僕たちは繁殖をやめた

兄と妹の禁断の恋愛と最初から分かって読む漫画

僕たちは繁殖をやめた さおとめやぎ
名無し

『あいだにはたち』のさおとめやぎ先生のマガポケ新作。 絵柄も少し上手くん?なってマガジンっぽくなったような。 そしてエロさだけをフィーチャーするのもどうかと思うけどそこは健在。 まず、1ページ目からドキッとさせてくれる。 「時代は自由恋愛 同性婚も認められる世の中で好きになっちゃいけない人なんていない そう思っていた 彼女と出会うまでは 彼女だけは 世界中で彼女だけは どうしても好きになってはいけない人だった」 どういうことなの?と思っていたらもう設定にすぐ書いてあって速攻ネタバレされるんですが、そう、大学で偶然知り合う兄と妹、この二人は知らずに惹かれ合っていく。 こういった設定ってベタっちゃベタだけど、ここを主軸に置くことはそこまで無いような…? あくまで話の中で驚きの展開としてかき乱されるようなシチュエーションとしてはあるけど、最初から大きく振りかぶってるのをどう描くんだろうと思っていると、兄と妹だと分かりそうで分からないハラハラが続く。 そして若い二人の関係はみるみる深まっていくので、いつ二人が真実を知るのか、というところでドキドキしながら読める。 なるほど、こういう読み方かーと分かって楽しい。 関係が深まれば深まるほどに絶望が大きくなりそうで楽しみだし、その後をどう描くのかも楽しみ。 1話→https://pocket.shonenmagazine.com/episode/13933686331749944945

カワイイなんて聞いてない!!

ストレスフリーで感じられるギャップ男子の魅力 #1巻応援

カワイイなんて聞いてない!! 春藤なかば
sogor25
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少女マンガの"かわいい年下男子"が大好きな女子高生の河原まどか。 ただ現実の彼女は、実家の食堂の手伝いもあり、なかなか新しい出会いがありません。 そんな折、その実家の食堂に1つ年下の男子・志倉百喜がバイトとしてやってくるところから物語が始まります。 初対面のまどかに対する志倉の態度はとても悪く、第一印象は最悪。 しかし、志倉のその態度が“ただ女性を警戒していただけ”ということが判明し、それと同時に彼の可愛らしい素顔が顔を出してきます。 この作品、出会った瞬間の印象は最悪だった無愛想なイケメン男子のかわいい内面が徐々に見えてくるというギャップが魅力の作品ですが、志倉が無愛想だった理由が序盤に説明されて、それによって彼の本来の性格の良さがすぐに読者に伝わる作りになっています。 また、志倉が女性を警戒する理由についても特に暗い過去があるような描かれ方をしておらず、作品に対して余計なストレスを感じることなく、純粋に志倉のキャラクターのギャップ、そしてまどかとの関係性の変化を楽しむことができる作品です。 1巻まで読了

新婚だけど片想い

黒髪クールイケメン男子高校生が垣間見せる優しさにやられたい人へ

新婚だけど片想い 雪森さくら
兎来栄寿
兎来栄寿

『箱庭テレパシー』、『微熱男子のおおせのまま』などの雪森さくらさんがなかよしで連載している新作です。 ヒロインの皐月は頭脳明晰・才色兼備の女子高生。旧名家の家柄ではあるものの経済的に苦しい家の事情で、IT社長の息子であり囲碁七段のプロ棋士である久遠と政略的な婚約を果たし、高校生同士にして同棲を開始。 しかし、「氷の王子」の異名を持つ久遠は家でも囲碁一筋で皐月に対して超塩対応。部屋にも常に立ち入り禁止の札を掲げて付け入る隙も与えてくれない……というところから始まります。 ただ、久遠は基本冷たいんですが、そこは少女マンガですので極稀にプレミア感のあるデレの瞬間をくれるわけですね。否応なくキュンキュンしてしまいますね。 少し現実離れした設定、クール9割デレ1割の絶妙なヒーロー、申し分のない甘々さ。こういうのですよね、こういうのが良いんですよ。ヒーローが強すぎて当て馬が完全に噛ませ犬になっているところも明快爽快。 雪森さんの絵もかわいくてカッコいいですし、なかよしの王道恋愛マンガとして求められている成分が必要十分しっかりと詰まっています。