上京した人には思うところあるだろう帰郷 冬虫カイコhysysk広告で見かけて気になった。42ページ110円(税込)で気軽に読めるのもいい。家父長的な価値観、閉塞した田舎って嫌だよねというのは上京してきた地方生まれ地方育ちとして共感できる。 しかし、その見方もかなりステレオタイプで、正直違和感の方が大きくなってきた。例えばこの主人公だって、葬式に参加しただけで、その準備や片付けには関わっていない。自分もある種の特権的立場にいて、他の誰かが代わりにやってくれているのだという認識は持っておいた方がいいと思う。hysysk1年以上前読切の『灰スクールロック』『Lastぱんくヒーロー』は80年代ファンシーグッズみたいな絵柄で、ロックが民謡に迫害される話。なんかちょっとお洒落な人がSNSに投稿したらバズりそうな良さがあった。「カルチャー!!」「クラブ!!」愛(ラブ)いただきます!!温泉ガッパドンバの御童先生初期作品温泉ガッパドンバの御童先生初期作品愛(ラブ)いただきます!! 御童カズヒコhysysk厳しい校則の施行に反対し、規則に縛られずに生活できることを証明するため中学生が学校公認で夫婦になるというとんでもない話。でも対象読者である小学生くらいの感覚を思い出してみると、好きな子とどうなりたいかって結婚以外にない訳で、フィクションとしてはちょうどいい距離感かも知れない。 今なら家事の大変さとかジェンダー的な視点も交えて面白い方向に持っていけそうな設定だが、徹頭徹尾夜の生活をいかに実現するかという内容で、当時の子供や大人がこの作品をどう思っていたのかすごく気になる。ドラゴンボール好きならこれも銀河パトロール ジャコ 鳥山明hysysk人間嫌いの博士のところに地球を危機から救うためにやってきた宇宙人が不時着、壊れた宇宙船を直している間にさまざまな出来事が起こるコメディ。勘の良い人は出てくる固有名詞などで世界設定に気付いたりするかもしれない。 最終話はオマケとして書かれたらしいが、ちょっと盛り込み過ぎな気がする。それまでの日常っぽい話で充分面白い。 読切として悟空が地球に送られた時の話も載っていて、ドラゴンボール好きには是非読んで欲しい一冊。初期のサッカー人生を支えてくれた(今思えば)迷作超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田 にわのまことhysysk連載開始は1991年、まだJリーグが発足する前で、当時サッカーはマイナースポーツだった。地域にはスポーツ少年団があり、小学生だった私は野球部に入りたかったのだが、親に「小さい頃から野球をすると肩を悪くするから駄目」と言われサッカー部に入れさせられた。 しかしやってみたらサッカーは楽しく、さらに割とうまい方だったので、結局その後高校までサッカーは続けることになった。この作品も最初から読んでいて、初期のサッカー人生を支えてくれたと言っても過言ではない。 が、あくまでギャグ漫画であり、まともなサッカーではない異能バトルである(風を操ってボールを弾き返す双子とかが出てくる)。今になってみれば分かるが、当時はインターネットもなく、放送もされず、故に読者に知識もなかったので、本格的な戦術をストーリーに反映するにはまだまだ時間が必要だった。 いまやリベロなんてポジションは存在せず、ブラジルは強いけどサッカー選手として成長する本場はヨーロッパで、日本のW杯出場は夢ではなくなり、スーパーゴールとは呼ばずゴラッソと呼ぶ時代。もはやこんな作品は思いつきすらしないだろうから、逆説的にサッカー界の進化を教えてくれている。 埼玉やカバディを知ったのもこの作品だし、「ニガくてなんぼのコーヒー豆」というギャグで爆笑していた頃が懐かしい。第1話のテンションは改めて読んでもすごい。hysysk1年以上前『DRAGON BALL モノクロ版』にリンクを追加をしましたアメリカのヒップホップと「ドラゴンボール」との関係を紹介する動画が公開hysysk1年以上前私も最初はハニワットとかドグーンみたいな名前が脱力で、面白いと言われても半信半疑だったのですが、気づいたら夢中になってましたし、好きになったらこの脱力感こそが最高だと思うようになりました(この逆転現象が伝わりづらくてもどかしい)。いま一番楽しみにしている漫画なので納得いく形で完結して欲しいです。古代戦士ハニワットまず手に取って読んでほしいhysysk1年以上前『コナリミサト』にリンクを追加をしました仕事のモヤモヤは、お酒と漫画で消化する。漫画家・コナリミサトさんの“気持ちのゆるめ方” - りっすん by イーア...hysysk1年以上前『DRAGON BALL モノクロ版』にリンクを追加をしました【公式】ドラゴンボールオフィシャルサイトhysysk1年以上前『COWA!』にリンクを追加をしました[感じるDBイズム~鳥山明作品紹介~第2回は『COWA!』!]| 【公式】ドラゴンボールオフィシャルサイト鳥山明が一番好きな作品らしいCOWA! 鳥山明hysyskそれも分かる。彼らしいギャグ、ファンタジー、バトル、冒険、すべてが詰め込まれているから(『SAND LAND』でも同じようなことを書いた気がする…)。 風邪が流行って村が大変なことになるというストーリーは、どうしても今の状況と重ねて読んでしまうが、皆で協力して困難に立ち向かおうという気持ちにさせてくれる。序盤の日常ぽいところだけでももっと読みたいし、アニメ化されてもいいくらい魅力的な設定。夜と昼、善と悪が逆転してるところも好き。90年代後半~00年代前半の空気感BAMBi remodeled カネコアツシhysyskストーリーはシンプルで、主人公であるバンビが誘拐した子供を「ジジィ達」に届けるため、追ってくる刺客とひたすら戦う。「ジジィ達」は何者なのか、何故この子供を取り合っているのか、その謎が明らかになるにつれ、どんどんスケールが大きくなっていく。 当時活躍していたミュージシャン達がこぞってコメントを寄せているように、あの頃は音楽の影響力が強くて、ファッションやマンガ、映画などのカルチャーも彼らが牽引していた。その中でもカネコアツシ作品は「お洒落マンガ」と呼ばれ、気になる存在だった(私はお洒落じゃないので読んでなかった)。 リモデル版には作者本人の解説が載っていて、この作品でやろうとしていたことやインスパイア元が明かされている。当時を知っている人間ならすごく共感できるし、知らない人はここを頼りに色んなものを辿っていくと発見があるんじゃないかと思う。 « First ‹ Prev 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 … Next › Last » もっとみる
上京した人には思うところあるだろう帰郷 冬虫カイコhysysk広告で見かけて気になった。42ページ110円(税込)で気軽に読めるのもいい。家父長的な価値観、閉塞した田舎って嫌だよねというのは上京してきた地方生まれ地方育ちとして共感できる。 しかし、その見方もかなりステレオタイプで、正直違和感の方が大きくなってきた。例えばこの主人公だって、葬式に参加しただけで、その準備や片付けには関わっていない。自分もある種の特権的立場にいて、他の誰かが代わりにやってくれているのだという認識は持っておいた方がいいと思う。hysysk1年以上前読切の『灰スクールロック』『Lastぱんくヒーロー』は80年代ファンシーグッズみたいな絵柄で、ロックが民謡に迫害される話。なんかちょっとお洒落な人がSNSに投稿したらバズりそうな良さがあった。「カルチャー!!」「クラブ!!」愛(ラブ)いただきます!!温泉ガッパドンバの御童先生初期作品温泉ガッパドンバの御童先生初期作品愛(ラブ)いただきます!! 御童カズヒコhysysk厳しい校則の施行に反対し、規則に縛られずに生活できることを証明するため中学生が学校公認で夫婦になるというとんでもない話。でも対象読者である小学生くらいの感覚を思い出してみると、好きな子とどうなりたいかって結婚以外にない訳で、フィクションとしてはちょうどいい距離感かも知れない。 今なら家事の大変さとかジェンダー的な視点も交えて面白い方向に持っていけそうな設定だが、徹頭徹尾夜の生活をいかに実現するかという内容で、当時の子供や大人がこの作品をどう思っていたのかすごく気になる。ドラゴンボール好きならこれも銀河パトロール ジャコ 鳥山明hysysk人間嫌いの博士のところに地球を危機から救うためにやってきた宇宙人が不時着、壊れた宇宙船を直している間にさまざまな出来事が起こるコメディ。勘の良い人は出てくる固有名詞などで世界設定に気付いたりするかもしれない。 最終話はオマケとして書かれたらしいが、ちょっと盛り込み過ぎな気がする。それまでの日常っぽい話で充分面白い。 読切として悟空が地球に送られた時の話も載っていて、ドラゴンボール好きには是非読んで欲しい一冊。初期のサッカー人生を支えてくれた(今思えば)迷作超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田 にわのまことhysysk連載開始は1991年、まだJリーグが発足する前で、当時サッカーはマイナースポーツだった。地域にはスポーツ少年団があり、小学生だった私は野球部に入りたかったのだが、親に「小さい頃から野球をすると肩を悪くするから駄目」と言われサッカー部に入れさせられた。 しかしやってみたらサッカーは楽しく、さらに割とうまい方だったので、結局その後高校までサッカーは続けることになった。この作品も最初から読んでいて、初期のサッカー人生を支えてくれたと言っても過言ではない。 が、あくまでギャグ漫画であり、まともなサッカーではない異能バトルである(風を操ってボールを弾き返す双子とかが出てくる)。今になってみれば分かるが、当時はインターネットもなく、放送もされず、故に読者に知識もなかったので、本格的な戦術をストーリーに反映するにはまだまだ時間が必要だった。 いまやリベロなんてポジションは存在せず、ブラジルは強いけどサッカー選手として成長する本場はヨーロッパで、日本のW杯出場は夢ではなくなり、スーパーゴールとは呼ばずゴラッソと呼ぶ時代。もはやこんな作品は思いつきすらしないだろうから、逆説的にサッカー界の進化を教えてくれている。 埼玉やカバディを知ったのもこの作品だし、「ニガくてなんぼのコーヒー豆」というギャグで爆笑していた頃が懐かしい。第1話のテンションは改めて読んでもすごい。hysysk1年以上前『DRAGON BALL モノクロ版』にリンクを追加をしましたアメリカのヒップホップと「ドラゴンボール」との関係を紹介する動画が公開hysysk1年以上前私も最初はハニワットとかドグーンみたいな名前が脱力で、面白いと言われても半信半疑だったのですが、気づいたら夢中になってましたし、好きになったらこの脱力感こそが最高だと思うようになりました(この逆転現象が伝わりづらくてもどかしい)。いま一番楽しみにしている漫画なので納得いく形で完結して欲しいです。古代戦士ハニワットまず手に取って読んでほしいhysysk1年以上前『コナリミサト』にリンクを追加をしました仕事のモヤモヤは、お酒と漫画で消化する。漫画家・コナリミサトさんの“気持ちのゆるめ方” - りっすん by イーア...hysysk1年以上前『DRAGON BALL モノクロ版』にリンクを追加をしました【公式】ドラゴンボールオフィシャルサイトhysysk1年以上前『COWA!』にリンクを追加をしました[感じるDBイズム~鳥山明作品紹介~第2回は『COWA!』!]| 【公式】ドラゴンボールオフィシャルサイト鳥山明が一番好きな作品らしいCOWA! 鳥山明hysyskそれも分かる。彼らしいギャグ、ファンタジー、バトル、冒険、すべてが詰め込まれているから(『SAND LAND』でも同じようなことを書いた気がする…)。 風邪が流行って村が大変なことになるというストーリーは、どうしても今の状況と重ねて読んでしまうが、皆で協力して困難に立ち向かおうという気持ちにさせてくれる。序盤の日常ぽいところだけでももっと読みたいし、アニメ化されてもいいくらい魅力的な設定。夜と昼、善と悪が逆転してるところも好き。90年代後半~00年代前半の空気感BAMBi remodeled カネコアツシhysyskストーリーはシンプルで、主人公であるバンビが誘拐した子供を「ジジィ達」に届けるため、追ってくる刺客とひたすら戦う。「ジジィ達」は何者なのか、何故この子供を取り合っているのか、その謎が明らかになるにつれ、どんどんスケールが大きくなっていく。 当時活躍していたミュージシャン達がこぞってコメントを寄せているように、あの頃は音楽の影響力が強くて、ファッションやマンガ、映画などのカルチャーも彼らが牽引していた。その中でもカネコアツシ作品は「お洒落マンガ」と呼ばれ、気になる存在だった(私はお洒落じゃないので読んでなかった)。 リモデル版には作者本人の解説が載っていて、この作品でやろうとしていたことやインスパイア元が明かされている。当時を知っている人間ならすごく共感できるし、知らない人はここを頼りに色んなものを辿っていくと発見があるんじゃないかと思う。
hysysk1年以上前読切の『灰スクールロック』『Lastぱんくヒーロー』は80年代ファンシーグッズみたいな絵柄で、ロックが民謡に迫害される話。なんかちょっとお洒落な人がSNSに投稿したらバズりそうな良さがあった。「カルチャー!!」「クラブ!!」愛(ラブ)いただきます!!温泉ガッパドンバの御童先生初期作品
hysysk1年以上前私も最初はハニワットとかドグーンみたいな名前が脱力で、面白いと言われても半信半疑だったのですが、気づいたら夢中になってましたし、好きになったらこの脱力感こそが最高だと思うようになりました(この逆転現象が伝わりづらくてもどかしい)。いま一番楽しみにしている漫画なので納得いく形で完結して欲しいです。古代戦士ハニワットまず手に取って読んでほしい
広告で見かけて気になった。42ページ110円(税込)で気軽に読めるのもいい。家父長的な価値観、閉塞した田舎って嫌だよねというのは上京してきた地方生まれ地方育ちとして共感できる。 しかし、その見方もかなりステレオタイプで、正直違和感の方が大きくなってきた。例えばこの主人公だって、葬式に参加しただけで、その準備や片付けには関わっていない。自分もある種の特権的立場にいて、他の誰かが代わりにやってくれているのだという認識は持っておいた方がいいと思う。