私がこの漫画を最後に読んだのは、今から30年近く前です。
漫画の作風や内容からして、1970年代後半から1980年代前半に
漫画雑誌に掲載されたと思われます。
私が読んだのは、雑誌ではなく単行本です。
単行本のサイズは、一般的な少年漫画の単行本より
一回り大きく、ページ数も300ページ程ありました。
単行本の巻数表示については記憶は定かではありません。
漫画の内容ですが、いわゆる短編集に近い構成でした。
最初の漫画は、おそらく雑誌掲載時にはカラーページだったと思われる
水彩絵の具の様なもので彩色がしてありました。(単行本ではモノクロ)
主人公は、いわゆる不良少年で、ケンカが強いという設定だったと思います。物語の舞台は、当時の日本の大都市で、かつ経済的に恵まれていない人々が住んでいる地域です。
物語が始まってすぐに、主人公の少年の姉だか妹が街中でトラックに
跳ね飛ばされて死んでしまいます。
主人公の少年は、生活の為に、地下格闘技の世界に入っていく・・・
と言うような物語でした。
私の記憶にある、他に収録されている漫画は、やはりバイクを乗り回す不良少年が主人公で、他の不良グループとの抗争で、友人が瀕死の重傷を負います。友人はビルの壁面に逆さづりにされて、もうろうとする意識の中、自分の血でビル壁面に文字を書き、主人公に「早く楽にしてくれ」と
伝えます。
確か、文字の内容は「おれはもうだめだ ひとおもいにころしてくれ」
「○○ちゃん、(主人公の名前)おれのぶんまでいきてくれ」
だったか、「おれのことをわすれないでくれ」だったと思います。
その直後、主人公は泣きながら友人にとどめをさすのです。
内容は以上です。
漫画の画風についてですが、時代が時代ですので、「古い」です。
著名な漫画家さんの画風を例に挙げるならば、「ちばてつや」、「本宮ひろ志」、あるいは、「しもさか保」のようなタッチだったと記憶しています。
以上が私が覚えている全てです。
どうかよろしくお願いいたします。