腐っても父親

『腐っても父親』森藤渉先生 いいね! 面白い!!!

腐っても父親 森藤渉
超電子バイオマン

ゾンビと人間の家族と言う設定が面白い。 ゾンビなのだが、通常のゾンビとは違う設定でゾンビの特質を生かして難題を解決するという流れがさらっと読めて、すーっとストーリーが入ってくる。 ゾンビと人間のハーフの息子が、結構しっかり者で、気も効いているから、キャラとして確立している。顔もかわいい!まちで起こる数々の事件をこの父と息子で解決していくといった展開で続編が読んでみたい。父が「ゾンビなんで」といちいち説明しなくても、うまくごまかしたり、流したりしてうまく解決に結びつけてくれそう。キャラクターグッズにしてもかわいいかも。 母も仕事で家にいない間、父と息子で出かけた先でなんだかんだあって、まちの事件を解決して、家に帰ってくるとみんなで晩ご飯と言った展開でも面白いだろうし、晩ご飯に間に合わないというときには、冷蔵庫に作り置きをしていると主夫としての力量が垣間見えたりするのも良いかもしれない。 ゾンビだけど、みんなが思うゾンビのイメージと違うという設定も「ゾンビはこういうこともできるのか」と読者に想像させる猶予が残されているので話の展開もそこから望めるかも。 ゾンビは何をされても効かないから、まちの社会悪を全部受け止めることも可能。それと家族愛のコラボが読者をほっこりと包み込んでいく。 今後の展開に期待しています。つづきが読みたい!