴らしい導入になっているところ。 そして各話の「幕間」に当たる扉ページもまた、読者の集中力を途切れさせないよう、世界観に沿って美しくデザインされています。 さらにすごいのが、**ストーリーの幕間にイラストと文章を挿入し、複数の表現方法を組み合わせて総合的に「彼と彼女」のことを描いているところ。** あらすじでは本書のことを「まるで美しいシネマのような」と表現していますが、映像・ストーリー・音楽の総合である映画を引き合いに出していて非常に的確だなと思います。 https://twitter.com/_K0TTERl_/status/1162700555304595457?s=20 そして読み終わってみて感じたのは**「Veilのことを世に出回っている多くの漫画と同じものとして分類できないな」**ということです。 **・今作を出すまで長期に渡り制作されている(2017年〜2019年に発表された作品が収録されている)こと ・アシを雇わず1人で作り上げていること(おそらく) ・フルカラーで高価格であること ・幕間(物語外の物理的な部分)まで世界観の一部となるようにデザインされているところ** こうした特徴を抜き出すと、日本のMANGAというより**「日本のBD(バンド・デシネ)」**と呼ぶほうが相応しい気がします。 (加えて言えば、日本の漫画の9割(※個人の勝手な体感です)は、商業的な成功に結びつきやすいエンタメ性の高い作品に占められています。そのため、ただただ美しさを追究した芸術性・文学性に富んだ漫画というだけで主流から外れてしまい、やはり日本のMANGAっぽくない。 長々書いてしまいましたが言いたいことをまとめると、**自分にとって「Veil」は、作品としてあまりに美しすぎるために漫画と呼ぶことに少し抵抗がある総合芸術**です。 百聞は一見に如かずなので、今すぐ手にとって読んでください…! (紙質と装丁がいいので紙がおすすめです…!) https://manba.co.jp/boards/112451 https://manba.co.jp/boards/112451/books/2 (2人を並べてあげたい)たまに読みたくなるこちら凡人組 新田たつおマンガトリツカレ男「静かなるドン」ほど長くはないし、「カッコ1/2」ほどむちゃくちゃでもないし「取締役平並次郎」ほどかっちりはしていないちょうど良いのが「こちら凡人組」。一見平々凡々以下の中年サラリーマンだが実は極道の凡人組々長・凡野平太郎が主人公。ヤクザがらみの話もあれば家庭の話もあり、良い話もあればなんなんだという感じの話があってちょうど良い。片梨がお気に入り メモ こちら凡人組->となりの凡人組->それからの凡人組の順番らしい男の世界を垣間みれるマンガをのころん 高本ヨネコ ルノアール兄弟starstarstarstarstarマンガトリツカレ男女子高生・緒乃子が幽体となって男の領域に潜入してレポートしていく。ネタはルノアール兄弟だが絵の感じはルノアール兄弟のに比べてだいぶソフトな感じになっている。男湯/レンタルビデオ屋のAVコーナー/キャバクラなどをレポートしていく。カプセルホテルの回がすげー好き 獣人とヤクザの娘との主従関係お嬢と七匹の犬 岩飛猫さいろく獣人との主従契約が非常にシンプルで、人間に悪用されてしまっている感がある獣人達。 設定の細かいところや矛盾しそうなところは無粋なのでツッコまないでおくとして、とてもいい世界だなーと犬好きとしては思うのでした。そいね屋本舗と同じような感じ! ヤクザさんが主体だけどお嬢のウブなところや組長(父)のシンプルでストロングなところがいいギャグテイストを生んでいると同時に、獣人たちのキャラ付けも可愛くて良いなぁと思うので犬好きさんは読んでおくとよいです。 ※犬獣人が出てくるだけで犬は出てきません心温まる駄菓子屋マンガほな、また明日! 東元starstarstarstarstarひさぴよ1970年代に流行った駄菓子類や遊びがたくさん登場する全18話のショートストーリー。 自分と世代は違いますが、駄菓子に通ってた頃のオモチャや駄菓子が沢山出てきてとても懐かしい気持ちになります。 ミニコーナーのコラムも充実しており、駄菓子情報がぎっしり詰まった一冊です。 駄菓子屋のもう一つの主役といえば子ども達ですが、この漫画に出てくる子たちは、怖いくらい自然に描かれています。お小遣いをやりくりして、考えながら遊んでる様子など本当にリアルで自分の思い出の記憶そのままでした。 ちなみに、作中で駄菓子が大好きな「かよちゃん」という女の子が登場します。東元先生は「ほな、また明日!」とは別の駄菓子屋マンガ「かよちゃんの駄菓子屋」を描かれてますが(現在、週刊漫画TIMESで連載中) 主人公の名前と雰囲気が似てますので、この子がベースとなっているのでは?と思ってます。気持ち悪すぎて逆に気持ちいい嫌がってるキミが好き 鬼山瑞樹野愛想像以上に嫌すぎて気持ち悪くてめちゃくちゃ最高でした。嫌すぎて逆に良くて、まことくんへの気持ちがどんどん大きくなってます。最高。 タイトル通りの狂ったラブストーリーです。 まことくんはみことちゃんが嫌がったり泣いたり怒ったりしてる顔が大好きで、みことちゃんはそんなまことくんが大嫌い。でも彼氏がいるというステータスが必要だからまことくんと別れられない。 さすがに別れたらいいのにと思うけど、そういう愚かでチョロいみことちゃんがかわいく見えてくるから不思議です。 みことちゃんには申し訳ないけど、2人の初めてのキスシーンは最高でした。わたしはあの瞬間まことくんに恋してしまったので間違いなくフラれることでしょう。 恋愛漫画キスシーンランキングがあったら堂々の第一位です。 恐怖と嫌悪感と性的興奮を全部混ぜたら恋の高鳴りと同じ心拍数になるんだと思うんですよね。 この絶対に間違っていて愚かなままの2人で永遠に幸せに暮らしてほしいです。みことちゃんには申し訳ないけれど。 フォーク浮いてるナポリタン最近見ないねカフェイン・ガール 飯塚めり野愛昔ながらの喫茶店って心ときめきますよね。コーヒーが飲めなかった子どもの頃から、パフェやクリームソーダやフォークが浮いたナポリタンが並ぶガラスケースを見てワクワクドキドキしたのを覚えています。 大人になった今でも、喫茶店でコーヒー飲みつつ小説読みつつなんて時間を過ごすととても贅沢な気持ちになります。 そんな気持ちを無邪気に肯定してくれるのがこの漫画。 カフェインを摂取すると猫のお友達が見えるファンタジックガール・メルちゃんが、素敵な喫茶店とその過ごし方を教えてくれます。 カフェイン摂取してピッキーン!となって猫があらわれる…なんて言うと現代社会の闇的なものを感じますが、そんなお話ではないのでご安心ください。 淡い色合いのかわいい絵でほんわか心癒されます。 厚切りのトーストや昔ながらのプリンなど喫茶店ならではのメニューが食欲をそそり、するはずのないコーヒーの香りが漂うようなあったかくてかわいい作品です。この頃の内田春菊の絵のタッチも好き物陰に足拍子 内田春菊かしこもう10年くらい前に読んだのでうろ覚えな部分も多々あるんだけど、逆に覚えてるところはめちゃくちゃ覚えているので自分にとって印象的な漫画だったんだろうな…。覚えてるのは主人公に味方が一人もいないということ。両親は亡くなってて結婚した兄の家に住んでるんだけど、ヒステリックな兄嫁に嫉妬されていびられるし、ボーイフレンドもいるけどお互いに恋愛感情よりも身体で繋がってるような関係だし、まともだった兄も段々と「お前は俺がいないとダメなんだ」と言い始めたのが怖かった。嫌なことを直視したくないからか常に心ここに在らずな主人公だったけど、最後に窓からこっそり家出するのが救いがある終わり方で好きだった。これを読んで得た教訓はマジでヤバかったらとにかく逃げろですね。下巻はまだですか!バベルの設計士 芦藻彬名無し自分恥ずかしながら歴史に明るくありません。 は、ハンムラビ法典、、バベルの棟…メ、メソポタミア…なんかそんなのあったな社会の教科書にあったかもしれない… そのレベルの知識です。 しかし! 何も知らなくても面白い! 設計士でメソポタミア文明時代の設計士なんてマイナーにもほどがあるのにめちゃくちゃ面白いじゃないですか! 主人公がピンチになる漫画は面白いですが、もう最初っから巻末までピンチです。下巻でどうなるかわかりません。 早く下巻が読みたいです! 4千年前の設計士って、凄いと思う!バベルの設計士 芦藻彬starstarstarstarstar干し芋戦場で設計士の役割って何だろう? 機能的で、短時間で建てられて、相手に見破られない様々な工夫があって、・・・。 そんな、かなり高度な建物の設計図面を描き、建築できるように指示することかなぁ。 複雑すぎると、いざという時に機能しないし、建築にも時間がかかる! それも、4千年前・・・って。 今のような、CADも無いし、当時の設計士には、とてつもない才能が備わっていなければならない、選ばれし人の職業だったに違いない。 日本のお城も設計は、大変だったんだろうなぁ~としみじみ思う。 上巻では、まだまだ導入部分。 今後の展開が気になる。 早く下巻が読みたい!!これはすごい歴史漫画です!バベルの設計士 芦藻彬名無し古代メソポタミアで、怖い王様から『太陽に届く塔を建てろ』と無茶振りされてしまった設計士の少年が、悪戦苦闘しながら過酷な世界を生き抜く話。 歴史書としてもオススメできそうな緻密な世界観と、まったく無駄のない魅力的なキャラたちが織りなす人間模様に圧倒されます。 特に冒頭で出てくる、ハンムラビ王&ハンムラビ法典が怖い! 目には目を歯には歯を! 設計士の少年ガガは、ミッションに失敗すると殺されるというプレッシャーを背負わされながら、天才設計士・ニムロデを探す旅へ出ます。 しかし、見つけたニムロデは、これぞ天才といった自由奔放な性格。 真面目なガガは心が折れそうになりながらも、なんとかその身柄を確保して城へ戻ったのですが、そこにはさらなる過酷な運命が待ち構えていて……。 上巻が本当にいいところで終わってしまって、続きが楽しみすぎる! 下巻の発売は10月なので、それを楽しみに生きていこうと思います!悲しい漫画人間に恋した鬼は咲う 雪森寧々名無しわりとシビアな恋愛をしています。シリアスなシーンも多いですがギャグが補ってくれているのでそこまで読んでて辛くないのが救い。綾人がリアリストな一面もあって恋愛ってきれい事だけじゃないんだなぁって思います。悲しいけれど、絵が綺麗なので読んでて楽しい漫画です。 インパルス板倉原作小説のコミカライズトリガー 武村勇治 板倉俊之名無し板倉さんらしい、ダークでコミカルな世界観が満載。基本的には短編の連続なのでさらっと読めます。 人が人を裁く事に対して葛藤する人もいれば、積極的に人を裁く人だったりと、様々な人間模様が楽しめる作品です。メッセージ性が強く、感動出来るシーンもあり、考えさせられる良い漫画。最近、漫画バナー広告で…静かなるドン 新田たつお名無し最近の漫画バナー広告でよく見かけて懐かしくなった。若い世代は知らないだろうけど何度もドラマ化された有名なヤクザ漫画です。主人公は関東一のドンで、昼間は一般企業のさえないサラリーマンという設定。ヤクザの抗争やロマンスもありの超長編です。連載開始されたのが1980年代なのでサラリーマンの生活様式も隔世の感がある。だがそれも含めて面白いと思う。これが男の仕事?は天才の仕事静かなるドン 新田たつお名無し主語デカの老害感満載で、かつ雑な括りで申し訳ないんだが、昭和の漫画の頭の悪さって最近の漫画とは比べ物にならないよな。 静かなるドンが無料で読めたから久しぶりに読んでる。そんで、母親のブラジャーで声出して笑ったわ。「これが男の仕事?」って。まさしくこれは男の仕事だよ。女には作れない。だけどさ、よくよく読めばこのときの穴あきブラジャーの情報量はすげーと思うんだ。ヤクザの息子が会社での評価がよくなさそうなのにブラジャーを自作するくらい頑張ってるんだなとか、ただ壊滅的にセンスねぇなとか、でも授乳のためで下心とかはないんだなすげぇなこいつとか。冷静に読めば色々考えるんだ。もしかしたらこのコマはすげー考えられた上での一コマだったのかもしれない。 でも、こういう後からよくよく読めば考えられることってのは、母ちゃんの圧倒的な初見殺しで全部吹き飛ばされてたんだよ。旦那の葬式に別室で息子と二人、組の今後について真剣な面持ちで話してると思ったらおもむろに脱ぎ出す。この流れは背中の紋々を見せて「如来像の前でも同じことが言えるのかい」とでも言うのかなと思うじゃん。でも、飛び出してきたのは穴あきブラジャーと穴から覗いた綺麗な乳首と「これが男の仕事?」だぞ。笑うだろこんなもん。だけど、一つだけ強烈に伝わってくんのが、こいつブラジャー作る男じゃねーわってこと。ゲラゲラ笑いながらでもそれだけはわかる。天才の仕事だよ、このコマは。 俺はこういう頭悪いんだけど説明抜きの説得力みたいなもんがあってかつ笑えるのが好きなんだ。最近の漫画は良くも悪くも綺麗で穴あきブラジャーみたいなのはお目にかかれない。まぁ需要がないのかもしれないな。だからこうして久しぶりに昔の漫画を読むのが楽しいわけで。まぁ言いたいこととしては、みんな読もうぜドン。そんでブラジャーを見てくれよ。んじゃ、続き読んでくるわ。 み、みじかい…胃食・道源 土山しげる野愛2話しかない!とにかく短い! お供物を勝手に食べては寝てばっかいる道源が料理で人を救う…のはいいけどせっかくの土山作品なのでもっとむちゃくちゃな感じが見たかった! でも料理は美味しそうです。牡蠣のうどん美味しそう。プリティ社長夫人と星…静かなるドン 新田たつお野愛プリティ社長夫人と星撫子だけがいい女 理江はかわいい<<123>>
惜しみない肉知識と勢いとテンションと全部全部面白いけど唐揚げ捨てるな!! 唐揚げ捨てる場面で読むのをやめそうになりましたが、まあ一応理由があるのでやめなくてよかったなとは思ってます。 主人公は肉好きすぎて婚活に失敗し続けるOL・米沢いく。 お肉を食べて笑顔になれる人と一緒にいたいと誓い、焼肉屋の息子やBBQの達人などと出会いますが……というお話。 そんな彼女を見守っているのが、堅物だけど肉好きでいくと気が合う室長。 室長と付き合えばいいじゃん!とやきもきするのがセオリーなんだけど、唐揚げ捨てるな!!唐揚げを捨てるな!! いやまあ最後まで読めば納得するしギャグも面白いです。捨てられる唐揚げに感情移入しすぎず読んでください。