長きに亘り「御守様」として百千家に閉じ込められていた葵が、人間としてひまりの元に戻ってきて数年後。ひまりと葵は共に暮らし、穏やかな日々を送っていた。変わったのは、ふたりの間に「年の差」ができたこと…。そして、相変わらず傍にいる二人の式神と小妖怪たち。にぎやかな「新・百千家(ひまり購入の一軒家)」に、またもやあやしい人々が訪れて―――。
旭と七さんは金魚屋さんを営む新婚さん。ぱっと見、初々しい二人のようだけれど、実は利害一致のために結婚した契約夫婦!本当は夫婦でも、ましてや恋人同士でもありません。それなのに、旭は七さんにどきどきしっぱなし!果てはエッチな妄想をしちゃうまで!?このままで契約夫婦、続けられるの!?
助けた亀に連れられて竜宮城にやって来たイケメンJDの丹生さんに恋をした乙姫様。丹生さんを追いかけて上陸した乙姫さまの一途な想いは丹生さんにも突き刺さる! この大好きの前に常識の違いなんか問題なし!
30歳喪女OLの彩は、女子高生の時にギャルとしてデビュー出来ていたら、もっと楽しい人生だったはず…と後悔する日々。そんな彩、何と200X年にタイムスリップして平成ギャルJKとして生き直せることに!
愛のカンパネラ
孤児院育ちの少年、オリバーは自身のガーディアン(後見人)である女性・エヴァに恋をする。そんなエヴァには『秘密』があって――。ガーディアンと少年。寮母と生徒。兄の婚約者と弟、1960年代の英国を舞台に、少年と女性の叶う恋と叶わぬ恋。描かれるのは純愛か偏愛か。魅力的な描き込みで彩られる、鮮烈デビュー作!
舞台は米国スキッドロウ。事件はなんでも屋ジャック・ジャンクで起こる!肉体派のメイと、頭脳派のルイーズ。正反対のようでよく似た最強バディが解決するのは、兄弟探し、ストーカー撃退、蔓延る謎のドラッグ!
絵を描くことが好きで、何事にもポジティブな女子大生のひな子は、引っ越し先のアパートでデッサンモデルとして最高!運命!のダウナーイケメン男子、ゆいに出会う。モデルをしてもらうためにアノ手コノ手を尽くすうち、ひな子は彼の「秘密」に近づいていく。ゆいは、人間ではない――!?
とある田舎のとある神社の次男坊・遥。その日もいつも通りの日常を過ごす筈だったが、突如跡取りである兄が「化け物」に惨殺されてしまう。それをきっかけに、遥は今まで視えなくなっていた「化け物」の姿が視えはじめ、「素質」を見込まれてしまう。その「素質」とはすなわち…安倍晴明を受け入れる「器」になれるということ。遥は、千年以上に亘り晴明の復活を待ち望んでいる稀代の大陰陽師・蘆屋道満と共に、修行をすることに――――。
コールドスリープから目覚めたルーが最初に目にしたもの。それはまぶしい光と、自称・大魔法使いのクロード。あたり一面は荒廃し、人間の影すらなく生きているのは自分とクロードだけ。ルーは自分達以外の人間を探すためあてどもなく旅をすることに―――。
終末期のペットの最後の願いを叶えようと奔走したり引き取り手がなく殺処分間際のペットのため走り回ったりペットを気さくにポイ捨てしようとする飼い主に振り回されたり…それ、獣医の仕事を逸脱してない?って先輩に怒鳴られたり…アニマルと共に成長する新米獣医こはる、今日も頑張ってます!
訳あって地元に帰って来た孤独な青年コタロウは、高尾山で天狗の少女・ヒメと再会する。ヒメは「ふたりは結婚しなければいけない」と言っていて!?結婚を前提とされた一方的な(?)天狗との同棲生活は驚きだらけ!
以前の作品である『ヒロインはじめました。』は上質な学園ラブコメでしたが、本作では大人の恋愛を見せてくれます。 ヒロインの旭は黒髪ロングと八重歯がチャームポイントな小説家。七海は祖母の店を継いだ金魚屋さん経営。そんなふたりが、政略結婚とまでは行きませんが互いの利害の一致によりかりそめの夫婦として結婚という契約を交わし共に暮らす様子が描かれます。 理由はともあれ、妙齢の男女が一緒にひとつ屋根の下で暮らせば何も起こらないわけはなく。よく恋愛ドラマで主演した俳優同士が付き合うということも起こりますが、単純接触効果的にもずっといることで互いへの好感度ゲージは否が応でも高まっていきます。その際の、社会的には夫婦という関係でありながらも実際には違うというギャップから生み出される初々しい反応の数々が旨味となって読者に波濤のように押し寄せます。 特に好きなのは、町祭りにおけるイベント「ラブラブ夫婦大会」。新婚夫婦の仲の良さにニコニコする年配の方々とのシンクロ率が400%を超えていきます。 何より天倉ふゆさんの絵の魅力です。本作ではますます磨きがかかっており、女子はかわいいし男性はかっこいいのが最大の魅力と言って良いでしょう。少女マンガ的に大事なシーンを、しっかり絵で魅せてくれます。そして、心の中の井之頭五郎が「うんうん こういうのでいいんだよ」とひとりごち、私は「否、こういうのがいい」と応じます。適度にラブがコメり、されど大人らしく適度にしっとり。とてと良い塩梅です。 金魚屋という職業の部分がフィーチャーされるパートも好きです。 今後も良い感じに幸せに、末長く爆発してほしいです。