アフタヌーンの感想・レビュー500件<<12345>>言葉が無粋になる少年たちの情緒と創作 #1巻応援どくだみの花咲くころ 城戸志保starstarstarstarstar兎来栄寿筆者の城戸志保さんは2020年に安野モヨコさんの「ANNORMAL展」を見て触発されて描いたのがこの作品だそうですが、2022年の10月に四季賞でその安野さんより「絵柄やセリフ・エピソードの選び方に独創的なセンスを感じる」「無造作な美しさが個性であり武器」と講評を受け、そして大賞を受賞。そして連載化して、今日単行本1巻が発売と創作が人の心に及ぼす素敵な連鎖を感じさせてくれます。 安野さんが指摘する通り、この物語の人物の配置は少し特殊です。癇癪持ちで怖い噂もあり関わりにくい信楽くんという問題児の存在と対置される主人公の優等生・清水くんは、一般的にはマジョリティ的感性から信楽くんに戸惑う普通の人物として描かれることが多いでしょう。しかし、清水くんは勉強も運動もできるにも関わらず、お金持ちの家の息子としてやや感性が庶民からズレており、言動も信楽くんに負けず劣らず危うく突飛なところがある少年として描かれます。 そして、何より大事なのは清水くんだけが信楽くんの創り出すものに心酔し、信楽くんに神聖性を見出すところです。他の誰も知らない、世界で自分だけが知っているダイヤモンドの原石のように。狂信的になる清水くんの気持ちも、とても解ります。 清水くんは冒頭で ″俺は自覚なく信楽くんを傷つけるだろうし そうなったら信楽くんがどうなるのかわからない それはいやだ″ と客観的な視点からの自覚を持っているのですが、その気持ちの大きさ故にとてつもなく不器用になって暴走してしまうところも痛々しいほどに解ります。子供のころなんて自分の感情を上手く表現できなくて当たり前ですし、それ故に失敗することも多々ありますが、ままならない情動に苦しむ信楽くんも含めてそんな淡く苦い記憶を呼び覚まされるようです。 人間が誰か特定の個人と結びつくのはそれだけでも貴重ですが、それが双方向的に圧倒的に強く結びつく瞬間というのは、奇跡と呼んでも差し支えないものです。そんな言葉では表せない奇跡の眩いばかりの尊さが、この物語では描かれていて惹かれます。 湿った日陰で育ち、生臭い魚のような臭いから魚腥草とも呼ばれ、海外でもfish herb・fish mint・fish wortなどとも呼ばれるどくだみ。その花言葉は、「白い追憶」「自己犠牲」「野生」。仄暗さと高潔さ、危うさを含む他者との関係性と激しさが同居するようなそれらは、この作品全体のイメージとしてどくだみは非常に合っているように感じます。 ジャリジャリのミロや、アスパラのエピソードなど、独特の感性から描き出されるひとつひとつの要素も印象的です。 果たして、彼らの関係性や未来はどのようになっていくのか。言葉では何とも言い表し切れない強い魅力が随所にあり、今目が離せない物語です。 余談1 信楽、清水、瀬戸、伊賀、砥部、美濃、九谷、小鹿田、壺屋など、登場人物の多くは焼物から名前が取られています。作っては微細なコンディションの差で失敗し、壊してまた作り直す焼物もまた本作において象徴的な存在と言えるのかもしれません。 余談2 2話の最初で、教室の後ろに掲示されている書が「一意専心」はともかく「鬼手仏心」は趣深いです。九谷さんの「魁」書道バッグも好きです。ダンスシーンの表現力が凄い!めちゃくちゃオシャレなダンス漫画!ワンダンス 珈琲starstarstarstarstarナカタニエイト<ログライン> 高校ダンス部に入ったダンス初心者の男の子と、ダンスをずっとやってきた女の子を中心としたお話。 <ここがオススメ!> とにかくダンスシーンがめちゃくちゃ格好良くて、オシャレで痺れる! 漫画としての表現力が凄い! ダンスシーンでは現実にある楽曲が記載されるので、知ってる曲なら脳内再生しながらダンスが流れていく感じ。 アニメで観たいなぁ、と心底願う作品。 そして、ヒロインであるワンダさん! もう本当にカッコ可愛い過ぎてたまらんです。 そんなワンダさんと対する主人公のカボくんは、吃音があるのでちょっと会話に苦手意識がある訳ですが、いろいろしっかり考えているし、ダンスは雄弁だしで、魅力的なキャラクター。 カボくんとワンダさんの関係の行方も気になる点の一つ。 格好良いダンス漫画を読みたい!と思ったら、ぜひ手に取ってみてください! <この作品が好きなら……> ・ダンス・ダンス・ダンスール https://manba.co.jp/boards/63868 ・アイドリバティ https://manba.co.jp/boards/136386 ・そこで星屑見上げてろ https://manba.co.jp/boards/147519文句なしの四季賞大賞作!!果たされない歌 矢子園知弓名無し2024年春の四季賞は力作揃いでしたが文句なし大賞作だと思います。次点の「弟の俤」がとても絵が上手くてそれに比べるとその点は劣るのですが、コマの流れやセリフが自然で読みやすくいつでも連載をしそうな力のある作家さんだと感じました。1930年代のアメリカの人種差別という難しいテーマを選んで描き切るのもすごいです。ただ上手くまとまってるからこそ読後の引っ掛かりとしては弱いような気がしました。連載するならアフタヌーンよりもビッグコミックが合いそうな気がしますよね。とにかく次回作が楽しみです。作品が描く「愛」の解釈ヴィンランド・サガ 幸村誠takaaki※ネタバレを含むクチコミです。 安心する蟲師 漆原友紀starstarstarstarstar_borderパイナップルなんか落ち着く漫画w もう一度読み返したいな〜つよいぞ火縄銃イサック DOUBLE-S 真刈信二mampuku 17世紀のヨーロッパで活躍する日本人の傭兵「イサック」がとにかくカッコイイ漫画。火縄銃なんて日本史の授業で単語覚えたくらいしか馴染みのない代物って感じですが、表紙を見ればわかる通りこの男が構えると超カッコいいんすよね。伝説の武器かなにかですかって感じ。実際に当時の火縄銃の命中精度ってどんなものだったんでしょうね?(教えて詳しい人)ちなみに作中のイサックは超絶スナイパーでした。 あらすじや時代背景の解説はここ読むとわかりやすいかもです https://magazine.manba.co.jp/2017/08/26/1st-isakku/ 次から次へ戦いに身を投じていくイサック。因縁の敵みたいのも出てきてますます先が気になります。ゆるコメかと思いきや…吉沢猫 西村たまじ名無し大好きな人間(飼い主?)吉沢に「自分のかわりに働いてくれ」と頼まれ、見事に会社の一員として立派に働いている吉沢猫。しかしそんな生活も、最初は一週間だけだったはずがもう5年。給料日のたびに人間吉沢がお金を引き落としているのを確認し「彼はどこかで生きている」とホッとする吉沢猫。 なんなんだこの状況は…吉沢猫、君は本当にそれで良いのか…? なぜ人類はみなこのように優しさを持てないのか君と宇宙を歩くために 泥ノ田犬彦starstarstarstarstarさいろく優しさの裏には強さが必要だったりするからだろう、きっと。 余裕もなく勇気も振り絞れなかったら優しくできないもの。 Xで流れてきて読んでいたものの、マンガ大賞2024で大賞を受賞したというニュースで見て改めて1巻を購入。 第2話ぐらいまでしか読んでなかったけど、この流れはいいな…! 世界中が平和で幸せに包まれてますようにーと願ってしまうのはいいマンガだと思ってます。高峰くん ─伽藍のヤモリ─の感想 #推しを3行で推す高峰くん ─伽藍のヤモリ─ ゆうち巳くみ 十十骨ちにくstarstarstarstarstarアマエビTwitterでちにくさんのイラストを見つけて絵柄に沼りましたので即フォローボタンを押させていただきました。 その後に投稿で「高峰くん伽藍のヤモリ」が月刊アフタヌーンに出ている事を知りそれも即購入して読ませいただきました。 話の雰囲気や絵も凄く良かったです!高峰くんの不思議な雰囲気が予想していた通りだったのでウキウキ気分で読みました Twitterの投稿でも高峰くんと蛇のペアが特に好きでした! 読み切りなのは少し寂しい所もありますが、とても満足です! YouTubeの「紅涙」も毎日視聴させていただきます ちにくさんこれからも応援してます!次の投稿も楽しみにしてます藝大受験までめちゃくちゃ面白い!ブルーピリオド 山口つばさ名無し藝大編からは好き嫌いが分かれると思います。 考えさせられる内容なのでスッキリはしないです。藝大受験まではめちゃくちゃ面白いです。 13巻まで読んで合わなかったので、離脱しました。 語り尽くされた傑作寄生獣 岩明均starstarstarstarstar瀧全部好きだけどやっぱり ミギー ぼ、防御たのむ… が特に好きスパパパパーンと人を斬ってく斬り介とジョニー四百九十九人斬り 榎本俊二starstarstarstarstarかしことにかく人を斬りまくってるけどグロさはないです。むしろここまでやってくれて気持ちいい!とハイになれます。わずか120ページとは思えない読み応えです。コスパもタイパも半端ないです。最後にアレとアレをくっつけるところがまたヤバいです(笑)。ジョークの切れ味も最高だ。これを一挙掲載したアフタヌーンはいい雑誌ですね。FLIP-FLAPFLIP-FLAP とよ田みのるstarstarstarstarstar寸々激熱スピード単巻漫画のトップ。 楽しいからやる、楽しいことに無意味なことなんてない。 師弟愛にスケート愛、スポ根の本質は愛なのかもしれないメダリスト つるまいかだstarstarstarstarstarmampuku【4巻読了】 この『メダリスト』とかいう神漫画を今の今まで読んでこなかったことを激しく悔やんだ。 真っすぐでストイックで鋼メンタルの主人公が、少し遅れたスタートラインからガシガシ上手くなっていくスポ根成長ストーリーが好きみたいです(『BeBlues』など) 読みながら主人公たちに勝ってほしくて本気で応援しまう、勝っても負けても感動の涙を流してしまうこの気持ちはウマ娘で推しを育成してるときの感覚に近いです。残念ながら読むと泣いてしまうので漫喫や移動の電車ではなく買って帰って読む必要がありそうです。 個人的な推しは眼鏡少年の理凰くんです。ツンデレ可愛すぎか磯助の感想 #推しを3行で推す磯助 堀尾省太starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 谷口ジローが褒めるだけあって面白いな ・特に好きなところは? 磯助は夜に動くんだという伏線から海に飛び込んだチエが戻ろうとした時に足に取られるところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! アフタヌーンの四季賞は素晴らしいマンガを世の中に出すね はちゃめちゃに優しい話君と宇宙を歩くために 泥ノ田犬彦starstarstarstarstarNanoとにかくこれに尽きる。「でも僕は宇宙を歩きたい!」などといった表現が秀逸で綺麗で、小林くんと宇野くんがすごく愛おしくなる。作品を読んだ上での「君と宇宙を歩くために」にタイトルの良さに震える。 できないこと、苦手なことに対して工夫して頑張っていく二人に希望が持てるし、自分にも似たようなことあったなぁわかるなぁと共感できる。なによりそんな一生懸命な二人に泣いてしまう……。 まだ1巻だし全然追いつけるんでぜひ色んな人に読んでほしい。 「青野くんに触りたいから死にたい」感想青野くんに触りたいから死にたい 椎名うみニーナホラーと純愛は実に相性が良い。片方だけでももちろん成り立つけど、組み合わさると最高の相乗効果が生まれる。この作品もまさにそんな感じだ。純愛ゆえの暴走はより恐ろしく、ホラーゆえ切なさにも拍車がかかる。そして物語はいよいよクライマックスに突入。この2人は一体どんな結末を向かえるのだろうか。最後まで見届けたい。友達として大好き友達として大好き ゆうち巳くみstarstarstarstarstar寸々3巻以内完結漫画のオールタイムベスト。 破天荒ギャルと真面目生徒会長のデコボコ(ラブ)コメディになりそうなところを、最後まで「友達として大好き」のタイトル通り忠実に"友愛"を描き切った。 沙愛子に友達の規則(対人コミュニケーション)を説いていたゆい君が、いつの間にか沙愛子からも学んでいき、対等な関係性になっていくのが好き。 脇役の生徒会メンバーもみんなキャラが良くって、運動会と文化祭の回は何回読んでも泣いちゃう。これまじで中丸くんが描いてるのか山田君のざわめく時間 中丸雄一starstarstarstarstarNano漫画描くの上手すぎてびっくりした。本当に普段歌って踊ってコメンテーターしてる人が描いてるんですか??本当に?? 大前提として私は中丸くんどころかジャニーズに全然詳しくないのですが、最近Twitterを始めてそこで原稿スペースをしていたことは知ってました。普段の仕事しながら漫画描いてて本気でデビュー目指しててすごいな~かっこいいな~私も原稿頑張らんとな~と思ってたら、本当にデビューしてアフタヌーンに載ってるのすごすぎる! ストーリーも「ざわめく時間?なんだろう?」と疑問を抱いて読んでみても「ああ!これね!あるある!」って共感できたり、オチもクスッとなったり、普通にめっちゃ面白くてひたすらびっくりしてる。すごすぎる。てかごうわん君って誰!!?これ毎月読めるの楽しみすぎる。マジでめちゃくちゃ応援したい。 沙村広明っぽさ✕最近のスピード感✕ミステリー✕バトルな漫画カオスゲーム 山嵜大輝starstarstarstarstar_borderさいろく面白い。 スピード感と展開の強引さ(というか死)が読みやすさを後押ししていて、グイグイっと話が進んでいく。 3巻読了、まだ全貌が全然見えないしどんどん展開していくし矢継ぎ早な少年誌っぽいバトル、いいねいいね友情ではなく、家族愛の話スクエアノット ヨシダ。starstarstarstarstarnyae※ネタバレを含むクチコミです。アルファさんの「時間」の過ごし方ヨコハマ買い出し紀行 芦奈野ひとしstarstarstarstarstar_borderさいろく今更ではあるけど電子書籍で買い直したので。 日本のようでどこかアメリカみたいな舞台。 時代はきっとだいぶ先で、地盤が動いて色々と変わってしまっている(日本だとしたら)けど、そんな中でマスターを待ちながら喫茶店を運営しているアンドロイド、アルファさんの物語。 久しぶりに1巻読むと可愛くて仕方ない。。。 読み返す価値が高いスルメ作品だと思います。 彼女のようなアンドロイド達をそのまま残して人間たちは老いていく。 そんなちょっと侘しさがある前提となった名作。 燃えたい心燃えたい心 南寝starstarstarstarstar_border寸々部活の顧問をしていた先生が放火犯になってしまったという導入から、師事していた生徒や先生の親の描写から放火犯としての心境を解き明かしていこうとする…が、結局のところ人間の行動や心理までは言葉で説明できない。 一度目の放火で死にたいと考えていた遠山先生だったが、二度目の放火でも生徒である佐久良に止められてしまい死にきれなかった(=先生自身が「燃えたい」と思っていたというタイトルに繋がる)という読み方もできるかな。ワンダンスワンダンス 珈琲starstarstarstarstar寸々初心者であるカボの修行シーンや元々よく音楽を聴くほうだからノれる幅が広いといった背景を省略して、ただひたすらダンスシーンを見せたいというのが伝わってくる。ただのスポ根ともまた違う感じ。 ダンスバトル編に入ってからはダンスシーンの迫力に磨きがかかり、音が可視化されるワンダさんのダンスやコブラを画面内に召喚してしまう恩ちゃんなどの「異能バトル」っぽいノリも面白い。 あと何よりビートの上では男女が対等になる点を描けてるのも大事。<<12345>>
筆者の城戸志保さんは2020年に安野モヨコさんの「ANNORMAL展」を見て触発されて描いたのがこの作品だそうですが、2022年の10月に四季賞でその安野さんより「絵柄やセリフ・エピソードの選び方に独創的なセンスを感じる」「無造作な美しさが個性であり武器」と講評を受け、そして大賞を受賞。そして連載化して、今日単行本1巻が発売と創作が人の心に及ぼす素敵な連鎖を感じさせてくれます。 安野さんが指摘する通り、この物語の人物の配置は少し特殊です。癇癪持ちで怖い噂もあり関わりにくい信楽くんという問題児の存在と対置される主人公の優等生・清水くんは、一般的にはマジョリティ的感性から信楽くんに戸惑う普通の人物として描かれることが多いでしょう。しかし、清水くんは勉強も運動もできるにも関わらず、お金持ちの家の息子としてやや感性が庶民からズレており、言動も信楽くんに負けず劣らず危うく突飛なところがある少年として描かれます。 そして、何より大事なのは清水くんだけが信楽くんの創り出すものに心酔し、信楽くんに神聖性を見出すところです。他の誰も知らない、世界で自分だけが知っているダイヤモンドの原石のように。狂信的になる清水くんの気持ちも、とても解ります。 清水くんは冒頭で ″俺は自覚なく信楽くんを傷つけるだろうし そうなったら信楽くんがどうなるのかわからない それはいやだ″ と客観的な視点からの自覚を持っているのですが、その気持ちの大きさ故にとてつもなく不器用になって暴走してしまうところも痛々しいほどに解ります。子供のころなんて自分の感情を上手く表現できなくて当たり前ですし、それ故に失敗することも多々ありますが、ままならない情動に苦しむ信楽くんも含めてそんな淡く苦い記憶を呼び覚まされるようです。 人間が誰か特定の個人と結びつくのはそれだけでも貴重ですが、それが双方向的に圧倒的に強く結びつく瞬間というのは、奇跡と呼んでも差し支えないものです。そんな言葉では表せない奇跡の眩いばかりの尊さが、この物語では描かれていて惹かれます。 湿った日陰で育ち、生臭い魚のような臭いから魚腥草とも呼ばれ、海外でもfish herb・fish mint・fish wortなどとも呼ばれるどくだみ。その花言葉は、「白い追憶」「自己犠牲」「野生」。仄暗さと高潔さ、危うさを含む他者との関係性と激しさが同居するようなそれらは、この作品全体のイメージとしてどくだみは非常に合っているように感じます。 ジャリジャリのミロや、アスパラのエピソードなど、独特の感性から描き出されるひとつひとつの要素も印象的です。 果たして、彼らの関係性や未来はどのようになっていくのか。言葉では何とも言い表し切れない強い魅力が随所にあり、今目が離せない物語です。 余談1 信楽、清水、瀬戸、伊賀、砥部、美濃、九谷、小鹿田、壺屋など、登場人物の多くは焼物から名前が取られています。作っては微細なコンディションの差で失敗し、壊してまた作り直す焼物もまた本作において象徴的な存在と言えるのかもしれません。 余談2 2話の最初で、教室の後ろに掲示されている書が「一意専心」はともかく「鬼手仏心」は趣深いです。九谷さんの「魁」書道バッグも好きです。