たか
たか
1年以上前
マンバ通信で知り読んでみたのですが記事では触れられてない部分が予想外に面白くて得した気分です。 しょっぱなから自分より格下の相手のことを指差して腹抱えて笑う主人公のアニー。品性なさすぎで最高……!いくら目の見えない弟のためとはいえ、この言動ではボウリング場の風紀を乱していると嫌われるのも納得。 謎の男性に川に落とされたときは、高笑い(高笑いするJKって何)したあとに川に突き落とし返すと 「このアニーさまはブジョクするやつをけっして許さないって事さ」 「キザ保安官 あんたには説教より犬かきがお似合いだよ!」 といい放ち、やはり高笑いしながら去っていく。 ▼『最後のストライク』井出ちかえ https://i.imgur.com/W53Nfwd.png https://i.imgur.com/swbkQci.png 女子高生にしてこの煽りスキルと手を上げるスピードの速さよ……女子高生天才小説家・響さんを思い出します。 ライバルとなる学生チャンピオンのアメリカ人・ロマとの初めて出会ったときも ▼『最後のストライク』井出ちかえ https://i.imgur.com/XYvvGJ4.png 「フ...思った 通りかこの毛唐め!」 「よっしゃ あのキザ野郎もふくめてほえずらかかせてやる!」 と、この言いよう。まあロマもロマで試合後に札束(10万円)でアニーを引っ叩いて 「さっさとそれをもってきえるがいいわ」 「ダニの顔はもうもうみるのもふゆかいよ!」 と言い捨てる。この主人公にしてこのライバルあり。 **ズベ公** **めくら** **対戦相手ども** **毛唐** **ボーリング界のダニ** **ハゲチャビン** 主人公のアニーだけでなく周囲の人間もキレキレで、1話にして悪口のデパートとなっていますが、いくらなんでも毛唐はヤバすぎだろと読みながらひとりで焦ってしまいました。 絵に関してはコマ割りが凝ってて複雑ですし、ぶち抜きも多用されていて迫力があります。 それにしても隆史コーチがアニーに惚れるの超スピードすぎてマジで謎。 アニーに事情を尋ねることさえせず、2回も酷い誤解をしておきながら「ぼくのアニー」とか何様なんだよと思ってしまう。 物語最後のロマとの再戦がかかっているプロの試合。 ライバルが週刊誌に弟の失明の真実を報道するように仕向けたらしく、その記事を試合中に読んだアニーは激しく動揺するが、そんなアニーをみてロマが喝を入れる。 そもそも試合中にわざわざ自分から週刊誌読むなよというツッコミはさておき、女の子同士のゴリゴリにバチバチのライバル関係って最近の少女漫画であんまり見ないのでやっぱいいなぁと思いました。 呪術廻戦の野薔薇と真依さんみたいなバチバチの関係大好きなんで少女漫画でも増えてほしいです(願望) 後半の短編「ホームラン広場にあつまれ」もスポーツマンガで、こちらは対照的に女の子同士ライバル関係が毒抜きで爽やかに描かれていて違った味わいがありました。 弟の失明の確定しアニーが右手の負傷を乗り越えプロになってからはアニーの素行がよくなってしまい、普通のスポ根になってしまいちょっと物足りなかったですが序盤のぐう畜ぶりは必見です。 https://manba.co.jp/manba_magazines/15647
サミアド
サミアド
1年以上前
TVゲーム雑誌「電撃PS(プレイステーション)」の付録『電撃4コマ』で1〜194号まで連載された看板作品です。ドラマCDも発売されました。 「放課後プレイ」や「ちいさいお姉さん」も人気でしたが掲載期間(+独断)で電撃4コマ代表作は家族ゲームに(勝手に)決定です! 最初はゲーム好き家族を描いた普通の?コメディでしたが、サザエさん時空でなかったために現実の季節と連動し作品内でも十年が経過。 主人公姉妹も進学・成人・結婚をします!! その過程で友人知人親戚が増殖。増えたキャラの関係者も無限に増えていき収拾がつかなく…なるはずが、ゲーム好き群像劇に切り替えるウルトラCで解決! 中心は主人公一家ですが 脇役のみがバイト先でお喋りしたり 友人の兄の恋愛イベントが超丁寧に描かれたりと、何かもう皆主人公じゃね?て感じになります。 リアルタイム漫画なので新ハード発売や最新のゲームネタは「あるある!」で面白かったです。 逆に今読むと「この時はこうだったんだ」という資料的価値があると思います。 どこから読んでもゲーム系4コマとして面白いですが、やはり1巻から読んで欲しい…というか途中からでは伏線や人間関係が把握出来ず意味が解らない部分があると思います。 作者さんは同じ世界の漫画を沢山描いていて、家族ゲームにも他作品のキャラが話題に出たり少し登場したりします。逆に今作のキャラも続編の「CLUBゲーム倶楽部」他に登場します。 画像は最終巻の人物相関図(ネタバレあり)です。実際はもっと大量の人物と線が入り乱れます。 最後は主人公一家らしい大団円です。 連載中、自分と一緒に歳をとっていくキャラクター達は友人のようでした。 今でも大好きな作品です。
TVゲーム雑誌「電撃PS(プレイステーション)」の付録『電撃4コマ』で1〜194号まで連載され...
sogor25
sogor25
1年以上前
「黒白(こくびゃく)を弁ぜず」 意味: 物事の正邪・善悪・是非の区別ができない。  ― デジタル大辞泉(小学館)より引用 犯罪心理学を学びながら自らも7人もの人間を殺害した連続殺人犯・黒枝生。彼を捜査に参加させる上でもしもの時に"彼を撃つことができる"という理由で彼の護衛を任された捜査一課の刑事・白葉大地。かつてなく歪な組み合わせの2人によるバディサスペンス。 絶対に理解り合わない2人が対峙するのは数々の猟奇的な連続殺人、そして決して混じり合わないはずの善悪の価値観。 それを根底からを揺るがすことで読者の倫理観の奥底に訴えかけてくる、答えのないメッセージが強い作品。 また、ストーリーもさることながら、マンガとしての画面作りの"白さ"も強烈に印象に残る。会話劇が中心のために絵の情報量を少なくしようという意図なのか、背景を極端に省略したコマを多用していることも理由の1つなのだが、それよりも黒枝と白葉、2人のコントラストとしての白さが目につく。 名前およびキャラの背景に反するように、黒枝は白髪の青年として描かれ、服装は勿論、影の描写すらも黒塗りを最小限に留めている。それに対して白葉は黒髪かつ服装もスーツなので黒なのだが、まるで照明に照らされているかのように髪や服装の大部分が白く塗られる形で描かれることが多い。言い方を変えれば黒の部分が白色に"侵食"されているようにも見えるのだが、果たしてこの表現には何か意図があるのだろうか…。 1巻まで読了
名無し
1年以上前
第一部の連載終了から14年をへて第二部の「第弐門」連載開始。 漫画の中では第一部の最終回からだいたい4年後の世界から 描くというかたちで第二部は始まる。 第一部を少年時代に読んでいた読者もすっかり青年になっており、 また現実の格闘技界も変化や進化を遂げたのちの第二部。 読者の格闘技を見る目や認識や現実の格闘技界も レベルアップしている。 そんな中であらためて 「千年不敗の伝説の地上最強の格闘技」 をあらためて描くとか、作者の川原先生も大変なのでは とも連載開始当初には思った。 だが、そこがやはりすごいというか上手いというか、 運命のケンシン・マエダ戦の結果をちらつかせたり、 負傷した九十九を「壊れている」と評したり、 「零から始めるつもりかも」などと思わぜぶりに描いたりで。 かつて強くなり過ぎた?主人公にかんして 「まだ強いのか?」「もしかして負けるの?」 と改めて興味を抱かせ面白くしてくれた。 またそういった「壊れているのか?」というような謎の他にも 台湾の戮家とか変な着物の山田のオッサンとかの 謎の存在や働きも面白かったし、 ケンシン・マエダ戦や海堂戦などの決着をつけてくれたのも 嬉しかった。 そしてまた、最強の男、最強の格闘技、それを決める試合を 描きながら、けしてその最強格闘技が ただの殺人テクニックだとか、逆に活人拳だとか、 安直には纏めたりしていないところも良かったと思う。
第一部の連載終了から14年をへて第二部の「第弐門」連載開始。
漫画の中では第一部の最終回から...