あなたにとって、神さまとはなんですか? ――すべてのひとの人生にひそむ「宗教」について問い、答えたり答えなかったり、考えたり考えなかったりする、創作漫画アンソロジー。ユニークな感性と個性に満ちあふれた、実力派の作家たちが執筆する同人誌『ぼくらの宗教問答』を電子書籍化! (本書には特定の宗教や団体を指す内容は含まれておりません)※この作品の1巻には『目次・口絵/ぱ』、『茄子と胡瓜のスペースオペラ/ひろこ』、『敬虔なる人の日常/とみい』が収録されています。
ごはんだよ!
「好きになってもらえることなんかないんだ…おじちゃんの胸にだかれることも…結ばれるはずのないひとだから」――両親を失ったあんこを引き取ったのは、叔父であり、世間からは嫌われ者の悪役俳優で名高い、星月千夜!? TVとは全く違う一面を見せられ、ドキドキしっぱなしの同居生活を送るあんこ。おじちゃん、そんなにステキにしないでよ…切ない日々を送っていたある日、実はあんこと千夜には血の繋がりがないことを知り…!?
銀の鬼外伝
「ごはんだよ!」のあんこの世界と、「銀の鬼」十年の世界が繋がった!? ――1000年の孤独をさまよう銀色の鬼・島影十年。いつもと変わらない退屈な午後を過ごしていると…突然別次元から女子高生の小倉安子(あんこ)が現れて!? 「おじちゃんを助けて!」と懇願するあんこに、どこかふぶきの面影を感じてしまった十年は、交換条件として「いいだろう、だがおまえをもらうぞ―――」と約束を交わし、千夜と別れるように促し!?
守り金魚
その晩、私は夢を見た…部屋は昼間の様に明るく、私の足元には、少年が立っていた―― 不治の病に侵された、家元の跡取りの藤清。ある晩、彼は夢現のなか一人の少年と出会う。物ノ怪か? 座敷童か? 真赤に染めあがった着物の袖を翻すその少年は、おもむろに藤清の頬に手をかけ…くちづけをした。翌朝、藤清の身体に異変が!? あの晩、藤清の前に現れた少年は一体誰だったのか…その姿は、昔、弟の松清と夏祭りですくった金魚にも似て――
キラキラした幸せをつかみたい…婚活にはげむ田舎女子の前に、ある日現れた怪しい眼鏡の男。『素敵だったので見させてください。地層』。え…地層? 男・小湊は地質学を研究する大学の助教授。土を掘って調査を続ける“助教さん”の目にかかれば、見慣れた庭も100万年前の海…。化石を見つけては無邪気に触れ合う指に、いつしかほのかな熱が帯びて──。助教さん、あなたの心に残りたいな…。恋してもいいですか?
「俺にあんなことしといて…まさか断ったりしないよな?」柏井結衣、高校2年生。春の嵐のような出会いに翻弄されてます。――バイト先へと急ぐ結衣は、横断歩道でイケメン男子と衝突してしまう。謝り倒し、逃げるようにバイト先へ向かった結衣。その夜、結衣のバイト先を彼が訪ねて来る。昼間の復讐に来たんじゃ…と怯える結衣に、「俺のお願い聞いてくれない?」と告げるのだが…。名前も知らないイケメンの目的は――!?
「最後に俺と勝負してくれませんか?」上京した大学生・健太郎が足繁く通う銭湯・つるのゆ。商店街の人たちにも愛されている、昔ながらの温もりが感じられる場所だった。そんなある日、突然つるのゆが隣町のスーパー銭湯と草野球対決をすることになる。なんとこの勝負に負けたら、つるのゆが買収・建て替えられることに!? 健太郎は助っ人をお願いされるが、あるトラウマから参加を断ってしまい…そして運命の大会当日を迎える!
ツツジに歌声
「私と…【墓友】になって!」初対面の少女からの、突拍子もないお願い。はかとも…それは、将来一緒にお墓に入ろうと約束した友達。一体なぜ、私にそんなお願いを…? ――失恋したマナは大きなツツジの傍で、アキ子と名乗る少女に声を掛けられた。不思議な雰囲気の彼女に、なぜか親近感を覚えるマナ。しかしアキ子が言った言葉に、マナは動揺してしまう。「独りで死んだときが怖いから」…アキ子の正体、そしてその目的とは!?
恋の煙
恋を知らない私が好きになった人、それはお姉ちゃんの恋人でした――。好きになった誰かのために一喜一憂する事なんて、自分にはないと思ってた。あの人に出会うまでは…。その手は姉にどんな風に触れるのですか? その口は姉にどんな言葉をかけるのですか? その瞳は何を見て微笑むのですか? 苦手だった煙草の煙にさえも今ではとても好き、その香りがする度に私の胸は痛く締め付けられる。
「ハイハイハイ、ちょっと待って!」猛暑の休日に突如鳴り響くインターホンの連打音―― 訪問者に察しがついたエミチが、玄関のドアを開けるなり…熱気と騒がしさを身にまとい、女子2人が家へ転がり込んできた。エミチ・坂田・ヨネちゃんが集まって、賑やかな休日がスタートする! 同じアパートに住む、趣味も性格も(年収も)違う3人娘が織りなす、ゆるっと日常ハートフル・コメディ。
水銀の雨
「何があっても、ずっと傍にいるよ」私の名前は小野塚怜。彼女の名前は蓮城陽菜。彼女は目が見えない。彼女が光を失った原因、それは…全て私にあるんだ…――。親友の陽菜と出会ったのは中学三年生の時。ほんの些細な事をきっかけに、私と彼女は一番の仲良しの友達になった。陽菜と話すのは他の誰といる時も楽しかった。そして、ずっとこんな日が続くと思っていた。そう…少しずつ歪みが生じている事にも気づかずに…――。
「このホテル、女の子まで付いてんだ!! ずいぶんサービス行き届いてんだな」うそっ…今日この部屋、宿泊客いないはずじゃ…!? ――一流ホテルでハウスキーパーをするかすみ。誰もいないはずのスイートルームに潜入し、羽目を外していたら…突然、真柴グループの孫・一樹が現れ、うっかり見つかってしまい…!? 「不法侵入、黙っててあげるから俺専属のハウスキーパーになってよ?」断れないかすみは一樹に振り回され!?