名無し
1年以上前
未だに賛否が分かれる最終章ですが、 ムック本で初期案は『縁は一人で剣心を倒しに来る』設定だと 語られています。 佐之助・蒼紫・斎藤らを一人ずつ倒し、最後に剣心を狙う という予定だったらしいです。 これが採用されなかったのは、京都編の影響が強いようですね。 少年漫画的に『志々雄より強く悪いヤツじゃないとおかしい』と なったのか、縁に武器商人設定や部下が加わりました。 縁が単に敵討ちで剣心を狙うという風になると、 剣心の戦う理由が弱くなるというのもあり、 縁を悪党にする必要もあったのだと思います。 そして、最大の問題点。薫の生存。 フリートークによると、元々、薫は死ぬ予定で和月先生も 散々悩み、生存させたみたいですが、人形とのすり替え、 縁が女性を殺せない、という設定はご都合主義過ぎて、 ここが人誅編が評価されない理由でしょうね。 この薫が縁に殺されるという展開で和月先生が やろうとしていたのは何かというと、 『それでも、剣心は不殺を貫き、縁を許す』 ということだったと思います。 後味は悪いけど、剣心の不殺に説得力を持たせる為 だったのでしょうか? 未だにこの薫生存or死亡はどうすれば良かったのか?と よく考えます。 実写版でもどう描くのか、興味は尽きません。
ポコニャン
ポコニャン
1年以上前
読んでてずっと「夫のマウンティング、いつ始まるんだろう」と思っていた。そしてそのまま終盤に差し掛かった頃、妻のお友達が「モラハラ体質だ」と指摘していたので、そうそう!それそれ〜!となった。なぜならこの漫画に出てくる夫が妻にずっとやっていたのは、無視・暴言・差別等の行為だったので…。だけどそこからもとくに妻はモラハラされているという意識で夫を見るでもなく、酷いことされて言われて辛いけど、我慢…の繰り返し。そしたら夫の気まぐれで妊娠してしまい、子供ができてやっと離れる決意をするという始末。 これ系の漫画は多いけど、ちゃんと面白い漫画は似たような境遇の人の背中を押したり、勇気を持たせてくれたり、自己肯定感を高めてくれるものもある中、この漫画はマウンティングとモラハラの違いもわかってないしパート勤務で子供が生まれたばかりの主婦が離婚するのにどれだけのハードルがあって準備が必要かという部分も全く描かれてないし浮気や物理的な暴力の事実もないから慰謝料だって期待できないし(そういういちばん大変な部分を2ページで済ますんじゃないよ)、一体何のために描いた漫画なんだろうかと疑問です。 あと気になったのが主人公と作者の名前が一緒なんですけど、これまさかノンフィクションのエッセイじゃないですよね?
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前
タイトルから想像されるのは、女性が主人公でかっこいい幼なじみがいる物語でしょうか。半分はその通りなのですが、本作の特徴は男性側のみならず女性側も超絶にイケメンすぎるというところです。 ヒロインのいつきは、容姿も性格もイケメンすぎて冒頭から女生徒に告白されます。そんないつきの幼馴染で、彼女のことを想い続けている男子・あおいもまた文武両道で性格も外見も文句のつけようのないパーフェクトイケメン。 スパダリ×スパダリの両片想い、一体どうなっちゃうの〜!? という本作ですが、もうひとつこの作品で面白いのは、この二人が全校生徒の「推し」と化しているというところ。モブたちがエネルギッシュな強火オタクさながらに、二人の関係性が少しずつ進展していくのを尊さに身悶えしながら応援していく様子がたまらなく面白いです。 「寿命伸びすぎて不老不死になったわ」 「顔、良…ッ!!」 「著名美術家の彫刻かよ……」 「まぶすしすぎる 朝だっけ?って思うくらいまぶしい」 「(吐血)」 と時に語彙豊かに、時に人語を失って元気なモブたちが大好きです。 茶畑真さんは初単行本だそうですが、絵は綺麗でネーム的にも読みやすく、マンガが上手な方だなと思います。今後も楽しみです。