名無し
1年以上前
悪魔に取り憑かれしいたいけな少女を救うべく参上したは、呪術廻戦で言うところの五条悟クラスの超天才エクソシスト、そんな主人公たるキヨシは上半身にイカついタトゥーを入れている割にかなり性格面でヘタレというかビビりであって、かかる本性を取り憑く側の悪魔のおっちゃんにバレてしまったからには同情を誘う展開ありけり、実は家族を養う身であるリーマンなおっちゃんとヘタレ野郎なキヨシくん、そこに奇妙な友情が芽生えるけれども世の中そんなに甘くない、新たに少女に取り憑いたるは地獄の王者サタンであります、情け容赦は無用とばかり、キヨシを屠る前におっちゃん粛清しようとかかるッ、ーー余談ながらサタンのキャラデザはダンダダンでオカルンが返信した時のアレに怖いぐらいに似てる、読めばわかるーー、が、しかし、主人公は最強なのでかますぜあっさりワンパンマン、という感じの話を心温まるオチだけ伏せておくのでこの実にセンスある面白い読み切りのことが気になる諸君は読んでみたまえ、ちなみに絵柄はジャンプの読み切りに昔から一貫して見られる、あの、なんて言ったらいいのか、スタイリッシュ・デフォルメな感じ(ここまで読んでくれてありがとう!)。
名無し
1年以上前
荒くれKNIGHTは一旦終了したのちに 脇役でありライバルチームであるCOBRAを 主人公にした「黒い残響完結編」が描かれた。 この「黒い・・」はスピンオフだが荒くれのメインストーリーの プロローグやエピローグを語っているような面もあり、 本編で脇役だったコブラ達にも厚みや深みをを与え、 結果、スピンオフ作品としても良かったし、 荒くれ本編のストーリーも丁度良く補完した感じもあった。 まさに黒い残響完結編は良い感じの完結編だったな、と 私的には思っていた。 そこにこの新章であり本編の続編の 「リメンバー・トゥモロー」だ。 いやいや黒い残響で綺麗に終わっといてくれよ、と 思わないでもなかったが、 黒い残響で深みをましたCOBRAや輪蛇のメンバーが 改めて登場してくる話となると興味を惹かれてしまう。 新たな新キャラというか闇に潜んでいたキャラ?も加わって 登場人物はかなりの数になっているし、 (まだ3巻までしかよんでいないので) まだ話が混とんとしていて先が読めない。 また、荒くれ本編は読んでいたけれど黒い残響は 読んでいない、という読者もいると思うのだが、 そういう人は、ちょっとわかりづらい話になっているとも思う。 敵か味方か敵の敵なのかもよくわからない相手との抗争が 徐々に表面化し激化していきつつある。 いまのところ、リメンバー編が終了した時に やはり残響編で終わっとけば良かったのに、と残念に思うか、 これがホントの完結編だったんだな、と唸ってしまうか、 それは判らない。 だが、もともと私は吉田先生が描く ロマンが絡んだ抗争やバイク乗りの哲学が漂う話が好き。 リメンバーでも吉田流は健在のようなので、 今後の展開を楽しみにしてしまっている(笑)。
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前
時は十字軍初遠征の頃、ビザンツ帝国の皇帝の娘として生まれ、夫を早くに亡くしたアンナ皇女は新たな婿を取る。 弟が生まれた事で皇位継承権を失っていたアンナ。弟と敵意剥き出しに口喧嘩するのが可笑しくもありつつ、頼りないと思っていた夫に自らを深く理解され、強く想い合う様子にときめきを貰える。 アンナはめげない。どこまでも自分らしさを失わないまま、素晴らしい皇帝になれると信じて疑わない。知恵と好奇心と気高さに満ち、そして理性的な思考は現代人から見ると真っ当に見えるが、時代的には異端。 宮廷の女性の生き方に反発を覚える様子が、何度も描かれる。女性だから能力を軽んじられる、生きたいように生きられない、美貌も結局男性の所有欲に絡め取られる、女性は女性なりの戦い方しか出来ない……これらにほんの12、3歳のアンナが否を突きつけ、男とか女とかではない、アンナらしく生きるのだ、と宣言するのが小気味良い。 歴史物に現代的言い回しを取り入れた、軽やかなやり取りを笑いつつ、自分らしい人生を歩み始める一人の女性の真っ直ぐな意志に胸打たれる、そんな作品だ。