その他の感想・レビュー3364件<<1819202122>>恋愛クズに振り回されるな! #1巻応援ローラ・ディーンにふりまわされてる マリコ・タマキ 三辺律子 ローズマリー・ヴァレロ・オコーネルあうしぃ@カワイイマンガ「恋愛クズ」という存在は確かにいる。自分がモテることに自信があって、恋愛をゲームのように楽しんで、いつも自分が好かれていないと嫌で……という人物であると気付いた時には既に振り回された後。あぁぁクズ、お前に割いた時間を返せ! 本作の主人公は、人気者のクズ女に振られては復縁し、を繰り返す女子。別れるたびに友人達に慰められるけれども、何が辛いってクズ女しか見ていない主人公が、次第に親友をなおざりにしてしまうところ。 舞台はアメリカの、同性愛もポリアモリーも当たり前になっているコミュニティー。そこでは多様なパートナーの形、恋愛の形が描かれ、女性同士の恋愛も当然のことと描かる。それゆえ視線は別の点にフォーカスされる。 画面がとてもPOPだったり、ちょっとサイケだったり。ピンク+スミの二色で鮮やかな画面が楽しく、しかしそのピンクは、恋愛に振り回される主人公の閉塞感、息苦しさを演出するようでもある。 恋愛にはまり込んで大切な物を失うのはもったいない、ということがひしひしと伝わる。もっとバランスよく恋愛できないのか……とヤキモキし、渦中にいると気付かない恋愛の難しさに思いを馳せ……と一段上の次元に視点を誘う本作。恋愛と人生の見方がクリアになる、かも。 ※余談だが、本作の「恋愛クズ」はポリアモリーなのかというと、「当事者同士で合意をとった上で行う複数間の関係」がポリアモリーの定義で、それには当てはまらない。作中でも「ノンモノガミー」と紹介されている。ドンキが舞台の漫画ドンキに行ったら外国人がすごかった 嶋村ヒロ名無しドンキへの取材を基づくエッセイ風作品であり、読後は より身近に感じられるのは良かったかなと。 ちょくちょく入るクールジャパン万歳への誘導は少々鼻につきましたが。 そういう意味では外国人相手に限らず、普通の営業での四方山話も読みたかったですね。外科医というお仕事腐女医の医者道! さーたりstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ夫婦ともに外科医、保育園児を育てる母・さーたりさんのお仕事&日常エッセイ漫画です。 1巻を読み終えたところです。 腐女医とあるものの、腐要素は薄めです。 お仕事要素が強めです。 既婚子持ち女性の外科医は大変と言われているそうです。 たしかに、保育園へ子供のお迎え後に子供を連れて病院に戻って仕事をしたり、どちらか帰宅後に再び出勤して続きの業務をしたり、それが朝までの仕事になったり、そもそも子どもを連れて帰宅しなければうまくいった調整ができず叱責されたり。 好きを仕事にし続けるというのは、大変なことなんだなあと思ってしまいました。 子育て関連以外では皮膚科医が儲かるとか(理想の皮膚科ビルは笑いました)、他の科を選ぼうとしても結局今の外科を選びそうとか、そんな話も載っています。 聞いたことある話や聞いたことない話。 お医者さんとして生きる人の日常が詰め合わせになっていて、おもしろいです。迷走する私とフィギュアスケートスピン ティリー・ウォルデン 有澤真庭あうしぃ@カワイイマンガフィギュアスケートを惰性で続けている少女の物語。なまじ出来てしまうことに加えて、ある理由でフィギュアスケートに固執している主人公。やりたくはない、けれどもやめられない、という苛立ち・うんざり感……一冊を通じて、鬱々とした気持ちに支配される。 周囲が全てクソという認識。生きづらさ、世界に受け入れられない絶望感。解決策が無く、無力感を共有することになる。 しかし、ぐいぐいと読めてしまう。そこにある無力感は、過去の私も持っていたものに似ているから。 学校でも、リンクでも、うまくいかない主人公。彼女を支えるのは、それぞれの場所で彼女を受け入れる女性たち。おかげでぎりぎり立っていられる主人公に感情移入する。 過剰に女性の支えを求める理由の中には、彼女の同性愛もある(作中ではゲイと表現)。そこにはときめきがあるものの、決して受け入れられないだろうという諦めが彼女をいっそう荒ませるのが辛い。 幼少期から思春期にかけての迷走は歯痒いし、自分と照らし合わせるのも辛い部分がある。一方で心の奥底で同調し、その辛さがどう癒されるのかを追いたくもなる。 起こる出来事に一貫性が無く、突然なのがリアルに感じる。作者の自伝として、恐らく自分の感情に向き合って、歯を喰いしばって描いたのだろう生々しい描写に触れて、ひどく動揺している私がいた。 岡村さんいい人すぎて初恋、ざらり ざくざくろstarstarstarstar_borderstar_borderNanoこんないい35歳男性いる!?っていうくらい岡村さんがいい人すぎる。有紗も岡村さんもいい大人で色々経験してるのに、付き合った途端すごく初々しくて可愛くてびっくりしてしまった。 たびたび「障がい者だから…」って自分を卑下したり周りからよくないことを言われてつらい場面もある。けれどそんな悲しみを岡村さんが「いるだけでいい」って包み込んでくれて。優しすぎるよ…こういうのが無償の愛っていうのかなぁ。 上巻おまけを読んで「一生の愛なんて誓いきれない」っていうのが1番共感できました。障害のあるなしに関わらず、結婚って人との契約だし自分にとってはものすごく難しいものだと感じるので…。漫画 黒川温泉新明館の感想 #推しを3行で推す漫画 黒川温泉新明館 柴田敏明starstarstarstar_borderstar_borderleon・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 良くも悪くも淡々とした筆致が黒川温泉の臨場感を生み出しているかなと思った。 ・特に好きなところは? ノミで岩を彫って洞窟温泉を生みだしたり、配管に使う竹を入れ替えたりと、 哲也さんの苦労が伝わってくるところ。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! もう少しドラマティックな演出を意識して欲しかったけど、 間違いなく力作だと思います。淡々とした筆致が良い。やっぱ、オンセン。 柴田敏明starstarstarstarstar_borderleon淡々とした筆致で語られる温泉のエッセイ漫画。 大げさすぎない筆致が温泉の静かな雰囲気を現すことが 出来ていて、臨場感が味わえるのが良かった。 スーパー温泉から徐々に本物の温泉での湯治に作者が ハマっていく様がなかなか面白い。 草津温泉の回を見て行ってきたのも良い思い出だ。人が人と生きることの難しさやめられない娘と見守れない私 4歳の性に悩んだ700日間 加藤かとstarstarstarstar_borderstar_border野愛幼い娘の自慰行為に悩まされる母親の心情を描いた作品。 そんなの遅かれ早かれみんなするんだからさ〜まあ母親は心配するんだろうね〜と読んでいくとなんだか様子が変わってくる。 母親は幼い娘を汚いと思うようになり、寂しさやストレスからか娘の行為がおさまることはなく、どんどん悪い方へと転がっていく。 ごく普通の幸せな家庭にこういう問題がごろごろ転がっていて、みんなギリギリのところでやっているのかもしれない。 怒りや苦しみ、嫌悪感や不快感というのは自分でもコントロールしにくいもの。自分は何故こんなことで怒ってるの?許せないの?と疑問に思うことがある。 それらと向き合って解決していかなければ、自分以外の誰かを100%で受け入れることなんてできないのかもしれない。 人が人と暮らす、人が人を育てるということの難しさを改めて感じた。 これは上手くいったパターンだから漫画になっているけれど、世の中には些細なことで崩れていった家族がたくさんあるんだろうなとやるせない気持ちになった。強い、歪ませる力が。奴隷戦士マヤ このどんとまみこ※ネタバレを含むクチコミです。ネズミ可愛いーー!!ごちそうΩはチュウと鳴く はなさわ浪雄名無し評判良さそうだったので試しにポチり。 オメガバースに加えて獣人要素が入っててめっちゃ可愛いです!! いきなりネズミになる描写が良い… キツネ×ネズミという捕食者と被捕食者な感じで葛藤があるのもまた良し…。モスモス!もふもふモスのいる日常 大谷えいち素人ノワールモス? モスラみたいな生物を飼う話 虫苦手ですがこんだけモフモフに書かれてると可愛いかもしれない 交通整理のおじさんのヘルメットに寄ってくるところが虫らしいですw「大正ロマン in 台湾」なファンタジー北城百畫帖(カフェーヒャッガドウ) AKRUぺそ※ネタバレを含むクチコミです。心が揺さぶられる。わたしを忘れないで アリックス・ガラン 吹田映子干し芋家族との関係、性的マイノリティ、痴呆、人生について色々考えさせられる。 そして、無言のコマ割りが読んでいる自分自身に問いかけてくる。 感情を揺さぶられる。 是非、見つけたら読んでほしい一冊!!完全版 塾師べんちゃんの感想 #推しを3行で推す完全版 塾師べんちゃん ビッグ錠starstarstarstarstarleon・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 勉強は難しいというイメージがありますが、これを読むと勉強の楽しさが十全に伝わってくる。 ・特に好きなところは? 林間学校でフィールドワークやったり、ついてきた先生に人を惹きつける会話術を教えたりする所。本気で楽しそうでこの塾に通いたいと思った。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 40年前の作品なので古臭いところやツッコミどころはあるけど、根っこはしっかりしているので今読んでも面白い。甘くて強い。アマイタマシイ ~懐かし横丁洋菓子伝説~ 【完全版】 杉本亜未まみこ※ネタバレを含むクチコミです。共感できるかどうかでだいぶ違うひとりみ天国 【カラーページ増量版】 むんこstarstarstarstar_borderstar_bordernyaeこの主人公の生活に共感できる人は、読んでてたまらなく面白いと思います。でも自分はそこまでではなかった。こういう人もいるんだな、というかなり距離のある目線でそれなりには楽しめましたが。もっと共感できたら、もっと面白かったんだろうなとちょっと悲しくなった。鬼だけどポジティブで明るい鬼の食事はめんどくさい 【電子限定特典付き】 中田アキラstarstarstarstarstar_borderるる本筋はとても好き。 最初は鬼の能力を使った食事だったけど、 お互い好きになって食事だけでなくなった。 ただよく分からなかった点が、過去にシノシシが出会ってお椀をあげたキヨの子孫があのスピンオフに出てきた人?キヨを追いかけて逃避行した人も男だったのに子孫?ド直球のヒロイックハイファンタジー聖戦記エルナサーガ 堤抄子ピサ朗誰もが魔法を使える世界で、唯一魔力を持たないアーサトゥアル国の姫エルナと、戦争中のアンサズ国の王子シャールヴィが出会い、各々の思惑により逃避行に身を投じ、怒り悲しみ成長し、やがて戦争を終わらせようと戦い抜く、超が付くほど真っ当すぎるファンタジー漫画。 固有名詞の多くは北欧神話モチーフだが、内容は独自性が強くしっかりとした世界を描いている。 作者が「女の子が世界を救う物語」を描きたいと思った事もあるだろうが、主人公のエルナは女らしさの塊のような女性で、力は弱く誰もが魔法を使えるこの世界で唯一魔法が使えず、目の前で剣を取らねばならぬ時も戦えず、敵の死にも涙を流し、優しく弱く迷い状況に翻弄され、理想主義的で、正直やきもきするのだが、体内の魔法に反応して強力な殺傷力を発する封魔剣を唯一扱えるという特性と、そうして無力な身から悩み学んだ事から成長し自分の意思を世界に示す姿が実にカッコいい。 もう一人の主人公である王子シャールヴィは、猛々しく雑兵をなぎ倒し、魔法も強く、上の兄王子達に考える事は任せていて、戦争を終わらせるなら母国アンサズの勝利で終わらせるという事がエルナを連れていく動機だったが、戦乱の中でも平和を求め、甘いと感じていたエルナの優しさを目の前で見続け、徐々に彼女を守ろうと命を預け、国ではなく彼女の為に戦う事を決めるなど、良い意味で男らしさの権化である。 この二人が共に世界を巡り、様々な出会いと成長を繰り返し、やがては滅びに向かう世界を救おうと戦いに向かう。 出会う人々も市井の人一人一人に物語が見え隠れして、世界は狭いのだがとても深みがある。 モンスター的な存在は居るが、実際は正真正銘のモンスターは伝説の魔獣くらいで、異形の姿と化した狂戦士も元は人間で、空馬等の架空生物は使役動物であり、あくまで人間の領土を巡る戦争が出発点なのも見応えがあり面白い。 男女問わず読んで欲しい一作、お薦め。予の話の感想 #推しを3行で推す予の話 ヨゼフ峯アツシstarstarstarstar_borderstar_borderleon・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 松浦静山についてイマイチピンと来なかったけど、物語としてはSEIZANより余程出来ていたなと。 ・特に好きなところは? 平戸の文化が色々な所に散りばめられているところ。自分は平戸に何回か行きましたが、また行きたいと思わせるだけの魅力が描けていた。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 作者の郷土愛が詰まった力作。地方ものが読みたいならオススメ。テニス始めたきっかけ太陽にスマッシュ! あゆみゆいstarstarstarstarstar_borderママ子はかない印象の萌が周りの人とのかかわりで逞しくなっていく姿が好きです。そこに開耶くんという恋愛要素が加わり、スポーツと恋愛の青春2本柱になっている感じです。 あゆみゆいさんの描くヒロインが「ザ・女の子」でかわいくて当時から大好きでした!主人公がすきJOKER 野村あきこstarstarstarstarstar_borderママ子主人公のエリーちゃんのキャラが実家の銭湯を手伝ってる演歌が得意な高校生の女の子。この時点でめっちゃいい子だぁと、もう好き…。 クルクル変わる表情や、熱血漢なとこや、八重歯さえもかわいくてかわいくて。 作者の野村あきこさん、もう引退されていると知ってさみしく感じました。 野村あきこさんの作品のキャラは皆それぞれ好感持てて、魅力的だなぁと改めて思いました。ランチタイムが楽しみになるすてきにディッシュアップ! 野村あきこstarstarstarstarstar_borderママ子※ネタバレを含むクチコミです。吸血人が人間の上に立つ世界スウィートブラッド【電子限定漫画付き】 鮭田ねねstarstarstarstarstarるる通行証や「友人の証」がないと人間が歩けないような区画もある吸血人至上主義の世界。 違法なやり方で闇オークションで売られた仁之助は吸血人ノイに買われて保護される。 このノイがめっちゃキレイで優しくてでも天然でズレた発言をちょいちょいしてくるのが面白いというか微笑ましい。 そしてこんなキレイなのに吸血人なので60歳😆 仁之助は35歳だけどノイより年上に見えるしこちらもイケメン。 つまり眼福😍😍😍 仁之助が吸血人に襲われたとこは、それで済んで良かったな、と。 他の作品でこのパターンで書くのも憚れることが起こって その作品を受け付けなくなったことがあるので、 これくらいで表現抑えてくれて良かった。ときおり無性に読み返したくなりますハチミツとクローバー 羽海野チカstarstarstarstarstarママ子※ネタバレを含むクチコミです。<<1819202122>>
「恋愛クズ」という存在は確かにいる。自分がモテることに自信があって、恋愛をゲームのように楽しんで、いつも自分が好かれていないと嫌で……という人物であると気付いた時には既に振り回された後。あぁぁクズ、お前に割いた時間を返せ! 本作の主人公は、人気者のクズ女に振られては復縁し、を繰り返す女子。別れるたびに友人達に慰められるけれども、何が辛いってクズ女しか見ていない主人公が、次第に親友をなおざりにしてしまうところ。 舞台はアメリカの、同性愛もポリアモリーも当たり前になっているコミュニティー。そこでは多様なパートナーの形、恋愛の形が描かれ、女性同士の恋愛も当然のことと描かる。それゆえ視線は別の点にフォーカスされる。 画面がとてもPOPだったり、ちょっとサイケだったり。ピンク+スミの二色で鮮やかな画面が楽しく、しかしそのピンクは、恋愛に振り回される主人公の閉塞感、息苦しさを演出するようでもある。 恋愛にはまり込んで大切な物を失うのはもったいない、ということがひしひしと伝わる。もっとバランスよく恋愛できないのか……とヤキモキし、渦中にいると気付かない恋愛の難しさに思いを馳せ……と一段上の次元に視点を誘う本作。恋愛と人生の見方がクリアになる、かも。 ※余談だが、本作の「恋愛クズ」はポリアモリーなのかというと、「当事者同士で合意をとった上で行う複数間の関係」がポリアモリーの定義で、それには当てはまらない。作中でも「ノンモノガミー」と紹介されている。