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ダブルミンツ
だぶるみんつ
あらすじ
『女を殺した――』電話の向こうから聞こえてきた高飛車な声は、高校時代の同級生・市川光央だった。同じ名前を持つ男・壱河光夫の胸中に、かつての隠微な記憶が蘇る。忘れていた過去が、再び光夫を熱情の中に引き戻す。共犯者として再会を果たした二人の主従関係は、少しずつ新しい形へと姿を変えてゆく……。※「温室の果実」、「雨」、扉絵、あとがきは収録していません
98
君に沈む
きみにしずむ
あらすじ
「すきなヒトと一緒にいたいって思うのは、それは自然なことじゃないのか?」女の子としか付き合ったことのない妹尾(せのお)は、ふとしたきっかけでゲイの小説家タカタを好きになった。けれど、性格も環境も何もかも異なる二人の間には微妙に温度差があって…。ひとつになれない男どうしのせつない想いを細やかに描いた珠玉のラブストーリー作品集。 ※本書は以前販売されていた上下分冊版と同一内容になります。ご了承ください。
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恋の口火
こいのくちび
あらすじ
「健一と僕は親友で、幼なじみで、恋人で、今も当たり前みたいに二人一緒にいる。僕は変わらない二人の関係を愛してる。なのに、僕だけが変わっていく。歪んだ方向へ自分の足で歩いている――。」健一と悟郎シリーズ2作品に、描き下ろしのシリーズ完結編「まがり角を過ぎても」を加え、他5作品を収録したバラエティ溢れる傑作作品集! ※本書は以前販売されていた上下分冊版と同一内容になります。ご了承ください。
100
卒業生
そつぎょうせい
あらすじ
大学受験を間近に控えた佐条は、予備校帰りに草壁とのデートの時間を重ねていた。そんなある日、佐条の母が入院することになる。病院への往復、家事、そして受験に追われ、心身ともに疲れきっていた佐条は「今、お前に会いたい」と、だれもいない自宅に草壁を呼んだ…。 ほか、ハラセンの青春時代を描いた番外編『げに大人というものは』同時収録。