主人公の17歳の少女・迫田つむぎは、死んだ母親の作っていた1000万円もの借金を背負わされ、高校にも通わずにバイトで食い繋ぐ日々を過ごしていました。 そんな彼女の唯一の癒しとなっていたのが、彼女が思いを寄せる隣人・白樫善の存在。 しかし実は彼の正体はつむぎを見守るために派遣された神波組というヤクザの幹部でした というのもつむぎの母親は神波組の組長の愛人で、つむぎは組長の唯一の血の繋がりのある子どもだったのです。 その組長もすでに亡くなっており、つむぎは組長代理だという男から、会ったこともない組の若頭と結婚してほしいと頼まれてしまいます。 この作品は、その若頭との結婚を承諾することで、神波組の人間として善のそばにいることを望んだつむぎと、 つむぎの幸せを純粋に願いながらも、ただの親愛以上の異常な執着を見せる善、 そして後に現れるつむぎの結婚相手となる若頭・内海武虎などの登場人物が紡ぐ、複雑な人間模様を描いていくラブロマンスです。 1巻まで読了
※ネタバレを含むクチコミです。
格式高い老舗和菓子屋さんの本格ヒューマンドラマだと思い込んでいたのですが、ドラマのキャストを見て「もしかして読みやすいやつでは」と気づきました。気づけてよかった。読んでよかった。 優しくて穏やかで、美味しいお茶とお食事があって、どんな時も寄り添ってくれるような鹿楓堂に心癒されます。 スイ、ときたか、ぐれ、つばき4人それぞれのキャラクターもよいです。全員キラキラのイケメンだけど、かっこいい!素敵!というよりあったかい人たちだなあ……という魅力があります。 病める時も健やかな時もいつでも読みたくなる作品でした。読んでみてよかった。
ざっくり説明すると恐竜が絶滅しておらずその恐竜を繁殖させ動物園のごとく飼育しその恐竜達相手に日々奮闘する飼育員の日常を描いたお仕事系漫画であります ですが魚や普通の動物を飼育する物語とは一線を画す内容やストーリーとなっており恐竜の生態や特徴が現代社会の風景や情勢と見事に調和しあたかも本当に恐竜を飼育する施設が存在するのでは?と思わせたディノサンの世界観に魅了されましたね
このままだと、親子共々不幸になる。 命の危険を感じて、最後の最後に辿り着く『トキワ精神保健事務所』の押川のところ。 周りの目を気にしすぎで、壊れた家族関係をひた隠しにして生活している家族の命を繋ぐ。 病院できちんとした治療を受けていない精神疾患を患っている子供たちをどのように社会復帰させるのか・・・。 今まで、知らなかったたくさんの事をこの本で教えてもらった。 ノンフィクション漫画、恐るべし。
親と子の関係。 血は水よりも濃いといわれる家族の関係ですが、家族である前に一人の人間なんだということを痛感させられる作品でした。 精神疾患が原因で手に負えなくなった子供を、親としてどこまでサポートできるのだろうか? 自分だったらどうするだろうか?と自然と考えさせられてしまいました。 主人公=原作者でもあり、おそらくノンフィクション(フィクションだとしても、限りなく実体験に近い)だろうと思います。 それゆえに、全てが漫画的にハッピーエンドで終わるかというそうでもないし、どちらかというと主人公の押川は、そうした精神疾患のある子どもを医療につなげるまでを生業としているので、そこで終わることが多い。 というか、その後どうなったかまでは言及している話は、むしろ少ない。 言い換えれば、社会復帰のスタート地点に立たせるまでで、そこからは本人なり家族なりに委ねている。 スタート地点に立つことすら難しい人たちなので大きな一歩であることは変わりないが、それが安易に幸せにつながるわけではないし、現実はむしろ地獄かもしれない。 だからこそ一層、彼ら彼女らのその後を想像してしまって、この点が本作の魅力だなと思う。 日曜14時からやっている「ノンフィクション」というドキュメンタリーが好きな人はハマると思います。 自分たちの知らないところで、現実にはこういう世界があることを突きつけられる作品でした。
皿洗いをしていた気弱で根暗な主人公・ジルベールが、副料理長として様々な事情を抱えた仲間をまとめていく熱いお仕事漫画。美しい街並み、多様な人種、そして芸術的な料理と、これでもかというくらいフランス要素が詰め込まれていて隅々まで読み応えがあります。読み終わったあとの充足感がすごいのでおすすめです。 コミックバンチでも読めます!! http://www.comicbunch.com/manga/wed/artiste/
絶滅したと思われていた恐竜の生き残りを発見し、繁殖させさらに遺伝子組み換えで種を増やして人気だったのだが、とある事故から恐竜の人気は下火になってしまった現在。 人気が低迷し経営難になってしまった江ノ島にある恐竜園へ熱意を持った新人が入ってきたが…。 恐竜! いいですよね! 単純にわくわくする! しかもちゃんと園の管理下にあるっていう安心感ありつつ、派手な面ばかり目につく恐竜の地味な魅力に迫ってくれそうで嬉しい。 糞が大量だとか、エサもおそるおそる食べるとか、恐竜1匹ごとの個性とか見えてきて面白くなりそう!
面白い!まだ一巻読んだだけですが完璧に飲まれました。 なんか戦艦ものかなーだったらあんまし…と思ったんですが主人公が自衛隊なりたての女の子なのですごく身近な話に思えて面白いです。 やっぱ思い出すのは映画シンゴジラなんですが、あれにパニックものの要素も入ってきてると思います。 怪獣描写も怪獣がだす触手の描写もリアルでキモくて良いですね…。 未知の生物と戦うのが日本の自衛隊なので自衛隊好きにも多分面白いはず!
面白かった。自分は、非常事態に各省庁がバタバタと連携し政府が意思決定する様子ってすごく面白いってシン・ゴジラで気づいてしまったんですが、これもまさにそんな面白さがあります。 しかも企画協力が白土晴一なので、自衛隊組織や船舶、省庁の対応などの描写に安心できるところもいい。 いまのところ致命的に足を引っ張るやつがいないとこがいい(やらかしたやつもちゃんと改心しててストレスがない) クルーズ船の乗客みんなが勇気を持っていてルールを守り助け合う様子は見てて清々しいし、女性総理が他国の軍事介入を避けるため、国民が乗る船に向かって砲撃すると決断したのも見事。 現実とは違って嫌なヤツ出てこないってのはフィクションだからこそできることで、そういうストーリーが読めるのは嬉しい。 主人公のこのえちゃん(任官前の自衛官)は涙も見せるけど乗客たちを守ることだけを考え集中している姿が格好いいし、筋肉バキバキなとこも好き。 この世界の日本がどうやってあいつを仕留めるのか続きが楽しみ。 https://kuragebunch.com/episode/13933686331620163000
タイトルは海上自衛隊をもじったものかな?怪獣自衛隊とな。 主人公は自衛官に成り立ての豪華遊覧船に乗っていた女性自衛官このえちゃん(多分)で、たまたま乗っていた富岳(船の名前)が尖閣諸島で確認された怪獣に襲われて…という展開。 この怪獣を見てまずビオランテを思い出した私はもう歳なのでアレですが、怪獣モノは大好きな世代でございます。 ただ、このマンガの怪獣と所謂特撮怪獣との違いとしてはしっかり人間を認識して捕食するところ。あ、クローバーフィールドに近いかな…とか思ってしまったのでもしかしたらこの後小さいのもいっぱい出てきて都市部が舞台になっていくのかも。 色々と先の展開が楽しみです。1巻が出たばかり(11/9)なのに1ヶ月後の12/9に2巻が出るらしい。売り方も早い展開でいいですね
病気を抱えた人間が、適切な治療を受けられないまま閉じ込められるのはおかしなこと。体の病気だったり怪我だったりに置き換えてみれば簡単にわかることなのに、精神疾患になるとどうしてこうも認識が変わってしまうのか。 押川のもとを訪れる親たちは、子どもを救いたいというよりも手に負えない子どもから解放されたいように見える。 家庭内暴力や異常行動に悩まされ追い詰められという気持ちはわかるけれど、もっとはやく気づいてあげられないものなのかと虚しい気持ちになる。 健やかに生きるという人間の根本を忘れるなんてそれこそ病的な発想だと思うのだけど、家庭という閉鎖的な社会だとかえって見誤ってしまうこともあるのかもしれない。 実話をもとにした作品なので、出てくるすべての人間が救われるわけではない。適切な医療に繋げられなかった、最悪の結末をむかえたお話もある。 この作品を読んだところで誰かが救われるわけでも、救えるわけでもない。でも、知ることや興味を持つことは重要だと思う。 ひとりでも多くのひとが健やかに生きていけるように、願うだけではなく知ることからはじめていきたい。
この作品の見どころは、押川剛の、精神疾患等を原因に暴力・殺人といった問題を起こすも適切な治療を受けられていない青少年とまっすぐ向き合う姿勢です。問題行動を起こす青少年たちは世間的にも批判的な目で見られ、親から見放されることも少なくありません。苦悩を抱えながら誰にも手を差し伸べてもらえない、そういった孤独の真中にいる子どもを救おうとする押川の姿は読者の心に温かさを与えてくれます。 また、見た目が怖く、言葉遣いも乱暴な押川が、青少年に対して見せる思いやりや、救いたいと語る熱意とのギャップに惹かれます。どんな問題を抱えた子どもたちがいて、どう向き合っていくのか目が離せません。
大まかな内容としては、死んだ人たちが現在の役場みたいな所で成仏の手続きを行って成仏していくのですがその役場の職員は、全員死刑囚と言うまず、その設定が面白いと思います。それに途中の回には、子供と職員が一緒に成仏すると言う回があるのですがその回は、感動しました。死刑囚の職員たちの壮絶な過去も描かれていて、読めばどんどんはまっていくと思います。
表紙だけだとそんなに惹かれなかったんですが、KindleUnlimitedで10巻まで無料だったので読んでみました。 読んで良かった。こんなお店が近所にあったら良いのに、と本気で思います。これといった事件やトラブルが起きるわけじゃないけど、ずーーっと読んでいられる、そんな漫画を探してました。この漫画がまさにそれです。 まだ5巻までしか読んでませんが、多分残り5冊もすぐ読めてしまうと思います。 また平穏な日常が戻ってきたら、休みの日は外に出て美味しいものを食べながら友達とおしゃべりがしたい…。
『薬屋のひとりごと』流行ってますね。「デキる女が仕事で活躍する痛快ストーリー」がお好きでしたら、声を大にしておすすめしたいのがこの漫画です。この投稿時点でまだ8話ですが、めちゃくちゃ面白いです。 男社会の近世ヨーロッパで、ヘンな目で見られながらも男顔負けの仕事っぷりをする痛快女主人公、と言うと『アルテ』みたいな話だなと最初思ったのですが、読んでみると想像以上に深くて熱いストーリーとかっこいいヒロインに圧倒されました。 この手の漫画ってマウントの取り合い虚勢の張り合い、言い負かしたのなんのって展開になりがちなのがイマイチ好かんのですが、こういう言い方もなんですが『ローズ・ベルタン』は「ちゃんと面白い」のがいいですねw 絵にも力があるので、彼女が仕立てたドレスでクライアントが大変身するシーンの大ゴマはどれも息を呑む美しさで迫力があります。
ローズ、一人の女性として凛としてブレない芯があってかっこいい。 いつか笑顔を見ることはできるのだろうか。 そして洋服の描写や西洋の歴史など、とても繊細に描かれていて学ぶこともできるし、とても面白くクールで素敵な作品だと思った。 デザインとかもちろん己の感覚とか何だろうけど、才能があるってすごいことだなと。 王妃マリーアントワネットにどのように仕えていくのか、楽しみです。
タイトルからして、子供が手に負えなくなった親の話って思ってしまうけど、子供は親の影響下で育つってことも忘れちゃいけないよね。 親も対処できなくなった子を専門施設に入れたり、行政や医療機関との仲介役となるトキワ保健事務所。ここの押川という人物が原作者で、ノンフィクションで構成されているというのが本当に驚き。タブー視されがちな精神疾患の世界、こうして「漫画」というエンターテイメントとして拡がるのは、興味本位であっても良いことなんじゃないでしょうか。
ショッキングなタイトルだが実話をもとにした深刻な話。精神疾患を患った子供を持つ親からの相談を受けて、子供を病院などの医療と結びつける仕事を請け負うトキワ精神保健事務所の話。 統合失調症やアルコール中毒が家庭を壊していく姿は真に迫っていてとても恐ろしい。ただ、「恐ろしい子供達」として子供を加害者、親を被害者と一方的な関係にしてしまうのではなく、子供が精神疾患を患った経緯にきちんと目を向けている点が素晴らしい。 登場する押川さんは原作者であり、トキワ精神保健事務所を立ち上げ活動している本人でもある。
以前きゃりーぱみゅぱみゅさんのツイートを見て読み始めたマンガ。 みんな死ぬし、役所にくるみんな死んでるのでどの話もかなり重いのですが、死ぬ話を書くと必然的に生きる話を書いてることになる気がします。どの人も必死に生きた人生の話が描かれてる気がして、私の場合ですがボロッボロに泣きました。特に漫才の二人組の話とか泣きました。死んだままの姿で役所にくるので映像化とかメディア化された場合グロいじゃん!と言われて敬遠されそうなのですが、漫画ではそこまで写実的に描かれてはいません。 読む人選ぶのかもしれませんが泣くので読んでみて…
一巻読了 華やかでオシャレ料理漫画、雰囲気だけかなと思ったらそんなことない しっかりと職人の仕事漫画! 内気な主人公だけど料理の天才…天才は寡黙 料理の知識もしっかりと入ってるので読み応えがある いい漫画に出会えた
初出では露骨に性格が悪いと言うかめんどくさそうなキャラが話が進むと良い面が見られてジルベールや他の登場人物と和解する、その過程の描き方が本当に上手い。なので巻ごとに波乱はあるんだけどずっと穏やかな気持ちで読んでいられる。 そう言えば、4巻後半のマンガ家の話について、実体験が入っているのでは?的な感想を幾つか見かけたけど、個人的には深読みし過ぎではないかと思ってます。入居者に”芸術家”という条件があるのでマンガ家の登場自体は自然だし、そもそもこの作品はそういう不条理さを訴えることが主題の作品ではないと思うのです。 4巻まで読了。
次にくるマンガ大賞ということもありチェック! おもしろかったが、まだこれからという印象。 次巻以降の展開を楽しみにしている。
主人公の17歳の少女・迫田つむぎは、死んだ母親の作っていた1000万円もの借金を背負わされ、高校にも通わずにバイトで食い繋ぐ日々を過ごしていました。 そんな彼女の唯一の癒しとなっていたのが、彼女が思いを寄せる隣人・白樫善の存在。 しかし実は彼の正体はつむぎを見守るために派遣された神波組というヤクザの幹部でした というのもつむぎの母親は神波組の組長の愛人で、つむぎは組長の唯一の血の繋がりのある子どもだったのです。 その組長もすでに亡くなっており、つむぎは組長代理だという男から、会ったこともない組の若頭と結婚してほしいと頼まれてしまいます。 この作品は、その若頭との結婚を承諾することで、神波組の人間として善のそばにいることを望んだつむぎと、 つむぎの幸せを純粋に願いながらも、ただの親愛以上の異常な執着を見せる善、 そして後に現れるつむぎの結婚相手となる若頭・内海武虎などの登場人物が紡ぐ、複雑な人間模様を描いていくラブロマンスです。 1巻まで読了