色々考えさせられる作品だった。“親ガチャ”なんて言葉もあるとおり、子供は親を選べない。凶行を繰り返した挙げ句に捕まった両親は自業自得だが、その後の非難や好奇の目に晒されるのは、本人ではなくその家族なのだ。人生を謳歌することも許されずに息をひそめながら暮らす子供たちに胸が痛んだ。
特に両親の手伝いをさせられていた長女はずっと罪悪感も背負ったまま、地獄の日々を生きている。そんな子供たちが本当に少しずつだが、普通の幸せを掴もうと奮闘する姿に、心の底からエールを送りたいと思った。
どうかこの子たちに祝福される未来が訪れますように…と、願わずにはいられない。