KADOKAWAマンガの感想・レビュー2722件<<7677787980>>いわゆるASUKA版DTBというものがあってDARKER THAN BLACK -黒の契約者- BONES 野奇夜 羽角彩夏 岡村天斎ANAGUMA※ネタバレを含むクチコミです。剣術に詳しい原作者による武装少女マキャヴェリズム 神崎かるな 黒神遊夜狐優曇華『しなこいっ』『竹刀短し恋せよ乙女』の続編に当たりますが、これだけ読んでも面白いです。 原作者は相当剣術についての造詣が深いようで、なかなか知的好奇心をくすぐる説明が多いです。ジャケだけ見ると異世界トンデモ学園コメディって感じですが実際は硬派な剣術漫画。 作画もいいですね。スピード感や緊張感が読んでいて気持ちいい。女の子もかわいい。スイス独立の物語狼の口 ヴォルフスムント 久慈光久猫あるくものすごく暗くて救いが無い物語なんですけど結末が気になって読み続けてしまう。積み上げられた小さな力がどこで解き放たれるのかじりじりとさせられてくる。 人の命が簡単に消費される恐ろしさも麻痺してくるくらいに人がどんどんと死んでゆきます。ゲーム好き30代にはビシビシ刺さる若ゲのいたり ゲームクリエイターの青春 田中圭一六文銭マンガにしろゲームにしろ当たり前だけど人が創っているんですよね。 それを感じさせてくれる1冊でした。 しかも、FF7、ポケモン赤緑、バーチャファイター、プレステ、逆転裁判など自分の時代にドンズバだった作品の裏話が目白押しで、読んでいて純粋にわくわくしました。 こうして、あのヒット作はつくられていたんだという背景、特に当たり前ですが一筋縄でいかないことに対して、粘り強く(時に何年、何十年もかけて)解決していったのかは並々ならぬ情熱を感じて、勇気づけられます。 どうも外(消費者の観点)からみていると、突然出てきて、すんなりヒットしているように見えてしまいますが、そんなことは全然ないんですよね。 色んな障壁がありながらも、どうしてもやりたいこと・叶えたいことがあるから、アイデアをだし少しでも前進させる執念が、今日のヒットにつながったのだと痛感しました。 また、多くのクリエイターの方がその過程で「挫折」を経験していることも意外でした。 メンバーが集まらない、能力不足でディレクターをおろされる、メーカーに拒否られる、企画を全駄目出しされる、就職に失敗したからゲームメーカーに・・・などなど。 こうした挫折を経験しながらも、腐らず、むしろそれを糧にしている姿は勇気づけられました。 良いも悪いも、全部が人生なんです。全部つながってます。 ヒット作の裏側を知るのもそうですが、そうしたものを生み出せた人間のマインド的なものも垣間見える良い作品でした。 役を生きる、私が生まれる。やがて君になる 仲谷鳰あうしぃ@カワイイマンガ恋が分からない侑と、彼女に初恋を覚える先輩・燈子、そして燈子の親友・沙弥香。彼女達の心は、難解だ。 恋を知る私は、恋が分かない侑に感情移入しにくい。燈子の完璧さが隠す物も見えないし、沙弥香の燈子への心もどこか胡乱だ。 侑に甘えながら心を開き切らない燈子。燈子を受け止める侑の優しさ・苛立ち・変化。二人を見る沙弥香の複雑な心情。それを表現する彼女達の言葉は、時に鋭いが時に遠回り。 相手の事は思い遣れるのに、自分の心は掴めない三人。そのモノローグを追ううち、私は彼女達の本当に言いたい事を、未だ形にならない心を、考えずにはいられなくなる。 まるで人の複雑な心に踏み込む舞台の脚本の様な、彼女達の心理描写。そこには私を考え込ませ、よろめかせる強い引力がある。 ☆★☆★☆ 物語は、彼女達の心の変遷と生徒会劇の製作とをシンクロさせて進む。元々は燈子が自分の「人生の役」を完成される為に仕組んだ生徒会劇。図らずも燈子の内面と重なってしまった台本を巡り、三人の心は絡み・切迫し・圧縮されていく。 燈子のために侑が望んで変更した結末。そこに込められたメッセージを受け取った燈子は、舞台で役を生き切った時、「人生の役」から解放されていく。 舞台の完成と、燈子の新生。それが同時に表現される時、難解だった心情はシンプルになって私の心に届く。6巻まで積み上げた先に広がる光景は、凄い創作物を見た喜びと、燈子への祝福に満ちていて、脳が焼けつくような多幸感で煌めいている。 凄い創作物を見た時に、新たな発明品の目撃者である事と、純粋に描かれた内容に感激する事は、両立する事もあるし、そうで無いこともある。そして『やがて君になる』は、確実にそれらが両立する作品だ。 切ない人達の心の解放と新生を描いた、心に残る創造物が、創られ届けられた事に、深く感謝したい。これもまた百合。私の拳をうけとめて! murataさいろく昨今様々な形でBLや百合も商業誌で見かけるようになってきました。 本作も角川のエース(ヤングエース?)で連載してたもので、出身はTwitterという最近よく見かける、編集者からの逆ナンパで始まった連載なのかなと。 最初の数話を読んで意外だったのは、思ったよりギャグテイストじゃないこと。 地味に真剣に悩む女子同士の恋愛と葛藤があり、この作品は最後の最後まで読むと報われるんだろうか?ハッピーエンドだろうか?とハラハラしながら読み進める事になった。ギャグだったらどう転んでも気にならん、というのは偏見でしょうか。 最後の4巻は彼女たちのまっすぐな気持ちだけが描かれているので振り返ると1巻とのギャップに驚くぐらいではある。猫あるある&猫飼いあるある拾い猫のモチャ にごたろさいろく猫飼いは悩まされる。こんなにめちゃくちゃされるのにこんなに可愛い。猫はそういう動物です。 飼い始めると家族として自由気ままに振る舞ってくれるのだが、色々と世話も焼ける。手間はかかりにくいかもしれないけど。 本作は構ってちゃん猫であるモチャとその家族が中心の4コマ漫画だけど(Twitterで著者のにごたろ先生が毎日更新されてる)先生の過去の飼い猫たちがモデルらしい。 三毛猫は可愛いよねぇ… モチャは♂なのですが(三毛猫の♂は激レア)幸せを呼ぶとか言われてるらしい。超貴重だとは聞きます。 作中は見てて和む猫の色々な様子が描かれているため猫好きは無心で最後まで読み切れると思われます。 新手のメムメム・・・!このヒーラー、めんどくさい 丹念に発酵名無しポンコツ初心者冒険者アルヴィンと、どう見てもやべえ魔法を使うカーラがパーティーを組む話。マジでめんどくさくてウザさが癖になる! この感じは確実にメムメムと同じ波動を感じるけど、こちらのほうが突っ込みが小気味よく軽快であっちよりウザさはまろやかで読みやすい気がする。 1話の語尾バラバラなクマとかしれっと仲間に入ってくるキノコとかモンスターがみんなしれっと喋るし常識人なの草。 https://twitter.com/tannen_h/status/1310895249368121345?s=20いい夫婦ラブコメ&ホームドラマじいさんばあさん若返る 新挑限六文銭タイトルどおり、じいさんばあさんが若返って、しかもイケメン美女になるって話。 じいさんばあさん時代からおしどり夫婦なので、若返っても基本は仲良し。 じいさんがイケメンになったことにより、孫娘とか、息子の嫁(義理の娘)が惚れてしまいそうになるが、じいさんは、ばあさん一筋なので、そこまで問題無い感じ。 ばあさんも、美女なので他の男に(以下同上… 若返ったからとって、例えば、若い子にハッスルしたりしない。 昔はやれなかったことを、お互いを思いあって尽くし合う感じは、いい夫婦だなぁと読んでてほっこりします。 東北なまりもどこか優しい感じが良いですね。 また、若返る前のエピソードと交錯させるストーリー展開は、家族の縁や絆を感じて、うるっとさせるホームドラマ的な作品でもあります。 じいさんばあさん時代は、どうしても避けられない死が目前に迫っているので、夫婦としてどう向き合っているかは良い話でした。 じいさんばあさんが若返る→出オチ な感じがしますが、そんなことはないです。 最終的に、もどったりするのかな?今後が楽しみです。 余談ですが、小畑健先生の『サイボーグじいちゃん』のばあちゃんが若返ったシーンに子供ながらにその色気に興奮したけど、本作は安心して読めます。(何が?)「なに?」感ふりむけばアザラシ とく村長名無しキュートなアザラシが神出鬼没に現れる漫画。 アザラシ本人は何もしてないんだけど、なんだかんだで出会った女の子たちに幸運をもたらしてゆきます。 あらすじにある通りほっこり系として読めばいいんだろうけどどこか「一体なんなんだこれは?」という戸惑いは常に拭えない。言い過ぎとは思うけど、あいまいみーにも通じる「なに?」感はある。 めっちゃ面白い!!!無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ フジカワユカ 理不尽な孫の手 シロタカ名無し異世界ものたくさんあるのでどれも同じなのでは?と思ってましたが読んでみると面白い! 異世界まではもう本当に底辺ランクの引きこもりニート それが異世界に行って本当に生き直すとは! 姿形は子供なのに異世界では現世の記憶を持ってるので中身おじさんの少年が主人公です。 その主人公が異世界で成長して、本気出して頑張る! ストーリーも絵も良いのでなんの疑問も持たずスラスラと読めてしまいます。 4巻まで一気に買ってしまった! 個人的に少年の中身のおじさんがたまにチラチラ出てくるところが面白いです。 感覚的には読んでる私たちの立場に近い、ちょっと達観視してる。 でもたまに異世界で感動したり傷ついたりすることで、これが非現実じゃない と実感するとこがうまいと思ってしまいますね。2巻も期待の靴職人マンガアンリの靴 かわもとまいなかやま自分は「衣食住」でぶっちゃけ「衣」にしか興味が無い人間です。 それ故に「衣」をテーマにした作品は大好きなジャンルです。 この作品は若い靴職人のアンリが依頼人に寄り添い、その人に適した靴をオーダメイドで提供する、オーソドックスな職人マンガのフォーマットではあります。 ただ、妙なところがリアルで良いです。 1話で子供の靴を(結果的に)飴玉一つで修理してあげるのですが、結果的に「お金なくて苦しい・・・」それがわりと慢性的に続いているのも、ご都合主義じゃなく良い 第4話の『革屋さんにいこう!』ではガッツリ革について教えてくれていて面白い 1巻では「あと、もう一足ぐらい作ってほしかったな・・・(ちょっと消化不良)」と思っていたのですが、巻末に2巻の予告がついていました 「いやー、これ絶対おもしろくなるヤツ!」 先に描いたとおりアンリは人に寄り添う職人、2巻で出てくるおじいちゃんは技術を極める職人っぽい! どんなテーマの作品でもこのぶつかり合いは化学反応をおこし、この作品読み応えをもう一段階引き上げてくれることでしょう! つまり 「2巻はよ・・・えっ!?ハルタを購読すればいい・・・確かに・・・!」 楽しみなのですこじらせのほとんどは昔の人が既に通過している哲学さんと詭弁くん 里好hysysk誰しも生きているうちに哲学に興味を持つことはあると思うが、これには危険もあって、周りが何も考えていないバカに思えたり、自分の悩みが哲学者のそれと同レベルだと勘違いしたり、知識量でマウントを取るようになったり、詭弁で論破とかしちゃったりする。そういう典型的に自己愛をこじらせた詭弁くんが、割と全部持ってる哲学さんとの対話によって開かれていく感じがよかった。やはり圧倒的な存在の前で自分の小ささを認めることが大事。 しかし「だーれだ?」の流れで「本質的に我々はなにもーのだ?」なんて言われたら一発で好きになっちゃうね。 行きたいところがまた増えた仏像に恋して 真船きょうこhysysk美大の授業がきっかけでどんどん仏像にはまっていく様子が、あんまり興味なく読み始めた自分と重なってどんどん引き込まれていく。京都や奈良はよく行ってたが、完全に大事なところを見落としてるな〜。知識だけじゃなく人生と繋がっているのが良かった。絵も上手い。花さん可愛いマンガかと思ったら…真のヒロインはこの中にいる!シネマこんぷれっくす! ビリーstarstarstarstarstar_borderさいろく一般的な映画知識に満たないと思う私でも年の功でなんとか半分弱わかるぐらいしかわからないし、もしひっそりカメオ出演的に埋め込まれてるネタがあったとしたら全然気づいてもないが…映画が好きとか詳しいとかはあったほうが良いんだろうけどなくても全然読みやすくてバカで好きなので好き。 スコスコのスコだ!この野郎!(4巻参照) 展開とかノリが同人誌のそれっぽいところがあるけどしっかり商業誌のレベルなので大丈夫だ、問題ない。 ちなみにゲームネタは全然出てこないので安心してもらいたい。 黒澤さんと宮さんと花さんは主人公(熱川くん)の先輩たちにあたるのだがいずれも引けを取らないおかしなキャラだし、作画的にどのキャラも死ぬほどスレンダーなのだが大体出るとこ出てるご都合的な体型でとても可愛いし、授業中のシーンはほとんどないけど……授業中のシーンばかりの学生マンガなんか見たことないな? あと、こいつめ!みたいに学生生活が羨ましくも何故かあんまりならない。少女漫画だとなることあるのに…「シネマこんぷれっくす!」でそう思えないのはきっと現実離れしすぎてるからなんだろう。でもすごく相関図も良いし4巻では特に小津ちゃんが可愛い。 語彙力がない私ですがオススメしたいという熱意が届くと嬉しい。生き別れとなった双子を巡るサスペンス夢で見たあの子のために 三部けい名無し作者のファンなので読みました。 サスペンスとしての面白さはもちろんのこと、肉親や親友への厚い情が感じられるシーンがこの作品の魅力です。例えば、自分を遠くから想ってくれていることがわかる双子の兄からの手紙のところ。いちばん好きなシーンです。 5巻の感想メタモルフォーゼの縁側 鶴谷香央理名無しおばあさんと高校生の友情を描いた話。いろんなところでおすすめされていたのをきっかけに読み始めました。 相当な人気があったようだけど全5巻でスパッと終わらせた潔さがありました。さいごは爽やかな気持ちになります!タイトルからは想像もできない真面目なハートウォーミングストーリー奴隷エルフと商人 がい子くじんななしKindleUnlimitedでよく見かけてたので作品自体は知っていたんだけど、「(どうせしょうもないエロギャグなんだろうな…)」と敬遠してたけど、実際は壮大な大河ヒューマンドラマでマジですごかった。本棚に並べるなら王様ランキングの隣に置きたい作品。 1エピソードが4コマ×4本で構成されてて、主人公はいかにもエルフにエロいこと強いてそうなアラビアンな格好のオッサン(商人)。 読みはじめると、オッサン商人が雑なコピペばっかでまず笑ってしまう。 しかも早々に#1でこのオッサンに関する衝撃の秘密が明かされて「この漫画とんでもねーぞ・・・!」と。 というか、初見で舐めてかかったら、後半意外にも時系列と登場人物たちの関係が大河ドラマばりに複雑になっていってかなり焦った。もっかい読み直してちゃんと把握したい。 ギャグ漫画なんだけど優しい世界っていいなと思わされた。美男美女の国の国民になれるような生き方をしたい…。 https://twitter.com/gaiko_kujin/status/1220355663584354304?s=20アニメの出来がすごかったので読んでみた無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ フジカワユカ 理不尽な孫の手 シロタカ異世界スキーアニメ版はこの作品のために設立されたスタジオが制作してるとかで相当気合入ってるみたいですね。2018年設立なので3年がかりということか。世間で言われているようにクオリティ半端じゃなかったです。杉田智和の心の声ってなぜだか実家のような安心感がありますよね。 というわけでマンガ版も読み始めましたがこちらも面白い。「本気だす」というサブタイトルが真摯なものだったことを明らかにするように、ルディ少年がかつて出来なかったことやトラウマにひとつずつ向き合っていく姿に胸が熱くなります。なろう系作品、ともすれば主人公の心情描写がないがしろにされることもありますが、本作では彼が成長していくようすがしっかり演出されていて読み応えあります。やはりジャンルの先駆けだけあるということなのか…。 アニメも楽しみつつ、大切に読み進めようと思います。 うち(現実)にも外国人(異星人)来ないかなバクちゃん 増村十七さいろくほっこりする話しか想像出来ないぜ!っていうぐらいほんわかした絵柄にも関わらず、内容はほっこりだけでなくしっかりと筋があるストーリー。 物語の進み方も外国人(異星人・異人種)も皆「人間」なところもとてもグーでした。 ホロリと来る場面も確かにあるけど、それよりも背景を想像してギュッと胸が痛む。意外とそんなシーンもあって、良作でございました。鶴谷香央理の初期作品集レミドラシソ 鶴谷香央理短編集 2007-2015 鶴谷香央理かしこメタモルフォーゼの縁側の最終巻でうららちゃんがコミティアに初参加するシーンを読んでからレミドラシソ 鶴谷香央理短編集 2007-2015を読んだので、鶴谷香央理先生がコミティアで発表されていた作品「吹奏楽部の白井くん」も何だか普通に読むよりも感極まったような気がします。先生もあの場所にいらっしゃったんだなぁ…。 ちばてつや賞の準大賞を受賞された「おおきな台所」が商業誌デビュー作なのでしょうか。これぞ原点という感じはありますが、背景の生活感とか人物描写のリアリティは最近の作品と同じくらい巧みに表現されています。私にも年の近い妹がいるので自分の思い出を重ねながら読みました。 最後に収録されてる「ル・ネ」は、香水の調合師としてズバ抜けた才能を持ってるけど今はその道を選ぶことに気が進まないでいる女子高生が主人公のモーニングに掲載された読み切りです。ささやか過ぎて日常的には見逃しがちですが、この作品を読んで「匂いに感情が宿ることって確かにあるなぁ〜」と思いました。今からでも遅くないのでぜひ連載化して欲しいです。最終巻で泣いちゃったメタモルフォーゼの縁側 鶴谷香央理starstarstarstarstarかしこ最終巻で市野井さんが自分が好きなBL作家さんに伝えた言葉を読んだ瞬間に目が開けられなくなりました…。我々読者が漫画家さんに言えることは「漫画を描いてくださってどうもありがとう」まさにこの一言だけです!!ギュッと目を閉じたまま涙が溢れてきて次のページもめくれないくらい泣いてしまいました。割りとすぐウルウルしてしまうタイプなので漫画を読んで泣くことはよくあるのですが、こんな泣き方をしたのは生まれて初めてでした。これが心に刺さるということなんでしょうか。 市野井さんとうららちゃんが年齢を超えてお友達になったきっかけが漫画なのがいいですよね。基本的に漫画って一人で考えて描いて一人で読むものだけど、だからこそ自分以外の誰かと好きを共有できた時の嬉しさが倍増する気がします。漫画は描くのも読むのも語り合うのも楽しいですね。連載当初からどんな最終回を迎えるのか不安だったのですが、タイトルの「メタモルフォーゼの縁側」にふさわしい素敵なラストでした。 日本美術史の大まかな流れを知るのに良い美どらま 日本美術史ナナメ読み 真船きょうこhysysk日本の昔の美術ってなんか地味で暗くてかっこ悪い…長らくそう思っていたが、その理由はやはり冒頭で話している通り、そもそも日本には「美術」という概念がなく、むしろ工芸に近かったからだろう。そしてその地味で暗いものにも歴史があり、ドラマがあり、ある時代の考え方や生き方を知る手掛かりが刻み込まれている。特に高村光雲の『老猿』は実物をみたくなった。チョコレートに創造性が詰まっている…!チロルチョコで働いています 伊東フミ チロルチョコ株式会社hysysk誰もが知ってるチロルチョコがどうやって作られているか、成り立ちの歴史も振り返りつつ紹介しているのだけど、めちゃくちゃ面白そうな仕事ですねこれは。50年の歴史があるだけに景気の上下、インフラの変化(バーコード読み取りできなかったり)、流行の移り変わりに左右されながらも、次々と新しいアイディアで乗り越え続けてきているのが分かる。企画部は30人と少数で、社内での試作の様子などはフードテックのスタートアップみたいな雰囲気もある。 マンガによる製造工程の図解も分かりやすく、パッケージデザインやキャラクターの話、未発売の企画など、何気なく食べているお菓子がいかに工夫されているかが嫌味なく表現されていて、よくぞこのクオリティをあの価格で…という気持ちになること請け合い。大学生ならエントリーシート書いてる。<<7677787980>>
※ネタバレを含むクチコミです。