かまくらBAKE猫倶楽部
古都鎌倉には猫にまつわる古くからの噂があるーー鎌倉のどこかにある「化猫倶楽部(ばけねこくらぶ)」に行けば、いなくなった猫に会えると。マヤとガクトが働く「かまくら猫倶楽部」には、今日もまた、その噂を頼りに人が迷いこみ、物語を語り出す。それが、怪異を呼び寄せるとも知らずに…。人と動物、この世とあの世。意識と無意識の境界に現れる怪異譚第1巻!
古都鎌倉には猫にまつわる古くからの噂があるーー鎌倉のどこかにある「化猫倶楽部(ばけねこくらぶ)」に行けば、いなくなった猫に会えると。マヤとガクトが働く「かまくら猫倶楽部」には、今日もまた、その噂を頼りに人が迷いこみ、物語を語り出す。それが、怪異を呼び寄せるとも知らずに…。人と動物、この世とあの世。意識と無意識の境界に現れる怪異譚第1巻!
漫画家への道を決めた、あの運命の一年。『Gu-Guガンモ』『さすがの猿飛』『ギャラリーフェイク』の細野不二彦が初めて描いた、若き日の親友、家族、恩人、そして自分自身。1978年、東京の有名私立大学に通う、細納(サイノ)青年と仲間たち。彼らは、のちに漫画家やアニメーターとして大活躍する才能の持ち主だが、その頃はただ、マニアックな学生生活を謳歌する若者たちだった。時代は日本のサブカルチャーが勃興する70年代後半。アルコール依存症の父、障がいを持つ弟、複雑な家庭環境の中、細納青年は、悩み迷いながらも、自ら漫画家の道を歩き始める。高千穂遙氏(スタジオぬえ)推薦!! 「事実と虚構を巧みに交錯させて、人生の物語を紡ぎだす。この才能をデビューへと導くことができた。それを誇りたい。」
今年、デビュー20周年を迎える浅野氏の『世界の終わりと夜明け前』以来の読み切りを一冊に凝縮した短編集!!
天根清子は、空気が読めない変人心理学者。人生で一度も嘘をついたことがなく、お世辞も言えず、世渡りスキルは皆無。無用な人づきあいを避け、孤独で静かな生活を愛していた。ある日、唯一の友達から手紙が届く。それは自殺した彼女の遺書だった。そこには、自分の大切な子供を引き取ってほしいと書いてあり…。不安定な心を抱える14歳の悠斗(はると)。ワガママ盛りの4歳児、凛音(りおん)。繊細で予測不能な子供たちの保護者になった清子は、心理学を武器に子育てに挑むもうまくはいかず…!? 一つ屋根の下、「普通の幸せ」から外れた3人が紡ぐ哀しくも可笑しなサイコロジカル・ファミリーストーリー。
「金なんざどうだっていい。心意気の話さ。わかるだろ?」 ただひたすらに、ひたむきに…… 桶職人、刀鍛冶、紺屋、畳刺し、左官。伝統の手仕事を圧倒的ディテールと珠玉のドラマとともに描く歴史的傑作。■桶職人 覚えときな。木ってのは生きてんだ──木を見つめ木と生きる桶職人の一日。■刀鍛冶 自分が打った刀で子どもが殺された。灼熱の鍛冶場ーー多くを語らぬ刀匠の胸中は… ■紺屋 友禅染が大流行する中、藍染の意匠に悩む一人の職人。先の見えない仕事に心は沈むが… ■畳刺し 明け渡った吉原が男達の仕事の場。暮れの畳の張り替えに遊女達の冷やかしは付き物で… ■左官(一、二、三) 土蔵の普請場に奇妙な男が現れる。甚三郎と名乗るこの男、上方から流れてきたようだが…
『絶滅動物物語』作者新境地の健康ドラマ! その重さ、楽になる。体を労り癒やしてほぐす、孤独な中年メンテナンス物語。間敏郎(42)。職業、弁護士。自分の事務所を持ち、自由気ままに生きる間。そんな彼には、最近ずっと悩みがある。それは、肩が痛くて頭が回らないこと―― これは、気づけば中年になった男が、気づかなかった自身の体のほころびに気づき、せっせとメンテナンスにいそしむ健康指南書…である。
捨てたい男と捨てられない女の同居戦争! 3年付き合った彼氏の浮気現場を目撃し、同居していた家を飛び出した相沢ゆかり(27)。急遽兄に紹介され居候させてもらうことになったのは、空っぽの部屋に住むミニマリスト男だった!? 元彼のモノを捨てられない主人公は、何でも捨てさせようとする無田 仁(33)に抵抗するが… 職業も、性別も、考え方も違う二人による、波乱の同居生活開幕!
「7年前、俺は人を殺した」妹・由里を自殺へ追いやった男を殺した和久一馬は、7年の服役を終え出所した。時を経てもなお、男を殺したあの瞬間が脳裏をよぎる。--目の前にいた、あの一人娘のことも。罪の意識に苛まれ、自らの死をもって償うことを決意する一馬。刑務所まで迎えに来た母と二人、由里の墓へ向かうと、どこか見覚えのある少女が現れて…。殺人犯×被害者の娘の数奇な運命を描くヒューマン・サスペンス、開幕。
【2020年後期・第78回ちばてつや賞一般部門】入選作品
構想10年ーー『なるたる』『ぼくらの』の鬼頭莫宏が描く絶望と希望、そして切実な「祈り」の新・異世界物語。 ある日、世界は「改変者」と自らを名乗る少女によって新ルールに書き換えられた。殺した人間を殺せば、殺された人間が蘇る因果応報の世の中に。娘を生き返らせたい父親、身重の婚約者を救うために死ぬ男、罪を償いたいヤクザ…。死者への想いを抱えながら生きる者たちの暗闇と光の物語。
さそうあきら氏は2006年より京都精華大学マンガ学部でストーリー部門の教鞭とって本年退職。15年に及ぶマンガ創作術のノウハウをこの作品に込めました。本作では、さそう氏が長年の実績と経験から構築した「漫画のためのシナリオ術」を惜しみなく披露しています。漫画家を目指す者たちにとって実践的な「マンガ教室」となっています。
【モーニング月例賞2021年6月期】佳作受賞作品
公益法人社会福祉公社――表向きは障害者支援のための首相府主催の組織だが、その実態は瀕死の少女たちに機械の身体を与え、その少女たちに政府に敵対する勢力を秘密裏に排除させる諜報機関だった。一家殺害事件の生き残りの少女・ヘンリエッタは「条件付け」という洗脳処理により、以前の記憶を封印され「義体」となる。そして元軍人のジョゼ・クローチェは、テロリストに家族を殺され、復讐心に捕らわれ社会福祉公社に入り「担当官」となる。義体と担当官、二人はつねに行動を共にし、銃を手にテロリストの戦いに身を投じていく。架空のイタリアを舞台とした、少女と銃、そして周囲の大人たちが織り成す群像劇。第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。