mampuku2023/10/28亜人、人外と学園で青春する漫画、ハズレがない『亜人ちゃんは語りたい』や『ルリドラゴン』の系譜、というのが一番わかりやすいでしょうか。 「幻人」とよばれる亜人種がマイノリティとして溶け込んでいる社会。彼女らとの違いに対する戸惑い、ちょっとしたつまづきや戸惑いやすれ違いなどを、悪意や悲しさで表現するのではなく、さりとて目を背けるわけでもなく、優しさと前向きさで爽やかに描いている。 このタイプの漫画、どれも心温まるしキャラクターもチャーミングで良作揃いなイメージなんですよね。 本作『尾守つみきと奇日常。』においてはメインヒロインのつみきはウェアウルフ(人狼)でヒトと比べるとしっぽが生えてたり怪力だったり、満月を見ると遠吠えが出てしまったりするのですが、それらがどれも彼女の魅力的可愛さに繋がっています。 とはいえすべてが彼女のようにハッピーなわけでもなく、例えば蜘蛛女と思われるモブの少女が周囲の視線を気にしながらそそくさと昆虫食を食べていたり、この世界にも“生きにくさ”は確かに存在するようです。 主人公のヒト少年・友孝はメタ認知が暴走して周りと距離を取ってしまうが、ヒロインつみきは持ち前の鈍感力で他種族とガンガン距離を詰めていく。この凸凹すぎる2人がゆえに周りとのドタバタの中で見えてくるそれぞれの「本音」──ただただ「優しい」だけの世界じゃねえぞとふんわり覗かせてきます。尾守つみきと奇日常。森下みゆ8わかる
mampuku2023/10/28「次にくる」ランクイン、SQが色濃い漫画とにかく絵がよく、設定はありがちだが雰囲気がよく、キャラもよく、話の面白さはそこそこって感じの、『青の祓魔師』とか好きな人には刺さりそうな如何にもジャンプSQっぽい少年漫画。2巻でようやく可愛いヒロイン「ネイ」が登場するが、このテイストだとラブコメ展開は望み薄そう。というかネイちゃん、ウマ娘のトウカイテイオーに見えてしゃーない(名前はネイちゃなのに 2巻までの感想にはなるものの、敵モンスターに個性や怖さがないのでボス級との対決に期待したいところ。あと主人公は明るくていい奴なのだが、信念とか自律的な正義感みたいな芯の部分が感じられない感じがするので、彼の精神的な成長にも注目したい極楽街佐乃夕斗6わかる
mampuku2023/10/14ネタバレルサンチマンと「奴隷道徳」あの傑作ラブコメ『五等分の花嫁』を描いた春場ねぎ先生が戦隊アクションモノを…!?それってすごくエッッッなんじゃないのか…!??と淡い期待を寄せながら読み始めた本作でしたが、思いもよらぬ読み応えがありました。2023年10月現在、ストーリーは佳境へと差し掛かっていますが、とても面白いです。 怪人のザコ戦闘員である主人公「戦闘員D」が大戦隊「ドラゴンキーパー」を倒すため孤軍奮闘、無謀な闘いに挑む…という導入から息もつかせず二転三転急転直下、予想外の方向へ物語は暴れ出し、ヒーローや怪人すべてを取り巻く深すぎる闇が明るみに……というあらすじ。 まずヒーローたちの戦いにおける“最下層”の存在ともいえる「戦闘員」を主人公としているのが新鮮。物語の前半、彼は得意の擬態能力を駆使し“見習い”として大戦隊組織に潜入。他の見習い同期たちとの交流のなかで見識を広げ、自分の目的や存在意義について自問自答するようになります。 相次ぐ戦いの中で、かつてヒーローたちに壊滅されたはずの怪人側のボス格である「幹部」らの存在や、ヒーローが振るう無敵の力「神具」の正体など、世界の闇がこれでもかとわんさか明らかになっていくなか、自らは幹部ですらなくヒーローの強大なパワーの前には虫けら同然である無力な「戦闘員D」は、何か覚醒したりパワーアップしたりもとくにせず、自問自答したり悩んだりしながら戦場を引っ掻き回します。 こうして紹介していると、これのどこにカタルシスがあるのか?と不思議になりますが、実際に読んでみるとこれまた不思議なことに面白い。 途中で気づいたのは、これってニーチェの言うところの「奴隷道徳」的な世界観なんじゃないかなと(私はニーチェの著書を読んだことないエアプなので間違ってたらごめんなさい) 怪人を束ねる幹部らはもとより、理不尽なまでの力を振るい怪人を屠る正義のヒーローもまた、裏で何か悪いことをしているに違いない──富めるもの、強きものには何か後ろめたい裏があり、貧しき奴隷こそが清く正しい存在である──というイエス・キリスト的世界観ですね。この物語で最も輝いているのは、戦隊見習いや戦闘員、一部の民衆といった“踏みにじられてきた”人たちです。強者たちによって齎される恐怖や理不尽に対し“誇り”や“信念”を掲げて立ち向かっていく姿の美しさにこそ、我々はカタルシスを感じているのでしょう。 戦隊か、怪人か、どちらの味方をするべきか…物語終盤で戦闘員Dは長い長い自問自答の末にひとつの答えを見つけます。一見して「他律」的な板挟みから抜け出し「自律」的な自分だけの正義に辿り着いた戦闘員D。しかしそれは本当の意味では「自由」といえるのだろうか…?カントによれば欲求から導かれた正義は真の「自律」ではなく、物理法則や因果律に左右されない「理性」によってのみ自由は生まれるという。彼が見つけた“自由のようなもの”は果たして本物の自由となりえるのか?結末を見守りたいと思います。戦隊大失格春場ねぎ29わかる
mampuku2023/10/09銃・病原菌・鉄・歴史・宗教・美少女イングランドとフランスの百年戦争を舞台に、本物の魔女(生娘)が戦争を食い止めるためにドタバタ孤軍奮闘する話。 石川雅之先生の描く女の子には独特で不思議な質感の色気がありますね。 連載当時の十余年前にも読んでいたはずですが、今よりずっと歴史や宗教の知識が無かったのでさっぱりわからずじまいだったと記憶しています。 信仰とは救いとは何なのかといった問いから始まり、道徳や善など倫理学的なテーマにも通ずるストーリーになっており、大変深くて濃い味がします。御託は抜きに、感情や価値観をガッシガッシ揺さぶられてシンプルにめちゃめちゃ面白い。 というかこんなゴリゴリに人文学なマンガ描いておられたと思ったら最新作『惑わない星』はバキバキ理系なやつなの本当に在野のインテリって感じでかっこいいです。純潔のマリア石川雅之7わかる
mampuku2023/09/16「勇者」とは何か?異世界ファンタジーの根幹を問い直す期待の新連載「魔王」と「勇者」という、楽をしようとすれば楽をできそうな定番のフォーマットでありながら、世界観からキャラクターから何から非常によく練り込まれた意欲作でした。 「魔王と勇者」に家族愛要素を持ち込んだ意外性に、そもそも「勇者」とは何かを問い直す根源的な大テーマ、気合十分な画力と、個人的に『あかね噺』以来のスーパー新連載始まったか?と期待しています。魔々勇々林快彦6わかる
mampuku2023/09/02別マに求めていたものコレ過ぎる昔『君に届け』読んだときの感動が思い出された。なんつーピュアでキラキラした少女漫画よ。可愛くて切なくて浄化されてもうた。 小学校の頃からずっと好きだった男の子を思い続けるまっすぐさも、好きな人に自分のカッコ悪いところばかり見られてしまっている気がする上手くいかなさも、タイトルじゃないですがむしろこの子の見てる世界すべてが眩しい。 てかガチの大ベテランの大先生なのになんでこんなの書けるんや……一人の職業クリエイターとして嫉妬を禁じ得ない……太陽よりも眩しい星河原和音6わかる
mampuku2023/08/05異世界じゃなくても面白い漫画は異世界でもちゃんと面白いということがよくわかります。 異世界に飛ばされるまでのストーリーがしっかり描かれているので、主人公のサムライ少女のイカれたキャラクターや戦の過酷さ、苛烈さをしっかり焼き付けられます。 なにより異世界モノ慣れしていない私にとってこの漫画の素晴らしいと思ったのは主人公ギンコのリアクション芸人ぷりです。魔法に驚きドラゴンに狂喜しオークもエルフも知らない尽くし。無説明にスキルとかアビリティとか持ち出されるより冒険感があって1000倍楽しいです。 この先のストーリーを見届けたいと思わせてくれる要素がぎっしり詰まったファンタジーです。異世界サムライ齋藤勁吾1わかる
mampuku2023/07/22FGOに影響力受けすぎた一昔前のソシャゲ感(絵はSSR級)『終末のワルキューレ』のバトルヒロイン版としか言いようがない漫画。可愛い女の子がいっぱい出てくるので自分はこっちのほうがすき。 読んだことない人向けに説明すると、バトルはナレーションが能書きを述べてより強そうな技をぶっ放したほうが勝ちの、カードゲームやソシャゲ、漫画だとバキに近い感じです。原作が『賭ケグルイ』の河本ほむら先生だからといって高度な心理戦を期待するとがっかりしますが、キャラモノとしては間違いなく面白いです。 先程ソシャゲに喩えたように、誰でも名前は聞いたことのある歴史上の人物(ジャンヌ・ダルクやマリー・アントワネットなど)をそのままモデルにした美少女キャラが盛りだくさんとなっており、ある程度誰でも知ってそうな程度の史実ネタを引用しながらバトルを展開させていきます。 たとえば1巻では、自慢の怪力で大太刀を振り回す巴御前を相手に苦戦する敵が、巴は近接タイプだろうと読み距離をとって飛び道具で嬲り殺しにしようと試みたところ、どっこい武士のメインウエポンは実は弓なのである!とドヤ顔で巨大弓で返り討ちにする……などこのように大味で簡単に先が読めてしまう展開の連続ではあるのですが、言い換えれば読んでいて疲れずスナック感覚で美少女バトルを読みたいという欲求を満たしてくれる娯楽作品でもあるということになります。 ときおり試合中に腹に穴が空いたり四肢が吹っ飛んだりしますが、シグルイとか天上天下とかと比べるとキャラクターたちが痛がるそぶりをあまり見せないため、それほどしんどさは無いです(その点はどちらかといえば『一騎当千』のほうが近いかも)魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う河本ほむら 塩塚誠4わかる
mampuku2023/07/15解像度高い!高校生の本音サンデーうぇぶりで連載中とのことですが週サンに出張掲載されたので初めて読みました。こりゃとても良いです。 大人が思ってるよりずっと賢くて悩んでいる高校生という生き物を、これほど解像度高く「言語化」した漫画は珍しい気がします。そしてそんな彼ら彼女らの思いをただまっすぐ受け止めてくれる用務員のお姉さん。こんな「ちょっと他とはちがう大人」と出会えていたら…とちょっと憧れてしまいます。 読んだのはまだたった1話ですが非常に心揺さぶられる作品でした。スクールバック小野寺こころ6わかる
mampuku2023/07/08プロレス良く知らないけど作者の愛とロマンは伝わった『グラップラー刃牙』本編クライマックス、トーナメント決勝からのあれほどの大団円の感動も冷めやらぬうちにわざわざおっぱじまるくらい作者この2人好きだったんだなというのがわかる“エピローグ”になってます。 ぶっちゃけ当時を知らないのでこの世紀の勝負をとりまく熱量がどれくらいリアリティあるものだったかまでは知りえませんが、この作品の多くの描写がそうであるようにファンタジーだったとしても面白かったことに変わりありません。グラップラー刃牙 外伝板垣恵介4わかる
mampuku2023/07/01『ハコヅメ』作者の新作は時代劇!!こんなん絶対おもろいやんニッチなテーマの「○○史」の漫画ってだけで期待値マックスなのにそれをやるのが秦三子先生とあらばそらもう間違いないですよ。事実、ふわふわ掴みどころのない日常系コメディとしてスタートした前作『ハコヅメ』とは異なり、今作は一話目にして緊張感も感動もフルスロットルです。傑作の予感しかない。 物語としては幕末から明治初期にかけての話になるかと思いますが、私のような日本史エアプ勢にもやさしい粒度で偉人いじり・史実いじりを織り交ぜてくるので、情報量が多い割にとっつきやすく楽しく読めます。 第一話が掲載されたモーニング29号での作者インタビュー記事は必読です。 ハコヅメ終了後に作者に降り掛かった不幸や、どん底にあっても消えなかったクリエイター魂、最終巻の表紙イラストに込められた秘話など、読むと目頭と胸が熱くなります。だんドーン泰三子9わかる
mampuku2023/06/18ネタバレ必ず先に原作アニメを視聴してください補完的スピンオフ。とはいえ単なる補完ではなく、新たな登場人物や新たな謎がてんこ盛りで、時系列的には本編をなぞってるはずなのにこの次どうなるかわからないスリルが凄い。 アルパカさんの人間フォルムが美しすぎてこれだけでも原作ファンとしては満足RoOT/ルート オブ オッドタクシー此元和津也 肋家竹一 P.I.C.S. 此元和津也/P.I.C.S.3わかる
mampuku2023/05/27空気が美味いこういうのを待ってたんだよ〜! 新連載は女子校が舞台で男の担任教員が主人公、とくればマガジンラブコメ飽和気味なのにまたか〜〜??と思わさてからの日常系コメディだった! 可愛いが萌えではない。コメディだがラブコメではない。こういうのでいいんだよ。今週も空気が美味い。兎山女子高校2年1組!!清水幸8わかる
mampuku2023/05/14量産スカッとジャパンかと思ったら良質な寓話ホラーだったネットの誹謗中傷、犯人はまさかの〇〇だった…!?開示請求で人生崩壊!ざまぁ!的なよくあるやつかと思って読んでたら思いのほか中身があって面白い漫画でした。法律の勉強にもなる。 見えない悪意と戦うことのしんどさを描いた1巻、何気ないRTが破滅を招いた2巻、今なお変わり続けるネット社会に翻弄される3巻。どれも誹謗中傷に加担してしまう人は老若男女問わずいろんなところにいる、ということを非常にわかりやすくビジュアライズしてくれている漫画でした。これを読んであるある、と「他人事」になるのではなく「自分も気をつけなければ」と思えるかどうかでこれからの社会を乗りこなせるかどうかが決まるのかもしれません。しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~左藤真通 富士屋カツヒト 清水陽平7わかる
mampuku2023/05/0522歳“元”アイドル、再起を期す応募資格ギリギリ、アイドルを志すにはまさにラストチャンスの主人公・ミミと、上を目指すべくグループを脱退してまでオーディションに挑むもう一人の主人公・イブキの物語。 ふたりの主人公がアイドルオーディションを目指す話としては『ひかるインザライト』を 崖っぷちからの再起を描く話としては『リボーンの棋士』を思い出しましたが、 理想をめざしてひた走るピュアさや熱血さはまさしく同作者の『New Game』のそれだなと感じます。 一度は夢破れ就職も視野に入り始めた“大人”の主人公だからこそ、「アイドルが好き」という純粋な情熱だけでラストチャンスに賭けるという夢を追うストーリーとしてのピュアさが尊く感じられるのかもしれません。IDOL×IDOL STORY!得能正太郎5わかる
mampuku2023/03/11不死身の熱血ヒロイン版『Another』(超画力)サスペンスかと思ったらオカルトかと思ったら異能バトルでもうなんでもありだがとにかく絵がべらぼうに上手いし話が上手いし漫画が上手い!第一巻はストーリー的には導入って感じだがとにかく密度が半端なくて満足度がエグい。 そして女主人公の雑誌記者・蘭がめちゃめちゃ不死身。危ない橋渡りまくって数ページに一回殺されかけて大怪我しまくってるのになぜかまだ生きてる。綾辻行人の『Another』なら20回は死んでる。 オビによると四季大賞作家の初連載らしいです。道理で面白いし上手い。骨格と筋肉と背景と顔芸にこだわりを感じる。 特に感心したのは、作中「ゲーム」の参加者には身体のどこかにスティグマのようなものが刻まれており、主人公にはおへその上辺りにそれがあるため合法的にお腹と下乳を書き放題なのである。作者天才か。カオスゲーム山嵜大輝9わかる
mampuku2023/02/25才能が凄すぎる四季賞作家の連載デビュー作!メイドリフレというとあまり馴染みのない場所であるだけでなく漫画の題材としても「そんなのまともな面白い話になるの!?」と意外すぎたというのが本音でしたが、蓋を開けてみれば、いままで食べたことのない新鮮な食感のあとに優しくて深い味わいが心を熱くさせてくれます。「四季賞」ブランドに偽りなし。アフタヌーン最強。 未熟で一生懸命で表情豊かでよく喋る、新人メイドの「ペロ」を眺める客の視点から始まり、ペロからみた客、ペロのモノローグなどを巧みに切り替えながら、限られた制限時間のなかで少しずつ心を通わせていきます。絵やセリフの表現豊かさ故か、さまざまな行間やバックグラウンドへの想像が掻き立てられます。とくに、これほどひたむきでピュアな少女が一体どのような経緯で薄暗い雑居ビルでミニスカメイド衣装に見を包み働くことになったのか。個性的な同量たちの素顔は。興味がつきません。冥冥冥色聖域セキアユム24わかる
mampuku2023/02/18FC東京サポーター名物「蝗活」がまさかの漫画化!!?!?「蝗」、それは、アウェー遠征ではスタジアムの出店のみならず道中のグルメを持ち前の食欲と動員力で食い尽くす、FC東京サポーターにつけられた異名である。 「蝗が来るときは倍の量を用意すべし。“『FC東京さんが来るからいつもより多めに用意しておくか』の倍”だ」 そんなFC東京サポーターが「蝗」として恐れられるようになった裏には、とある悲しい歴史があった。 かつて東京の本拠地・味の素スタジアムには数万人にのぼる来場者を満足させるだけのスタジアムグルメが長い間存在しなかった。周辺にもKFCやすき家などがあるばかりで、満足感と、何より「特別感」が皆無だった。時々使用される旧国立競技場はこれに輪をかけて悲惨だった。結果として、サポーターたちの持て余した食欲の矛先はアウェー遠征へと向かうこととなる。 かたや軍隊のごとく統率され試合前から大声で応援歌を歌う浦和レッズのようなサポーターとは対称的に、ビールや弁当を買い込んでお祭り気分で観戦を楽しむ東京人のスタイルもまた「蝗化」に拍車をかけた。 湘南のビール、千葉の焼きソーセージ、鳥栖のミンチ天etc……行く先々で名物グルメを品切れ続出に追い込みながら全国を食い荒らしまわり、その様子はハッシュタグ「#蝗活」をつけてSNSを賑わせた。 ちなみに今では味の素スタジアムのグルメも強化され、場外には毎試合ケータリングカーが所狭しと並ぶようになったが、アウェー戦での「蝗活」は変わらず続いている。 そんなサポーターたちにとって待ちに待ったJリーグの新シーズンがついに昨日開幕した。それにほぼタイミングを同じくして「蝗活」を題材にした漫画がスタートした。北は北海道コンサドーレ札幌、南はサガン鳥栖まで、現地に行きたくなっちゃうグルメ漫画になることに期待せずにはいられない。あつあつ!スタグル旅能田達規14わかる
mampuku2023/02/11宇宙スケール版『もやしもん』『チ。』『ドクターストーン』のような人類の叡智系の話とか、『インターステラー』のようなSFとか、サイモン・シンの科学系ノンフィクションなどが大好きな人なら絶対に読むべきマンガです。というか完全に自分なんですが。なんで今までちゃんと読んでなかったんや……即全巻買い揃えたレベルで好きなやつでした。 天文や宇宙物理学を擬人化美少女たちといっしょに楽しく(ときにギスギス)学べます。ちなみに私は水星ちゃんとと火星ちゃんが好きです。惑わない星石川雅之9わかる
mampuku2023/01/14“聴こえる”音楽マンガこそ、表現の一つの到達点かもしれないと思った音楽マンガには名作が余りにも多いですよね。『四月は君の嘘』『のだめカンタービレ』『ピアノの森』など挙げだしたらきりがないほど。 初めて『BECK』を読んだとき「聴こえる〜〜〜!」と感動したのを覚えています。 マンガという媒体には音声がついていないので、声や音色は完全に読者の想像力に委ねられています。もう一つ、マンガが読者に与えている自由があります。それは間、スピード、時間です。音声にリズム(時間)が合わさったのが音楽です。音波が誌面から飛び出てくるかのような迫力のある表現と、次のコマ次のページへ導かれるような心地よいリズム、これらの相乗効果で「聴こえる」と感じるのかもしれません。 『青のオーケストラ』は言うまでもなく「聴こえる」マンガです。 加えて素晴らしい魅力がたくさんあります。 ・人物、楽器、キャラ造形、エフェクトすべてのクオリティが超高い。 ・選曲がキャッチー。誰でも知ってる曲ばかり。 ・『響けユーフォニアム』ばりに感動の学園ドラマ&スポ根 ・ラブコメの満足度も◎ アニメ化の出来次第では冒頭の名作の仲間入りも十分ありうるポテンシャルはあると思います。青のオーケストラ阿久井真5わかる
mampuku2022/11/19TS転生バトル美少女マンガ(良)お気楽に読める異世界転生モノでありながら「世界観設定や人物描写がいい加減さにストレスを感じる」ということもなく、ほんとうにゆるく楽しめる作品。 ストーリー自体がめちゃめちゃ面白いということはなく良くも悪くも読者を選ばない感じがしますが、主人公の少女がとてもいいキャラをしており、周囲を振り回しながら展開される掛け合いに時折クスッとさせられます。 最も推せるポインツとしては、コミック版の作画のレベルが非常に高く、描線が紙の本においても美しい本物の一握りのプロレベル。本屋でお金払いたくなった美少女マンガでした。英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀️~くろむら基人 ハヤケン Nagu7わかる
mampuku2022/11/19出オチかと思いきや意外とちゃんと面白い「チート」「スキル」「勇者」といったゲーム用語が濫用されていると普通、「世界観の構築に自信がないのかな」とか「設定を長文で読むのが苦手な人向けなのかな」って感じがしてどうしても作品への期待値が下がってしまうのですが、本作は主人公であるひろゆき自身が言わずと知れたマンガ・ゲーム等のオタクであるため、それらの奇妙な用語が“共通語”として違和感なく溶け込んでおり普通に面白いパロディギャグ漫画になっていました。 ひろゆき氏の二次創作といえばひろゆきメーカーを使った動画が注目されていますが、同じく合成音声による二次創作動画が人気の岡田斗司夫氏も今後ゲスト出演するのではないかと期待しています。異世界ひろゆき西出ケンゴロー 戸塚たくす ひろゆき5わかる
mampuku2022/10/08やたら解像度の高いクリエイター群像劇📷少女漫画と萌え漫画の中間のようなタッチでキャラをいきいきと美しく見せつつ、コメディ寄りにがっつりふざけながらもストーリーは骨太で面白い。何よりひたむきな主人公がバチクソに好み。程よいタイミングで5巻完結。いい漫画でした。 4巻のこの構図、すごく既視感あるのでなにかのパロディかと思うのですがどうしても思い出せない……それでもペンは止まらない熊田龍泉5わかる
mampuku2022/04/30中高生に勧めたいラブコメ風エアプ教養キュレーション漫画クールで賢そうに見える図書委員の先輩(美少女)が、ドヤ顔で「超訳ニーチェの言葉」や「ゲーテ格言集」からニーチェやゲーテの名言を孫引きして後輩くんに人生を説くのだが、多分後輩くんのほうが原著にも詳しくて、しかしその後輩くんはというと先輩のパンツが見えそうで見えないことに思考が占領されておりまったく先輩の言葉に集中てきていない。 絶妙なバランスで均衡の取れている不思議なラブコメである。 更に読書はこの作品をキュレーション漫画として活用することにより、超訳ニーチェの言葉をドヤ顔で孫引きする先輩の言葉をさらに曾孫引きしてクラスでドヤれるようになるのである。月ヶ瀬八千詠名言集まつたけうめ 栖上ヤタ4わかる