カップを一口。机の向こうを上目遣いに見つめる、あまね。「――惚れ薬を入れたんですが、私を見てドキドキするとか…」「助手で実験するんじゃないよ!!」恋愛に全く興味がないメガネ助手・伊賀と共に、研究に明け暮れる日々。実は、あまねはメディアからも注目を集める史上最年少で学位を取得した天才科学者。将来を約束されているような彼女にも最近、ちょっと悩みがありまして…何だか「熱」があるみたいなん…です。
わたし「ちひろ」には好きな人がいる。悪友の女の子、コハクだ。外見はいいけれど本性がゲスくて人望はまったくなし。我ながら趣味悪いなーなんて思いながら、今日も彼女の笑顔に逆らえない…。学園祭の日、コハクは演劇部に飛び入り参加しイケメンの役を演じた。わたしはクラスの催し物でお姫さまみたいな衣装を着ることになって――。綺麗なコハクと地味なわたし。釣り合わないって分かってはいるけど…。
「彼氏なんかより、お兄ちゃんにそばにいてほしいのに…」――千菜はお兄ちゃんが大~好きっ! でも、そんなお兄ちゃんがある日突然海外に留学しちゃった!? お兄ちゃんなんか大キライ! と素直になれず見送りにも行けず、心にぽっかりと穴があいたように感じる千菜は…
「――このまま続けても、いいんですね?」風紀委員長の澪は、超のつく恋愛オンチ。告白されてもビクビクしない度胸をつけたい! と悩む澪に、カワイイ後輩の中原くんがもちかけたのは…“恋愛の練習”!? 「僕なら構えずにすむでしょ?」人懐こい笑顔につられてOKしたけど、放課後、ふいに顔を近づけられて…。今まで感じたことのないドキドキに、思わず意識しちゃう! これって本当に練習なんだよね? それとも…。
「あんた…警官のクセに、危機感なさすぎ!」手…はなしてっ! 調査対象のアイツに押し倒されて、身動きがとれない――!? 婦警の千華は、駐車違反常習者でホストの圭市が大っ嫌い。なのに、ある事件の捜査で圭市に近づくためにホストクラブへ潜入することに…。普段はチャラそうな彼から向けられる冷たい視線…。見透かされた千華は、なぜか本音を言ってしまい――。やだ、なんでこんなヤツにドキドキしちゃうの!?
「椎塚、“くちさけ”と付き合ってるって本当?」――9年間、誰にもマスクを外した素顔を見せた事が無い小美玉さん。そんな彼女についたあだ名は“くちさけ”。だけどある日、同じ学校の椎塚君が小美玉さんに告白してきちゃった…?! 『きっと一生恋なんてできないと思ってた――』小美玉さんの恋の行く末は…? ほっこりあたたかくて、じんわり泣けちゃう、ピュア・ラブストーリー!