どっか行きたい旅は猫連れ 前田ともナベテツ時間があってもどこにも行けない。今年はそんな鬱々とした感情を抱えてる方も多いのではないかと思います。 気鬱な日々をマンガが救ってくれることが多くて助かるのですが、この作品も気分をほっこりさせてくれました。 まず、圧倒的に猫が可愛い。作者の前田先生の猫への深い愛情が感じられます。 少女漫画には決して明るくないのですが、白泉社の少女漫画の系譜にあるのかなあとも思ったりもします。整った絵柄の登場人物と丁寧な背景もとても魅力的でした。 暖かくなったらどこかに行きたいなあ。そんな気持ちにさせてくれる温かい短編集でした。意欲作であり問題作本気のしるし 星里もちるナベテツ以前読んだ本谷有希子さんの「イママン」で、星里もちる先生が賛否両論の激しい作品だったと答えていて、そうだろうなあと納得したものでした。 正直、もちる先生のファンが望むハッピーさよりもビターな感情を与えることが多く、連載当時に読んでいて自分もほろ苦い気持ちになることが多かった記憶があります。 数年前、自分が腑抜けてるなあと思い、いっちょ喝を入れようかと思い久々に読み返しました。記憶にあるよりは、登場人物達に対して受け入れられる気持ちになっている自分がいて、それは20歳くらいの頃の自分よりも成熟した証なのか、それとも中年になってくたびれたせいなのか、判断がつきませんでした。 この作品を読んで何を感じるか、それは読み手の年齢や人生経験に左右されるかもしれません。嫌悪感を覚える人のことも、理解出来る作品ではあります。ただ、ラブコメの名手が紡ぐ必要があったと記憶されるべき作品であることは、記しておきたいと思っています。ナベテツ1年以上前日本史:土砂どめ奉行ものがたり(青木朋) 倫理:寄生獣(岩明均) 公民:家栽の人(魚戸おさむ) 家庭科:甘々と稲妻(雨隠ギド) 国語:花もて語れ(片山ユキヲ) こうして挙げてみると自分が文系だとしみじみ自覚しますね。自由広場マンガで学級文庫を作ろう!マンバ読書会@自由広場会場2わかるナベテツ1年以上前ヴィンランド・サガ自由広場いま一番おもしろい漫画は?1わかるブラックユーモアに溢れた一冊。カルトクイズ100人伝 YOU CAN DO IT! 雑君保プナベテツ昔、弟がこのマンガを購入して読んだのですが、良いセンスをしているなあと思います。 4コマのシュールギャグですが、デフォルメの効いた絵でブラックユーモアを飛ばす様は初の単行本とは思えませんでした(電話の発明者のベルにイタズラ電話をかけてみる、という発想とか好きでした)。 当時小学生だった弟によるジャケ買いですが、兄の人生を少し豊かにしてくれた作品です。あの頃の世紀末。望郷戦士 北崎拓 工藤かずやナベテツ久々に読み返して、この作品の時代の空気を少し思い出しました。 東西冷戦の真っ只中、日本はバブルで好景気でしたが、「核兵器」への恐怖は潜在的に感じられていました(それを明らかな形で作品にしたのは「沈黙の艦隊」だと思います)。 この作品は、突然未来へタイムリープをした少年達が、荒廃した日本で故郷・東京を目指すという物語です。 リアルタイムで読んでいない方には恐らく今一つピンとこない部分もあると思いますが、80年代らしい作品だと、懐かしさとともに感じました。 原作の工藤かずやさんは浦沢直樹さんとの「パイナップル・アーミー」が最も有名なタイトルだと思いますが、北崎拓さんというラブストーリーの名手と組んで、こんなハードな作品を描いていたということも、意外性とともに記憶に残っています。戦争の転換期ホークウッド トミイ大塚ナベテツ騎士が名乗りを上げ、戦場で一騎討ちをしていた時代。中世の戦争は殺伐としていても、どこか牧歌的だったと思われますが、この作品はそんな時代が終わりを告げる転換期を描いています。 野心に燃える傭兵部隊の隊長・ホークウッド。英仏百年戦争のアイコンと言えばジャンヌ・ダルクですが、恐らく彼のように野望を持った人間も恐らく存在したのだろうと思います(洋の東西を問わず、立身出世を成し遂げた英雄と、途半ばに倒れた多数の人間が歴史を動かしてきました)。 戦場の主役が、騎士から無名の兵士へと替わる。それは、戦死者が増大する所謂「殲滅戦」への入口となっていきます。 戦場にロマンはない。「狼の口」と同様、そんな現実を教えてくれる作品です。ナベテツ1年以上前※ネタバレを含むコメントです。自由広場いま同時連載してる作家が知りたいんだけど【原作・作画】1わかるナベテツ1年以上前表紙の絵とタイトルの禍々しさのギャップに最初は違和感を感じたりもしましたが、最後まで読み終えて、良い作品だなあとしみじみ思いました。 主人公の少年・梅は「力」を欲します。誰にも負けない、大切な人を守る力を。 物語の中で幾つもの困難と向き合い、その度に暗黒面に落ちることなく、最後に少年は望むものを手にします。 「強さ」について考えさせられる作品としてヴィンランド・サガを連想したりもしますが、こちらも優れた作品です。EVIL HEART少年が手にした「強さ」3わかるナベテツ1年以上前しまたけひと先生の「アルキヘンロズカン」も四国全部ですね。大分ネガティブなとこ多いですけど(笑)自由広場ご当地マンガを語ろう!マンバ読書会@自由広場会場2わかるナベテツ1年以上前高校スポーツは割とはっきりしてますね。 「ラストイニング」が埼玉、「僕はまだ野球を知らない」が東京、「ALL OUT!!」が神奈川でした。自由広場ご当地マンガを語ろう!マンバ読書会@自由広場会場3わかるナベテツ1年以上前イメージしてというと少し語弊があるんですが、「俺と悪魔のブルーズ」の主人公のロバート・ジョンソン(RJ)を題材にしたのがクリームのクロス・ロードです。 https://youtu.be/Y9FkEjOBJuw 日本人だと石田長生さんが「汚職」って曲でロバート・ジョンソンを歌ってます https://youtu.be/nG7-39x8NK4自由広場漫画のキャラを題材に作られた曲が知りたい « First ‹ Prev … 37 38 39 40 41 42 43 44 45 … Next › Last » もっとみる
どっか行きたい旅は猫連れ 前田ともナベテツ時間があってもどこにも行けない。今年はそんな鬱々とした感情を抱えてる方も多いのではないかと思います。 気鬱な日々をマンガが救ってくれることが多くて助かるのですが、この作品も気分をほっこりさせてくれました。 まず、圧倒的に猫が可愛い。作者の前田先生の猫への深い愛情が感じられます。 少女漫画には決して明るくないのですが、白泉社の少女漫画の系譜にあるのかなあとも思ったりもします。整った絵柄の登場人物と丁寧な背景もとても魅力的でした。 暖かくなったらどこかに行きたいなあ。そんな気持ちにさせてくれる温かい短編集でした。意欲作であり問題作本気のしるし 星里もちるナベテツ以前読んだ本谷有希子さんの「イママン」で、星里もちる先生が賛否両論の激しい作品だったと答えていて、そうだろうなあと納得したものでした。 正直、もちる先生のファンが望むハッピーさよりもビターな感情を与えることが多く、連載当時に読んでいて自分もほろ苦い気持ちになることが多かった記憶があります。 数年前、自分が腑抜けてるなあと思い、いっちょ喝を入れようかと思い久々に読み返しました。記憶にあるよりは、登場人物達に対して受け入れられる気持ちになっている自分がいて、それは20歳くらいの頃の自分よりも成熟した証なのか、それとも中年になってくたびれたせいなのか、判断がつきませんでした。 この作品を読んで何を感じるか、それは読み手の年齢や人生経験に左右されるかもしれません。嫌悪感を覚える人のことも、理解出来る作品ではあります。ただ、ラブコメの名手が紡ぐ必要があったと記憶されるべき作品であることは、記しておきたいと思っています。ナベテツ1年以上前日本史:土砂どめ奉行ものがたり(青木朋) 倫理:寄生獣(岩明均) 公民:家栽の人(魚戸おさむ) 家庭科:甘々と稲妻(雨隠ギド) 国語:花もて語れ(片山ユキヲ) こうして挙げてみると自分が文系だとしみじみ自覚しますね。自由広場マンガで学級文庫を作ろう!マンバ読書会@自由広場会場2わかるナベテツ1年以上前ヴィンランド・サガ自由広場いま一番おもしろい漫画は?1わかるブラックユーモアに溢れた一冊。カルトクイズ100人伝 YOU CAN DO IT! 雑君保プナベテツ昔、弟がこのマンガを購入して読んだのですが、良いセンスをしているなあと思います。 4コマのシュールギャグですが、デフォルメの効いた絵でブラックユーモアを飛ばす様は初の単行本とは思えませんでした(電話の発明者のベルにイタズラ電話をかけてみる、という発想とか好きでした)。 当時小学生だった弟によるジャケ買いですが、兄の人生を少し豊かにしてくれた作品です。あの頃の世紀末。望郷戦士 北崎拓 工藤かずやナベテツ久々に読み返して、この作品の時代の空気を少し思い出しました。 東西冷戦の真っ只中、日本はバブルで好景気でしたが、「核兵器」への恐怖は潜在的に感じられていました(それを明らかな形で作品にしたのは「沈黙の艦隊」だと思います)。 この作品は、突然未来へタイムリープをした少年達が、荒廃した日本で故郷・東京を目指すという物語です。 リアルタイムで読んでいない方には恐らく今一つピンとこない部分もあると思いますが、80年代らしい作品だと、懐かしさとともに感じました。 原作の工藤かずやさんは浦沢直樹さんとの「パイナップル・アーミー」が最も有名なタイトルだと思いますが、北崎拓さんというラブストーリーの名手と組んで、こんなハードな作品を描いていたということも、意外性とともに記憶に残っています。戦争の転換期ホークウッド トミイ大塚ナベテツ騎士が名乗りを上げ、戦場で一騎討ちをしていた時代。中世の戦争は殺伐としていても、どこか牧歌的だったと思われますが、この作品はそんな時代が終わりを告げる転換期を描いています。 野心に燃える傭兵部隊の隊長・ホークウッド。英仏百年戦争のアイコンと言えばジャンヌ・ダルクですが、恐らく彼のように野望を持った人間も恐らく存在したのだろうと思います(洋の東西を問わず、立身出世を成し遂げた英雄と、途半ばに倒れた多数の人間が歴史を動かしてきました)。 戦場の主役が、騎士から無名の兵士へと替わる。それは、戦死者が増大する所謂「殲滅戦」への入口となっていきます。 戦場にロマンはない。「狼の口」と同様、そんな現実を教えてくれる作品です。ナベテツ1年以上前※ネタバレを含むコメントです。自由広場いま同時連載してる作家が知りたいんだけど【原作・作画】1わかるナベテツ1年以上前表紙の絵とタイトルの禍々しさのギャップに最初は違和感を感じたりもしましたが、最後まで読み終えて、良い作品だなあとしみじみ思いました。 主人公の少年・梅は「力」を欲します。誰にも負けない、大切な人を守る力を。 物語の中で幾つもの困難と向き合い、その度に暗黒面に落ちることなく、最後に少年は望むものを手にします。 「強さ」について考えさせられる作品としてヴィンランド・サガを連想したりもしますが、こちらも優れた作品です。EVIL HEART少年が手にした「強さ」3わかるナベテツ1年以上前しまたけひと先生の「アルキヘンロズカン」も四国全部ですね。大分ネガティブなとこ多いですけど(笑)自由広場ご当地マンガを語ろう!マンバ読書会@自由広場会場2わかるナベテツ1年以上前高校スポーツは割とはっきりしてますね。 「ラストイニング」が埼玉、「僕はまだ野球を知らない」が東京、「ALL OUT!!」が神奈川でした。自由広場ご当地マンガを語ろう!マンバ読書会@自由広場会場3わかるナベテツ1年以上前イメージしてというと少し語弊があるんですが、「俺と悪魔のブルーズ」の主人公のロバート・ジョンソン(RJ)を題材にしたのがクリームのクロス・ロードです。 https://youtu.be/Y9FkEjOBJuw 日本人だと石田長生さんが「汚職」って曲でロバート・ジョンソンを歌ってます https://youtu.be/nG7-39x8NK4自由広場漫画のキャラを題材に作られた曲が知りたい
ナベテツ1年以上前日本史:土砂どめ奉行ものがたり(青木朋) 倫理:寄生獣(岩明均) 公民:家栽の人(魚戸おさむ) 家庭科:甘々と稲妻(雨隠ギド) 国語:花もて語れ(片山ユキヲ) こうして挙げてみると自分が文系だとしみじみ自覚しますね。自由広場マンガで学級文庫を作ろう!マンバ読書会@自由広場会場2わかる
ナベテツ1年以上前表紙の絵とタイトルの禍々しさのギャップに最初は違和感を感じたりもしましたが、最後まで読み終えて、良い作品だなあとしみじみ思いました。 主人公の少年・梅は「力」を欲します。誰にも負けない、大切な人を守る力を。 物語の中で幾つもの困難と向き合い、その度に暗黒面に落ちることなく、最後に少年は望むものを手にします。 「強さ」について考えさせられる作品としてヴィンランド・サガを連想したりもしますが、こちらも優れた作品です。EVIL HEART少年が手にした「強さ」3わかる
ナベテツ1年以上前高校スポーツは割とはっきりしてますね。 「ラストイニング」が埼玉、「僕はまだ野球を知らない」が東京、「ALL OUT!!」が神奈川でした。自由広場ご当地マンガを語ろう!マンバ読書会@自由広場会場3わかる
ナベテツ1年以上前イメージしてというと少し語弊があるんですが、「俺と悪魔のブルーズ」の主人公のロバート・ジョンソン(RJ)を題材にしたのがクリームのクロス・ロードです。 https://youtu.be/Y9FkEjOBJuw 日本人だと石田長生さんが「汚職」って曲でロバート・ジョンソンを歌ってます https://youtu.be/nG7-39x8NK4自由広場漫画のキャラを題材に作られた曲が知りたい
時間があってもどこにも行けない。今年はそんな鬱々とした感情を抱えてる方も多いのではないかと思います。 気鬱な日々をマンガが救ってくれることが多くて助かるのですが、この作品も気分をほっこりさせてくれました。 まず、圧倒的に猫が可愛い。作者の前田先生の猫への深い愛情が感じられます。 少女漫画には決して明るくないのですが、白泉社の少女漫画の系譜にあるのかなあとも思ったりもします。整った絵柄の登場人物と丁寧な背景もとても魅力的でした。 暖かくなったらどこかに行きたいなあ。そんな気持ちにさせてくれる温かい短編集でした。