集英社マンガの感想・レビュー4975件<<111112113114115>>もっとページ数あげてほしいと思った本格SFバトル #読切応援SPICA 辻田大誠名無しまず絵がめちゃくちゃうまくてよかった。 宇宙人に侵略された地球生まれの少女スピカがいきなり最強のチャンピオンとコロシアムで戦うところから始まる。いわゆるサイバーパンクのジャンルだと思うけど、小難しい背景とかをだらだら語らずシンプルにスピカのバトルに絞ったこと自体が潔くてかっこいい。 クライマックスの好みは正直分かれると思う。俺はもっとページ数があれば違った結末になったんじゃないか派なので、ちょっともったいないと思ってしまった。もっとページ数あげてほしい。逆に言えばそういうふうに感じたのも、15pで世界観もバトルもピシッとまとめる構成のうまさゆえだと思う。 コンパクトにまとまってるのも「宇宙で戦う少女」でボリュームを出すのは大変っていう判断なのかもしれないけど(特に連載で見どころを作るのは難しいのかな…)、それでも長く見たい物語だな〜と思わせられました。新年初笑い読切!アウトオブドラゴン 中田春彌starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)兵士二人が巡回中に森で迷いドラゴンに襲われるのだが、ドラゴンをよそに口喧嘩が始まってしまい…。 https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496670999033 もう導入から引き込まれたんですけど、もうほとんどコントか漫才のようで面白いです! 年始にいい読切を読めて嬉しいです! 『Levius/est』の中田春彌先生ということで、やはり絵の上手さが際立っていて、そのシリアスな絵が良い振りになることでよりコメディパートが光っています。 本当にいい設定というか関係性というか、みんなのためによかれと思ってやっていることこそがむしろ劣等感を煽っていて、いいヤツだからこそ背負っていて、それも分かってはいるから周囲もあまり言えなくて…と、どうしようもなさに挟まれてる自意識って状況がもうとてもコメディなので大好きです。 後半の展開も熱いですね! この口喧嘩ってもっと現実的な状況でもできるとは思うんです。 でもそれをファンタジーの現場でやるっていうのが大事で、この画力を活かすという点もありますが、「ファンタジーなのに」この重箱の隅をつつくような細かさ、普遍的で共感できる悩み、その人間臭さというところがまたポイントになってて笑いを増幅させていますね。 素晴らしい読切でした。絵がとても綺麗屍人荘の殺人 ミヨカワ将 今村昌弘名無しそれによってキャラものとして魅力あるのが大きく、一巻ラスト展開は衝撃的ですし、放置せずに最後に繋げて来たのも良かったと思います。 ミステリーものとしては悪くはないのですが平凡であり、外のゾンビパニックが舞台装置ってだけでほぼリンクせず、勝手に解決していたのは肩透かしでしたが。 原作だと続編につながるらしく、同じ作画でマンガ化されてるのに期待したいです。変なエネルギーに満ちた初期短編集チクサクコール うすた京介短編集 うすた京介あほえもんうすた京介の初期短編集だが、謎のUFOマンが登場する「それいけ未確認飛行男性」という作品には、まさにうすた京介のルーツといえる要素が集約されていたと思う。作品ごとに著者自身による解説コラムが書いてあり、当時の心境などが事細かに書かれていてよかった。タイトル「チクサクコール」には、特に深い意味はないとのこと。 引きこもりの習性がよく分かる。め~てるの気持ち 奥浩哉starstarstarstarstar干し芋母親が亡くなってから15年間引きこもり生活を続けている30歳、キスの経験もない童貞の慎太郎。 部屋から出てきて欲しいと毎日懇願する父親の安二郎に、ハゲで、年を取ったそんな親父に彼女が出来るはずない、もし、出来たら部屋から出ると約束する。しかし、父親には、密かに1年間付き合っている20代でかわいく、優しい、はるかがいて、結婚することに・・・。 そして、結婚して間もなく、がんを患っていた安二郎は他界してしまう。 引きこもりを続ける慎太郎をどうにか外の世界に連れ出そうと思っていた安二郎の意思を引き継いで、はるかが奮闘する。 そんな、はるかに好意を抱いた慎太郎は、少しずつ心を許していく。 引きこもりの慎太郎の心の変化が面白い!! 何をやるにも、ドキドキハラハラ。安二郎の事を好きなはるかに自分を好きになってもらうには、父親のように禿げさせてしまえばいいと思い、髪の毛を刈って、はるかに大笑いされて、落ち込んで部屋から3日出てこなかったり、はるかへの好きの気持ちが止まらずにドアの隙間から「はるかすきだ」と書いた紙を出してみたり、気持ちを受け入れてもらえなかったら、「出ていけ」と書いた紙を大量にドアの隙間に挟んだり。 繊細で、行動も極端。傷つきやすく、対話も上手くできないので扱いも大変。そんな、慎太郎を義母として懸命に引きこもりから立ち直らせていく物語。人生で一番深くハマった漫画はこれ #推しを3行で推す封神演義 藤崎竜toyoneko1 封神演義(漫画版)は,同名の中国古典を,藤崎竜先生が大きくアレンジして漫画化した作品であり,一時期は,(暗黒期)週刊少年ジャンプの看板漫画でした 2 これに触れた当時の私は中学生でしたが,その世界観にガッツリ魅了され(漢字だらけでキャラが多すぎる漫画ですが,それすらも「ハマり」要素であるうえ,原典が中国古典なので無限に掘り下げ可能でした。),おまけに,当時黎明期のインターネット上に多数存在した個人運営のファンサイトに入り浸ったことで同好の志と出会ってしまってさらに深みにハマり(というか自分でもファンサイトを運営していた),りっぱなオタクとしての第一歩を踏み出したのでした… 3 今振り返ってみると,一つの作品にあんなに深くハマったのは後にも先にもこの作品だけであり(何しろフジリューにファンレターとか送ってました),今となっては何となくこそばゆくもあるのですが,少なくとも6巻のみくらいまでは今読んでも大傑作です高校生一年生でお笑い芸人を目指すことってすごいと思う♪ショーハショーテン! 浅倉秋成 小畑健starstarstarstarstar干し芋東大を目指して勉強を頑張っている、内気で声の小さい四十万畦道くん。 元子役でコンビを組んでいた友人を病気で亡くしてその友人の意思を引き継いでお笑い芸人を目指している東方太陽くん。 学園祭のお笑いコンテストに申し込んだ太陽だったが、相方が見つかっていない。生徒会の書記をやっている畦道が詳細を聞きに行ったことから、畦道が、テレビ・ラジオにネタを送って採用されている人物だと判明して、運命の出会いを果たす二人。 そして、ふたりは学園祭のお笑いコンテストに出演し、優秀賞を獲得!! ふたりの人生はどうなるのか? 競争の激しいお笑いの道にどのように進んでいくのか? 私は、畦道のお父さんがユーモラスでとても好きです。 cowardCOWARD 真広吏希名無し率直に絵が下手、内容も面白くはないと思う💧かわいくてやさしいエロラブコメi・ショウジョ+ カラー版 高山としのり名無し高山としのりファンになったきっかけの「iショウジョ」がジャンプ+に移籍をして、+がついた作品。名前の通りで今までの作品よりもぶっ飛んでいて最高。どの話も好きだけど、デブ回は大抵面白いから好きだった。今でもよく読み返したくなる作品。めちゃくちゃいい百合紫乃と椿 玉木ヴァネッサ千尋名無し隣の悪女の作者による百合漫画。期待していたのは方向性が全然違ったが、とても良かった。正反対に見える女の子二人がみんなの知らないとこで仲良くて、それぞれの秘密を共有している。こんなのいい百合に決まってるじゃん。 作品を読むからいつでも読めるので百合好きはぜひ ノリが懐かしい[Instagramコラボ漫画] フードファイタータベル うすた京介名無しジャンプフェスタ22で配布された「インスタグラム特別コラボ漫画」とのこと。相変わらず半分くらいはよくわからないし、ほぼ飯は関係ないが、ノリが懐かしくて良かったいつまでも推し続けます…! #推しを3行で推す冒険王ビィト 三条陸 稲田浩司starstarstarstarstartoyoneko1 冒険王ビィトは,「ダイの大冒険」コンビ(原作:三条陸,作画:稲田浩司)による作品であり,抜群に面白い少年漫画なのですが,作者(稲田先生)のご病気により,長期にわたって(10年くらい)連載が中断してしまっていました。 2 作品は2016年に再開しましたが,驚くべきことに,その間のブランクを感じさせない内容/絵柄で,現在もずっと連載中です(ジャンプSQ.RISE)。 3 季刊誌に移行したこともあり,完結には相当の時間がかかるでしょうが,私はいつまでも推し続けます…!10巻あたりからがアツい!GANTZ 奥浩哉名無し10巻くらいからがとても面白い。玄野の揺さぶられる心の動きが感情移入して読めてしまうのが面白い。 すべての「大人の女の子」に読ませたい田辺聖子原作シリーズ 鴨居まさね 田辺聖子かしこ昔観た映画に「あんたがチーズなら私はマカロニ」というセリフがありましたが、そんくらい相性ぴったりですよ田辺聖子×鴨居まさねのコラボレーションは! 「大人女子」という言葉にはなんとなくモヤッとしてしまうんですが、田辺聖子さんの作品に登場する「大人の女の子」には素直に共感できます。それを鴨居まさね先生も忠実に再現しながらよりカラフルに魅せてくれてる気がする。全然悲しい話じゃなくていい話ばっかりなのに読んでると泣けてしまう。この涙は過去の泣きたかったけど泣けなかった出来事を精算する為のものなのかもしれない。 個人的には1巻の方が好きです。どれも面白かったけど強いて言うなら、元同僚で友達以上恋人未満の「せえへん仲」を謳歌してるアラフォー2人の『夢笛』という話が一番好きかも。でも2巻もあとがき的に『田辺先生に会ってきました』が収録されているので必読です!土方歳三の活躍を見たい人のための名作ゴールデンカムイ 野田サトルlibro※ネタバレを含むクチコミです。双子であるがゆえ、感じる思い。FUTAGO―ふたご― 池谷理香子Pom ゆかりとあやか、性格も見た目も正反対の双子。 最初に想像していた展開と真逆の最後を迎えて、正直驚きました。 そう来たか、と。 何で急にあやかが出会ったナオミって男をゆかりの家に住まわせて欲しいと言うのか、ゆかりがあやかの旦那に惹かれてるのか?とか、振り返ってみると疑問符が付く箇所が多かったな。 ないものねだりって言葉がしっくりくるのかな、姉妹にしても、兄弟にしても双子にしても年齢を重ねれば重ねるほど色々思うことはあるよなぁ。 最後まで飽きずに読めました! 精神の美は枯れないクレマチスは枯れない ひいらぎ野愛友情・努力・勝利が描かれている素敵な作品! 容姿を理由にいじめられた経験を持つ主人公・めぐみ。 メイクで大変身して高校デビューして「本物のギャルの方…!!」であるナナと仲良くなりますが……。 美人で明るいナナに劣等感を抱いたり、スッピンを見せられず騙している気分になったり、綺麗になってもなかなか自信は持てません。 そんなめぐみを救うのは友情パワーなんですよね、美しい! メイクして綺麗になって大勝利ではなく、メイクによって少しずつ世界を広げていって大切なものを掴んだのが素晴らしいところ。 誰かのためにメイクするんじゃなくて自分らしくあるためにメイクする、素敵なお話でした。こういうオチの漫画けっこう好き鉄に咲く花 ソード名無し今日の人気著者ってところをみてたら三番目にこのソードさんという方がいたので読んでみた。 https://manba.co.jp/authors/daily_ranking 少年とロボットの切ないけどハートフルな物語であり、最後にゾクッとするオチが待っています。 ジャンププラスでは2016年に公開されたみたいで、結構前なんですね。今はもう描いていないんだろうか?絵は上手いけど…君の死体がなくなれば 湯藤ナオ 中島あと名無し※ネタバレを含むクチコミです。 すげーよかったキルアオハル 藤巻忠俊名無しSAKAMOTO DAYSとかぶってんじゃんと思ったけど絶妙な中二感とアクションのアイデアがかっこいい。おじさん要素で和ませてるのも好き。駄作にもならない粗大ゴミキルアオハル 藤巻忠俊名無し相変わらず代わり映えのしないキャラクターデザイン、誰も彼も斜に構えたキッズたち。内輪受けみたいな駄々滑りのギャグ。 人格と知識、記憶はそのまま中学生に戻るという、どこぞのなろう系、いやオッサンの痛々しい妄想の具現化。 なんで黒子が受けたかというと、ちゃんと少年漫画のツボを抑えつつ、独自の設定が上手く噛み合っていたからです。 最弱だけど頑張る黒子の姿にみんな惹かれたのです。 他のキセキの世代が主人公じゃあそこまで売れなかったでしょう。 でも多分こっちやロボットの方が作者本来の作風で、黒子の方が変化球だったのでしょう。皮肉なものです。 北海道で実感する剣心の無力化るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編― 和月伸宏libro「るろうに剣心」の続編の北海道編。戦闘シーンの描写のかっこよさなどはそのまま、物語展開がすごく巧みになっています。テーマはズバリ「明治初期に活躍した幕末の残り香の無力化」。明治時代も進み、舞台は北海道でのまた陰謀阻止になるのですが、お金と銃が普及する中で剣で戦う剣心は体力の衰えもあって無敵ではない。なんと斉藤一もけがであまり活躍できません。ということで新たに物語の中心になるのは明治生まれの子どもたち。武力、お金、知恵をそれぞれ持つ子どもたちがもちろん剣心らのネットワークなどを駆使しながら陰謀阻止に奮闘します。 剣心無双を読みたい人はがっかりするかもしれませんが、時代が変わることで新たな力を持つ人たちの活躍の場が生まれることを実感したい人は是非読んでみてください。個人的にはあの悪役の師匠顔が面白かったです。 椎橋先生得意の超常モノ岩元先輩ノ推薦 椎橋寛libro読み切りの時から面白かった作品の祝連載。 時は大正時代。超常現象の軍事利用を図る帝国陸軍の命を受け、主人公が全国の超常現象の噂のある地域を回り、不思議な力を持つ人たちを集めていく物語。今のところ仲間集めフェーズですが、独特のキャラクターと世界設定が面白い。大正時代ということはこのままいくと震災とか本当に戦争とかに巻き込まれるのでしょうか?とドキドキします。人気ミュージカルが漫画に!漫画 ミュージカル『刀剣乱舞』阿津賀志山異聞 山崎京 戯曲 ミュージカル『刀剣乱舞』 〜阿津賀志山異聞〜(脚本:御笠ノ忠次) ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会 「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMM GAMES/Nitroplus)libroゲームから派生した人気ミュージカル「刀剣乱舞」がとうとう漫画に!これまでアンソロジーや映画のコミカライズはありましたが、正直「お待ちしていました」としかいえません。刀剣乱舞の舞台はキャラクターの魅力はもちろん、その脚本と演出の魅力が長くファンをひき付けています。その脚本を気軽に楽しめるチャンス。まだ刀剣乱舞の世界を知らない人も、舞台の世界を復習したい人も読みましょう!<<111112113114115>>
まず絵がめちゃくちゃうまくてよかった。 宇宙人に侵略された地球生まれの少女スピカがいきなり最強のチャンピオンとコロシアムで戦うところから始まる。いわゆるサイバーパンクのジャンルだと思うけど、小難しい背景とかをだらだら語らずシンプルにスピカのバトルに絞ったこと自体が潔くてかっこいい。 クライマックスの好みは正直分かれると思う。俺はもっとページ数があれば違った結末になったんじゃないか派なので、ちょっともったいないと思ってしまった。もっとページ数あげてほしい。逆に言えばそういうふうに感じたのも、15pで世界観もバトルもピシッとまとめる構成のうまさゆえだと思う。 コンパクトにまとまってるのも「宇宙で戦う少女」でボリュームを出すのは大変っていう判断なのかもしれないけど(特に連載で見どころを作るのは難しいのかな…)、それでも長く見たい物語だな〜と思わせられました。