『娘の友達』作者の新連載!編集の一生 萩原あさ美六文銭『娘の友達』が控えめにいっても最高だったので、新連載も食いつきました。 3話までの感想なので、まだ全体の方向性がなんとも言えない状況ですが、前作同様女性キャラの底深さというかミステリアス、意味深という感じは顕在で、はやくも続き楽しみになってきました。 内容は、新米の編集者である主人公縦山は、美人かつ看板作家でもある横沢の担当になることから始まる。 この横沢が、少し謎な雰囲気で縦山に接近してきます。 色々身辺情報を調べているようでもあり、アシスタントをつかって試すようでもあり。 その真意はまだ定かではないのですが、色々妖艶な展開に釘付けになります。 横沢先生は恋愛感情があるのだろうか? それとも別の理由があるのか? 縦山さんの昔の想い人も出てきて、この人間関係がどう絡み合っていくのか今後が楽しみでしかないです。 余談ですが、縦山と横沢、って縦と横ですね。書いていて今気づきました。結婚という不思議な縁結婚しないと思ってた オタクがDQNな恋をした! カラスヤサトシ六文銭「モテないのではない モテたくないのだ!!」で、なんとなくこじらせた感じが、全俺に絶妙な共感をよんでくれたカラスヤ先生。 ご結婚するまでの経験をモリモリ書いた本作を興味深く読ませていただきました。 具体的には、合コン、お見合い、いわゆる婚活ですね。 それに加えて、自身の過去の恋愛話。 はては担当の女性編集者に男性紹介したり、伊藤潤二先生と対談したり、ちょいちょい脱線しながらも、基本は結婚までの恋愛エッセイとしてすすんでいきます。 特に面白いのが、奥様と出会いかた。 飲み屋で会って(しかも奥様、超遅刻してくる)、次の日に高尾山にいく予定があったカラスヤ先生は、なんとなく誘ったら軽くOKされて、そのまま家にきて、次の日も一緒に過ごして・・・気がづけば同棲しているという流れ。 ホントにあれよあれよで決まっていく。 これが妙にリアルなんですよね。 結婚する相手ってこういう感じなんだと思うんです。 結婚するまでは、ジタバタしたり、焦ったり、悲観したり、逆に開き直ったり、色々とあるんですが、ゴールする相手ってのは最初から決まっていたかのごとくスルスルっと収まってしまう。 カラスヤ先生も初彼女でこじらせてから、長年彼女もできず、陰キャでコミュ障だから結婚なんてできない!とずっと思っていたようですが、 そこからスピード婚(しかもできちゃった婚)という流れに。 ご本人が一番不思議がってましたが、自分の周囲の人も結婚って決まるときは一瞬だったりした様をみていたので、逆にリアルさを感じました。 結婚って、ホント不思議な縁だなと思います。 とはいえ、それまでは一見無駄だなと思ってもとにかく足掻くことが大事なのかなとか思いました。 チャンスはどこに転がっているかわかりませんからね。イケメン×イケメンの両思い#1巻応援幼なじみがイケメンすぎる 茶畑真六文銭幼なじみがイケメンというので、男キャラ(あおい)がイケメンかなと思ったら、ヒロイン(いつき)もイケンメン(精神的に)だったという話。 ヒロインがイケメンというのは、いうなれば宝塚の男役のような、女性が女性に惚れる的な格好良さ。 そして、その二人、なんと両思い。 普段のわたしなら、爆発して欲しいなと怨嗟が渦を巻くのですが、 この二人は格別です。 というのも、あおいもいつきも お互いにとって、ふさわしい人間になるべく鍛えようとする という、なんとも古臭・・・もとい奥ゆかしい姿勢。 イケメンや美女に無条件で愛されちゃう~といったハーレム系作品とは一線を画します。 かくして、ふさわしい人間になるべく、二人の努力は続く。 この向上心、素敵ですね。 この流れから察するように、基本的にちょっと常人とはズレた二人の天然ボケ路線ですすむギャグテイストなのですが、これがなんともいえず素敵です。 二人とも、性格が真っ直ぐな才色兼備なので、邪悪な心をもった自分には眩しすぎて、ホント尊い。 二人が、本作のクラスメイトたちのいわゆる「推し」と化しているのもうなずけます。 恋愛よりもラブコメ的な展開ですが、絵もキレイで、今後が楽しみな作品です。義理じゃなく実親だからこそシンドイことってある実家に帰りたくありません イタコ六文銭よくある義理親の実家の話かと思ったら、実親の話だったので 「実家に帰りたくない」 とはなんぞや?と思い読んでみました。 読んで、なるほどと唸りました。 毒親・・・というほど酷い親ではなく、親の子供に対する干渉を描いたような作品。 一見普通の親なのですが、他人からみたら異常な感じがすごいリアルでした。 しょっちゅう帰ってこいというけれど、特に育児を手伝ってくれるわけでもない。 孫の教育に対してイチャモンをつける。 そして、何かと陰で悪口を言い合う。 年配者によくある「人の悪口」でしか繋がれない感じ、なんかよくわかってしまいました。 本作は、両親が、主人公や主人公家族を見下すことで実家の平穏を保っています。 主人公の姉も同じように、主人公夫婦を馬鹿にすることで両親と良好な関係を築いている。 酷いと思いながらも、実際こういうのあるわー、こういう人いるわーと思ってしまいました。 そんな中、良かったのが主人公夫婦、特に旦那さんの対応。 義理の両親や義理の姉夫婦に酷いこと言われても、受け流すスキルや自分たちは自分たちという毅然とした態度や行動をとっていて(かといって、断絶するわけでもなく、適度な距離感で付き合っている)、それが主人公にとって精神安定剤となって良かったのだなと思いました。 そして、旦那さんと娘さんと一緒に「新しい家族」をつくりたいという強い想いが、最終的に両親との決別につながったのだと思います。 根本的な解決にはならなかったけど、まぁこうなるよね、という納得感とこの後の時間が解決していくのかなぁとか思いを馳せました。 最後に、本作で出てきた言葉 「もう取り返しがつかないところまできていて、それでも臭いものに蓋をしてギリギリで保っている関係だってあるの」 「そんな関係でも、大事にしないと生きていけない人だっているの」 これが全てな気がしました。 人生、わかっているけど、どうにもならないことって沢山ありますよね。 また一つ渋みが増しました。 パスタの魅力を再認識パスタの流儀 花形怜 才谷ウメタロウ六文銭パスタっていいですよね。 安いし、美味しい、腹もちもいい。 お金がなかった学生の頃は、米よりもよく食べていた気がします。 ただ、カレーと同様にベースの平均点が高いので、 家でつくってもソコソコできてしまうから、 「わざわざ外食してまでパスタは食べたくないなぁ」 とか思っていた・・・時期が私にもありました。 本作を読んで考えを改めます。 すいません。 (当たり前ですが)めっちゃ奥深い。 そして、素人よりもプロのそれのほうが圧倒的に美味しそう。 冒頭の展開(実家がパスタ屋で幼馴染がいて)はまだ未消化なのですがなんとも言えませんが、主人公はイタリアでパスタ職人として働くところから始まります。 そこでの修行を経て日本で、先輩のあるイタリアンレストランを手伝うことになるという流れ。 とにかく展開がはやく飽きさせないのがすごい。 もちろんタイトル通りパスタの歴史や知識がふんだんに出てくるので読み物としても面白い。 特にパスタの立ち位置とか、イタリア人のパスタに対する意識の部分。 大衆食だからこそ、逆にその歴史や文化まで根付いた奥深さを感じさせます。 一介のマンジャ・パスタとしては、パスタイオ(パスタ職人)の心意気に、ただただ感動します。 それにしても同著者の「本日のバーガー」同様、出てくる料理が美味しそうなので、食べたくなりますね。 パスタはどこの家にもあるからよりいっそう誘惑が強いです。待望の続編 ちょっと大人になったふたり喰う寝るふたり 住むふたり 続 日暮キノコ六文銭まさか続編が出るとは思わなかった本作。 長年の同棲からキレイに結婚ENDをしたものの、その後の二人に思いを馳せていただけに、この続編は嬉しすぎて小躍りしました。 内容も、前作同様、二人の視点で同じストーリーが展開されます。 ただ、違うのは二人もちょっと大人になったということ。 前作も大人といえば大人なんですが、結婚して、そして年を重ねて出てくる問題。 子供をつくるかどうか、キャリアどうするかどうか、そういう話。 自分とも同世代なだけに、二人の考えや決断はとても参考になります。 自然と共感できる。 結婚したので、カップルから夫婦の日常になっても相変わらずの二人に安定のおもしろさを感じて、引き続き見守っていこうと思います。 褒めるのってムツカシイ褒めるひと 褒められるひと たけだのぞむ六文銭失敗してへコンでいるところに、一見無愛想だった先輩から飲みに誘われて、そこでなんと励ましてくれる流れ。 ただ、その励まし方に少しクセがあって・・・という本作。 読んでいてすごくほっこりしました。 マンガのなかとはいえドラマチックにすると何かとキツイことが多いのですが、本作はなんとも優しい世界で癒やされます。 ただ、褒め方が 「目がゾウみたいでいいよ」 とか、お茶の入れ方が上手だと 「千利休みたいだ」 とか、褒めているのかどうかイマイチわからないのでもやる。 それでも気持ち的には、励まそうとしている心意気を主人公は悟っているのですが、読んでいる自分もそうです。 不器用だけど、一生懸命フォローしようとしてくれる姿勢は、個人的に好きです。気持ちが大事ですよね。 社会人になると何かと褒めてくれなくなるので、これ読んで溜飲下げていこうと思いました。 塩対応からの両片思いとな塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い@comic 猿渡かざみ Aちき 鉄山かや六文銭「塩対応な人が自分にだけ甘い」 という俺得な設定なだけに読んでみましたが、非常に良かったです。 結局、自分にだけしかみせない態度だったり顔だったりに萌えるんですよね。 全人類がそうだと思ってます。 美人だけど誰に対しても塩対応な佐藤さん。 実はただの人見知り・コミュ障なだけで、実際は、とっても可愛らしいというのも鉄板なのですが良いです。 特に、あまりよくわかってないのにドヤるところとか、周囲を気にせず突っ走るところとか、ちょっとポンコツ気味なのもツボです。 結局主人公も佐藤さんが気になり、佐藤さんも主人公が気になっているという、なぜか気づかれない両片思いという構図。 リア充っぷりに本来なら憤死しかねない勢いですが、 二人の初々しい感じは嫉妬を超えた尊さがあります。 照れると塩になるので、想いが通じるときがくるのかな?と眺めながら読んでいます。魔法少女というお仕事マンガ#1巻応援株式会社マジルミエ 岩田雪花 青木裕六文銭“魔法少女”――それは、誰もが憧れる高給取りで人気が高い「職業」 というモノローグからはじまる本作。 ・・・マヂか。 「魔法少女って職業だったの!」 という気持ちを押し殺して読みましたが、普通にバトル漫画として面白かったです。 魔法少女なので戦いかたもステッキ片手にメルヘンちっくな呪文で~な感じではなく、パソコンというかデバイスというか近未来的な装置をつかって、プログラミング的な呪文をとなえて戦うのも、おっさんには良かったです。 展開としては、主人公の1人は就活全オチ真っ最中のなか、ひょんなことで出会った魔法少女・越谷がいるベンチャーの会社マジルミエに(ほぼ成り行きで)入社するという流れ。 ベンチャーっぽく研修もないので無茶振りされながらも、魔法少女の業務を通して、自分の適性や能力などを模索し成長していく。 全オチで自身喪失していた主人公が、周囲と協力しながら自信を取り戻していく・・・この王道少年漫画っぽい感じも良いです。 また魔法少女だけでなく、普通のサラリーマン的な要素(企業戦略とか人材育成とか)もあって、この点も、おっさんにはツボでした。 1巻なので、まだ世界観の全容がみえていないのですが(戦っているものがなんで発生するのかとか)今後、明らかになっていくのが楽しみです。 私も拾いたい、小銭小銭でいいから拾いたい~ひきこもり副業入門~(合本版) カレー沢薫六文銭その昔 ビル・ゲイツは100ドル札を拾わない なんて話があった。 曰く、ビル・ゲイツは1秒で150ドルくらい稼いでいるから、 道端の金を拾うくらいなら働くだろうという論理だ。 その後、エレベーター内に落ちていた1セントコインを喜々として拾う姿が目撃されたようで、全くのデタラメだったようだ。 世界的な投資家バフェットも、同じように小銭を拾って喜んだのは有名。 何が言いたいかというと 金持ちほど、お金を大事にする ということ。 みーんな、小銭を拾ってんだ。 そういう意味では、カレー沢薫先生も、金持ちの発想といえなくもなく、金持ちになるであろう予感がする。(極論) 本題だが、本作は将来に不安を抱えるカレー沢先生、いろんな手をつかって小銭を稼ぐ方法をリアリティたっぷりに描いてくれてます。 タメになると言えば、タメになる。 ポイ活とか。 でも、やっぱり、 ・・・面倒だな という気分が拭えない。 大体ポイントカード自体、結局使わなくなるからつくらないくらい面倒くさがりなのだ。 有効期限1年とかだと、普通に失効するし。 だから、やはり金持ちというのは徹底的に無駄を省けるだけのマメさがあるんだと思う。 コンビニや自販機でジュース買うんじゃなく、安いスーパーで買うのだ。もしくは、水筒もっている。 そういう意味で、何もせずに拾った小銭は価値があるんだろうなぁと、そんなことを思いました。 最後になりましたが、拾った小銭はちゃんと交番にとどけましょう。犯罪になります。(身も蓋もない)体操のお兄さんだって人間なんだよ、大変なんだようらみちお兄さん 久世岳六文銭子供がいるのでN◯Kの「お母さん◯いっしょ」をよく見ます。 いつ見ても元気なお兄さん、お姉さんに子供と一緒に癒されながらも、一方で 「彼らも人間だし、そんないつも元気なわけないし、ムカつくことだってあるだろうなぁ。特にN◯Kのルールに。」 とか変な目線で見てしまってます。 汚くなったもんだ。 本作は、そんな自分の想像をユーモアたっぷりに描いてくれた作品。 まさに子供はみちゃダメ!な内容ですが、 一方で大人には、これが現実だよねとむしろ親近感がわきます。 体操のお兄さんのツラミポイントが社会人のソレでよくわかります。 子供の理不尽な質問や、テンションを上げざるをえない状況に鞭打って上げる様、むかつく同僚・・・社会人にも色々あります。 歌のおにいさん、歌のおねえさんもいるのですが、 うらみちお兄さんと同じく等しく闇があってキャラがたって面白いのですが、一方で みんな、なんでこの仕事やってんだろ? と思わずにいられないです。 みんな、ロボットじゃない、人間なんです。と痛感せざるをえない作品です。 昭和生まれのオタクにはわかりみが深い古オタクの恋わずらい ニコ・ニコルソン六文銭少女マンガなのですが、おっさんでも思わずうなるところが沢山あったので書き込みます。 まず、アラフォー世代の中学・高校には 「オタク」 というものの存在が、おそらく今よりも大きくなかったんです。 インターネッツとスマホの普及によるところが大きいと思いますが、 現代では当たり前のことも当時は珍しかった。 例えば、動画配信サービスなんてものがないので、 深夜アニメはリアルでみるしかなく、それを見ている時点で高確率でオタクだったんですよね。 今はいつでもみれるから、そんな考えにもならんのでしょう。 こうした、現代のオタクに対する認識のギャップも本作では魅力です。 そしてそれによるコンプレックスが、当時の記憶を呼び戻し悶ます。 ちょうど黒歴史を開放されたように。 (毎晩深夜アニメみていることが恥ずかしくて、隠していたことも、今となっては良い思い出です) ぜひ青春時代を二次元で満たされた方はおすすめしたい作品です。 過去と現在が交互に物語となっているので、いずれ現代に交わるのだろうか? そんなことを期待しながら次の巻を待ちます。 « First ‹ Prev … 24 25 26 27 28 29 30 31 32 … Next › Last » もっとみる
『娘の友達』作者の新連載!編集の一生 萩原あさ美六文銭『娘の友達』が控えめにいっても最高だったので、新連載も食いつきました。 3話までの感想なので、まだ全体の方向性がなんとも言えない状況ですが、前作同様女性キャラの底深さというかミステリアス、意味深という感じは顕在で、はやくも続き楽しみになってきました。 内容は、新米の編集者である主人公縦山は、美人かつ看板作家でもある横沢の担当になることから始まる。 この横沢が、少し謎な雰囲気で縦山に接近してきます。 色々身辺情報を調べているようでもあり、アシスタントをつかって試すようでもあり。 その真意はまだ定かではないのですが、色々妖艶な展開に釘付けになります。 横沢先生は恋愛感情があるのだろうか? それとも別の理由があるのか? 縦山さんの昔の想い人も出てきて、この人間関係がどう絡み合っていくのか今後が楽しみでしかないです。 余談ですが、縦山と横沢、って縦と横ですね。書いていて今気づきました。結婚という不思議な縁結婚しないと思ってた オタクがDQNな恋をした! カラスヤサトシ六文銭「モテないのではない モテたくないのだ!!」で、なんとなくこじらせた感じが、全俺に絶妙な共感をよんでくれたカラスヤ先生。 ご結婚するまでの経験をモリモリ書いた本作を興味深く読ませていただきました。 具体的には、合コン、お見合い、いわゆる婚活ですね。 それに加えて、自身の過去の恋愛話。 はては担当の女性編集者に男性紹介したり、伊藤潤二先生と対談したり、ちょいちょい脱線しながらも、基本は結婚までの恋愛エッセイとしてすすんでいきます。 特に面白いのが、奥様と出会いかた。 飲み屋で会って(しかも奥様、超遅刻してくる)、次の日に高尾山にいく予定があったカラスヤ先生は、なんとなく誘ったら軽くOKされて、そのまま家にきて、次の日も一緒に過ごして・・・気がづけば同棲しているという流れ。 ホントにあれよあれよで決まっていく。 これが妙にリアルなんですよね。 結婚する相手ってこういう感じなんだと思うんです。 結婚するまでは、ジタバタしたり、焦ったり、悲観したり、逆に開き直ったり、色々とあるんですが、ゴールする相手ってのは最初から決まっていたかのごとくスルスルっと収まってしまう。 カラスヤ先生も初彼女でこじらせてから、長年彼女もできず、陰キャでコミュ障だから結婚なんてできない!とずっと思っていたようですが、 そこからスピード婚(しかもできちゃった婚)という流れに。 ご本人が一番不思議がってましたが、自分の周囲の人も結婚って決まるときは一瞬だったりした様をみていたので、逆にリアルさを感じました。 結婚って、ホント不思議な縁だなと思います。 とはいえ、それまでは一見無駄だなと思ってもとにかく足掻くことが大事なのかなとか思いました。 チャンスはどこに転がっているかわかりませんからね。イケメン×イケメンの両思い#1巻応援幼なじみがイケメンすぎる 茶畑真六文銭幼なじみがイケメンというので、男キャラ(あおい)がイケメンかなと思ったら、ヒロイン(いつき)もイケンメン(精神的に)だったという話。 ヒロインがイケメンというのは、いうなれば宝塚の男役のような、女性が女性に惚れる的な格好良さ。 そして、その二人、なんと両思い。 普段のわたしなら、爆発して欲しいなと怨嗟が渦を巻くのですが、 この二人は格別です。 というのも、あおいもいつきも お互いにとって、ふさわしい人間になるべく鍛えようとする という、なんとも古臭・・・もとい奥ゆかしい姿勢。 イケメンや美女に無条件で愛されちゃう~といったハーレム系作品とは一線を画します。 かくして、ふさわしい人間になるべく、二人の努力は続く。 この向上心、素敵ですね。 この流れから察するように、基本的にちょっと常人とはズレた二人の天然ボケ路線ですすむギャグテイストなのですが、これがなんともいえず素敵です。 二人とも、性格が真っ直ぐな才色兼備なので、邪悪な心をもった自分には眩しすぎて、ホント尊い。 二人が、本作のクラスメイトたちのいわゆる「推し」と化しているのもうなずけます。 恋愛よりもラブコメ的な展開ですが、絵もキレイで、今後が楽しみな作品です。義理じゃなく実親だからこそシンドイことってある実家に帰りたくありません イタコ六文銭よくある義理親の実家の話かと思ったら、実親の話だったので 「実家に帰りたくない」 とはなんぞや?と思い読んでみました。 読んで、なるほどと唸りました。 毒親・・・というほど酷い親ではなく、親の子供に対する干渉を描いたような作品。 一見普通の親なのですが、他人からみたら異常な感じがすごいリアルでした。 しょっちゅう帰ってこいというけれど、特に育児を手伝ってくれるわけでもない。 孫の教育に対してイチャモンをつける。 そして、何かと陰で悪口を言い合う。 年配者によくある「人の悪口」でしか繋がれない感じ、なんかよくわかってしまいました。 本作は、両親が、主人公や主人公家族を見下すことで実家の平穏を保っています。 主人公の姉も同じように、主人公夫婦を馬鹿にすることで両親と良好な関係を築いている。 酷いと思いながらも、実際こういうのあるわー、こういう人いるわーと思ってしまいました。 そんな中、良かったのが主人公夫婦、特に旦那さんの対応。 義理の両親や義理の姉夫婦に酷いこと言われても、受け流すスキルや自分たちは自分たちという毅然とした態度や行動をとっていて(かといって、断絶するわけでもなく、適度な距離感で付き合っている)、それが主人公にとって精神安定剤となって良かったのだなと思いました。 そして、旦那さんと娘さんと一緒に「新しい家族」をつくりたいという強い想いが、最終的に両親との決別につながったのだと思います。 根本的な解決にはならなかったけど、まぁこうなるよね、という納得感とこの後の時間が解決していくのかなぁとか思いを馳せました。 最後に、本作で出てきた言葉 「もう取り返しがつかないところまできていて、それでも臭いものに蓋をしてギリギリで保っている関係だってあるの」 「そんな関係でも、大事にしないと生きていけない人だっているの」 これが全てな気がしました。 人生、わかっているけど、どうにもならないことって沢山ありますよね。 また一つ渋みが増しました。 パスタの魅力を再認識パスタの流儀 花形怜 才谷ウメタロウ六文銭パスタっていいですよね。 安いし、美味しい、腹もちもいい。 お金がなかった学生の頃は、米よりもよく食べていた気がします。 ただ、カレーと同様にベースの平均点が高いので、 家でつくってもソコソコできてしまうから、 「わざわざ外食してまでパスタは食べたくないなぁ」 とか思っていた・・・時期が私にもありました。 本作を読んで考えを改めます。 すいません。 (当たり前ですが)めっちゃ奥深い。 そして、素人よりもプロのそれのほうが圧倒的に美味しそう。 冒頭の展開(実家がパスタ屋で幼馴染がいて)はまだ未消化なのですがなんとも言えませんが、主人公はイタリアでパスタ職人として働くところから始まります。 そこでの修行を経て日本で、先輩のあるイタリアンレストランを手伝うことになるという流れ。 とにかく展開がはやく飽きさせないのがすごい。 もちろんタイトル通りパスタの歴史や知識がふんだんに出てくるので読み物としても面白い。 特にパスタの立ち位置とか、イタリア人のパスタに対する意識の部分。 大衆食だからこそ、逆にその歴史や文化まで根付いた奥深さを感じさせます。 一介のマンジャ・パスタとしては、パスタイオ(パスタ職人)の心意気に、ただただ感動します。 それにしても同著者の「本日のバーガー」同様、出てくる料理が美味しそうなので、食べたくなりますね。 パスタはどこの家にもあるからよりいっそう誘惑が強いです。待望の続編 ちょっと大人になったふたり喰う寝るふたり 住むふたり 続 日暮キノコ六文銭まさか続編が出るとは思わなかった本作。 長年の同棲からキレイに結婚ENDをしたものの、その後の二人に思いを馳せていただけに、この続編は嬉しすぎて小躍りしました。 内容も、前作同様、二人の視点で同じストーリーが展開されます。 ただ、違うのは二人もちょっと大人になったということ。 前作も大人といえば大人なんですが、結婚して、そして年を重ねて出てくる問題。 子供をつくるかどうか、キャリアどうするかどうか、そういう話。 自分とも同世代なだけに、二人の考えや決断はとても参考になります。 自然と共感できる。 結婚したので、カップルから夫婦の日常になっても相変わらずの二人に安定のおもしろさを感じて、引き続き見守っていこうと思います。 褒めるのってムツカシイ褒めるひと 褒められるひと たけだのぞむ六文銭失敗してへコンでいるところに、一見無愛想だった先輩から飲みに誘われて、そこでなんと励ましてくれる流れ。 ただ、その励まし方に少しクセがあって・・・という本作。 読んでいてすごくほっこりしました。 マンガのなかとはいえドラマチックにすると何かとキツイことが多いのですが、本作はなんとも優しい世界で癒やされます。 ただ、褒め方が 「目がゾウみたいでいいよ」 とか、お茶の入れ方が上手だと 「千利休みたいだ」 とか、褒めているのかどうかイマイチわからないのでもやる。 それでも気持ち的には、励まそうとしている心意気を主人公は悟っているのですが、読んでいる自分もそうです。 不器用だけど、一生懸命フォローしようとしてくれる姿勢は、個人的に好きです。気持ちが大事ですよね。 社会人になると何かと褒めてくれなくなるので、これ読んで溜飲下げていこうと思いました。 塩対応からの両片思いとな塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い@comic 猿渡かざみ Aちき 鉄山かや六文銭「塩対応な人が自分にだけ甘い」 という俺得な設定なだけに読んでみましたが、非常に良かったです。 結局、自分にだけしかみせない態度だったり顔だったりに萌えるんですよね。 全人類がそうだと思ってます。 美人だけど誰に対しても塩対応な佐藤さん。 実はただの人見知り・コミュ障なだけで、実際は、とっても可愛らしいというのも鉄板なのですが良いです。 特に、あまりよくわかってないのにドヤるところとか、周囲を気にせず突っ走るところとか、ちょっとポンコツ気味なのもツボです。 結局主人公も佐藤さんが気になり、佐藤さんも主人公が気になっているという、なぜか気づかれない両片思いという構図。 リア充っぷりに本来なら憤死しかねない勢いですが、 二人の初々しい感じは嫉妬を超えた尊さがあります。 照れると塩になるので、想いが通じるときがくるのかな?と眺めながら読んでいます。魔法少女というお仕事マンガ#1巻応援株式会社マジルミエ 岩田雪花 青木裕六文銭“魔法少女”――それは、誰もが憧れる高給取りで人気が高い「職業」 というモノローグからはじまる本作。 ・・・マヂか。 「魔法少女って職業だったの!」 という気持ちを押し殺して読みましたが、普通にバトル漫画として面白かったです。 魔法少女なので戦いかたもステッキ片手にメルヘンちっくな呪文で~な感じではなく、パソコンというかデバイスというか近未来的な装置をつかって、プログラミング的な呪文をとなえて戦うのも、おっさんには良かったです。 展開としては、主人公の1人は就活全オチ真っ最中のなか、ひょんなことで出会った魔法少女・越谷がいるベンチャーの会社マジルミエに(ほぼ成り行きで)入社するという流れ。 ベンチャーっぽく研修もないので無茶振りされながらも、魔法少女の業務を通して、自分の適性や能力などを模索し成長していく。 全オチで自身喪失していた主人公が、周囲と協力しながら自信を取り戻していく・・・この王道少年漫画っぽい感じも良いです。 また魔法少女だけでなく、普通のサラリーマン的な要素(企業戦略とか人材育成とか)もあって、この点も、おっさんにはツボでした。 1巻なので、まだ世界観の全容がみえていないのですが(戦っているものがなんで発生するのかとか)今後、明らかになっていくのが楽しみです。 私も拾いたい、小銭小銭でいいから拾いたい~ひきこもり副業入門~(合本版) カレー沢薫六文銭その昔 ビル・ゲイツは100ドル札を拾わない なんて話があった。 曰く、ビル・ゲイツは1秒で150ドルくらい稼いでいるから、 道端の金を拾うくらいなら働くだろうという論理だ。 その後、エレベーター内に落ちていた1セントコインを喜々として拾う姿が目撃されたようで、全くのデタラメだったようだ。 世界的な投資家バフェットも、同じように小銭を拾って喜んだのは有名。 何が言いたいかというと 金持ちほど、お金を大事にする ということ。 みーんな、小銭を拾ってんだ。 そういう意味では、カレー沢薫先生も、金持ちの発想といえなくもなく、金持ちになるであろう予感がする。(極論) 本題だが、本作は将来に不安を抱えるカレー沢先生、いろんな手をつかって小銭を稼ぐ方法をリアリティたっぷりに描いてくれてます。 タメになると言えば、タメになる。 ポイ活とか。 でも、やっぱり、 ・・・面倒だな という気分が拭えない。 大体ポイントカード自体、結局使わなくなるからつくらないくらい面倒くさがりなのだ。 有効期限1年とかだと、普通に失効するし。 だから、やはり金持ちというのは徹底的に無駄を省けるだけのマメさがあるんだと思う。 コンビニや自販機でジュース買うんじゃなく、安いスーパーで買うのだ。もしくは、水筒もっている。 そういう意味で、何もせずに拾った小銭は価値があるんだろうなぁと、そんなことを思いました。 最後になりましたが、拾った小銭はちゃんと交番にとどけましょう。犯罪になります。(身も蓋もない)体操のお兄さんだって人間なんだよ、大変なんだようらみちお兄さん 久世岳六文銭子供がいるのでN◯Kの「お母さん◯いっしょ」をよく見ます。 いつ見ても元気なお兄さん、お姉さんに子供と一緒に癒されながらも、一方で 「彼らも人間だし、そんないつも元気なわけないし、ムカつくことだってあるだろうなぁ。特にN◯Kのルールに。」 とか変な目線で見てしまってます。 汚くなったもんだ。 本作は、そんな自分の想像をユーモアたっぷりに描いてくれた作品。 まさに子供はみちゃダメ!な内容ですが、 一方で大人には、これが現実だよねとむしろ親近感がわきます。 体操のお兄さんのツラミポイントが社会人のソレでよくわかります。 子供の理不尽な質問や、テンションを上げざるをえない状況に鞭打って上げる様、むかつく同僚・・・社会人にも色々あります。 歌のおにいさん、歌のおねえさんもいるのですが、 うらみちお兄さんと同じく等しく闇があってキャラがたって面白いのですが、一方で みんな、なんでこの仕事やってんだろ? と思わずにいられないです。 みんな、ロボットじゃない、人間なんです。と痛感せざるをえない作品です。 昭和生まれのオタクにはわかりみが深い古オタクの恋わずらい ニコ・ニコルソン六文銭少女マンガなのですが、おっさんでも思わずうなるところが沢山あったので書き込みます。 まず、アラフォー世代の中学・高校には 「オタク」 というものの存在が、おそらく今よりも大きくなかったんです。 インターネッツとスマホの普及によるところが大きいと思いますが、 現代では当たり前のことも当時は珍しかった。 例えば、動画配信サービスなんてものがないので、 深夜アニメはリアルでみるしかなく、それを見ている時点で高確率でオタクだったんですよね。 今はいつでもみれるから、そんな考えにもならんのでしょう。 こうした、現代のオタクに対する認識のギャップも本作では魅力です。 そしてそれによるコンプレックスが、当時の記憶を呼び戻し悶ます。 ちょうど黒歴史を開放されたように。 (毎晩深夜アニメみていることが恥ずかしくて、隠していたことも、今となっては良い思い出です) ぜひ青春時代を二次元で満たされた方はおすすめしたい作品です。 過去と現在が交互に物語となっているので、いずれ現代に交わるのだろうか? そんなことを期待しながら次の巻を待ちます。
『娘の友達』が控えめにいっても最高だったので、新連載も食いつきました。 3話までの感想なので、まだ全体の方向性がなんとも言えない状況ですが、前作同様女性キャラの底深さというかミステリアス、意味深という感じは顕在で、はやくも続き楽しみになってきました。 内容は、新米の編集者である主人公縦山は、美人かつ看板作家でもある横沢の担当になることから始まる。 この横沢が、少し謎な雰囲気で縦山に接近してきます。 色々身辺情報を調べているようでもあり、アシスタントをつかって試すようでもあり。 その真意はまだ定かではないのですが、色々妖艶な展開に釘付けになります。 横沢先生は恋愛感情があるのだろうか? それとも別の理由があるのか? 縦山さんの昔の想い人も出てきて、この人間関係がどう絡み合っていくのか今後が楽しみでしかないです。 余談ですが、縦山と横沢、って縦と横ですね。書いていて今気づきました。