蒼眸のバラード[第三部◆制覇編]
伝説のハードボイルドロマン「蒼眸のバラード」最終章の第5巻!畑中達也は総裁・創本雄吉の養子となり、創雄会二代目を継承した。伊達の生み出す綿密な作戦と極秘殺人チームを指揮する宮原、そして畑中の懐刀と呼ばれる吉岡らにより創雄会はその地位を盤石なものとしていく。妨害を受けながらも北斗連合会を吸収合併した創雄会であったが、同時に新たな火種を抱え込むことでもあった。畑中狙撃に端を発した朔日会の内紛の原因を東光連合会とつきとめ、創雄会は反撃を開始。その黒幕こそが東光連合会会長・川上重治だった。圧倒的な力の差を見せるが、遂に畑中の盟友・伊達にまで被害が及んでしまう。畑中の逆襲を恐れた川上は、政財界に多大な影響力を持つ大河原大造に仲裁を頼むが――。さまざまな思惑が交錯し織りなすハードボイルドヒューマンドラマ。1985年、日本最大級と言われる「山一抗争」の真っ最中に連載が開始された本作。裏の世界を舞台に、綿密な取材に基づきリアルさを追求したハードボイルド・ロマン。掲載誌には、数多くの本物たちからさまざまな声が寄せられた。これまで単行本化されていなかった「第三部◆制覇編」が約30年の時を経て、電子書籍で遂にコミックス化!
すくらっぷ・ブック
晴ボンの誕生日に黙ってプレゼントを置いて帰った内気な女の子、日生香苗。彼女は坂口の遠い親戚で、香苗を妹のように思っていた。そのため、坂口は香苗の想いを誰にも伝えずにいようとするが、二人の話を耳にしたイチノがこれをマッキーに伝え、これを聞いたマッキーは正々堂々と自分と戦うように香苗を励ます。皆の輪に入った香苗は少しづつ明るい女の子へ変わってゆき……?! 出会い、恋愛、友情、ケンカ――共に悩み、信じ合い、そして行動する仲間たち。その友情の輪は広がってゆく。信州・小諸の芦ノ原中学校を舞台に「小山田いく」が温かなハートで描く青春グラフティー。 読み切り作品『春雨みらーじゅ』も収録した小山田いく青春3部作第1弾!! 小山田いく先生の当時の単行本コメント『ボクは伝説、昔話の類が大好きです。だれが語りはじめたのかは知らないが、とにかくいい話だ……と、長い年月をこえて伝えられてきた民話はいいものです。そしてボク自身、民話のように長く伝えられていく物語を作っていきたいと、いつも思っています。遠い未来、月面都市の片すみで、孫を抱いたおばあちゃんがこんな話をしていたら…いいな、と思いません? 「むかし、むかし、あの青い星に、晴っちゅう男の子が住んでどったげな………。」』
マリオネット師
九頭見灯(くずみともし)16歳…マリオネットを操るスリである。人が財布にしのばせた喜びや悲しみ、恨みや秘密をスリならも、いまだ前科0犯。彼の境遇を知った諸戸刑事から人形劇団「泡雲」を紹介された灯は、彼に人形劇を勧めるメンバー達に反発しながらもその優しさに次第に心を開いてゆき、やがて灯と劇団「泡雲」を率いる桜辺一彦と妹の好子、そして「泡雲」のメンバー達は互いに協力し、力を合わせて共に困難に立ち向かってゆくようになり……。マリオネットつれた天才スリ師『九頭竜(くずりゅう)』が財布の中からドラマを盗み大活躍! 「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第2巻! 小山田いく先生の当時の単行本コメント『毎年11月になると、我が家のブロック塀の南側に、北にある道路をへだてた畑から、青虫(モンシロチョウの幼虫)が大勢やってきてサナギになります。考えてみるとずいぶん不思議なんです。連中はなぜ、10メートルほどもはなれた所に暖かい場所があることがわかるんでしょう? しかも道路をこえて数十匹で来るのす…。何か未知の能力を持っているようで…こわいよォ!!』
学生 島耕作 就活編
1969年、早稲田大学4年の島耕作は、第一志望である大手電機メーカー・初芝電産の内定を無事ゲットした。全学ストライキですべての授業が休講となったあおりで、アルバイトに精を出す耕作の前に、大人の世界の悲喜こもごもな人間模様が立ち現れる。刺激的な日々から多くを得てキャンパスに戻った耕作を待ち受けていたのは、卒業に必要な膨大な“単位”だった! こうなったら、もうやるしかない。就職するまでが就活です!
ぶるうピーター
蒼風高校学生寮「アルゴー寮」に入った新入生、明科一帆(あかしなかずほ)と壱岐良知(いきよしとも)が割り当てられたのは男子禁制のはずの女子寮(2号館)だった。女子寮と男子寮の間の埋められない溝、しかしこの溝にも一帆達の行動で少しづつ変化が…。夏休みのある日、入寮して初めて念願の海に向かった一帆たち。そこで偶然同じ海に来ていた西夜、唱、希美の3人組と一緒になる。急接近する一帆と西夜。初めての恋の行方は?? 女子寮を束ねる紅尾鈴(べにおりん)、一帆の隣部屋の十文字唱、南部希美、三郷西夜(みさとせいや)ら女子寮生と、一帆や亀、壱岐達男子寮生の交流を描いた学園ドラマ。『すくらっぷ・ブック』に続く、小山田いく青春3部作第2弾!! 小山田いく先生の当時の単行本コメント『「ぶるう――」は、ボクにとって不思議な作品です。2巻目が出るころになっても、落ち着いて先を見通すことができないのです。一帆は勝手に動いてしまうし、カメはふさけてばかりだし…、何をやらかすかわからないんです…みんな。ボクまで、何が起こるかわからない航海にまきこまれたような気がします。――それが今、とても楽しいんですけど。』