卒業生
大学受験を間近に控えた佐条は、予備校帰りに草壁とのデートの時間を重ねていた。そんなある日、佐条の母が入院することになる。病院への往復、家事、そして受験に追われ、心身ともに疲れきっていた佐条は「今、お前に会いたい」と、だれもいない自宅に草壁を呼んだ…。 ほか、ハラセンの青春時代を描いた番外編『げに大人というものは』同時収録。
合唱祭前の音楽の授業中、メガネの優等生・佐条利人が歌っていないことに気付いた同級生の草壁光。佐条は歌なんかくだらないからと思っていたが、ある日の放課後、誰もいない教室でひたむきに歌の練習をする佐条の後ろ姿をみて思わず声をかける…。思春期に揺れる少年たちのスローテンポな恋とじれったくもあまずっぱいドキドキした気持ちを丁寧に描いた、さわやか系ピュア・ラブストーリー! ※本書は以前販売されていた上下分冊版と同一内容になります。ご了承ください。
元教師の前田要はオンラインレッスンで日本語を教えていた生徒に会うため、単身で内戦が激化する国へ向かった。そこで戦火の混乱に巻き込まれた前田は反政府ゲリラのリーダー、ジョンと呼ばれる男を助け行動を共にすることに。率先して前線に身を置くジョンはなぜか見るたびに老け、若返りを繰り返しているように見えて…? 生と死が隣り合わせの戦場で紡がれる、西田ヒガシ究極のラブストーリー。
東京心中
TV業界に入りたての新米AD、宮坂絢(みやさか けん)は厳しい先輩ディレクター、矢野聖司(やの せいじ)の下で働くことになる。現場は厳しく、悪態と暴言は当たり前、こき使われた挙げ句に辞めることを考えるが、ある日、映画の話をする矢野が見せた笑顔にふと魅せられて…。新人AD(年下ワンコ攻) × 先輩上司(美人オッサン受) の3歩進んで2歩下がる、テレビ業界ワーキング・ラブ、始まりの巻! 単行本発行時に描き下ろされた表紙に、口絵も収録!(ドルチェシリーズの『東京心中 第一部』の収録コミックと同じ内容です)
森の中に人知れず存在する、“ウィズダムズ魔法学校”そこには知性ある多様な獣たちが集い、共に学び、暮らし、様々なかたちの恋をする。身近な動物から幻獣まで、リアルな筆致とユーモラスな視点で描いた異種族たちのファンタジーBL作品集。
舞台は裏路地にある東雲探偵事務所。人探しから幽霊退治まで引き受ける探偵の和貴に想いを寄せるバイト青年の理科。においに惹かれ和貴についてきたと言う星彦。迷える依頼人の為、東雲探偵事務所の扉は開かれる──。描き下ろし10ページを加えた、たらつみジョンによる少し不思議な物語。
美しい容貌で人を誘い、命を食べて現代を生きる“吸精鬼”。共に暮らす”情夫”と呼ばれる男、マヌエル。森の中でひっそりと暮らす彼らの前に、異端狩りと称するカルト集団が現れて──…圧倒的なリアリティで描く、本邦初のサバイバル・ホラーBL。
Q3
教師の澤に告白した1年生の星野。澤に片想いしている2年生の和宮。教え子とカラダの関係をもってしまった教師の澤。「好きだから」でカラダの関係に溺れた三人。恋と執着と情欲のはざまでひとつになった三人が出した“答え”とは? 完全リバーシブル&ハイブリッドBLの問題作登場!!
俺は性格が悪い。
背が小さくて服もキャラもゆるめ。リア充どもからイジメられる犬塚は、特に反抗しないけども気分はよくないので、ひっそり心のなかで毒吐く日々。そんな内弁慶の犬塚と仲良くしてくれる森田は、変にイジってこないので日々を穏やかに過ごしていた。しかし、ある日ちょっとした悩みを話したことをきっかけに、森田の実はアレな性格を垣間見ることになり…。
社長 桃井くん
お飾り社長として会社に“イケメンスーツの彼氏”を見つけに&遊びにきているだけの桃井くんが、いつの間にか側近の渡辺常務に恋をして…。西田東の本領であるサラリーマン社会をベースにギャグとシリアスを絶妙に絡ませた、力技でストーリーを押し通すビジネス・ファンタジック巨編。しかし実は、仕事と恋愛を通した若き社長の成長の物語である!!
OPERA
OPERAvol.33雨ZAKK「CANIS-DearMr.RAIN-」/四宮しの「俺は性格が悪い。」/中村明日美子「O.B.」/語シスコ「ぼんくら日記エボリューション」/柊のぞむ「おやじな!」/新井煮干し子「ふしぎなともだち」/鴨川てるち「harness」/森雅子「蹲-つくばい-」/雪路凹子「NightmareCatalog」/三崎汐「はるのうららの」/ともさくら「洋くんとヨーコちゃん」/黒江S介「ワラコイ」/鶴見たみ子「お気をつけてお乗りください」/スミレコ「刑事花村」
BLファンなら読んだことないんじゃないの?というレベルの認知度で、今更レビュー?という気もしますが。。。 絵柄の美しさもありますが、中村明日美子さんのすごいところは、漫画でありながら「行間を読ませる」ところです。 コマの余白にまで、物語を感じる事ができる漫画を描かれます。 演出が本当に上手いです。 同級生シリーズは、これ以外に三冊スピンオフ作品が出てますが、本編のこちらは現在もOPERAで連載中になります。 残念ながら次号で最終回との事で、まだ終わってもないのに、終わると知って泣きました。 いよいよか、と。 草壁と利人の二人が色んな困難を乗り越えながら、愛を育んでいく物語です。 簡潔に言いますと。 ただ、この二人の困難は大袈裟なものじゃありません。普通に生きていたら、誰にでもある、ちょっとした引っかかりだったりするのです。 そういった日常の延長線上に描かれる物語ですので、まるで自分の身近で起こった事のように、感じられます。 誰もが通る道だからこそ難しい、そんな青春時代を美しく再現しています。 未読であれば、男女問わず読んで頂きたい、そんな漫画でございます。