人類の半数以上が命を落とした、とある「大戦」から700年――。 その際に地球を守り抜いたガンダムはもはや人類にとって不要なものとなっていた。 そんな平和な世の中に「血まみれのカオリス」と呼ばれる、ひとりの女がいた。 井上敏樹が紡ぐ、“絶記”という名の新しい「ガンダム」――。
平和な地方都市「天津水」市に突如現れた、異形の怪異「がご」。がご撲滅のために選ばれたのは一般市民《パンピー》!?果たして、彼女たちに町は救えるのか…!!がご撲滅班、通称「がごはん」の戦いの幕が開ける!「人間のほうがどうかしてる…」SNS騒然の新感覚ポップ&シュールコメディ!
独裁ワガママ王女のマリーは、国民の反感を買い、ギロチン処刑されてしまう!――かと思いきや、一年前に戻っていて、何度やっても死んでは戻るを繰り返すマリー。運命を変えるためには、マリーの命を狙う、無数の「女難」を攻略しなければならず…!?
ナキノン
最愛の弟・羊(よう)に「ある秘密」を知られてしまったことから不幸が重なり、彼を死なせてしまったモモとサチ。傷心の二人は海のある「波ノ町」へと越し、ここを天国とし生きることを誓ったのだが――。二人が抱える「罪」と「悔」。そして、羊の願いとは。再生不能の絶望カントリー・ライフ、ここに開幕。
石動拓磨(いするぎ たくま)は邏卒(ポリス)として、市民の生活を守りながら明治の世を生きていた。新時代で職務に励む彼だったが、その胸中には常に、幕末の戦場で出会った最上礼仁郎(もがみ れいじろう)がいた。動乱の世と刀への憧憬が忘れられない拓磨は、礼仁郎との再会をきっかけに「抜刀隊」として、再び死戦に赴くことになるのであったーー。明治の世を刀で斬り拓く青春群像活劇、開幕!!描き下ろし漫画も収録。
うみのお城
小5の学芸会で唯一演技を褒めてくれた見知らぬ青年“ヤマ”。その存在だけを支えに10年――。「顔だけ役者」と評され悲嘆に暮れる若手俳優・フカイウミは再会を願い続けた“ヤマ”を遂に発見し!?中毒者続出!鬼才・蜂煮のデビューコミックスが新規描き下ろしを収録した電子新装版で堂々登場!《収録内容》「うみのお城」1~5話旧版描き下ろし「4年後」旧版本体表紙2P旧版初回限定ペーパー(漫画1P)旧版電子限定ペーパー(漫画1P)【新規】描き下ろし「3年364日目」13P※重複購入にご注意下さい「うみのお城」1~5話「4年後」はJパブリッシングより刊行された作品の再編集版になります。
鍵が掛かった思い出の引き出しを開けるには音とか匂いとか…そういう引き金があって。私にとってそれは、ラジオから流れるあの曲でーー。十五年ぶりに帰省した西ことり。道中、車から流れたある曲を聴き高校時代の記憶が蘇る。孤独だった高校時代に、唯一心を通わせた友人・岡本優子の存在。かけがえのない関係の二人だったが、あることをきっかけに溝が生まれ……。描き下ろし表題作「イエスタデイ・ワンス・モア」のほか第80回ちばてつや賞一般部門・準大賞受賞作品「しかたなしの極楽」、「サウダージの庭」を含む珠玉の3編を収録。
ゆうちゃん
高校に入学早々やたらと陽キャのかけるに絡まれ迷惑しているオタク陰キャの相澤ゆう。実は幼なじみのこの2人、自然淘汰という名のスクールカーストにより関係は断絶しており、ゆうにとっては今更関わりたくもない「スーパー天敵」なのだが…!?かけるからの思わぬ猛追で状況が大きく変動し始め―!?鬼才・蜂煮が描くエッチでエキセントリックな学園BL!
春と盆暗
どこにでもいるさえないボンクラたちが、不思議な魅力を持つ女子に恋をする……。『ブランクスペース』の熊倉献が描く、甘酸っぱい片思いの短編連作集。『月面と眼窩』『水中都市と中央線』『仙人掌使いの弟子』『甘党たちの荒野』『二足獣』に描き下ろし『雨女、遠く』を加えて待望の再刊行。
かわいい絵柄で縦横無尽に暴走する、ブレーキの壊れたシュールでポップなファンタジーアクションコメディです。 妖怪や化け物を意味する方言から名前を付けられた、異形の怪異「がご」。 人口2万人ちょいの天津水市の人々をがごから守るために結成されたのが、一般市民からくじで選出された 理美容院店長の田上うめこ(健康維持の運動のため) 道の駅アルバイトの茶川みい(お金のため) 女子高生の柏木ひろみ(合法的に暴力を振るえるから) の3人。彼女たちに、うめこの店の従業員である咲本ゆうりも加わって、が「がご撲滅班」、通称「がごはん」となって戦っていく物語です。 敵味方含めて個性的なキャラクターたちがとにかく魅力的。通常時はデフォルメの強い画風とどぎついものも含んだテンポの良いギャグの連発で暴れ回り、ここぞというときに絵の緻密さが上がるコントラストも効いています。かわいい画風でありながらも当たり前のように併存する不穏当な部分が、ストーリーのヒキを強めています。 個人的にはサイコパス度が図抜けているひろみが好きです。脱臼は怪我の内に入らないという脳筋っぷり、子供たちに賽の河原のような遊びをさせて掌握しているさま、たまりません。3時間かけて削った鉛筆で「今日の私は精密動作性A(スタープラチナ)」のところも大好き。元々は黒髪ロングストレートだったのが、うめこの店でパーマを当てられているのがもったいないですが。生まれ持って与えられた黒髪ロングストレートというギフト、若い内は大事にして欲しいてます。 膝に矢を受けまくる天丼芸を披露してくる四大幹部のステルスムシャさんの件など、個人的にとても好きです。良い人ほど早く逝ってしまうんだ、この世界は。 独特のテンションで突き抜ける読み味は中毒性の塊です。頭でなく心で感じてビビビときたら手に取ってみてください。ワンダーランドがそこに広がっています。