他人への詮索も程々に、自分の楽しみを知る路傍のフジイ 鍋倉夫starstarstarstarstarさいろく会社で上手くやっていくには周りと打ち解けないといけない、と思う。ある程度は。 昨今、コンプラが強く意識されるようになった!と言われてはいるものの、本当に全ての社会でそうなっているとはまだまだ到底言えない。 どこでも目立たない弱者が発生するのがコミュニティだと思う。誰かが飛び出ていたらその分の偏りは必ず生まれる。 本作の主人公フジイは別に無欲の仏なわけでも、強運の持ち主なわけでもなくて、本当に居そうで居ないだろうなっていう不思議なキャラ。 そんな彼が、何かしらに固執というか執着に囚われて上手く気持ちの整理が出来ない同僚や関わった人たちの考えや気持ちに少しずつ変化をもたらしていく物語。 結果として少しの変化が発生しているところまで見せてくれるので、割とスッキリできたりする。 なんかすごく、いいなぁ と思う。さいろく9ヶ月前『路傍のフジイ』のお気に入り度をstarstarstarstarstarにしました。路傍のフジイ鍋倉夫さいろく9ヶ月前『海外 縁にまかせて歩くだけ。』のお気に入り度をstarstarstarstarstar_borderにしました。海外 縁にまかせて歩くだけ。五箇野人さいろく9ヶ月前『BLUE GIANT MOMENTUM』のお気に入り度をstarstarstarstarstarにしました。BLUE GIANT MOMENTUM石塚真一NUMBER8さいろく9ヶ月前『OLと人魚』のお気に入り度をstarstarstarstarstar_borderにしました。OLと人魚司馬舞さいろく9ヶ月前『いんへるの』のお気に入り度をstarstarstarstarstar_borderにしました。いんへるのカラスヤサトシさいろく9ヶ月前『アヤシデ 怪神手』のお気に入り度をstarstarstarstarstar_borderにしました。アヤシデ 怪神手水田マルさいろく9ヶ月前『リリースレッド』のお気に入り度をstarstarstarstarstar_borderにしました。リリースレッド誰でもない[リリー]の[スレッド]で、リリースレッドリリースレッド 誰でもないstarstarstarstarstar_borderさいろくSNSの時代でもう廃れてきてしまっているけど、某掲示板のようにスレッド形式で匿名でくだらないことを話し合うという体験。 そんな匿名で責任もなんにもないからこそ、犯罪予告やら陰口やら、虚栄も嘘も妄想も、何もかも言いたい放題のそんな場所で生まれる物語って結構ある。 怪談話もオカルト板で有名なものがいくつも生まれていったけど、そんな話をリリーが紹介していくような感じで進行する短編集。 ちょっとずつ繋がってたり、なんだかんだで実はちょっと悪くない話になってるものもあったりして読後感がいずれも悪くないのが好印象。ホラーというかモヤッとゾワッとさせられる短編集いんへるの カラスヤサトシstarstarstarstarstar_borderさいろくカラスヤサトシ先生は心理的な瑕疵を読者に残す。 単にトラウマというのとちょっと違って、報われない・救われない・気持ちが晴れない・振り返ると恐ろしいようなそんな描写が多く、理解の仕方は読み手に委ねられる気がする。 本作はすべて10ページないぐらいの短い短編で構成されているが、本当にスッキリしないモヤッとした気分や、最後まで来てゾッとさせられるようなそういう作品が多い。 これを描けるのは凄い。兄弟モノ?事件モノ?怪人モノ?いや、これは一体なんだろうアヤシデ 怪神手 水田マルstarstarstarstarstar_borderさいろく1巻を読んだ時点では、構成が結構しっかりしてそうな物語(短いかもしれないけど)に見える! 序盤の不思議なイジメ問題からの惨殺→●●●!? みたいなそういう事件モノっぽい印象が、そもそもの世界設定の「怪神」と呼ばれる現象の謎や神の概念など、色々と絡み合って、どうなるんだ?ってなっていくのが面白い。 巻末からの展開次第だけど駒はまだまだあるし伏線が早くも多数。 絵はまだまだなんだけど(失礼)これは面白くなるかもしれない、期待大です。これもまたいい短編集だ…OLと人魚 司馬舞starstarstarstarstar_borderさいろく人魚・吸血鬼・ハーピー・鬼…解説に書いてあるとおり現代日本で伝記に出てくるような「化け物」が登場。 それぞれ現代日本の女性との物語。本人がソレのケースもある。 なんというか、不思議でふわっとしているけど、どれもシンプルに"尊い"とか"怖い"とか"哀れ"とかっていう直球気味な後味を残す、いい短編集だった。 読んでいる途中、残酷な話もある中で、この話は頼むからイイ話にしてくれ…と思いながら読み進んでいく体験。 安堵できればいいけど、そうじゃなかったらどうしよう、そんな風に思える作品ってやっぱイイ。 あと絵も雰囲気あって好きです。これまたシンプルにわかりやすくて良い。 « First ‹ Prev … 4 5 6 7 8 9 10 11 12 … Next › Last » もっとみる
他人への詮索も程々に、自分の楽しみを知る路傍のフジイ 鍋倉夫starstarstarstarstarさいろく会社で上手くやっていくには周りと打ち解けないといけない、と思う。ある程度は。 昨今、コンプラが強く意識されるようになった!と言われてはいるものの、本当に全ての社会でそうなっているとはまだまだ到底言えない。 どこでも目立たない弱者が発生するのがコミュニティだと思う。誰かが飛び出ていたらその分の偏りは必ず生まれる。 本作の主人公フジイは別に無欲の仏なわけでも、強運の持ち主なわけでもなくて、本当に居そうで居ないだろうなっていう不思議なキャラ。 そんな彼が、何かしらに固執というか執着に囚われて上手く気持ちの整理が出来ない同僚や関わった人たちの考えや気持ちに少しずつ変化をもたらしていく物語。 結果として少しの変化が発生しているところまで見せてくれるので、割とスッキリできたりする。 なんかすごく、いいなぁ と思う。さいろく9ヶ月前『路傍のフジイ』のお気に入り度をstarstarstarstarstarにしました。路傍のフジイ鍋倉夫さいろく9ヶ月前『海外 縁にまかせて歩くだけ。』のお気に入り度をstarstarstarstarstar_borderにしました。海外 縁にまかせて歩くだけ。五箇野人さいろく9ヶ月前『BLUE GIANT MOMENTUM』のお気に入り度をstarstarstarstarstarにしました。BLUE GIANT MOMENTUM石塚真一NUMBER8さいろく9ヶ月前『OLと人魚』のお気に入り度をstarstarstarstarstar_borderにしました。OLと人魚司馬舞さいろく9ヶ月前『いんへるの』のお気に入り度をstarstarstarstarstar_borderにしました。いんへるのカラスヤサトシさいろく9ヶ月前『アヤシデ 怪神手』のお気に入り度をstarstarstarstarstar_borderにしました。アヤシデ 怪神手水田マルさいろく9ヶ月前『リリースレッド』のお気に入り度をstarstarstarstarstar_borderにしました。リリースレッド誰でもない[リリー]の[スレッド]で、リリースレッドリリースレッド 誰でもないstarstarstarstarstar_borderさいろくSNSの時代でもう廃れてきてしまっているけど、某掲示板のようにスレッド形式で匿名でくだらないことを話し合うという体験。 そんな匿名で責任もなんにもないからこそ、犯罪予告やら陰口やら、虚栄も嘘も妄想も、何もかも言いたい放題のそんな場所で生まれる物語って結構ある。 怪談話もオカルト板で有名なものがいくつも生まれていったけど、そんな話をリリーが紹介していくような感じで進行する短編集。 ちょっとずつ繋がってたり、なんだかんだで実はちょっと悪くない話になってるものもあったりして読後感がいずれも悪くないのが好印象。ホラーというかモヤッとゾワッとさせられる短編集いんへるの カラスヤサトシstarstarstarstarstar_borderさいろくカラスヤサトシ先生は心理的な瑕疵を読者に残す。 単にトラウマというのとちょっと違って、報われない・救われない・気持ちが晴れない・振り返ると恐ろしいようなそんな描写が多く、理解の仕方は読み手に委ねられる気がする。 本作はすべて10ページないぐらいの短い短編で構成されているが、本当にスッキリしないモヤッとした気分や、最後まで来てゾッとさせられるようなそういう作品が多い。 これを描けるのは凄い。兄弟モノ?事件モノ?怪人モノ?いや、これは一体なんだろうアヤシデ 怪神手 水田マルstarstarstarstarstar_borderさいろく1巻を読んだ時点では、構成が結構しっかりしてそうな物語(短いかもしれないけど)に見える! 序盤の不思議なイジメ問題からの惨殺→●●●!? みたいなそういう事件モノっぽい印象が、そもそもの世界設定の「怪神」と呼ばれる現象の謎や神の概念など、色々と絡み合って、どうなるんだ?ってなっていくのが面白い。 巻末からの展開次第だけど駒はまだまだあるし伏線が早くも多数。 絵はまだまだなんだけど(失礼)これは面白くなるかもしれない、期待大です。これもまたいい短編集だ…OLと人魚 司馬舞starstarstarstarstar_borderさいろく人魚・吸血鬼・ハーピー・鬼…解説に書いてあるとおり現代日本で伝記に出てくるような「化け物」が登場。 それぞれ現代日本の女性との物語。本人がソレのケースもある。 なんというか、不思議でふわっとしているけど、どれもシンプルに"尊い"とか"怖い"とか"哀れ"とかっていう直球気味な後味を残す、いい短編集だった。 読んでいる途中、残酷な話もある中で、この話は頼むからイイ話にしてくれ…と思いながら読み進んでいく体験。 安堵できればいいけど、そうじゃなかったらどうしよう、そんな風に思える作品ってやっぱイイ。 あと絵も雰囲気あって好きです。これまたシンプルにわかりやすくて良い。
会社で上手くやっていくには周りと打ち解けないといけない、と思う。ある程度は。 昨今、コンプラが強く意識されるようになった!と言われてはいるものの、本当に全ての社会でそうなっているとはまだまだ到底言えない。 どこでも目立たない弱者が発生するのがコミュニティだと思う。誰かが飛び出ていたらその分の偏りは必ず生まれる。 本作の主人公フジイは別に無欲の仏なわけでも、強運の持ち主なわけでもなくて、本当に居そうで居ないだろうなっていう不思議なキャラ。 そんな彼が、何かしらに固執というか執着に囚われて上手く気持ちの整理が出来ない同僚や関わった人たちの考えや気持ちに少しずつ変化をもたらしていく物語。 結果として少しの変化が発生しているところまで見せてくれるので、割とスッキリできたりする。 なんかすごく、いいなぁ と思う。